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eスポーツ賞金別ランキングまとめ 世界最高賞金タイトルは? <2019年版>

目次
  1. ハースストーン 総額100万ドル(約1億800万円)
  2. Counter-Strike: Global Offensive 総額150万ドル (約1億6500万円)
  3. PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS 総額200万ドル(約2億1600万円)
  4. レインボーシックス シージ 総額200万ドル(約2億1600万円)
  5. オーバーウォッチ 総額500万ドル(約5億4000万円)
  6. リーグ・オブ・レジェンド 総額645万ドル(約7億2000万円)
  7. Dota2 総額2551万ドル(約27億6200万円)
  8. フォートナイト 総額3000万ドル(約32億4800万円)
  9. まとめ
読者の方々は、海外サイト「The Esports Observer」が2019年5月22日掲載した「2019’s Most Impactful PC Videogames: The Year of Growth」という記事をご存じだろうか。この記事にはeスポーツシーンに影響を与えるゲームタイトルがTier形式(日本語で「層」とか「列」の意味)で取り上げられている。影響を与える理由はいくつか考えられるが、競技シーンに参加する人口(観戦者も含む)の多さや開催されるeスポーツイベントの規模、各方面から向けられる注目度の高さなどが大きな要因だろう。

そこで今回は「eスポーツシーンで流行中のゲームタイトルはイベントの賞金額のボリュームはどの程度なのか?」という観点に基づき、Tier上位に名を連ねるゲームタイトルの代表的なeスポーツイベント賞金額を紹介する。「人気タイトルと賞金額の間には何かしらの相関関係があるのか?」といった点に注目すれば、示唆に富んだ事実が得られるかもしれない。

本稿が「最近eスポーツシーンに興味を持ち始めた」、「具体的にどのぐらいの賞金額が用意されているのか知りたい」という方の参考になれば幸いだ。

※賞金順(総額の低い順)に掲載しています。
※各タイトル右のカッコ内には賞金総額を日本円で記載しています。
※本文のeスポーツイベント賞金額は、2019年6月18日時点の為替レート(1ドル=108.49円)を参考に記載しています。

ハースストーン 総額100万ドル(約1億800万円)



  • 大会名:Hearthstone World Championship 2019
  • 1位賞金額:25万ドル(約2700万円)

Blizzard Entertainmentが手がけるDCGデジタルカードゲーム)の『ハースストーン』。一見カジュアルなゲームタイトルに感じられるかもしれないが、これまでに実施された大会の規模やユーザー数などは世界的に見てもFPSMOBAタイトルに引けを取らない。台北にて2019年4月開催の「Hearthstone World Championship 2019」は、各リージョンの予選を突破した16名の精鋭が集った公式大会で、文字通り『ハースストーン』の世界最上位プレイヤーが決定した舞台。並みいる強敵を伏せたノルウェー代表のHunterace選手はチャンピオンの座を勝ち取り、運営本部から約2700万円を与えられることになった。

Counter-Strike: Global Offensive 総額150万ドル (約1億6500万円)



  • 大会名:WESG 2017(World Electronic Sports Games 2017)
  • 1位賞金額:約80万ドル(約8700万円)

2012年にリリースされた『Counter-Strike: Global Offensive』(CS:GO)は、リリースから7年近く経過した今もなおeスポーツシーンの最前線に立つFPSタイトルだ。そんな本作における最高賞金額をマークしたeスポーツイベントは、2018年3月13日から5日間にわたり開催された「World Electronic Sports Games 2017」。『CS:GO』以外に複数のゲームタイトル部門から成る大会で、賞金総額は約1億6500万円。そして世界46ヵ国から集まった強豪チームの頂点に立ったeスポーツチーム「Fnatic」は1位賞金として約8700万円を獲得した。

PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS 総額200万ドル(約2億1600万円)



  • 大会名:PUBG Global Invitational 2018(PGI 2018)
  • 1位賞金額:約40万ドル(約4300万円)

バトルロイヤルゲームの代表的なタイトル『PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS』(PUBG)の世界大会「PUBG Global Invitational 2018(PGI 2018)」は、賞金として約2億1600万円を準備。5万人近くのキャパシティを誇るメルセデスベンツアリーナにeスポーツチームが集う中、日本からも「Crest Gaming Xanadu」と「Crest Gaming Windfall」の2チームが出場、合計4日間の期間内で熾烈な対戦カードを戦い抜いた。加えて『PUBG』は2018年度に日本におけるeスポーツ展開の大幅な見直しを図っており、これからの動き次第では、本作の競技シーンがより活性化するものと思われる。

レインボーシックス シージ 総額200万ドル(約2億1600万円)



  • 大会名:Six Invitational 2019
  • 1位賞金額:約80万ドル(約8800万円)

