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『LoL』欧州1部リーグ「LEC 2020 Spring Split」中間レポート:プレイオフ進出に向けた激戦へ
目次
2020年の『リーグ・オブ・レジェンド(LoL)』プロシーンも開幕から1か月半ほどが経ち、各地のリーグも春スプリットの折り返し地点を過ぎつつある。
2年連続でWorlds決勝にチームを送り込み、世界最高のリーグの一つとみなされるようになった欧州リーグ。昨年と比べると鳴り物入りのラインナップというチームは減り、ヨーロッパ各地の生え抜きを集めて大規模なチームの新生を図ったところが目立っている。そしてそれらのチームがほぼ新規の組織とは思えない活躍を見せているのが今年のLECだ。尽きえぬ才能の源泉とのキャッチフレーズは伊達ではないと言ったところか。
そしてこの白熱したリーグもWeek 7を終えて、いよいよ3月14日から始まる後半戦〜終盤が見えてきている。今回はそんなLECの各チームを振り返り、プレイオフ進出を賭けた終盤に向けての展望をまとめていきたい。
2020春スプリット開幕前レビューはこちら
『LoL』欧州1部リーグ「LEC 2020 Spring Split」開幕レビュー:今、世界で最も勢いのあるリーグ
『リーグ・オブ・レジェンド』2020シーズンの始まりに読んでおきたい、世界の『LoL』に関する10+1の出来事
開幕以来首位を独走していたトップチームであり、LECの先頭を行くチームである。Week 4は不調でまさかの2連敗、さらにWeek 5もMAD Lions相手に1ゲームを落としたものの、Fnaticとの直接対決を制して現在の位置についた。試合を常に動かそうとする動きや挑戦的なピックを率先して行っていくスタイルは変わっておらず、また多少の不利は集団戦でひっくり返してしまう強さはさすがの一言。新アイディアを真っ先に試すので見ていて楽しいチームの一つでもある。
Broxah選手およびYoungBuckコーチがチームを離れ、新体制でのスタートとなったFnatic。Week 7終了時点では、Origenと並んでG2を追う形でトップ争いの一角を占めている。Bwipo選手が様々なピックを試しつつ勝利を収めているのはさすがといったところ。集団戦やレーニングもさることながら、ウェーブ管理の巧みさが目立つチームという面もある。後半戦での直接対決に敗れてしまったが、真の決着はプレイオフでの戦いとなるはずだ。
以前から強力なラインナップだったソロレーナーはそのままに、Xerxe・Upset・Destinyの3選手と大きくラインナップを変更した補強も上手く行っている様子。Nukeduck選手の広大なチャンピオンプールから様々な構成を実行しきる強さをもって、LEC三強の一角を占めている。ライバルとなるFnaticやG2との試合は既に2回とも済ませているが、プレイオフに向けてどのような準備をしてくるのかが注目だ。
チームをほぼ新規に作り直した形となったMisfitsだが、Febiven選手が積極的に試合を動かせる状況を作ることで勝てる形を手に入れ、ほぼ新人のチームとは思えない戦いぶりを見せている。Razork選手(ジャングル)やBvoy選手(ADC)も非常に良いが、やはりミッドレーンでFebiven選手がレーンを勝ちきってこそという部分が軸になっているため、それ以外の勝ち筋を用意できるのかが今後の戦いでは問われることになりそうだ。
昨年の主力をそのままに、Hans Sama選手の加入で大きく強化されたRogue。苦戦した昨年とは打って変わって、Week 7時点で勝ち越しという成績を残している。ミッドのLarssen選手が好調で、ジャングルのInspired選手とのコンビでミッドの有利を全体に波及させる動きを成功させる流れが非常に良い。このまま勝ちを重ねて初のプレイオフ進出と行きたいところだ。
Humanoid選手を中心に再編という意味でMSFと似たようなスタートを切っているのがMAD Lionsだ。Origen、Misfits相手には敗れているものの、G2とは通算で1勝1敗でFNCにも勝利している。プレイオフ出場のためにはMisfits・Fnatic・Origenといった上位チームとの試合が控えており、ハマった時の爆発力で勝利をもぎ取りたいところ。
