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Steamで遊べる『8番出口』ライクゲームまとめ シンプルなルールが多様に変化

目次
  1. 『8番出口』ってどんなゲーム?
  2. Steamで遊べる『8番出口』ライクなゲーム
    1. 8番のりば
    2. Find Room 96
    3. 偽夢
    4. 夜間参拝 | Visiting Shrine at Night
    5. ATTA ~世にも奇妙な間違い探し~
    6. Hospital 666
    7. [Chilla's Art] Shinkansen 0 | 新幹線 0号
    8. 0階です。 - The cursed Elevator to Floor Zero -
    9. 孵道(かえりみち)
  3. まとめ


最近のPCゲームのトレンドは、ゲーム実況などから生まれることが増えている。著名なインフルエンサーがプレイすることで火がついたり、ゲーム配信者が話題にすることで知名度が上がることも多い。

中でも、近年最大のヒット作といえば、過去にない斬新な設定で人気を集めた『8番出口』だろう。

開発したのはKOTAKE CREATE。日本の地下鉄の連絡通路を模した空間を歩くだけのゲームながら、「異変がなかったら進み、異変があったら引き返す」というシンプルなルールと意外な演出で一世を風靡。それを真似たり、さらに独自色を強めたゲームが雨後の筍の如く続出した。

そこで今回は、Steamで遊べる『8番出口』ライク(もしくはインスパイア?)なゲームをまとめてみた。『8番出口』の続編もあれば、同様のコンセプトにホラー要素、アクション要素、パズル要素などが追加されたものなど、その種類も多様だ。中には少し「?」と思えるものもあるが、広義での「ライク」ということで楽しんでいただければ幸いだ。


『8番出口』ってどんなゲーム?



まずは、本家『8番出口』について軽くご紹介しよう。

とある地下鉄の通路を通り過ぎながら、周囲に「異変」があれば引き返す、異変がなければ進むというだけのシンプルなウォーキングシミュレーターゲーム。「異変」は見た目全体に起こることもあれば、ポスターの一部が変わるなど見つけにくいものもあり気が抜けない。

うまく「異変」を見つけて引き返すか何もない道を通り過ぎると、7番出口、6番出口……とカウントが減っていき、最終的に階段で地上に出られる。逆に見つけられなければ永遠に8番出口をさまようことになる。

特別なテクニックもなく、制限時間も特にない。何度もプレイすれば「異変」の種類もわかってくるが、慣れないうちの方が意外性を楽しめるだろう。

似たような光景ばかりの地下鉄通路でのループは、日常生活の中で「もしここに永遠に閉じ込められたら……」といったホラー的不安感を煽る格好の題材。開発面から見ると素材も非常に少なくて済むことから、一気に同様のコンセプトのゲームが広がったのもうなずける。まさにインディーならではのゲームの発明のひとつと言えるだろう。

URL:https://store.steampowered.com/app/2653790/8/
価格:470円
ジャンル: アドベンチャー, インディー, シミュレーション
開発元: KOTAKE CREATE
パブリッシャー: KOTAKE CREATE
リリース日: 2023年11月29日


Steamで遊べる『8番出口』ライクなゲーム


それではここからは、編集部の独断と偏見でセレクトした『8番出口』に似たコンセプトのゲームをご紹介していく。似ているとは言ってもそれぞれに工夫が凝らされており、実際は真似していないものもあるかもしれないが、雰囲気の近いものを選んでみた。

いずれも、
  • 唐突に現れる不条理な展開
  • プレイヤーの不安をかき立てる演出
  • 何度もプレイすることで攻略できる
といった特徴を持っている。

なお、登場順はSteam上の発売日で並べてみた。少しずつルールが変わっていく流れも見えてきて興味深いだろう。

8番のりば

価格:470円


『8番出口』の開発者が作ったシリーズ第2弾。『8番出口』では異変を感じたら引き返す=対処せずに逃げていたが、『8番のりば』では前の車両に進むことしかできない=立ち向かうしかなくなった。その分ややホラー要素が強い印象だ。