FPSタイトルの中でもとくに勢いの強いタクティカルシューターレインボーシックス シージ』の世界大会「Six Invitational 2019」。日本時間で深夜の中継となったにも関わらず、最大6万人余りの人々が「野良連合」の勇姿を見届けたのは記憶に新しい。本大会は各地域の予選を勝ち上がった計16チームが参加し、1位賞金をかけて激闘を繰り広げた。ちなみに元々のベース賞金は約5600万円ほどだったが、課金アイテムの売上の一部を賞金に充当する「パイロットプログラム」により、全体賞金額は約1億1100万円まで上昇した。

オーバーウォッチ 総額500万ドル(約5億4000万円)




ヒーローと呼ばれる特殊能力を備えたキャラクターが所せましと駆け回る『オーバーウォッチ』のeスポーツイベント「Overwatch League(OWL)」は、開発元のBlizzard Entertainment主催による公式リーグ大会。全期間の賞金総額は約5億4000万円で、短期的に試合を実施するのではなく、各シーズンごとに4ステージの試合期間を設けているほか、リーグに登録したeスポーツチームが各国の都市をホームとする特徴的なシステムも採用。シーズン間のルール変更も見受けられたが、eスポーツシーン全体として見た場合は注目しておくべきリーグとなるだろう。

リーグ・オブ・レジェンド 総額645万ドル(約7億2000万円)



  • 大会名:2018 World Championship
  • 1位賞金額:約240万ドル(約2億6000万円)

2009年に誕生し、今やeスポーツシーンを語る上で欠かせないMOBAタイトル『リーグ・オブ・レジェンド』(LoL)。この作品の世界No.1を決める為に開かれた世界大会が、プレイインステージ、グループステージ、ノックアウトステージの3ステップに分かれた「2018 World Championship」である。韓国・仁川を舞台に約1ヶ月間という長期スケジュールに沿って試合が行われ、期間中のユニークビューワー(同一人物なしの視聴者数)は9600万人を記録。最大同時視聴者数も4400万人と、本作のプレイヤーを含めて世界中のユーザーからとにかく注目を集めたeスポーツイベントだ。

Dota2 総額2551万ドル(約27億6200万円)



  • 大会名:The International 2018
  • 1位賞金額:約1122万ドル(約12億1500万円)

「高額な賞金が用意されたeスポーツイベントは?」と聞かれたら、まず間違いなくMOBAタイトルの『DOTA2』の世界大会「The International」が挙がるだろう。というのも『DOTA2』の賞金総額は、あらかじめ準備されているベース賞金額に、ユーザーが購入した観戦チケットや課金アイテムの売上を加算するため、非常に高額になることで有名だ。

中でも2018年度の大会は賞金総額が約28億3800万円となり、1位チームの「OG」には約12億5000万円が贈られた。

2019年8月15日には中国・上海にて「The International 2019」の開催が決定しており、こちらの賞金総額もこれまで同様に増加するケースが予想されている。

フォートナイト 総額3000万ドル(約32億4800万円)



  • 大会名:Fortnite World Cup
  • 1位賞金額:ソロチャンピオンへ約300万ドル(約3億2500万円)

リリースからまだ3年も経っていないバトルロイヤルゲーム『フォートナイト』だが、リリース元であるEpic Gamesが発表した「Fortnite World Cup」の賞金総額はなんと33億6300万円! この内訳は2019年4月より開催中の予選リーグ賞金の約1億円、2019年7月26日よりスタートする決勝戦の賞金32億5300万円で、もはやこれまでの常識をはるかに超える金額設定と言えるだろう。

Epic Gmaesは2019年の『フォートナイト』競技シーンに108億円(!)の賞金を用意。eスポーツシーンに参入して間もないタイトルだが、その存在感はすでに破格だ。

まとめ

以上、Tier上位ゲームタイトルのeスポーツイベント賞金額をまとめてみたが、いかがだろうか。全タイトルに当てはまるとは一概に言えないが、影響力の大きいゲームタイトルのeスポーツイベントは高額な賞金額が用意されているケースが見受けられる。

今回取り上げたタイトルは全て海外産のものであり、同様に高額な賞金が設定された大会の多くは国内外で開かれているものが大半である。しかし国産タイトルの勢いも負けてはいない。日本が誇る対戦格闘ゲームタイトルストリートファイターV アーケードエディションでは、年間ツアーを制した上位プレイヤーが衝突するCAPCOM CUP 2018」(賞金総額:約4500万円)が恒例となっている。モバイル版とPC版の両方で展開するDCGタイトルシャドウバース「RAGE Shadowverse Pro League」を千葉県で行い、「優勝賞金が1億円を超えた」ことで一般メディアからもホットトピックとして扱われた。eスポーツ元年と称された2018年から続くムーブメントがこのまま継続すれば、国産タイトルでももっと大規模な大会が開かれる日が来るかもしれない。

最後になるが、冒頭でも述べた通り、各ゲームタイトルの流行具合と運営会社、および大会賞金額の相関関係を考えてみると、よりeスポーツシーンを取り巻く現状を掴みやすくなるだろう。もし本格的に調べたくなったら、まず自分がプレイしている(気になっている作品)の公式サイトにアクセスし、開催が検討されている大会の詳細をチェックすることから始めてみてはどうだろうか。

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