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音楽ゲーム『Hi-Fi RUSH』レビュー:リズムゲームが苦手でも気持ちよくビートを乗りこなさせる傑作リズムアクション(ただし例外あり)【話題の新作ゲームレビュー】
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今回は開発元が『Ghostwire: Tokyo』などを手掛けた「Tango Gameworks」で、パブリッシングを「Bethesda Softworks」が行ったリズムアクション(これだけでは非常に言葉足らずだからもう少し辛抱してほしい)『Hi-Fi RUSH』(ハイファイ ラッシュ)をレビューする。環境はPC版でパッドを使用している点にご留意いただきたい。
『Hi-Fi RUSH』のオススメポイント
ある日、「アームストロング・プロジェクト」と呼ばれる体の一部を機械化する実験に被験者として参加していた主人公「チャイ」。ところが、機械化する際に誤って、チャイが持っていたモバイルミュージックプレイヤーが胸に埋め込まれてしまう。
するとチャイの見ているものすべてがリズムを刻んでいるように見えるようになると同時に、磁石のアームが組み込まれ、フライングVギター状の鉄くずが手に集まるようになる能力を得る。このアームを使ってビートに合わせて打撃を行いながら敵と戦っていく、というのが大まかなストーリーだ。
ちなみに、チャイがこんな目にあった元凶でもある「アームストロング・プロジェクト」の主導者は悪の大企業。といったところで、奴らを打破するためにチャイとその仲間たちは進んでいくことになる。
突如リリースされた『Hi-Fi RUSH』ディレクターが語る開発の舞台裏「キラーアルバムのようなゲームを作りたかった」
https://jp.ign.com/hi-fi-rush/65729/interview/hi-fi-rush
ゲームは、プラットフォーマーパートから戦闘パートへ、戦闘パートからプラットフォーマーパートへと変遷していく構造となっている。
とにかく至るところで音楽と同調するゲームプレイがすさまじく、まさに執念の出来だ。聞こえる音楽に合わせてリズムゲームのようにボタンを押すことで攻撃できるわけだが、ある程度自動的に同期するようになっているので、リズムゲームが苦手な人でもカンタン。ジャストで攻撃ボタンを押せばさらにボーナスが入るというカジュアルな仕組みだ。
圧巻なのは、街並みのオブジェクトの動きまでもが音楽と同期しており、とにかくノリにノレているゲームプレイが実現されていること。アタックがビートからズレることはない。だがビートに合わせればよりハイスコアになっていくという、スコアアタックの要素がある。
アクションゲームとしては膨大な要素があり、攻撃アビリティから移動アビリティまで一つ一つ見ていけば複雑極まりない。ただし、一度に求められるアクションの量は有限なので、ゲームとしての難易度は成り立っている。
攻撃アビリティには「コンボ」の概念があり、リズムよく「弱攻撃」と「強攻撃」を押していけば発動できる。そのうえ、ステージの道中に落ちている「パーツ」を集めることで幕間などでコンボを購入できるようになり、攻撃方法が増えるのだ。
そのほか「スペシャルアタック」と呼ばれる必殺技もある。戦闘中に溜まるゲージを消費して使うものだが、こちらも任意に購入可能だ。
さらに、「パリィ」の要素もあり、リズムよく敵の攻撃を弾いていけば敵に隙が生まれる。連続パリィを求めてくる敵も現れ、提示される独自のリズムに乗ってパリィを決めていき、最後に攻撃ボタンを押すとその場で倒せる。
移動アビリティにはフック機能があり、引っかかる部分を狙って発射すると飛んでいけるというもの。「ドッジ」もあり、リズムよく押していけば3回まで連続発動できる「リズムドッジ」になるが、リズムに乗れなくても連続発動できないだけでデメリットはない。
言葉だけでは伝わりにくいかもしれないが、リズムゲームの要素とアクションゲームの要素がうまくミックスされており、本作にしかない爽快感と達成感が味わえる。
戦闘シークエンスでは仲間を自由に呼んで加勢してもらえる。仲間はクールタイムがあるものの何度でも呼び出せて、それぞれに特殊能力を持っている。
