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【攻殻機動隊S.A.C. ONLINEレビュー】第1回 電脳世界へ、ダイブせよ―

文●遠田茉莉香

2016年11月2日よりオープンベータテストがスタートした『攻殻機動隊S.A.C. ONLINE』(以下本作)。ネクソンからリリースされた本作は、攻殻機動隊の世界観を味わうことのできるPC用オンライン対戦FPS。プレイヤーは「草薙素子」や「バトー」といった公安9課のメンバーを操作することができる他、各義体や装備を自分好みにカスタマイズできる点も魅力となっています。

スタート画面。シリーズおなじみのロゴに期待感が高まる

ゲームスタート後、最初にプレイすることになるのがチュートリアル。ここでゲームの基本操作を学び実戦に備えます。単なるチュートリアルとは言え、そこは既に攻殻機動隊の世界。サイバーな表示にオペレーションやバトーのボイスと、この時点でテンションがアップ。もしチュートリアルでの初期キーボード設定が気に入らなければ、後ほど設定から自由に変更することもできるので、操作しにくいなと感じても大丈夫。また、チュートリアルは何回でもプレイすることができるので、FPSに慣れていないという場合には複数回プレイしておくと安心できるのではないでしょうか。

アニメ版より凛々しい顔立ちのオペレーションロボットとバトーが電脳空間でお出迎え

初期キー配置はこんな感じ。そのままでもよし、プレイしやすいように設定からいじるのもよし

チュートリアルは用途にあわせた3種類。苦手なところのみさくっと確認できるのが嬉しい

チュートリアル終了後、自分がこれから操作していくキャラクターの選択をします。このキャラクター選択、単純に見た目や好みで決定しても良いのですが、選択する一つのポイントとしてスキルで選ぶという手も。スキルとは戦闘中に使用することのできる、キャラクターそれぞれに割り振られた個性のようなもの。逆に言えば、まだカスタマイズしていない初期の段階でのキャラクター性能差で、最も大きいのがこのスキルです。

例えば草薙素子のスキルは「光学迷彩」。自身の体を一時的に見えにくくするスキルです。重火器の扱いが得意なバトーには、複数の敵を一度に吹き飛ばすことができる豪快なスキル、「アームランチャー」が搭載されています。素子やバトーのように義体化をしていない「トグサ」であれば、目標を自動追尾及び爆破するロボット「シーカードローン」を使用することが可能。それぞれのキャラクターらしいスキルが設定され、各キャラクターのインフォから丁寧なキャラクター紹介ムービーと共に確認することができます。また、ここで選択しなかったキャラクターもゲームを進めていくと使用することができるように。筆者は公安9課の実質的なリーダーである、少佐こと草薙素子を選択。

ずらりと並ぶ公安9課の面々

アニメーションを使用したキャラクター説明。眺めているだけでもかなり楽しい

スキル「光学迷彩」を保有する少佐こと草薙素子

キャラクター選択を終えたらいよいよ実戦。本作では、8vs8で敵を倒しポイントを稼いで競う「チームデスマッチ」、爆弾をしかける攻撃チームと防衛チームに分かれて戦う「デモリッション」、拠点の占領数を競い合う「コンクエスト」と、オープンベータテスト時点で3つのモードをプレイすることが可能となっています。

メインメニューから「クイックマッチ」を選択すると自動的にバランスよくマッチングしてくれます。なお、どのゲームモードになるかはマッチングしたプレイヤーによる投票制。とは言え、FPSに慣れていない状態でいきなり上手いプレイヤーの中に放り込まれるのは不安……!という人には「カスタムマッチ」もおすすめ。こちらはオートマッチングではなく、プレイヤーが任意に立てたルームに入室してゲームをプレイするというもの。初心者部屋や練習用にどうぞと書いてある部屋も少なくないので、一度試してみては。

同じくらいのレベルのプレイヤー同士のほうがやりやすいか、並み居る猛者の荒波にもまれるほうが向いているのかは個人の好みなので、自分がよりやりやすいほう、楽しめるほうをプレイしていくと良いのではないでしょうか。体感的には、カスタムマッチのほうがチャットを利用したコミュニケーションが行われている印象。

メインとなるロビー画面。ここからクイックマッチやカスタムマッチにダイブ(参加)する

カスタムマッチのルームリストはこんな感じ。初心者部屋も多く見られる

さて、実戦で大切になるのは、キャラクター選択のときにポイントとなった固有スキルと、さらにもう一つ、「スキルシンク」です。これは自分及び味方の保有するスキルを一時的に自分も使用、または最大3人までの味方に分け与えることができるというもの。例えば素子の光学迷彩に高速移動が可能になる「パズ」の「加速装置」をスキルシンクした場合、姿を消した状態で高速で敵に近づき、息の根を止めるというアサシン的なプレイができたり、バトーのアームランチャーに自動でHPが回復する「ボーマ」の「ナノゲルアーマー」をスキルシンクさせた場合には、少々のダメージを気にせず突撃し、キツい一撃をお見舞いするという豪快なプレイが可能に。
ただし、スキルシンクが可能なキャラクターとそうでないキャラクターが存在するため、味方チームのキャラクターの偏りや、キャラクター同士の距離、ゲームモードなどにより左右されることがありますが、戦闘を有利に進めていく為には欠かせない能力です。

なお、スキル及びスキルシンクを使用するには敵を倒したり、思考戦車「タチコマ」を破壊したりといった行動により溜まっていく「インテル」というポイントが必要となっており、必要インテル数はキャラクターごとに異なっています。インテルの二段階チャージ式となっているスキルは、一段階目の「TIER1」でも充分な効果は得られますが、二段階目の「TIER2」であればより強力なスキルを使用することができるキャラクターも。また上述のスキルシンクはこのTIER2でのみ使用可能。習うより慣れろというポイントだらけなので、わからない点は実戦で学んだほうがベター。
さらに、TIER1までは時間経過とともにインテルが自動回復していきますが、そこから先は自発的な行動が必須。バトーやトグサといった、スキルシンクが可能なキャラクターが味方に少なく、自分がスキルシンク可能キャラクターだった場合には積極的にTIER2までインテルを貯め、スキルシンクしてあげると喜ばれるかも。

スキルは連続使用が不可能となっており、次回使用可能になるまで一定のクールタイムが定められている点に注意が必要です。上手く使用することでキル数をぐっと増やすことのできるスキル。使いどころを見極めつつ、ガンガン使っていきましょう。

スキル使用可能になると画面下部にインフォが。インテルが貯まっていてもクールタイム中は表示されない

自分のスキルを味方にスキルシンク可能な状態。白いラインが表示された味方に受け渡しができる

味方のスキルを自分にスキルシンク可能な状態。こちらは水色のラインとともに、画面上部にインフォが表示される

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(C)2016 NEOPLE Inc. All Rights Reserved.
(C)士郎正宗・Production I.G/講談社・攻殻機動隊製作委員会

■攻殻機動隊S.A.C. ONLINEレビュー
第2回 あなたの得意なゲームモードは?
第3回 こだわりのカスタマイズで敵を仕留めろ
第4回 マップを覚えて生き残れ!
第5回 みんなのアイドル、タチコマ搭乗!
第6回 視覚偽装で守ってくれる…!?
第7回 撃ち勝つために、楽しむために意識するべきコツ

■関連リンク
ネクソン
http://www.nexon.co.jp/
『攻殻機動隊S.A.C. ONLINE』
http://sac.nexon.co.jp

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