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国内外で活躍する日本の代表的なeスポーツチーム<パート1>

2018年のゲーム業界で特に大きなトピックと言えば、まず国内におけるeスポーツの急速な発展が挙げられるだろう。11月に発表された「2018ユーキャン新語・流行語大賞」にもノミネートされた通り、今やeスポーツはゲームのプレイ経験が少ないユーザー層にまで広く認知されつつある。そして競技大会に出場するプロゲーマー(選手)たちは、映像メディアや各媒体のニュースに取り上げられることが多くなり、その活動が大きく可視化されるようになってきた。

そこで本稿では、国内から世界をまたにかけて活躍する日本のプロゲーミングチームをアルファベット順にまずは8つご紹介。この中から気になるチームがあれば、プロシーンを観戦しながら応援してみてはいかがだろうか。

Burning Core


■チーム設立年:2017年
■公式サイト:http://burning-core.com/
■主な参戦ゲーム:リーグ・オブ・レジェンド

eスポーツチーム「Burning Core」は、2017年に「DetonatioN Gaming」内の『リーグ・オブ・レジェンド』(LoL)部門である「DetonatioN Rising」を買収する形で誕生。ゲームタイトルごとに部門を設けて活動するチームも多い中、「Burning Core」は一貫して戦略性の高いMOBA(マルチオンラインバトルアリーナ)タイトル『LoL』に絞って活動している。

2018年2月に「SCARZ」と合併し「SCARZ Burning Core」として新体制となり、約4カ月後の6月には「SCARZ」から離れ元のチーム体制へと収束。『LoL』の日本リーグの2部に当たる「LJL CS」を戦い抜き、Summer Splitでは1部昇格を果たす。2019年も継続して、『LoL』の競技シーンにて精力的に参戦予定だ。

Crest Gaming


■チーム設立年:2016年
■公式サイト:http://crestgaming.com/
■主な参戦ゲーム:リーグ・オブ・レジェンド、PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS

『PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS』(PUBG)部門と『LoL』部門で活動中の「Crest Gaming」は、メーカー公認リーグ「PUBG JAPAN SERIES βリーグ」(以下PJS)で優勝を果たし、国際大会「PUBG GLOBAL INVITATIONAL 2018」への出場権を勝ち取ったチームだ。本チームから出場した「Crest Gaming Xanadu」と「Crest Gaming Windfall」(ともにチーム名)がPJSで1位2位に入賞していることから、『PUBG』部門の強豪として認知されることになった。また競技シーンで活躍する選手だけでなく、ゲームプレイ配信を主な活動領域にするストリーマー部門において、Gオフィス所属の女性ゲーマータレント「梨蘭」も所属している。

CYCLOPS athlete gaming


■チーム設立年:2016年
■公式サイト:http://cyclops-osaka.jp/
■主な参戦ゲーム:鉄拳7、PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS、レインボーシックス シージ

大阪に拠点を置くeスポーツチーム「CYCLOPS athlete gaming」では対戦格闘ゲームを含め、『FIFA』シリーズ、RTSタイトル『StarCraft Ⅱ』、FPSタイトル『レインボーシックス シージ』(R6S)、『PUBG』など多岐に渡るゲームジャンルへ活動の場を広げている。

2018年9月には、ALIENWAREとのスポンサーシップを締結し、選手へのマシン提供、関連イベントへの選手の参加といったかたちで協業が進んでいる。

目を引く点として、『鉄拳7』の女性プロゲーマー「たぬかな」選手が所属しているほか、チームが所有するゲーミングハウスのイベントスペースにて一般ユーザー参加型のコミュニティ大会が開催されており、地域に沿ったeスポーツシーンの形成に貢献している。

Cygames Beast


■チーム設立年:2017年
■公式サイト(SNS):https://www.facebook.com/CygamesBeast/
■主な参戦ゲーム:ストリートファイターV アーケードエディション

「Cygames Beast」は、『グランブルーファンタジー』や『ドラガリアロスト』といったスマートフォンゲームを手がけるゲーム会社「Cygames」が立ち上げたeスポーツチーム。テレビ番組への出演や著書の執筆経験を持ちながら、対戦格闘ゲームの世界大会「EVO2004」で魅せたプレイ(通称”背水の逆転劇”)が今もなお語り継がれる「ウメハラ」選手、そして「EVO2011」での優勝実績があるフェイロン使いの「ふ~ど」選手など、『ストリートファイターⅤ』をはじめとする格闘ゲームタイトルにおける競技シーンを牽引してきた歴戦の猛者が所属している。