昨年の苦境を考えれば、補強の成果もあって勝率5割は大きな進歩。とはいえ春の目標はプレイオフ進出なので、上位チームに対しても勝ち数を奪う必要がある。ミッドのMicky選手は技術的に申し分ないレーン状況を作れるものの、コミュニケーションの問題なのか、少し無理をしたプレイが目立つ点を改善する必要があるだろう。
シーズン開始以降長く暗い負けが続いていたが、メンバー変更後にG2に対して金星を挙げ、さらにVITも破ってなんとか2勝という状態。Origen戦で接戦を演じるなど改善しつつはあるものの、春スプリットいっぱいをチーム作りに使うことになりそうだ。
昨年から続投のメンバーにベテランのTrick選手の加入と確実な補強を行ってはいるものの、ストロングポイントが見いだせず苦戦しているチームの一つとなっている。Springの間になんとか活路を見出したい。
前半戦0勝、折り返し初戦でようやくSK Gamingに対して1勝を収めた状態のVitality。ミッドレーンのSaken選手はWeek 6まで2部チームのVitality Beeと二足の草鞋状態であり、2つのチームそれぞれに合わせたプレイをしないといけない状態になっていた。Week 7からミッドにSelfie選手が加入したことにより改善されてはいるものの、このチームも春スプリットはチーム再編に費やす必要がありそうだ。
現時点で2勝以下の3チームはかなり厳しいが、7位のExcelは1ゲーム差でRogue、MADを猛追している状況だ。4位以上を狙ってMisfitsを追う彼らだが、下位のチームに足元を掬われれば7位に転落しプレイオフ進出を逃す可能性もある。RogueとMADはまだ直接対決が残っているためXLにいずれかが追い付かれる可能性も十分にある。こちらも最後まで目が離せないことになりそうだ。
また前述したように、3月11日に春プレイオフの出場枠を「トップ6チーム」から「トップ4チーム」とすることも発表されている。トーナメント形式としてダブルエリミネーションを採用する点には変わりない。これも、COVID-19感染拡大防止のため、長期間のプレイオフ開催にデメリットが生じたためだろう。さらに3月13日、プレイオフ決勝までを全て無観客で開催することも発表された。
大きなイベントがなくなってしまったのは、ファンからすれば悲しく寂しいことだ。それでも選手たちは栄光をつかむべく、真剣な競技を続けている。今年は「MSI」の開催も後倒しになってしまったが、今年こそ世界最強を勝ち取るために戦う欧州のチームたちの姿を、春の最後まで見届けたい。
『リーグ・オブ・レジェンド』
http://jp.leagueoflegends.com/
2020シーズンのLEC開催方式公式解説(英語)
https://eu.lolesports.com/en/articles/2020-lec-format-explained
LEC 2020 Spring Finals開催形態変更のお知らせ(英語)
https://watch.lolesports.com/article/2020-lec-spring-finals-update/blt1a226e04e63db081
LEC 2020 Spring SplitおよびPlayoffの無観客開催告知(英語)
https://watch.lolesports.com/article/lec-live-event-update/blt69f63cc9cf245611
LoL Esports LEC試合スケジュール(英語)
https://watch.euw.lolesports.com/schedule?leagues=lec
LoL Esports 公式YouTubeチャンネル(ライブ配信、英語)
https://www.youtube.com/user/LoLChampSeries/featured
LoL Esports VODs and Highlights(LCSおよびLECの試合動画アーカイブとハイライト動画集、英語)
https://www.youtube.com/channel/UCzAypSoOFKCZUts3ULtVT_g
LoL Esports 公式Twitter(英語)
https://twitter.com/lolesports
LoL Esports Stats(リアルタイムで試合統計についてツイートする公式Twitter、英語)
