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夏の終わりに恐怖体験をお届け……オススメSteamホラーゲーム 6選
新型コロナウイルスの流行に伴う緊急事態宣言、まん延防止等重点措置により、2021年の夏は実家への帰省どころか、日常的な外出さえもままならない。自宅でオンラインゲームを友達と楽しんだり、長時間じっくりやりこむRPGを攻略するのもいいが、夏と言えばやはりホラー。寝苦しい夜をヒンヤリさせ、寝苦しくしてくれるタイトルが目白押しだ。
ただ、個人的にはこのホラーというジャンルが大の苦手。夏のはじめから企画はしていたのだが、どうにもゲームが進まずこんな時期に伸びてしまった。いや、こんなのはただの言い訳でしかないのだが。
筆者は、就寝中に金縛りに遭って白いワンピースの女性に見られながら赤いワンピースを着た女の子に笑いながらお腹で飛び跳ねられたり、手をねじるようにして眠ると自在に金縛りを再現できたり、幽体離脱して夜友人の家の様子を見に行ったりといった心霊体験は人並みに経験してきたので、実際の霊現象にはまだ慣れている。しかし、血みどろのスプラッターやわけのわからない着ぐるみが追いかけてくるなど、日常生活を送る上で絶対に経験することのないタイプのホラーゲームは、本当に心臓に悪い。
今回Alienware Zone編集部内でセレクトしたタイトルも、ゲームとしてはよくある一人称視点のアドベンチャーや2Dアクションなのに、遊んでみると本当に怖くなって筆がまったく進まなかった。いや、怖いというよりももう嫌だ。二度とやりたくない。返品したい。なんで自分が担当したんだろう……。
などと愚痴っていても仕方ないので、2021年夏の最後にオススメしたいホラーゲーム6選をご紹介しよう。本当は10本取り上げたのだが、正直耐えきれなかったことをここで告白しておく。ひと夏の思い出に、興味がわいたタイトルがあったらぜひ遊んでみて、読者のみなさんも苦しめばいいんだ……。
※評価の「ホラー度」はホラーゲームとしての直感的な「怖さ」を、もうひとつの指標は各ゲームの特徴を指標としてみた。あくまで参考程度にご覧ください。
「盂蘭節」という日本で言うお盆の時期、香港では鬼が霊界から現世にやってくるという言い伝えがあるそうだ。本作はそんな夏の時期に、「霊界脱出ゲーム」という人気テレビ番組のメンバーが撮影のために九龍城にやってくるところから始まる。番組の企画として、美人キャスターのキャシーたちはそれぞれこの場所から抜け出すゲームを始めるのだが、キャシーが突然おかしくなり……という一人称視点のサバイバルホラーだ。
描かれるグラフィックは香港の風俗や文化を色濃く残しており、なんとなく昭和的な雰囲気も感じられる。至るところにある中華風の彫像やポスターなども、日本人から見ても親近感がわくだろう。だからこそ、自分の身近にもありそうなこの描写が怖さを倍増させる。また、九龍城は全体的に薄暗く、そして通路も家もとにかく狭い。その閉鎖的な雰囲気もじわじわ怖さを強めてくる。
自分を追いかけてくる悪霊は、単に逃げたり隠れたりするだけでなく、その動きを利用して扉を開けさせたりもするところがパズル的。つまり、やつらから逃げ続けるだけではダメということだ。なんであえて近づいたりしないといけないのだろうか……。
ホラー度:★★★
ドッキリ度:★★★★★
発売日:2020年1月6日
価格:1320円
URL:https://store.steampowered.com/app/1178490/ParanormalHK/
プレイヤーは、宇宙ステーションのAI(人工知能)である「S.A.M.」の視点から、このステーションに滞在するエマ・フィッシャー博士と協力しながら、ステーションとクルーの身に起きた出来事を解き明かしていく。
ゲームはAI「S.A.M.」の視点、つまりステーション内の監視カメラで見つけた異常をエマ博士に伝えたり、ネットワーク経由でドアやセンサーを動かしてハッチを開け閉めしたり、診断システムでシステムを復旧するといった具合だ。ゲームが進み、ボール型カメラ「SPHERES」により自由に移動することが可能になってからが、このゲームの本当のスタートとなる。
宇宙ステーションの描写は美しく、SF好きにはたまらないが、肝心のホラー要素はそれほど多くない。映画『ゼロ・グラビティ』のように絶望的な状況という様子でもない。
しかし、たびたびS.A.M.の画面に現れる「カノジョヲココニ」という言葉と、なぜこのステーションがトラブルに巻き込まれたのか、といった謎が明かされていくと……。
じんわりくるタイプのホラーがお好きな方はどうぞ。
ホラー度:★
心理的閉塞度:★★★★★
発売日:2020年5月22日
価格:2570円
URL:https://store.steampowered.com/app/906100/Observation/
学校の出口の鍵を開ける暗証番号は、校内のいくつかの教室の黒板に書かれている。それらを集めて鍵を開けられればクリア。つかまってしまうと彼女の望みがかなう=主人公が殺される、ということになる。
他のステルスホラーと異なるのは、主人公を見つけた時に猪突猛進で突っ込んでくるだけではなく、恥ずかしそうに(?)距離を保ってじわじわ追いかけてくるところ。彼女は主人公のことが好きで好きでたまらないのだ。だから、近づくのには勇気がいる。そんな典型的なストーカー気質の動きをしつつ、一気に追いかけてきたりもする。かと思えば自分で傷つけておいて傷薬を持って来たりと、支離滅裂である。
そして、言葉足らずな彼女の“想い”はずっしりと“重い”。子どものようなかわいい声なのに、何を話しているのかわからない脈絡のない感じも、底知れぬ恐怖を感じさせる。粗めなポリゴングラフィックも、なんだか恐怖に拍車をかけてくる気がする。
結局は人間が一番怖いのだ。真性のM男であれば、こんな愛のカタチもアリなのだろうか……?