ゲームとしてはひたすら前に進むだけではあるが、巻き起こる異変のぶっ飛び度合いは前作以上。もちろん、あの“おじさん”も登場する。

  • 場所(シチュエーション)
電車内
  • 目的/ルール
車内で次々と起こる異変に対応しながら、8番目の駅である「八番」駅で下車することができればクリア。
  • どこが8番出口と違うか
車内で発生するさまざまなトラブルや謎に対処しながら、引き返すことなく進む。電車の進行方向に向かって解決策を見つけていく。

URL:https://store.steampowered.com/app/2903560/8/
価格:470円
ジャンル: アドベンチャー, インディー, シミュレーション
開発元: KOTAKE CREATE
パブリッシャー: KOTAKE CREATE
リリース日: 2023年11月29日


Find Room 96

価格:470円


謎解きや探索の要素が中心で、物語の深さや複雑なパズル解決が楽しめるのが『Find Room 96』だ。舞台はホテル。フロアに異常があれば「異常あり」のエレベーターに、なければ「異常なし」のエレベーターに乗って移動していく。

フロアには、ロビー、廊下、各部屋という異なるシチュエーションがあり、それぞれ調べながら移動していく。ミスすると最初に戻されてしまうので、慎重な観察眼が問われる。

  • 場所(シチュエーション)
ホテルの中
  • 目的/ルール
プレイヤーの目標は「Room 96」を見つけること。ホテル内で発生する謎や問題を解決し、部屋に関連する手がかりを集める必要がある。ストーリーの進行に伴って、部屋の秘密や背景が明らかに。
  • どこが8番出口と違うか
異常のありなしで移動方法が異なる。異常が起きるシチュエーションが異なる。

URL:https://store.steampowered.com/app/2732640/Find_Room_96/?l=japanese
価格:470円
ジャンル: アドベンチャー, インディー, シミュレーション
開発元: SURPRISED HOTDOG LIMITED
パブリッシャー: SURPRISED HOTDOG LIMITED
リリース日: 2024年1月1日


偽夢

価格:235円


夢の中に閉じ込められた主人公になり、異変をカメラで撮影することで現実世界へ戻る方法を探す『偽夢』。夢の世界ということで、現実にはあり得ないような光景を何度も目の当たりにするはず。それらをカメラで撮影して記録することで覚醒できるというゲームだ。

今回紹介している中で最も日常に近い風景であることが、逆に恐怖心を掻き立てる。移動できる範囲も限られてはいるが、かなりの数の異変があるため、じっくり楽しめる。

異変が見つけられない人のために、一定時間ごとに必ず異変が発生する「ノーマルモード」もあるので、クリア自体は容易だ。やり込み対比とは「エキスパートモード」に挑戦しよう。

  • 場所(シチュエーション)
夢の中
  • 目的/ルール
夢の中で起こる奇妙な現象をカメラで撮影し、それを手がかりにして夢から脱出する
  • どこが8番出口と違うか
「ノーマルモード」では毎時刻1つの怪異が必ず発生するため、ホラゲー初心者でもプレイしやすい

URL:https://store.steampowered.com/app/2753720/_/?l=japanese
価格:235円
ジャンル: インディー
開発元: TenkaiGames
パブリッシャー: TenkaiGames
リリース日: 2024年1月16日


夜間参拝 | Visiting Shrine at Night

価格:500円


グラフィックは2D風ながら、異変があったら戻り、問題なければ進むというルールがそっくりなのが『夜間参拝』だ。

3Dと2Dということでゲーム性は異なるが、生き残るにはとにかく逃げることしかできず、絶望感と焦燥感を煽られる。かわいらしい見た目とは裏腹にホラー要素はかなり強めなので、心して逃げるべし。

  • 場所(シチュエーション)
夜の神社
  • 目的/ルール
夜の神社を探索し、神社にまつわる謎やストーリーを解き明かす。異変を見つけたら左へ戻り、問題がなければ右へ進む。
  • どこが8番出口と違うか
アイテムなどを収集して物語を進められる。

