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『Fallout 4』総プレイ868時間超のゲームディープダイバーが語る「Mod」の魔力【今日からはじめる定番PCゲーム】
目次
ハロー、愛すべきGAMERS ZONE読者のみなさま!
今回は今は懐かし、ベセスダ・ソフトワークスの『Fallout 4』(フォールアウト4)をご紹介する。“今は懐かし”という文言と矛盾するようだが『Fallout 4』は現役でプレイしている人も多いタイトルだ。
最初に『Fallout』が発売されたのは1998年のこと。2022年10月で25周年ということで、本日10月18日までSteamでシリーズ全作品&DLCが75%オフセール中なほか、Amazon Prime会員には10月いっぱいまで『Fallout76』が、Epic Games Storeユーザーには10月21日〜27日まで『Fallout 3』が期間限定で無料配信されている。ぜひゲットしていただきたい。
https://fallout.bethesda.net/ja/article/0AanuSObwAvhaUqY3t5cd/fallout-25th-anniversary-giveaways-sales-merch-more
今回はそんな『Fallout 4』と「Mod」の2つをご紹介したい。Modとは「Modification」の略で、ゲームを改造するファイルのこと。大型のものになるとメインクエストを改編するものまである。なお、筆者の『Fallout 4』プレイ時間は「868時間」である。ドン引きしないでいただきたい。
『Fallout 4』のオススメポイント
『Fallout 4』のイントロダクションでは核戦争が勃発。主人公は「Vault」と呼ばれる施設に逃げ込んだところ、冷凍保存を受けることになってしまう。しかし、その際に妻(あるいは夫)が撃ち殺され、子どもはさらわれる。
どれくらいの時が経ったかわからないある日、冷凍保存から抜け出して世界が変わり果てたことを知った主人公は、子どもを探す旅に出かける。ポストアポカリプスの世界「ウェイストランド」で……というのが大まかな内容だ。
出会う敵には核汚染を受けた元人間の怪物「フェラルグール」や、野生の(核汚染を受けた)生物たち、それに悪しき傭兵部隊「ガンナー」に、秩序なき世をかっぽする悪役「レイダー」などが挙げられる。彼らがなぜ存在するのかも、旅を続ける中で少しずつ分かっていく。
クエストも多く、サイドクエストだけで120個以上ある。メインクエストでは、登場する派閥のいずれかに与して物語を進めることになる。どの派閥も各自の正義を抱えており、どの派閥を選ぶか嬉しい悩ましさがある。
派閥にはテクノロジーの収集を目的とするパワーアーマー集団「B.O.S.」に、最初に接触することになる連邦の解放者「ミニッツメン」、改造人間の解放をうたう「レールロード」、そして最もあとに接触するであろう、技術者集団でありこの世界では超科学を用いると噂されている未知なる存在「インスティチュート」。どの派閥に与するかによってストーリーラインが変わりエンディングも変わる。つまり派閥同士の争いが起こるわけだ。
派閥による展開の変化や、そもそも息子を取り戻せるのかといった点も好奇心を掻き立てるし、その先の答え合わせには驚嘆が待ち受けている。
すべての旅を終えてエンディングに向かうと、たったひとつのシンプルな格言に至る。それは冒頭に発せられるものと一緒で非常に心を揺さぶられるだろう。『Fallout』シリーズ初のボイス付き主人公ということもあり、言葉にも重みが感じられる。
主人公が身を守るための武器は、お手製の「パイプ銃」に始まり、もっといいものになれば「アサルトライフル」も手に入る。それらで敵を倒していく。弾薬管理の要素が軽く存在している点も見過ごせない。
戦闘においてはノンストップで銃撃戦を繰り広げられるが、そんなハードアクションが苦手な人向けに「VATS」と呼ばれるシステムが導入されている。これは「アクションポイント」という持久力のように一定時間で回復するゲージを消費して行う。ワンボタンで起動でき、敵の好きな部位を狙ってタップして攻撃をオートマチックにやってもらえる寸法だ。
本作では最大難易度として「サバイバル」モードがあり、「飢え」や「渇き」の概念が導入されている。これによって単なる回復アイテムでしかなかった(しかも効果も微々な)食料アイテムが貴重なものとして扱えるようになっている。