ホラー度:★★★
見た目に騙された度:★★★★★★★
発売日:2020年9月6日
価格:499円
URL:https://store.steampowered.com/app/1546860/Saiko_no_sutoka/
主人公は『バイオハザード7 レジデントイービル』の主人公でもあるイーサン・ウィンターズ。ベイカー邸での妻ミアとの恐ろしい体験をしたのち、彼らは幼い娘ローズとともに幸せに暮らしていた。
そんな平和な暮らしのなか、ミアが対バイオテロ組織「B.S.AA」所属のクリス・レッドフィールド(第1作の主人公)によって殺害されるところから物語はスタートする。幼い娘のローズは連れ去られ、自分はそのままどこかへ移送されてしまう。
その移送中、突如クルマが事故に遭う。投げ出されたイーサンが雪深い山をかきわけてたどり着いたのは、大きな城がそびえ立つ村。ヤギの頭や鳥、馬などの死体が転がる村で出会ったのは、何かに怯える村人。そしてその村人を殺害した異形の者たち……。
シリーズ最新作ということからも、当然ゾンビが関わってくるのだが、序盤にいきなり妻が目の前で殺され子どもが連れ去られる場面に胸が締め付けられた。そしてそのままわけのわからない村に行き、わけのわからない連中に襲われるイーサン。その心理的恐怖と不安感、そして武器も装備も持たずに荒れ果てた村からスタートするという無防備さと無力感がきつい。
有名になった巨大女「ドミトレスク婦人」など、異形な者たちがこれでもかと現れ、妻を失って不安なイーサンを攻め立ててくる。なぜ妻は殺されなければならなかったのか、娘はなぜ連れ去られたのか。すべての謎は、この「村」で生き抜くことでわかっていく。
肝心の戦闘はこれまでのシリーズと同様なのだが、特に今回遊んだ「Z Version」は暴力表現がより強いバージョンで、ゾンビが顔を近づけて噛み付いてくるリアルさと気持ち悪さはシリーズ随一だ。もちろん、アクションゲームとして見た際のゲーム性も秀逸。倒したゾンビからアイテムを回収できる分、難易度的には優しめに感じるかもしれない。
スプラッター要素が強いイメージがある『バイオハザード』シリーズだが、『ヴィレッジ』は登場人物のホラー的な怖さが半端ない。アクションとして楽しめる人には良いのだろうが、自分は正直苦手なほどのグラフィックの美しさだった。4K対応って、おぞましい映像をそんなにキレイに見せなくても良いのになぁ……。
ホラー度:★★★
グラフィックのリアル度:★★★★★★★
発売日:2021年5月8日
価格:7990円~
URL:https://store.steampowered.com/app/1196600/BIOHAZARD_VILLAGE_Z_Version/
薄暗がりで廊下の灯も小さく、レトロな雰囲気の古ぼけたマンションを歩く人は誰もいない。こんな場所、ただ歩くだけでもいかにもなにか出てきそうだ。
しかし、そこに住んでいるのはちゃんと生きた人たち。なのだが、彼らがことごとく曲者ぞろい。しかもなにやらマンションの人間関係でいざこざがある様子で……。
ストーリー自体はシンプルだが、移動できる場所もアイテムも限られているので、エンディングまではすぐにプレイできるだろう。ホラー度もそれほど高くはなく、どちらかというと気色悪い雰囲気が漂う。
行動によってグッドエンドとバッドエンドもあるので、ぜひ確かめてみてほしい。
ホラー度:★
住人のいかがわしい度:★★★★★★★
発売日:2021年6月5日
価格:310円
URL:https://store.steampowered.com/app/1611490/Night_Delivery/