https://twitter.com/LoLEsportsStats
LEC 2020 Spring データページ(Leaguepedia、英語)
https://lol.gamepedia.com/LEC/2020_Season/Spring_Season
2年連続でWorlds決勝にチームを送り込み、世界最高のリーグの一つとみなされるようになった欧州リーグ。昨年と比べると鳴り物入りのラインナップというチームは減り、ヨーロッパ各地の生え抜きを集めて大規模なチームの新生を図ったところが目立っている。そしてそれらのチームがほぼ新規の組織とは思えない活躍を見せているのが今年のLECだ。尽きえぬ才能の源泉とのキャッチフレーズは伊達ではないと言ったところか。
そしてこの白熱したリーグもWeek 7を終えて、いよいよ3月14日から始まる後半戦〜終盤が見えてきている。今回はそんなLECの各チームを振り返り、プレイオフ進出を賭けた終盤に向けての展望をまとめていきたい。
2020春スプリット開幕前レビューはこちら
『LoL』欧州1部リーグ「LEC 2020 Spring Split」開幕レビュー:今、世界で最も勢いのあるリーグ
『リーグ・オブ・レジェンド』2020シーズンの始まりに読んでおきたい、世界の『LoL』に関する10+1の出来事
各チームの趨勢
G2 Esports(11勝3敗)
▲昨年の加入以来、押しも押されぬチームの看板となったCaps選手。この春はPerkz選手とポジションを交替してADCを務め、そのプレイで周囲を驚かせ続けている開幕以来首位を独走していたトップチームであり、LECの先頭を行くチームである。Week 4は不調でまさかの2連敗、さらにWeek 5もMAD Lions相手に1ゲームを落としたものの、Fnaticとの直接対決を制して現在の位置についた。試合を常に動かそうとする動きや挑戦的なピックを率先して行っていくスタイルは変わっておらず、また多少の不利は集団戦でひっくり返してしまう強さはさすがの一言。新アイディアを真っ先に試すので見ていて楽しいチームの一つでもある。
Fnatic(10勝4敗)
▲レンガーなど独特のピックでチームを牽引するトップレーナー・Bwipo選手。チャーミングな笑顔もファンを惹きつけてやまないBroxah選手およびYoungBuckコーチがチームを離れ、新体制でのスタートとなったFnatic。Week 7終了時点では、Origenと並んでG2を追う形でトップ争いの一角を占めている。Bwipo選手が様々なピックを試しつつ勝利を収めているのはさすがといったところ。集団戦やレーニングもさることながら、ウェーブ管理の巧みさが目立つチームという面もある。後半戦での直接対決に敗れてしまったが、真の決着はプレイオフでの戦いとなるはずだ。
Origen(10勝4敗)
▲写真一番手前の席でプレイするのがサポートのDestiny選手。オセアニア(オーストラリア)からの抜擢で話題を呼んだ以前から強力なラインナップだったソロレーナーはそのままに、Xerxe・Upset・Destinyの3選手と大きくラインナップを変更した補強も上手く行っている様子。Nukeduck選手の広大なチャンピオンプールから様々な構成を実行しきる強さをもって、LEC三強の一角を占めている。ライバルとなるFnaticやG2との試合は既に2回とも済ませているが、プレイオフに向けてどのような準備をしてくるのかが注目だ。
Misfits Gaming(9勝5敗)
▲Misfitsの看板選手である実力派ミッドレーナー・Febiven選手。最近になってプロのメタに戻ってきたアジールは、以前からの得意ピックのひとつだチームをほぼ新規に作り直した形となったMisfitsだが、Febiven選手が積極的に試合を動かせる状況を作ることで勝てる形を手に入れ、ほぼ新人のチームとは思えない戦いぶりを見せている。Razork選手(ジャングル)やBvoy選手(ADC)も非常に良いが、やはりミッドレーンでFebiven選手がレーンを勝ちきってこそという部分が軸になっているため、それ以外の勝ち筋を用意できるのかが今後の戦いでは問われることになりそうだ。
Rogue(9勝5敗)