ちなみに「Cygames」はラスベガスで開催された「EVO 2018」のオフィシャルスポンサーも務めており、総合的なeスポーツシーンを支持する姿勢が伺える。

DetonatioN Gaming


■チーム設立年:2012年
■公式サイト:http://team-detonation.net/
■主な参戦ゲーム:リーグ・オブ・レジェンド、PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS、ストリートファイターV アーケードエディション

2015年よりフルタイム・給与制を導入した「DetonatioN Gaming」は、シューティングゲームや対戦格闘ゲームをはじめ、スポーツゲームや昨今勢いのあるスマートフォンゲームなど、ジャンルを横断して展開するマルチゲーミングチーム。『ストⅤ』の競技シーンで活躍する板橋ザンギエフ選手や、『PUBG』部門ではDustelBox選手など、数々の有名選手が所属。2017年よりKDDI株式会社とスポンサー契約を結んでおり、オンラインカードゲーム『シャドウバース』のプロリーグに「au デトネーション」として参戦している。

2018年は「LJL」のチーム「DetonatioN FocusMe」がSummer Splitで優勝し、世界大会「Worlds 2018」において、日本チームとして世界を相手に歴史的な初勝利を挙げている。

DeToNator


■チーム設立年:2009年
■公式サイト:https://detonator-gg.com/
■主な参戦ゲーム:PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS

DeToNator」は2019年で設立から10周年を迎える老舗ゲーミングチーム。『DOTA2』における「Japan Dota Cup Season5」での優勝を含めTPSタイトル『Alliance of Valiant Arms』や『PUBG』など、2018年までに各ジャンルで一定以上の実績を残している。またAbemaTVで放送された冠番組「DETONATOR PROJECT」ではグルメレポート企画に挑戦したりと、競技シーンを越えた活躍を見せているのも大きなポイント。

加えて国内プロゲーミングチームでは珍しく、台湾、フィリピン、韓国の3カ所に活動拠点を置いているほか、2018年3月からは吉本興業株式会社と提携。『Dota 2』部門として「よしもとデトネーター」を始動している。

FAV Gaming


■チーム設立年:2018年
■公式サイト:https://www.favgaming.com/
■主な参戦ゲーム:ストリートファイターV アーケードエディション、レインボーシックス シージ

「FAV Gaming」は総合ゲーム情報誌「週刊ファミ通」を発行する「G'zブレイン」の元に結成されたチーム。現在稼働しているタイトルは『クラッシュロワイヤル』部門と、競技シーンでの活動経験の長い「sako」選手が加入中の『ストリートファイターⅤ』部門の2つだが、FPSタイトル『R6S』の選手兼解説者として活動中のShiN選手をリーダーに、『R6S』部門の設立が新たに発表された。

野良連合


■チーム設立年:2016年
■公式サイト:https://www.norarengou.com/
■主な参戦ゲーム:レインボーシックス シージ

PS4版『R6S』のeスポーツチームを背景に持つ「野良連合」は、設立から2年の歳月を経るまでに、PC版タイトルを含む合計5部門で稼働するマルチゲーミングチームへと進化した。とりわけ『R6S』部門での活躍が目覚ましく、2018年10月に開かれた「APAC 2018 Final」で決勝戦の相手チーム「Fnatic」を下し、アジア1位の座に輝いた。その後の「プロリーグシーズン8 ファイナル」で日本チーム史上初となるベスト4に進出しており、『R6S』部門を含めて国内有力チームとして注目を集めている。

まとめ

以上、国内で活動する代表的なeスポーツチームをアルファベット順に8つご紹介したが、いかがだろうか。

eスポーツは競技である以上、ゲームタイトル以外にも必ず人間(プレイヤー)が関わってくる。対人戦でプレイヤー同士は激しくぶつかり合い、勝者は喜び、敗者は涙をこらえる。そして次のステージに向け、お互いに切磋琢磨しながら腕を磨いていく。こうした一連の流れをプロシーンを見守る観客の立場において、eスポーツチームを知ることは大変に重要な意味を持っているのは明らかだろう。

その上で、自分の好きなプロゲーマーを見つけて応援できれば、よりeスポーツが身近に感じられるのではないだろうか。本稿が今後eスポーツに興味を持つユーザーの助けに少しでもなれるなら幸いだ。

なお、パート2も近日中に公開予定なので、そちらもあわせてチェックしてほしい。

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