そんななか、動画に出演する桜井奈々とカメラマン役の白石梓がいなくなり、主人公でチームのまとめ役である生駒美桜がひとり残される。彼女たちを探してホテルを散策していくと、突然ナタを持った血だらけの豚の着ぐるみが襲ってきて……というストーリー。
パニックホラー系で、動画撮影という視点とスマホでのビデオチャットの画角などを駆使した、じわじわくるホラーの演出が楽しめる。2D視点でホテル内にあるアイテムを入手しながら、様々なトラブルを乗り越えていくタイプだ。
特徴は、ホラーに付きもののかわいい系女子のアニメーションと人気声優によるフルボイス。メッセージオート機能のおかげで、ラジオドラマのように音声を聞くだけでもストーリーが楽しめる。山崎はるか、西明日香、松田颯水といった人気キャストが怖がる声もファンには嬉しい(のだろう)。
難易度はそれほど高くなく、調べられる場所をすべてチェックしていけばクリアは比較的簡単。後半の展開もなかなか凝っているので、ホラー好きなら満足できるだろう。Switchにも移植されているほどなので、自分でもそれほど恐怖なく遊び切れるだろう。
ホラー度:★
キャラクターがかわいい度:★★★★★★
発売日:2021年6月11日
価格:2280円
URL:https://store.steampowered.com/app/1523400/_/
ただ、個人的にはこのホラーというジャンルが大の苦手。夏のはじめから企画はしていたのだが、どうにもゲームが進まずこんな時期に伸びてしまった。いや、こんなのはただの言い訳でしかないのだが。
筆者は、就寝中に金縛りに遭って白いワンピースの女性に見られながら赤いワンピースを着た女の子に笑いながらお腹で飛び跳ねられたり、手をねじるようにして眠ると自在に金縛りを再現できたり、幽体離脱して夜友人の家の様子を見に行ったりといった心霊体験は人並みに経験してきたので、実際の霊現象にはまだ慣れている。しかし、血みどろのスプラッターやわけのわからない着ぐるみが追いかけてくるなど、日常生活を送る上で絶対に経験することのないタイプのホラーゲームは、本当に心臓に悪い。
今回Alienware Zone編集部内でセレクトしたタイトルも、ゲームとしてはよくある一人称視点のアドベンチャーや2Dアクションなのに、遊んでみると本当に怖くなって筆がまったく進まなかった。いや、怖いというよりももう嫌だ。二度とやりたくない。返品したい。なんで自分が担当したんだろう……。
などと愚痴っていても仕方ないので、2021年夏の最後にオススメしたいホラーゲーム6選をご紹介しよう。本当は10本取り上げたのだが、正直耐えきれなかったことをここで告白しておく。ひと夏の思い出に、興味がわいたタイトルがあったらぜひ遊んでみて、読者のみなさんも苦しめばいいんだ……。
※評価の「ホラー度」はホラーゲームとしての直感的な「怖さ」を、もうひとつの指標は各ゲームの特徴を指標としてみた。あくまで参考程度にご覧ください。
港詭實錄ParanormalHK
香港に実在した巨大な城壁施設「九龍城砦」。ここを舞台にした映画やゲームは多数存在するが、1994年に取り壊されて「九龍城」自体は今はもう存在しない。「港詭實錄ParanormalHK」は、そんな九龍城を舞台にしたアドベンチャーホラーだ。日本語では「香港に関する事実」とでも訳せばいいだろうか。「盂蘭節」という日本で言うお盆の時期、香港では鬼が霊界から現世にやってくるという言い伝えがあるそうだ。本作はそんな夏の時期に、「霊界脱出ゲーム」という人気テレビ番組のメンバーが撮影のために九龍城にやってくるところから始まる。番組の企画として、美人キャスターのキャシーたちはそれぞれこの場所から抜け出すゲームを始めるのだが、キャシーが突然おかしくなり……という一人称視点のサバイバルホラーだ。