URL:https://store.steampowered.com/app/2769100/__Visiting_Shrine_at_Night/?l=japanese
価格:500円
ジャンル: インディー
開発元: CHARON, Yanase Games, Inc.
パブリッシャー: Yanase Games, Inc.
リリース日: 2024年2月21日


ATTA ~世にも奇妙な間違い探し~

価格:500円


『8番出口』のコンセプトにある「異変を探す」という部分を突き詰めたようなゲーム。といっても、先に正解を見た上で次の階で異変を指摘するという方法のため、「まちがい探し」と考えた方が正しいかもしれない。

シーンをよく観察し、その後で発生する変化を探すという、記憶力と観察力を駆使したゲームとなっており、突発的に出てくる異変を探す『8番出口』と比べるとかなり頭を使うゲーム性になっている。

  • 場所(シチュエーション)
デスペルという名のホテル
  • 目的/ルール
各フロアで最初に表示されるシーンやオブジェクトをよく観察し、次の階層での変化を比較して違いを見つける。変化や違いを見つけることで、次のフロアへと進むことができる。
  • どこが8番出口と違うか
ファンタジーやシュールなデザインが盛り込まれた世界観、キャラクターや背景が非常にユニークで、プレイヤーに非現実的な体験を提供する。

URL:https://store.steampowered.com/app/2827450/ATTA/?l=japanese
価格:500円
ジャンル: アクション, カジュアル, インディー, 早期アクセス
開発元: IDEA FRUITION
パブリッシャー: IDEA FRUITION
リリース日: 2024年2月27日
早期アクセスリリース日: 2024年2月27日


Hospital 666

価格:920円


『8番出口』ライクといいながら、一般的なパニックホラーゲームに近いのが「Hospital 666」だ。登場人物やキャラクターが少なく、襲われることはほとんどなかった本家と比べるとかなり賑やか。パズルパートもあるためやることはとても多く、あまり似ているとは思われないかもしれない。

閉鎖された病院というシチュエーションや、脱出に向けた不安感・絶望感は共通する部分もある。本家よりもかなりホラー要素が強いため、苦手な方はご注意を。

  • 場所(シチュエーション)
謎めいた病院「Hospital 666」
  • 目的/ルール
「Hospital 666」に閉じ込められた主人公として、恐怖の謎を解き明かしながら脱出を目指す。
  • どこが8番出口と違うか
ゲーム内のオブジェクトや場所を調べ、パズルを解きながら進行。不気味なクリーチャーや恐怖の演出がプレイヤーを待ち受ける。

URL:https://store.steampowered.com/app/2774380/Hospital_666/
価格:920円
ジャンル: アクション, アドベンチャー, インディー
開発元: Lokin
パブリッシャー: Lokin
リリース日: 2024年3月5日


[Chilla's Art] Shinkansen 0 | 新幹線 0号

価格:800円


短時間でサクッと遊べるホラー作品を数多く手掛けるChilla's Art(チラズアート)の作品。新幹線の社内を前の車両に向かって移動していく。遭遇する異常は『8番出口』以上に突拍子もないものが多くホラー寄りのため、ホラーが苦手な人は注意。

ストーリー性や次の展開にドキドキさせられることも多いので、プレイしたい人はゲーム配信などを見ずにぜひ初見でプレイしてほしい。

  • 場所(シチュエーション)
新幹線
  • 目的/ルール
新幹線の車両内で発生する不気味な現象や奇怪な出来事に対処しながら、物語を進めていく。車両内を探索し、アイテムを集めて手がかりを見つけ、謎やパズルを解決することでストーリーが展開。
  • どこが8番出口と違うか
新幹線の0号車まで移動することが目的だが、終盤の展開が変わるため、新鮮なプレイ感覚を楽しめる。

URL:https://store.steampowered.com/app/2793370/Chillas_Art_Shinkansen_0___0/
価格:800円
ジャンル: インディー
開発元: Chilla's Art
パブリッシャー: Chilla's Art
シリーズ: Chilla's Art
リリース日: 2024年3月23日


