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『Choo-Choo Charles』レビュー:ヤツを倒せるのは君しかいない! あのチャールズを! 小粒ながら楽しさ満載のホラーFPS【話題の新作ゲームレビュー】

目次
  1. 化け物機関車「チャールズ」を倒せ!
  2. 島民の願いをかなえつつスクラップで汽車を強化
  3. 一癖も二癖もあるNPCの存在
  4. それでも楽しいと言える本作
ハロー! 愛すべきGAMERS ZONE読者諸氏!

今回お届けするのは、小粒ながらも楽しさに満ちあふれた『Choo-Choo Charles』(チューチュー チャールズ)のレビュー。まずはいったいどんな作品なのかをお伝えしよう。

化け物機関車「チャールズ」を倒せ!



君はとある島にいる「チャールズ」という化け物機関車を倒すべく、本土から連れてこられた者だ。チャールズは殺戮の限りを尽くしており島民は震え上がっている。倒せるのは託された君しかいないのだ。

こじんまりとした年季の入った汽車を与えられた君は、島内に設置された線路を移動しながら、時には汽車から降りて自分で島内を走り回ったりもして、チャールズを倒すべく奔走することになる。この部分がオープンワールドの要素だ。


島の中をうろついているチャールズとはランダムエンカウントすることもあるが、基本的に倒すことはできない。戦闘が始まるまでは小屋の探索をするなどアドベンチャー風味なのだが、島内の洞窟などにある「卵」がかえるとチャールズのような化け物が生まれる可能性があるため、「卵」を悪党から奪うことも目的のひとつ。

ミッションを進めて最終段階に到達してから死ぬまでは、汽車の後部の銃座で攻撃して戦うことになる。ここがFPSの要素だ。

最終段階でゲームオーバーになった際には、戦闘直前からリトライするか、まだ会ってないNPCに会うために汽車からリスポーンするかを選択可能だ。


島民の願いをかなえつつスクラップで汽車を強化



まずは何はともあれ与えられた汽車を走らせ、島に点在するNPCに出会ったり建物などを探索していく。運転席のレバーは左から後退、発進、停車と並んでおり、それを操って島内の線路を移動する。停車させるときに汽車独特の慣性が働くところなど、丁寧に開発されている印象も受ける。

汽車の運転中にチャールズが襲ってきた時は、運転席から離れて車両後部に備え付けてある銃座で攻撃しよう。後述するようにさまざまな武器を付け替えることで、チャールズを怯ませて逃げることも可能だ。


島内にはNPCの島民がまばらに存在しており、彼らの願いを聞き届けることで「スクラップ」が得られる。スクラップは島内の至る所に落ちてもいるが、「NPCの願いを聞き届けること」で大量に獲得できる。

このスクラップを使って汽車のアップグレードができるようになる。項目は、前進と後進の最大スピードを上げられる「スピード」に、すべての武器ダメージを上げられる「ダメージ」、汽車が受けるすべてのダメージを軽減する「アーマー」の3つ。

それぞれレベルがあり、高レベルになるにつれ要求されるスクラップの数が上昇していく。このため、スクラップを大量獲得できるNPCの願いを聞き届けることが肝要なのだ。

▲汽車のHP回復、攻撃力アップ、防御力アップを図る

分類上は本作は、ホラーFPSにあたるのだと思う。汽車を運転しながら、チャールズという汽車のような化け物を倒すのがメインの目的だ。倒すに至るまで、汽車に積み込める武器を獲得するクエストを達成して武器の追加ができる。

▲武器は後部座席前のここに収納されていてワンボタンで付け替えられる。ちなみに右にあるのは火炎放射器

▲火炎放射器はすぐにヒートアップしてしまって撃てなくなってしまうが、チャールズの足を遅くする効果があるため防御としても有能だ。威力も悪くない

この戦闘部分に射撃要素が詰まっており、突然のチャールズの猛襲がホラー要素として機能しているのは、人によっては嬉しいところだろう。

武器の種類には基本となるマシンガン、火炎放射器、ロケットランチャーなどがあり、どれも発射速度やチャールズに与えられるデバフの一長一短があるため、戦略性も考えられている。


一癖も二癖もあるNPCの存在


一方、NPCも一癖も二癖もある人ばかりだ。

とあるNPCは“ピクルス狂い”で、島にあるピクルスは残り1つだけになってしまったからそれを取りにいってほしい、という願いを持っている。別のNPCは、悪党どもに取られてしまったものを取り返してほしい、と主人公を頼ってくる。本作に登場するキャラクターはフェイシャルアニメーションがまったくなく、テクスチャが張り付いた状態でNPCがしゃべるためかなり不気味だ。これらのNPCの存在が本作を彩ってくれている。


気になる点として、仮面をかぶった人型の敵対NPCからは逃げるしか手がなく(例外的に汽車まで追いかけてきたら倒せるチャンスはある)、見つかったら走り抜けるしかないゲームデザインは褒められたものではない。

さらには悪夢のようなパズル「ロックピッキング」パートがある。円を回る球を円上の丸型の場所でクリックしてうまくはめていけば解けるのだが、これのタイミングがシビアで、しかも3段階あるのに3段階目で失敗したら1段階目からやり直しとなる。まさに悪夢だ。

▲楽しさ皆無のロックピック(3段階目のうち1つで引っかかって失敗)

それでも楽しいと言える本作


▲ランダムエンカウント直後

そんな不満を補ってあまりある魅力が、本作には詰まっている。倒せないとわかっていても思わず倒せるまで攻撃してやろうと思ってしまうチャールズ。汽車以外の場所でもチャールズは現れるが倒すことはできず、プレイヤーの無力さを感じさせる。


汽笛が鳴ったら身構えてしまうのは、このチャールズが強敵だからこそだ。それだけに、倒せればどれほど嬉しいことか。

最後は、命懸けの仕掛けでチャールズを倒すために、汽車を走らせ続けて撃ちまくる。この大決戦を描いた本作はさながら、小粒だがピリリとしていて噛み応えがある。

価格の手頃さも相まって、ぜひともプレイリストに入れてほしい一作だ。それでは幸運を祈る!


『Choo-Choo Charles』Steamページ
https://store.steampowered.com/app/1766740/ChooChoo_Charles/?l=japanese

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