描かれるグラフィックは香港の風俗や文化を色濃く残しており、なんとなく昭和的な雰囲気も感じられる。至るところにある中華風の彫像やポスターなども、日本人から見ても親近感がわくだろう。だからこそ、自分の身近にもありそうなこの描写が怖さを倍増させる。また、九龍城は全体的に薄暗く、そして通路も家もとにかく狭い。その閉鎖的な雰囲気もじわじわ怖さを強めてくる。
自分を追いかけてくる悪霊は、単に逃げたり隠れたりするだけでなく、その動きを利用して扉を開けさせたりもするところがパズル的。つまり、やつらから逃げ続けるだけではダメということだ。なんであえて近づいたりしないといけないのだろうか……。
ホラー度:★★★
ドッキリ度:★★★★★
発売日:2020年1月6日
価格:1320円
URL:https://store.steampowered.com/app/1178490/ParanormalHK/
Observation
ホラーというのは、超常的な霊体やゾンビやクリーチャーのような物質的なものだけではないという恒例が、この『Observation』だ。プレイヤーは、宇宙ステーションのAI(人工知能)である「S.A.M.」の視点から、このステーションに滞在するエマ・フィッシャー博士と協力しながら、ステーションとクルーの身に起きた出来事を解き明かしていく。
ゲームはAI「S.A.M.」の視点、つまりステーション内の監視カメラで見つけた異常をエマ博士に伝えたり、ネットワーク経由でドアやセンサーを動かしてハッチを開け閉めしたり、診断システムでシステムを復旧するといった具合だ。ゲームが進み、ボール型カメラ「SPHERES」により自由に移動することが可能になってからが、このゲームの本当のスタートとなる。
宇宙ステーションの描写は美しく、SF好きにはたまらないが、肝心のホラー要素はそれほど多くない。映画『ゼロ・グラビティ』のように絶望的な状況という様子でもない。
しかし、たびたびS.A.M.の画面に現れる「カノジョヲココニ」という言葉と、なぜこのステーションがトラブルに巻き込まれたのか、といった謎が明かされていくと……。
じんわりくるタイプのホラーがお好きな方はどうぞ。
ホラー度:★
心理的閉塞度:★★★★★
発売日:2020年5月22日
価格:2570円
URL:https://store.steampowered.com/app/906100/Observation/
Saiko no sutoka
『Saiko no sutoka』は、主人公を殺したいほど愛しているヤンデレ女子から逃げ、生き延びることが目的のホラーサバイバルゲーム。日本語では「最高のストーカー」とも「サイコのストーカー」とも読める。学校の出口の鍵を開ける暗証番号は、校内のいくつかの教室の黒板に書かれている。それらを集めて鍵を開けられればクリア。つかまってしまうと彼女の望みがかなう=主人公が殺される、ということになる。
他のステルスホラーと異なるのは、主人公を見つけた時に猪突猛進で突っ込んでくるだけではなく、恥ずかしそうに(?)距離を保ってじわじわ追いかけてくるところ。彼女は主人公のことが好きで好きでたまらないのだ。だから、近づくのには勇気がいる。そんな典型的なストーカー気質の動きをしつつ、一気に追いかけてきたりもする。かと思えば自分で傷つけておいて傷薬を持って来たりと、支離滅裂である。
そして、言葉足らずな彼女の“想い”はずっしりと“重い”。子どものようなかわいい声なのに、何を話しているのかわからない脈絡のない感じも、底知れぬ恐怖を感じさせる。粗めなポリゴングラフィックも、なんだか恐怖に拍車をかけてくる気がする。
結局は人間が一番怖いのだ。真性のM男であれば、こんな愛のカタチもアリなのだろうか……?