また、武器や防具などに「レジェンダリー」の概念を用意することでハック&スラッシュ的な楽しみもできるようになっている。敵に「伝説」といった頭文字を持つ者があらわれ、それを倒すことによってレジェンダリーアイテムが取得できる。
そして最大の特色は「ワークショップ」だろう。各地点に点在する拠点を、クエストをクリアすることで有効化でき(なかにはクエストクリアを要求しない拠点もある)、街を自分で作れるのだ。
どこにどんな家具を置くか、資源のために食料となる作物を植え入植者に育てるように指示を出し、店を作ってトレーダーとして入植者をあてがい売買する……そのような形で拠点は運用される。
食料を拠点で調達することは「サバイバルモード」で有益だし、そもそもトレーダーに限りがあるこの世界ではトレーダーを拠点に置いて金銭管理をすることも重要だ。
それ以上に重要なのは、装備の改造台を置くことで銃器を改造していき、ダメージを増やしたりマガジン容量を増やしたり、防具であればより高い防御力になるよう改造できたりすること。強くなっていく敵に対抗できる手段を、ワークショップで培っていく必要があるのだ。
ここからは筆者が推す「Mod」を紹介していこう。
Modというと、PCゲーム業界においてはあくまでアンオフィシャルなものだが、ベセスダ・ソフトワークスにとってはそうではなく、Mod開発者を自社にリクルートする例もある。そのうえ、Modを販売する流通まで設けている(タイトル画面から「Creation Club」というところに飛ぶと数々のModが羅列されている)。
ただし、コアな動作を変えるものに関しては保証が効くかというと難しく、利用はあくまで自己責任である点に留意いただきたい。
最初に、Modの前提となっているゲームのスクリプトを拡張する「F4SE」を入れておこう。このスクリプト拡張機能を活かしたModは数知れないほどあるため、必ず入れるべきだ。「7z archive」をゲームのルートフォルダに展開して使う。
「F4SE」
http://f4se.silverlock.org/
続いてModを「Nexus mods and community」よりダウンロードする。
「Nexus mods and community」
https://www.nexusmods.com/fallout4
無料でもいいが、会員登録しておかなければModのダウンロードはできない。また、このコミュニティは『ウィッチャー』シリーズから『Skyrim』まで多岐にわたるModの配布を行っている。最初に必ずしなければいけないことはコミュニティへの登録で、ページ右上に「REGISTER」とあるのでそこからコミュニティ登録を行う。これでMod導入の準備は完了だ。
ちなみに他にも、高機能なダウンローダー兼インストーラーも存在しており、通称「NMM」と呼ばれる便利ツールがある。
「NMM - Community Edition」
https://www.nexusmods.com/site/mods/305
こちらはダウンロードしたModの管理、インストール、アンインストールなどを行えるツールとなっている。
準備ができたら、実際にModをインストールしてゲーム内でプレイしてみよう。ひとくちにModと言ってもさまざまな目的があるので、目的別にご紹介していく。
アンオフィシャルな対バグ対応パッチ。ファンメイドだがバグが少なくない本編のゲームプレイを助けてくれるだろう。
次に土台となるパフォーマンス改善Modを紹介しよう。
IDのアドレスを与えるModだが、いわれてもちんぷんかんぷんかもしれないので、後述するほかのパフォーマンス改善Modの要求Modだと思ってもらえればいい。
CTD(クラッシュ・トゥ・デスクトップ)という、なにもエラーを吐かずに落ちる現象がある。ベセスダゲーあるあるといえばそうなのだが、それに対する強力なFIXを施すModである。
このModはゲームが抱えているスクリプト容量を大幅に増やすというもの。快活なMod生活に必須だ。Buffoutと併用する場合、「Buffout」側のメモリ管理機能「Buffout4.toml」をテキストエディタで開き「MemoryManager = false」と記述して無効化し、「BakaScrapHeap.toml」を開き「ScrapHeapMult=4」に設定するのが推奨だそうだ。
本作はフレームレート60fps以上でプレイするとバグが起こる。それを防いでハイフレームレートで遊ばせてくれるModがこれだ。現代のゲームマシンでは必須ではないかと思う。