仲間チームの頭脳役「ペパーミント」であれば敵のバリアを壊してくれるし、やさしい力持ち「マカロン」を呼び出せば攻撃して装甲を剥がしてくれるので、チャイの攻撃が通るようになる。「コルシカ」は炎を剥がしてくれる。
移動時にも、それぞれの特性に応じた動きができ、ペパーミントの射撃でボタンを押して進み、マカロンのパンチで壁を破壊して進み、コルシカが炎を無効にする、なんていう仲間たちとの連携プレイも可能だ。
本作にユニークなフレーバーをもたらしているのがライセンス曲の使用だ。ボス戦でアメリカのロックバンド「Nine Inch Nails」のライセンス曲が流れたときは「そんなばかな!」という驚きとともにすさまじくテンションが上がって、非常に楽しく戦うことができた。そのほか移動パートでも有名アーティストの曲が流れることがあり、日本のバンド「NUMBER GIRL」の楽曲も使われているなど、ゲームを遊びながら音楽自体も楽しめる。
上述したが、戦闘メカニクスは複雑ながら、シンプルにボタン連打しているだけでも打開していけるので気持ちよく戦うことができる。
しかし、実質リズムゲームパートと化している一部のパートでは、シビアな入力が求められるため難易度は決して低くない。ある程度の根気強さが必要だ。
とりわけ時限式(敵に追われている中、連続でリズムを刻まなければいけないようなシーケンス)のパートは少々歯ごたえがある。
『Hi-Fi RUSH』はカジュアルな手応えでリズムの達人になったかのように遊べる傑作だ。キャラクター同士の掛け合いも楽しく、最後までプレイを牽引してくれる。ぜひともプレイリストに加えてほしい逸品だ。
リズムアクションの完成形のような本作に圧倒されるだろう。ノリに乗ろうぜ!
今回は開発元が『Ghostwire: Tokyo』などを手掛けた「Tango Gameworks」で、パブリッシングを「Bethesda Softworks」が行ったリズムアクション(これだけでは非常に言葉足らずだからもう少し辛抱してほしい)『Hi-Fi RUSH』(ハイファイ ラッシュ)をレビューする。環境はPC版でパッドを使用している点にご留意いただきたい。
『Hi-Fi RUSH』のオススメポイント
- ロックスター気取りのお調子者「チャイ」が繰り広げる悪の大企業との戦い
- すべてのものはビートを刻んでいるという世界観
- ビートを制する者が本作を制するゲームデザイン
あらすじ
ある日、「アームストロング・プロジェクト」と呼ばれる体の一部を機械化する実験に被験者として参加していた主人公「チャイ」。ところが、機械化する際に誤って、チャイが持っていたモバイルミュージックプレイヤーが胸に埋め込まれてしまう。
するとチャイの見ているものすべてがリズムを刻んでいるように見えるようになると同時に、磁石のアームが組み込まれ、フライングVギター状の鉄くずが手に集まるようになる能力を得る。このアームを使ってビートに合わせて打撃を行いながら敵と戦っていく、というのが大まかなストーリーだ。
ちなみに、チャイがこんな目にあった元凶でもある「アームストロング・プロジェクト」の主導者は悪の大企業。といったところで、奴らを打破するためにチャイとその仲間たちは進んでいくことになる。
突如リリースされた『Hi-Fi RUSH』ディレクターが語る開発の舞台裏「キラーアルバムのようなゲームを作りたかった」
https://jp.ign.com/hi-fi-rush/65729/interview/hi-fi-rush
メインのゲームプレイ
ゲームは、プラットフォーマーパートから戦闘パートへ、戦闘パートからプラットフォーマーパートへと変遷していく構造となっている。
とにかく至るところで音楽と同調するゲームプレイがすさまじく、まさに執念の出来だ。聞こえる音楽に合わせてリズムゲームのようにボタンを押すことで攻撃できるわけだが、ある程度自動的に同期するようになっているので、リズムゲームが苦手な人でもカンタン。ジャストで攻撃ボタンを押せばさらにボーナスが入るというカジュアルな仕組みだ。
圧巻なのは、街並みのオブジェクトの動きまでもが音楽と同期しており、とにかくノリにノレているゲームプレイが実現されていること。アタックがビートからズレることはない。だがビートに合わせればよりハイスコアになっていくという、スコアアタックの要素がある。
