Gamers Zone

move to login

GAME PCゲームで勝ち抜くための情報満載!

【攻殻機動隊S.A.C. ONLINEレビュー】第6回 視覚偽装で守ってくれる…!?

 
新キャラクター「メイヴン」。褐色の肌が印象的

オープンベータテスト中、笑い男のアイコンで隠されていたunknownキャラクター2人。いつ明らかになるのか、どんなキャラクターが追加されるのか気になっていた人も少なくないのでは?そんな謎に包まれていたうちの1人、「メイヴン」の参戦が11月30日の『攻殻機動隊S.A.C. ONLINE』(以下本作)正式サービス開始と共にアナウンスされました。

ベリーショートのプラチナブロンドは褐色の肌に映え、意志の強そうなエメラルドグリーンの瞳が印象的です。胸元と腰回りが大きく開いたコスチュームは、アニメ版の素子や、同じく正式サービス開始時に追加された素子のキャラクタースキン「2ndシグネチャースキン」を彷彿とさせるセクシーさ。公安9課の紅一点、攻殻機動隊シリーズ屈指のクールビューティー、素子とはキャラクター面でどのような違いがあるのか気になりますが、このイラストだけでそれを読み取ることは難しそうです。

そんなミステリアスな彼女の使用スキルは「電脳遮蔽膜」。「敵の視野を遮断し、銃弾の威力を低下させるホログラム遮蔽膜を設置する」とありますが、実戦ではどのように機能するのでしょうか。公式の説明を見るに攻撃よりはサポート寄りのスキルなのかなという印象を受けますが、果たしてどうでしょうか?

オープンベータ中は使うことができなかった新キャラクターであること、そして1日という期間限定ではあるものの、無料のキャラクターライセンスが配布されていることから、筆者のプレイ時はかなりの確率でメイヴンを見かけました。

配布された使用可能時間限定キャラクターライセンス。メイヴン以外の公安9課メンバーも配布されているのが嬉しい

そんなメイヴンだらけの戦場で「(敵の視野を遮断すると言ったところで、素子の光学迷彩とどの程度の差があるのだろう?)」と、電脳遮蔽膜を舐めてかかった筆者を待ち受けていたのは「全く見えない」という恐怖。なんとこの電脳遮蔽膜、その後ろにいる敵の姿が全く見えないのです。完全に見えなくなるわけではないため、注視していれば見破ることのできる素子の光学迷彩と違い、その後ろにいるプレイヤーの身を完璧に隠してくれる電脳遮蔽膜。設置されていることはわかっても、そこに敵がいるのかいないのかわからないというのはかなり緊張します。

赤く縁取られた電脳遮蔽膜は敵が設置したもの。遮蔽膜自体はこのように視認できるが、後ろに敵がいるかどうかはわからない

けれど設置されている方向に注意するばかり、背後から狙われては本末転倒。なお、一度設置した電脳遮蔽膜は破壊されない限り回収して、別の場所に再度設置することが可能。単なる使い捨ての盾ではないところも高ポイントです。自分の身を守るため、用が済むごとに積極的に回収しつつ移動するのもよし、わざと敵の侵攻ルートに残しておき、自分は別の場所から警戒する相手を狙うのもよし。単に時間稼ぎとして置いておくのも、見えない敵を炙り出すために設置するのもよしと、利用方法はとにかくたくさん。

電脳遮蔽膜は、「TIER1」と「TIER2」では使用できる大きさが異なる。「TIER2」は全身が隠れるサイズだが、「TIER1」は頭が見えてしまうサイズなのでなるべく屈んで構えたい。画像は「TIER2」

「TIER1」は「TIER2」よりも高さが低い

例えば、威力が大きい代わりに隙も大きいスナイパーライフルの狙撃ポイントというのは、ある程度決まってくると思います。そういったポイントにこの電脳遮蔽膜を置いてみましょう。たとえ確実にその後ろにスナイパーが潜んでいるとわかっていても、こちらから正確な位置を把握することは難しく、把握しようとうろうろしようものならその間にやられるでしょう。ただでさえ分かりづらい地点に電脳遮蔽膜を張られてそこから狙撃されたり、誰もいない直線通路に仕掛けられた電脳遮蔽膜に時間を取られたりした身としては、このスキルの登場で戦闘がより戦略的なものになることを実感しました。

「コンクエスト」の拠点が置かれた空間の侵入経路を電脳遮蔽膜で塞いだ状態。周辺を味方タチコマが警戒しつつ、画像では見えないもう片方の侵入経路にはセントリーガンと、なんとしても守り切るという気合の感じられる配置になっている

また、戦略的にだなんて難しいことを考えずとも、エイムが安定しない筆者のようなプレイヤーには、落ち着いて狙えるタイミングが増えるというだけで嬉しいです。スキルシンクこそできないものの、味方にひとりいるとかなり助かるキャラクターです。余談ではありますが、味方のメイヴンがスキルを発動時に発する「視覚偽装で守ってあげる」という落ち着いた声にはなんとも言えない安心感が。ついて来い!というスタンスの少佐との違いが、外見ではなくこういった細やかなところから読み取ることができるのはキャラクターとしての魅力ですね。

さて、タチコマ搭乗や新キャラクターの追加に霞みがちですが、ファンにとって嬉しい、正式サービス開始時の追加要素はまだまだあるのです。その中のひとつが、ショップで購入することのできる武器の追加。

公安9課でのメンバーが使用しているSeburoシリーズがショップに登場。価格は高めに設定してあるが、ファンとしてはぜひ手に入れたいところ

しかもこちら、ただ武器が増えただけではありません。プライマリ武器に公安9課のメンバーが使用しているSeburoシリーズが追加され、セカンダリ武器にはなんとトグサの愛銃でおなじみのMATEBAが追加されたのです!MATEBAを装備した状態で、トグサの弾切れセリフ「弾切れ早いよ……」を聞きたい!と、少しかわいそうなことでわくわくしてしまったり。

トグサ愛用のMATEBA。リロード時や移動時など、意外と出番の多くなるセカンダリ武器にもこだわりたい

また課金アイテムではありますが、オープンベータテスト中は変えることのできなかったキャラクタースキンにも2ndバージョンが登場し、よりアニメ版に近い見た目のメンバーを操作することも可能になりました。バトーが特に忠実なため、戦闘でシグネチャースキンを装備したバトーが味方にマッチングしないかなと少し楽しみです。オープンベータ中はまだ攻殻機動隊の要素が多くはなかった本作。タチコマ搭乗を筆頭に、ファンに嬉しい要素が徐々に充実してきている点に今後も期待が高まります。

リアルマネーによる課金やダブったアイテムの換金など、少々特殊な手段を用いることでも購入が可能となるキャラクタースキン

(C)2016 NEXON Co., Ltd. All Rights Reserved.
(C)2016 NEOPLE Inc. All Rights Reserved.
(C)士郎正宗・Production I.G/講談社・攻殻機動隊製作委員会

■攻殻機動隊S.A.C. ONLINEレビュー
第1回 電脳世界へ、ダイブせよ―
第2回 あなたの得意なゲームモードは?
第3回 こだわりのカスタマイズで敵を仕留めろ
第4回 マップを覚えて生き残れ!
第5回 みんなのアイドル、タチコマ搭乗!
第7回 撃ち勝つために、楽しむために意識するべきコツ

■関連リンク
ネクソン
http://www.nexon.co.jp/
『攻殻機動隊S.A.C. ONLINE』
http://sac.nexon.co.jp

WRITER RANKING プロゲーマーやゲーム業界人などの人気ライターランキング