キャラクタークリエイションをより細かに数値などで行えるMod。特筆すべきはプリセット機能で、これによりほかプレイヤーが作ったキャラクターが作れるようになる。さらにはプリセットを保存することもできるのでお気に入りのキャラクターを登録しておける。
▲Modを使ったキャラメイクをした主人公
「LooksMenu」の必須Modである通称「CBBE」だが、こちらはキャラクターのスキンを担うModで、インストーラーで服を全部脱いだ状態を全裸にできたりほかの下着を履いているようにできたりする。
こちらは100種類以上の髪型を追加するModだ。総じてクオリティの高いものが並んでいる。
▲大量の髪型が追加される
ウェイストランドの雨や嵐をオーバーホールするMod。臨場感のある雷の音は必聴だろう。
75種類以上の天候を追加する天候変更Mod。有り無しではウェイストランドでの旅路に大きく差が出るほどだ。ときには雨、夕焼け、太陽、それらがこのModにはある。
上記2つのModは競合を起こしてしまい同時に使えない。そこで同時に使えるパッチがこのModとなる。
ハードコアな戦闘はお好き? このModは負傷システムを導入しており、例えば頭を怪我したらイブプロフェンを飲みモルヒネを打ち、としなければならなくなる。このModで追加される包帯などのアイテムにアクセスしやすくなるのが下記のModだ。
さまざまなカテゴリに分けられていて、インベントリを開かずともこのホイールメニューキー(キーアサインは自分で行う)を押してホイールを呼び出しアイテムを使える。ホイールメニューを開いている間はスローになり、時間経過は存在している。
まさかの『Fallout 4』にリーンの概念を導入するMod。一度サバイバルモードで使い始めたらこれなしでは戦えないというほど戦闘のダイナミクスを出してくれる。
▲Mod特盛りの戦闘。現代銃は「Modern Firearms」というMod
スローモ、あるいはバレットタイムと呼ばれる、時間の流れを遅くすることができるMod。サバイバルモードではこれなしではいられないModの1つだろう。VATSはアクション性が低くて嫌だからバレットタイムModで時間を遅くして戦うといったニーズもある。
通称「MCM」と呼ばれていて、各対応Modの細かいステータスの変更など、まさにModのコンフィグを行うツールとなっている。必須Modとして指定されているModもあるゆえに入れておくべきだろう。
余談だが、Modを使っていると原則として実績は解除されない。しかし“実績解除できるMod”もあり、深淵の深さを覗くといった次第だ。一度クリアしたプレイヤーもModを掘ってリプレイしてみると、他の誰にもできないあなただけの体験になるはずだ。
Modを構成していくことは、ビオトープを形成することに似ている。それゆえ箱庭療法のような効能もある。「Fallout」25周年の2022年、どうか気軽に触れてみてはくれないか。
グッドラック、ブルー。嬉しい悲鳴を聞かせてほしい。
『Fallout 4』
https://fallout.bethesda.net/ja/games/fallout-4
『Fallout 4』Steamページ
https://store.steampowered.com/app/377160/Fallout_4/
Nexus mods and community
https://www.nexusmods.com/fallout4
今回は今は懐かし、ベセスダ・ソフトワークスの『Fallout 4』(フォールアウト4)をご紹介する。“今は懐かし”という文言と矛盾するようだが『Fallout 4』は現役でプレイしている人も多いタイトルだ。
最初に『Fallout』が発売されたのは1998年のこと。2022年10月で25周年ということで、本日10月18日までSteamでシリーズ全作品&DLCが75%オフセール中なほか、Amazon Prime会員には10月いっぱいまで『Fallout76』が、Epic Games Storeユーザーには10月21日〜27日まで『Fallout 3』が期間限定で無料配信されている。ぜひゲットしていただきたい。
https://fallout.bethesda.net/ja/article/0AanuSObwAvhaUqY3t5cd/fallout-25th-anniversary-giveaways-sales-merch-more
