本作ではオープンベータテスト時点で一つのゲームモードに各2〜3種類の用意となっているので、覚えようと意識さえしていればそれ自体はさほど難しくないかもしれません。そんなこと言ったって初心者だし忙しい戦闘中にそんな余裕はないよ！という方も大丈夫。この作業ををより効率的に進めることのできる機能が本作には備えられています。「ゴーストスクリーン」から各マップでのキルデス数を視覚的に確認することができるのです。

チームデスマッチ港マップでのデス数を表示した俯瞰マップ。中央で特にやられていることがわかる

例えばある一定の地点でのみ異様にデス数が多いということに気が付くことができれば、その地点を避ける移動ルートを選ぶ、狙ってくる相手の位置を逆に予想してやられる前にやる、などの対策が可能に。場所を問わずまんべんなく殺されているという場合には、自分の行動及びルートが偏っていないということがわかるので、相手に行動パターンを読まれないためにもその不確定さはそのままにしたほうが良いなということがわかります。キル数が多い場所があれば、それは自分が得意な間合いを保ち、余裕を持って狙えているということの現れかもしれないので、そこでの感覚を保ちつつ他の場所でも行動するというのも良いかもしれません。またキルデスともに多い場合には、毎回その場所で激しい戦闘が行われているということが予想されるため、次回該当マップのその付近を通過する場合には一層の注意を心がけるなど、ゴーストスクリーンの確認により、戦闘中によりマップを意識するようになるのではないでしょうか。
キルデス数、位置の確認だけではなく、殺されたキャラクターや武器など細部にわたって各種データを確認することができるので、一度隅々までチェックすることを強くおすすめします。

同じくチームデスマッチ港マップでのデス数を確認できる俯瞰マップだが、こちらは射線表示。敵の潜んでいる位置が一目でチェック可能

ゴーストスクリーンでは各モードやマップごとのプレイ時間、よく使う武器やキャラクターごとのキルデス数なども確認できる

またゴーストスクリーンの確認以上にマップ把握にとても効果的だと感じたのが、マップを散策することです。ある程度の実戦とゴーストスクリーンの確認により、大分マップの把握は進んでいるかとは思いますが、その仕上げとして実際のマップを歩いて散策してみるのです。
「カスタムマッチ」で、フレンドなどある程度の意思疎通が可能なプレイヤーと自分専用の部屋を作り、確認したいマップでの戦闘を開始します。実際に殺し合うことはせず、今まで得てきた情報や知識と照らし合わせつつマップを細かく確認。このマップ散策を行うことで、死角になりやすい場所、狙われやすい場所、狙いやすい場所など、落ち着いて各地点の確認ができ、するとしないのとでは次回以降の戦闘での立ち回りのしやすさにかなりの差がでてくると思います。
一人ではできない点がネックではありますが、かなりおすすめのマップ把握法となっています。

マップの把握と平行して行って欲しいのが、倒された後の戦闘復帰（以下リスポーン）地点の確認。複数箇所設定されたリスポーン地点のチェックを怠ると、「背後に敵がいないことを確認して潜んでいたはずなのに、突如魔法のように現れた敵にいつの間にか倒される」という状況になってしまうことも考えられます。
実際に筆者が「クイックマッチ」で人数の足りていない「チームデスマッチ」に途中参加した際、リスポーンした自分の目の前に、こちらに全く気が付いていない敵が背中を向けていた、という経験があります。ありがたくヘッドショットさせていただきましたが、自分が相手の立場だったらと考えると恐ろしさしかありません。
逆にチームデスマッチの港マップのように、リスポーン地点が実質一カ所しかないというものも存在します。このマップは一度押し込まれるとその状況からの脱却が難しいかわりに、一度敵陣に押し入ってしまえば、リスポーン地点を狙いやすい場所を陣取れるという利点があります。もちろん絶対に安全な場所など存在しないので、臨機応変な立ち回りは必須です。

以上のように、マップを覚えることはキル数を上げデス数を減らすために何よりも効果がある、と言っても過言ではありません。不慣れだからこそ経験を増やし、知識を付けることで立ち回りの上達を目指してみては！？

画像はチームデスマッチの東京廃墟地区（夜）。このマップではおおよそ上下左右中央に5カ所程のリスポーン地点が存在する

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■攻殻機動隊S.A.C. ONLINEレビュー
・第1回 電脳世界へ、ダイブせよ―
・第2回 あなたの得意なゲームモードは？
・第3回 こだわりのカスタマイズで敵を仕留めろ
・第5回 みんなのアイドル、タチコマ搭乗！
・第6回 視覚偽装で守ってくれる…！？
・第7回 撃ち勝つために、楽しむために意識するべきコツ

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