▲それまでチームの顔を務めていたMisfitsからの移籍はファンを大きく驚かせた。Rogueのボットレーンが大きなアップグレードを遂げたのは彼の存在によるものだろう昨年の主力をそのままに、Hans Sama選手の加入で大きく強化されたRogue。苦戦した昨年とは打って変わって、Week 7時点で勝ち越しという成績を残している。ミッドのLarssen選手が好調で、ジャングルのInspired選手とのコンビでミッドの有利を全体に波及させる動きを成功させる流れが非常に良い。このまま勝ちを重ねて初のプレイオフ進出と行きたいところだ。
MAD Lions(8勝6敗)
▲チームの看板であるHumaniod選手は昨年をルーキーとして過ごし、今年はLEC参加2年目。周囲を固める選手たちも、LEC参加は初めてのルーキーばかりで、フレッシュなチームだHumanoid選手を中心に再編という意味でMSFと似たようなスタートを切っているのがMAD Lionsだ。Origen、Misfits相手には敗れているものの、G2とは通算で1勝1敗でFNCにも勝利している。プレイオフ出場のためにはMisfits・Fnatic・Origenといった上位チームとの試合が控えており、ハマった時の爆発力で勝利をもぎ取りたいところ。
Excel Esports(7勝7敗)
▲ミッドの韓国人Mickey選手(左)とジャングルのCaedrel選手(右)。彼らの息が合えば、ミッドレーンの影響力はマップ全体に広がる昨年の苦境を考えれば、補強の成果もあって勝率5割は大きな進歩。とはいえ春の目標はプレイオフ進出なので、上位チームに対しても勝ち数を奪う必要がある。ミッドのMicky選手は技術的に申し分ないレーン状況を作れるものの、コミュニケーションの問題なのか、少し無理をしたプレイが目立つ点を改善する必要があるだろう。
FC Schalke 04(3勝11敗)
▲兵役から復帰した往年のスター選手・FORG1VEN選手の力添えもむなしく、低空飛行を続けるS04。2軍チームメンバーとの入れ替えでようやく小さな光が見えてきたシーズン開始以降長く暗い負けが続いていたが、メンバー変更後にG2に対して金星を挙げ、さらにVITも破ってなんとか2勝という状態。Origen戦で接戦を演じるなど改善しつつはあるものの、春スプリットいっぱいをチーム作りに使うことになりそうだ。
SK Gaming(2勝12敗)
▲かつて2016~2017年のG2の躍進を牽引した名ジャングラーであるTrick選手。今年LEC初参加となるアマチュアリーグ出身のルーキーたちが周囲に多いためか、苦戦している昨年から続投のメンバーにベテランのTrick選手の加入と確実な補強を行ってはいるものの、ストロングポイントが見いだせず苦戦しているチームの一つとなっている。Springの間になんとか活路を見出したい。
Vitality(1勝13敗)
▲本来の正ミッドであるMilica選手がビザ周りの問題で未だに合流できていないVitality。2部チームのSaken選手がWeek 6まで代打を務めた前半戦0勝、折り返し初戦でようやくSK Gamingに対して1勝を収めた状態のVitality。ミッドレーンのSaken選手はWeek 6まで2部チームのVitality Beeと二足の草鞋状態であり、2つのチームそれぞれに合わせたプレイをしないといけない状態になっていた。Week 7からミッドにSelfie選手が加入したことにより改善されてはいるものの、このチームも春スプリットはチーム再編に費やす必要がありそうだ。
LEC Week 8以降のみどころ
いよいよ佳境へ向けた戦いが加速していくLEC。春スプリット開幕当初はプレイオフ出場枠が「レギュラーシーズンの上位6チーム」となっていたが、3月11日にこれを「レギュラーシーズンの上位4チーム」に変更するという告知があった。順位争いとしてポイントとなってくる点は以下のようになるだろう。Fnatic・G2・Origenのトップ争い
LECを代表するであろう3チームが、Week 7を終えて激しいデッドヒートを繰り広げている。プレイオフでは順位が高いほどダブルエリミネーション方式の中で有利な位置を占めることができる。この中からいずれのチームが一つ抜けてくるのか、Week 7の直接対決ではG2がLEC最強を自負する強さを見せつけていた。もちろん終盤に調子を崩せば、Misfitsをはじめとする第2グループがここに食い込んでくる可能性も十分にあり、彼らも安泰ではない。ウィナーズブラケットに入るための4位争い