今回はそんな『Fallout 4』と「Mod」の2つをご紹介したい。Modとは「Modification」の略で、ゲームを改造するファイルのこと。大型のものになるとメインクエストを改編するものまである。なお、筆者の『Fallout 4』プレイ時間は「868時間」である。ドン引きしないでいただきたい。
『Fallout 4』のオススメポイント
- いまだに古びない時の風化を耐え抜くゲームデザイン
- 街作りが楽しめる「ワークショップ」
- 今なお栄えている「Mod」文化
家族を失い、孤独の中で目覚めた核戦争後の世界を生き抜くための戦い
『Fallout 4』のイントロダクションでは核戦争が勃発。主人公は「Vault」と呼ばれる施設に逃げ込んだところ、冷凍保存を受けることになってしまう。しかし、その際に妻(あるいは夫)が撃ち殺され、子どもはさらわれる。
どれくらいの時が経ったかわからないある日、冷凍保存から抜け出して世界が変わり果てたことを知った主人公は、子どもを探す旅に出かける。ポストアポカリプスの世界「ウェイストランド」で……というのが大まかな内容だ。
出会う敵には核汚染を受けた元人間の怪物「フェラルグール」や、野生の(核汚染を受けた)生物たち、それに悪しき傭兵部隊「ガンナー」に、秩序なき世をかっぽする悪役「レイダー」などが挙げられる。彼らがなぜ存在するのかも、旅を続ける中で少しずつ分かっていく。
クエストも多く、サイドクエストだけで120個以上ある。メインクエストでは、登場する派閥のいずれかに与して物語を進めることになる。どの派閥も各自の正義を抱えており、どの派閥を選ぶか嬉しい悩ましさがある。
派閥にはテクノロジーの収集を目的とするパワーアーマー集団「B.O.S.」に、最初に接触することになる連邦の解放者「ミニッツメン」、改造人間の解放をうたう「レールロード」、そして最もあとに接触するであろう、技術者集団でありこの世界では超科学を用いると噂されている未知なる存在「インスティチュート」。どの派閥に与するかによってストーリーラインが変わりエンディングも変わる。つまり派閥同士の争いが起こるわけだ。
派閥による展開の変化や、そもそも息子を取り戻せるのかといった点も好奇心を掻き立てるし、その先の答え合わせには驚嘆が待ち受けている。
すべての旅を終えてエンディングに向かうと、たったひとつのシンプルな格言に至る。それは冒頭に発せられるものと一緒で非常に心を揺さぶられるだろう。『Fallout』シリーズ初のボイス付き主人公ということもあり、言葉にも重みが感じられる。
旅の拠点となる「ワークショップ」など、魅力的なクラフト要素
主人公が身を守るための武器は、お手製の「パイプ銃」に始まり、もっといいものになれば「アサルトライフル」も手に入る。それらで敵を倒していく。弾薬管理の要素が軽く存在している点も見過ごせない。
戦闘においてはノンストップで銃撃戦を繰り広げられるが、そんなハードアクションが苦手な人向けに「VATS」と呼ばれるシステムが導入されている。これは「アクションポイント」という持久力のように一定時間で回復するゲージを消費して行う。ワンボタンで起動でき、敵の好きな部位を狙ってタップして攻撃をオートマチックにやってもらえる寸法だ。
本作では最大難易度として「サバイバル」モードがあり、「飢え」や「渇き」の概念が導入されている。これによって単なる回復アイテムでしかなかった(しかも効果も微々な)食料アイテムが貴重なものとして扱えるようになっている。
また、武器や防具などに「レジェンダリー」の概念を用意することでハック&スラッシュ的な楽しみもできるようになっている。敵に「伝説」といった頭文字を持つ者があらわれ、それを倒すことによってレジェンダリーアイテムが取得できる。
そして最大の特色は「ワークショップ」だろう。各地点に点在する拠点を、クエストをクリアすることで有効化でき(なかにはクエストクリアを要求しない拠点もある)、街を自分で作れるのだ。
どこにどんな家具を置くか、資源のために食料となる作物を植え入植者に育てるように指示を出し、店を作ってトレーダーとして入植者をあてがい売買する……そのような形で拠点は運用される。
食料を拠点で調達することは「サバイバルモード」で有益だし、そもそもトレーダーに限りがあるこの世界ではトレーダーを拠点に置いて金銭管理をすることも重要だ。
それ以上に重要なのは、装備の改造台を置くことで銃器を改造していき、ダメージを増やしたりマガジン容量を増やしたり、防具であればより高い防御力になるよう改造できたりすること。強くなっていく敵に対抗できる手段を、ワークショップで培っていく必要があるのだ。