膨大な要素を持つアクションゲーム
アクションゲームとしては膨大な要素があり、攻撃アビリティから移動アビリティまで一つ一つ見ていけば複雑極まりない。ただし、一度に求められるアクションの量は有限なので、ゲームとしての難易度は成り立っている。
攻撃アビリティには「コンボ」の概念があり、リズムよく「弱攻撃」と「強攻撃」を押していけば発動できる。そのうえ、ステージの道中に落ちている「パーツ」を集めることで幕間などでコンボを購入できるようになり、攻撃方法が増えるのだ。
そのほか「スペシャルアタック」と呼ばれる必殺技もある。戦闘中に溜まるゲージを消費して使うものだが、こちらも任意に購入可能だ。
さらに、「パリィ」の要素もあり、リズムよく敵の攻撃を弾いていけば敵に隙が生まれる。連続パリィを求めてくる敵も現れ、提示される独自のリズムに乗ってパリィを決めていき、最後に攻撃ボタンを押すとその場で倒せる。
移動アビリティにはフック機能があり、引っかかる部分を狙って発射すると飛んでいけるというもの。「ドッジ」もあり、リズムよく押していけば3回まで連続発動できる「リズムドッジ」になるが、リズムに乗れなくても連続発動できないだけでデメリットはない。
言葉だけでは伝わりにくいかもしれないが、リズムゲームの要素とアクションゲームの要素がうまくミックスされており、本作にしかない爽快感と達成感が味わえる。
移動にも攻撃にも関わる個性豊かな仲間たち
戦闘シークエンスでは仲間を自由に呼んで加勢してもらえる。仲間はクールタイムがあるものの何度でも呼び出せて、それぞれに特殊能力を持っている。
仲間チームの頭脳役「ペパーミント」であれば敵のバリアを壊してくれるし、やさしい力持ち「マカロン」を呼び出せば攻撃して装甲を剥がしてくれるので、チャイの攻撃が通るようになる。「コルシカ」は炎を剥がしてくれる。
移動時にも、それぞれの特性に応じた動きができ、ペパーミントの射撃でボタンを押して進み、マカロンのパンチで壁を破壊して進み、コルシカが炎を無効にする、なんていう仲間たちとの連携プレイも可能だ。
ゲームを彩る多数のライセンス曲
本作にユニークなフレーバーをもたらしているのがライセンス曲の使用だ。ボス戦でアメリカのロックバンド「Nine Inch Nails」のライセンス曲が流れたときは「そんなばかな!」という驚きとともにすさまじくテンションが上がって、非常に楽しく戦うことができた。そのほか移動パートでも有名アーティストの曲が流れることがあり、日本のバンド「NUMBER GIRL」の楽曲も使われているなど、ゲームを遊びながら音楽自体も楽しめる。
楽しい戦闘と一部の高難度パート
上述したが、戦闘メカニクスは複雑ながら、シンプルにボタン連打しているだけでも打開していけるので気持ちよく戦うことができる。
しかし、実質リズムゲームパートと化している一部のパートでは、シビアな入力が求められるため難易度は決して低くない。ある程度の根気強さが必要だ。
とりわけ時限式(敵に追われている中、連続でリズムを刻まなければいけないようなシーケンス)のパートは少々歯ごたえがある。
まとめ
『Hi-Fi RUSH』はカジュアルな手応えでリズムの達人になったかのように遊べる傑作だ。キャラクター同士の掛け合いも楽しく、最後までプレイを牽引してくれる。ぜひともプレイリストに加えてほしい逸品だ。
リズムアクションの完成形のような本作に圧倒されるだろう。ノリに乗ろうぜ!
Hi-Fi RUSH(ハイファイ ラッシュ)
価格:4355円
開発元:Tango Gameworks
パブリッシャー:Bethesda Softworks
『Hi-Fi RUSH』Steamページ
https://store.steampowered.com/app/1817230/HiFi_RUSH/?l=japanese
価格:4355円
開発元:Tango Gameworks
パブリッシャー:Bethesda Softworks
『Hi-Fi RUSH』Steamページ
https://store.steampowered.com/app/1817230/HiFi_RUSH/?l=japanese
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