0階です。 - The cursed Elevator to Floor Zero -

価格:580円


通常はあり得ない「0階」がある呪いのエレベーターを舞台として、アイテムを集めたりパズルを解きながら脱出を目指すゲーム。

『8番出口』と比べるととにかくできること、操作自体が非常に増えており、条件も5つとなった。
・着いた階で異常を見つけたらすぐにドアを閉めてください。
・着いた階で何もなければドアが閉まるまで待ちましょう。
・着いた階が赤い光で満ちている場合、下手に動いてはいけません。
・着いた階で襲われそうになったらすぐにドアを閉めてください。
・掲示物に書かれた順番に階を移動してください。

シンプルな本家に対して、よりゲーム性を高めてやれることが増えており、戸惑うこともあるかもしれない。それも含めた息苦しさが本作の特徴とも言える。

  • 場所(シチュエーション)
エレベーター
  • 目的/ルール
プレイヤーは0階に行きついた呪われたエレベーターに閉じ込められてしまう。エレベーター内を探索し、アイテムを集め、掲示物に書かれた指示に従ってパズルを解決することで脱出を目指す。
  • どこが8番出口と違うか
移動するための条件がかなり多く、異変自体の演出もかなり変わっている。

URL:https://store.steampowered.com/app/2885400/0__The_cursed_Elevator_to_Floor_Zero/
価格:¥ 580
ジャンル: アドベンチャー, インディー, シミュレーション
開発元: Half/Phai
パブリッシャー: Half/Phai
リリース日: 2024年4月4日


孵道(かえりみち)

価格:350円


レトロなマンガ+セリフで進む『孵道』は、何があっても振り返ってはいけない、という古典的な日本のホラーゲーム。ノベルゲームらしくストーリーは分岐するため、あえて不正解と思われるような選択肢を選ぶことも必要になる。

ウォーキングシミュレーターではないが、コンセプトはかなり近しい。とにかくそこはかとなく気持ち悪さと異様さを感じさせるところは、『8番出口』以上に精神に来る。「振り返らずに、無事に家に帰る」をどのように実現するか、すべてはプレイしてみてのお楽しみだ。

  • 場所(シチュエーション)
学校から家までの帰り道
  • 目的/ルール
学校からの帰り道、何があっても振り返らず、まっすぐに進み続けることが求められる。振り返らずに無事に家に帰ることがゲームの目標だ。
  • どこが8番出口と違うか
ストーリー主導のビジュアルノベルで、選択肢によって物語が大きく変化。複数のエンディングが用意されており、プレイヤーの選択や行動によって物語の展開が異なる。振り返らずに進むという制約の中で、物語が進行していく。

URL:https://store.steampowered.com/app/3080920/_/
価格:350円
ジャンル: アドベンチャー, インディー
開発元: 法螺会
パブリッシャー: 法螺会
リリース日: 2024年8月14日


まとめ


今回の『8番出口』のヒットは、近年のインディーゲーム業界の「斬新なアイデアの勝利」を象徴する出来事とも言える。

敵を倒すというシンプルな楽しさを圧倒的物量で実現して人気となった『Vampire Surviver』や、フルーツをつなげて大きくするだけという誰もが遊べる雰囲気とルールで人気となった『スイカゲーム』など、莫大な予算を注ぎ込んだAAAタイトルとはまったく違う軸で、まだ見ぬゲームアイデアの可能性を感じさせてくれた。

特に『8番出口』は、ここから開発者のアイデアを乗せて発展させていく余地が残されている点で、先駆者としての才能のすごさと同時に、ライクなゲームでもブームを巻き起こした意味でも画期的な作品と言える。

ちなみに、KOTAKE CREATEは、常に見られている不気味な巨大生物から逃げ隠れするスリルアドベンチャーゲーム『STRANGER SHADOW』を2025年発売予定で開発中とのこと。再びブームを巻き起こすか、続報を楽しみに待とう。



© 2023 KOTAKE CREATE
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