発売から7年、いまだに盛り上がる「Mod」の魅力
ここからは筆者が推す「Mod」を紹介していこう。
Modというと、PCゲーム業界においてはあくまでアンオフィシャルなものだが、ベセスダ・ソフトワークスにとってはそうではなく、Mod開発者を自社にリクルートする例もある。そのうえ、Modを販売する流通まで設けている(タイトル画面から「Creation Club」というところに飛ぶと数々のModが羅列されている)。
ただし、コアな動作を変えるものに関しては保証が効くかというと難しく、利用はあくまで自己責任である点に留意いただきたい。
Modのインストール手順
最初に、Modの前提となっているゲームのスクリプトを拡張する「F4SE」を入れておこう。このスクリプト拡張機能を活かしたModは数知れないほどあるため、必ず入れるべきだ。「7z archive」をゲームのルートフォルダに展開して使う。
「F4SE」
http://f4se.silverlock.org/
続いてModを「Nexus mods and community」よりダウンロードする。
「Nexus mods and community」
https://www.nexusmods.com/fallout4
無料でもいいが、会員登録しておかなければModのダウンロードはできない。また、このコミュニティは『ウィッチャー』シリーズから『Skyrim』まで多岐にわたるModの配布を行っている。最初に必ずしなければいけないことはコミュニティへの登録で、ページ右上に「REGISTER」とあるのでそこからコミュニティ登録を行う。これでMod導入の準備は完了だ。
ちなみに他にも、高機能なダウンローダー兼インストーラーも存在しており、通称「NMM」と呼ばれる便利ツールがある。
「NMM - Community Edition」
https://www.nexusmods.com/site/mods/305
こちらはダウンロードしたModの管理、インストール、アンインストールなどを行えるツールとなっている。
準備ができたら、実際にModをインストールしてゲーム内でプレイしてみよう。ひとくちにModと言ってもさまざまな目的があるので、目的別にご紹介していく。
パフォーマンス系必須Mod
- 「Unofficial Fallout 4 Patch」
アンオフィシャルな対バグ対応パッチ。ファンメイドだがバグが少なくない本編のゲームプレイを助けてくれるだろう。
次に土台となるパフォーマンス改善Modを紹介しよう。
- 「Address Library for F4SE Plugins」
IDのアドレスを与えるModだが、いわれてもちんぷんかんぷんかもしれないので、後述するほかのパフォーマンス改善Modの要求Modだと思ってもらえればいい。
- 「Buffout 4」
CTD(クラッシュ・トゥ・デスクトップ)という、なにもエラーを吐かずに落ちる現象がある。ベセスダゲーあるあるといえばそうなのだが、それに対する強力なFIXを施すModである。
- 「Baka ScrapHeap - Script Memory Limit Expander」
このModはゲームが抱えているスクリプト容量を大幅に増やすというもの。快活なMod生活に必須だ。Buffoutと併用する場合、「Buffout」側のメモリ管理機能「Buffout4.toml」をテキストエディタで開き「MemoryManager = false」と記述して無効化し、「BakaScrapHeap.toml」を開き「ScrapHeapMult=4」に設定するのが推奨だそうだ。
- 「High FPS Physics Fix」
本作はフレームレート60fps以上でプレイするとバグが起こる。それを防いでハイフレームレートで遊ばせてくれるModがこれだ。現代のゲームマシンでは必須ではないかと思う。
キャラクタークリエイション系Mod
- 「LooksMenu」
キャラクタークリエイションをより細かに数値などで行えるMod。特筆すべきはプリセット機能で、これによりほかプレイヤーが作ったキャラクターが作れるようになる。さらにはプリセットを保存することもできるのでお気に入りのキャラクターを登録しておける。
▲Modを使ったキャラメイクをした主人公
- 「Caliente's Beautiful Bodies Enhancer -CBBE」