ホラー度:★★★
見た目に騙された度:★★★★★★★
発売日:2020年9月6日
価格:499円
URL:https://store.steampowered.com/app/1546860/Saiko_no_sutoka/
BIOHAZARD VILLAGE Z Version
言わずと知れた『バイオハザード』シリーズの最新作。ロゴマークには「VIII」の文字もあり、正統続編と言える。主人公は『バイオハザード7 レジデントイービル』の主人公でもあるイーサン・ウィンターズ。ベイカー邸での妻ミアとの恐ろしい体験をしたのち、彼らは幼い娘ローズとともに幸せに暮らしていた。
そんな平和な暮らしのなか、ミアが対バイオテロ組織「B.S.AA」所属のクリス・レッドフィールド(第1作の主人公)によって殺害されるところから物語はスタートする。幼い娘のローズは連れ去られ、自分はそのままどこかへ移送されてしまう。
その移送中、突如クルマが事故に遭う。投げ出されたイーサンが雪深い山をかきわけてたどり着いたのは、大きな城がそびえ立つ村。ヤギの頭や鳥、馬などの死体が転がる村で出会ったのは、何かに怯える村人。そしてその村人を殺害した異形の者たち……。
シリーズ最新作ということからも、当然ゾンビが関わってくるのだが、序盤にいきなり妻が目の前で殺され子どもが連れ去られる場面に胸が締め付けられた。そしてそのままわけのわからない村に行き、わけのわからない連中に襲われるイーサン。その心理的恐怖と不安感、そして武器も装備も持たずに荒れ果てた村からスタートするという無防備さと無力感がきつい。
有名になった巨大女「ドミトレスク婦人」など、異形な者たちがこれでもかと現れ、妻を失って不安なイーサンを攻め立ててくる。なぜ妻は殺されなければならなかったのか、娘はなぜ連れ去られたのか。すべての謎は、この「村」で生き抜くことでわかっていく。
肝心の戦闘はこれまでのシリーズと同様なのだが、特に今回遊んだ「Z Version」は暴力表現がより強いバージョンで、ゾンビが顔を近づけて噛み付いてくるリアルさと気持ち悪さはシリーズ随一だ。もちろん、アクションゲームとして見た際のゲーム性も秀逸。倒したゾンビからアイテムを回収できる分、難易度的には優しめに感じるかもしれない。
スプラッター要素が強いイメージがある『バイオハザード』シリーズだが、『ヴィレッジ』は登場人物のホラー的な怖さが半端ない。アクションとして楽しめる人には良いのだろうが、自分は正直苦手なほどのグラフィックの美しさだった。4K対応って、おぞましい映像をそんなにキレイに見せなくても良いのになぁ……。
ホラー度:★★★
グラフィックのリアル度:★★★★★★★
発売日:2021年5月8日
価格:7990円~
URL:https://store.steampowered.com/app/1196600/BIOHAZARD_VILLAGE_Z_Version/
Night Delivery | 例外配達
主人公はとあるマンションに届け物に来た配達員。もう夜になってしまったから、急いで届けなければ……とひとりずつマンションの部屋を訪ねていく。『Night Delivery|例外配達』は、そんな一人称視点のアドベンチャーゲームだ。薄暗がりで廊下の灯も小さく、レトロな雰囲気の古ぼけたマンションを歩く人は誰もいない。こんな場所、ただ歩くだけでもいかにもなにか出てきそうだ。
しかし、そこに住んでいるのはちゃんと生きた人たち。なのだが、彼らがことごとく曲者ぞろい。しかもなにやらマンションの人間関係でいざこざがある様子で……。
ストーリー自体はシンプルだが、移動できる場所もアイテムも限られているので、エンディングまではすぐにプレイできるだろう。ホラー度もそれほど高くはなく、どちらかというと気色悪い雰囲気が漂う。
行動によってグッドエンドとバッドエンドもあるので、ぜひ確かめてみてほしい。
ホラー度:★
住人のいかがわしい度:★★★★★★★
発売日:2021年6月5日
価格:310円
URL:https://store.steampowered.com/app/1611490/Night_Delivery/
廃深
とある動画配信チームの女子3人が、心霊スポットとして有名な廃ホテル「ホテル イザナミ」で番組を撮影しようと忍び込む。ホテル内は当時のままの面影を残しており、暗闇の中で見る隣接していたテーマパークのキャラクターや、当時のポスターなどが不気味さをさらに高める。そんななか、動画に出演する桜井奈々とカメラマン役の白石梓がいなくなり、主人公でチームのまとめ役である生駒美桜がひとり残される。彼女たちを探してホテルを散策していくと、突然ナタを持った血だらけの豚の着ぐるみが襲ってきて……というストーリー。
パニックホラー系で、動画撮影という視点とスマホでのビデオチャットの画角などを駆使した、じわじわくるホラーの演出が楽しめる。2D視点でホテル内にあるアイテムを入手しながら、様々なトラブルを乗り越えていくタイプだ。
特徴は、ホラーに付きもののかわいい系女子のアニメーションと人気声優によるフルボイス。メッセージオート機能のおかげで、ラジオドラマのように音声を聞くだけでもストーリーが楽しめる。山崎はるか、西明日香、松田颯水といった人気キャストが怖がる声もファンには嬉しい(のだろう)。
難易度はそれほど高くなく、調べられる場所をすべてチェックしていけばクリアは比較的簡単。後半の展開もなかなか凝っているので、ホラー好きなら満足できるだろう。Switchにも移植されているほどなので、自分でもそれほど恐怖なく遊び切れるだろう。
ホラー度:★
キャラクターがかわいい度:★★★★★★
発売日:2021年6月11日
価格:2280円
URL:https://store.steampowered.com/app/1523400/_/
【連載】Alienware Zone PCゲームレビュー<2021年版>
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