「LooksMenu」の必須Modである通称「CBBE」だが、こちらはキャラクターのスキンを担うModで、インストーラーで服を全部脱いだ状態を全裸にできたりほかの下着を履いているようにできたりする。
- 「Commonwealth Cuts - KS Hairdos - ApachiiSkyHair」
こちらは100種類以上の髪型を追加するModだ。総じてクオリティの高いものが並んでいる。
▲大量の髪型が追加される
環境系Mod
- 「True Storms - Wasteland Edition (Thunder-Rain-Weather Redone)」
ウェイストランドの雨や嵐をオーバーホールするMod。臨場感のある雷の音は必聴だろう。
- 「Vivid Weathers - Fallout 4 Edition - a Weather Mod and Climate Overhaul」
75種類以上の天候を追加する天候変更Mod。有り無しではウェイストランドでの旅路に大きく差が出るほどだ。ときには雨、夕焼け、太陽、それらがこのModにはある。
- 「Weather Synergy - True Storms and Vivid Weathers merge patch」
上記2つのModは競合を起こしてしまい同時に使えない。そこで同時に使えるパッチがこのModとなる。
戦闘系Mod
- 「MAIM - Wounds Bleeding Pain Meds and Headshots」
ハードコアな戦闘はお好き? このModは負傷システムを導入しており、例えば頭を怪我したらイブプロフェンを飲みモルヒネを打ち、としなければならなくなる。このModで追加される包帯などのアイテムにアクセスしやすくなるのが下記のModだ。
- 「Fallout 4 Wheel Menu 」
さまざまなカテゴリに分けられていて、インベントリを開かずともこのホイールメニューキー(キーアサインは自分で行う)を押してホイールを呼び出しアイテムを使える。ホイールメニューを開いている間はスローになり、時間経過は存在している。
- 「Uneducated Shooter - QE Leaning and Gun Inertia」
まさかの『Fallout 4』にリーンの概念を導入するMod。一度サバイバルモードで使い始めたらこれなしでは戦えないというほど戦闘のダイナミクスを出してくれる。
▲Mod特盛りの戦闘。現代銃は「Modern Firearms」というMod
- 「VAFS Redux - Bullet Time and Manual Critical」
スローモ、あるいはバレットタイムと呼ばれる、時間の流れを遅くすることができるMod。サバイバルモードではこれなしではいられないModの1つだろう。VATSはアクション性が低くて嫌だからバレットタイムModで時間を遅くして戦うといったニーズもある。
その他系Mod
- 「Mod Configuration Menu」
通称「MCM」と呼ばれていて、各対応Modの細かいステータスの変更など、まさにModのコンフィグを行うツールとなっている。必須Modとして指定されているModもあるゆえに入れておくべきだろう。
永遠に遊べてしまうPC版『Fallout 4』の世界へようこそ
余談だが、Modを使っていると原則として実績は解除されない。しかし“実績解除できるMod”もあり、深淵の深さを覗くといった次第だ。一度クリアしたプレイヤーもModを掘ってリプレイしてみると、他の誰にもできないあなただけの体験になるはずだ。
Modを構成していくことは、ビオトープを形成することに似ている。それゆえ箱庭療法のような効能もある。「Fallout」25周年の2022年、どうか気軽に触れてみてはくれないか。
グッドラック、ブルー。嬉しい悲鳴を聞かせてほしい。
『Fallout 4』
https://fallout.bethesda.net/ja/games/fallout-4
『Fallout 4』Steamページ
https://store.steampowered.com/app/377160/Fallout_4/
Nexus mods and community
https://www.nexusmods.com/fallout4
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