トップ3が大きく崩れない場合、プレイオフの出場枠の中でウィナーズ側からスタートできる枠は4位のみということになる。現時点ではMisfitsが4位を確保しているものの、その後を追うMAD、Rogueともに1ゲーム差しかない状況である。5~6位でのプレイオフ進出とは条件が全く異なるため、何としても4位以上で出場したい。そのため、この枠を巡る争いも熾烈なものになるだろう。
プレイオフ出場権
現時点で2勝以下の3チームはかなり厳しいが、7位のExcelは1ゲーム差でRogue、MADを猛追している状況だ。4位以上を狙ってMisfitsを追う彼らだが、下位のチームに足元を掬われれば7位に転落しプレイオフ進出を逃す可能性もある。RogueとMADはまだ直接対決が残っているためXLにいずれかが追い付かれる可能性も十分にある。こちらも最後まで目が離せないことになりそうだ。下位チームの建て直し
プレイオフのフォーマット変更により、現時点で2勝以下の3チームはプレイオフ出場の可能性は無くなった。入れ替え戦が廃止されているためリーグを去る事は無いし、Worldsの出場は基本的に夏スプリットのプレイオフ成績に一本化されたので、春スプリットの最終的な結果そのものは以前ほど重要ではなくなった。とは言ってもチームの強みや勝ち筋が見出だせず低迷しているままにシーズンを終えたくはない。昨年のRogueが夏終盤に連勝して現在の形に繋げたように、夏へ向けた何かをつかむためのチャレンジが必要だろう。The #LEC Standings after Week 7 ????▲LEC 2020 Spring Split Week 7終了時点の順位
1) #G2WIN (11-3)
2) #FNCWIN (10-4)
-) #OGWIN (10-4)
4) #MSFWIN (9-5)
-) #RGEWIN (9-5)
6) #MADWIN (8-6)
7) #XLWIN (7-7)
8) #S04WIN (3-11)
9) #SKWIN (2-12)
10) #VITWIN (1-13)— LEC (@LEC) March 7, 2020
おわりに:新型コロナウイルス感染拡大の影響
LPL(中国)をはじめとするアジア圏のプロリーグはCOVID-19(新型コロナウイルス)感染拡大の影響で中断や延期が相次いでおり、北米や欧州にもその影響が迫りつつある。3月7日、LEC公式はハンガリーのブダペストで開催予定だった「LEC 2020 Spring Playoff」を取り止め、ベルリンのLEC Studioでの開催に切り替えると発表した。大きな閉鎖空間で新型コロナウイルスの感染が広がる可能性を鑑みた、苦渋の決断である。周辺国の状況によっては、現在ベルリンに集まっている選手や関係者の移動が不可能になるというのも、ベルリンでの開催に切り替えた理由のひとつだろう。また前述したように、3月11日に春プレイオフの出場枠を「トップ6チーム」から「トップ4チーム」とすることも発表されている。トーナメント形式としてダブルエリミネーションを採用する点には変わりない。これも、COVID-19感染拡大防止のため、長期間のプレイオフ開催にデメリットが生じたためだろう。さらに3月13日、プレイオフ決勝までを全て無観客で開催することも発表された。
大きなイベントがなくなってしまったのは、ファンからすれば悲しく寂しいことだ。それでも選手たちは栄光をつかむべく、真剣な競技を続けている。今年は「MSI」の開催も後倒しになってしまったが、今年こそ世界最強を勝ち取るために戦う欧州のチームたちの姿を、春の最後まで見届けたい。
執筆:山口佐和子
執筆協力:ユラガワ
写真出典:LoL Esports Photos
『リーグ・オブ・レジェンド』
http://jp.leagueoflegends.com/
2020シーズンのLEC開催方式公式解説(英語)
https://eu.lolesports.com/en/articles/2020-lec-format-explained
LEC 2020 Spring Finals開催形態変更のお知らせ(英語)
https://watch.lolesports.com/article/2020-lec-spring-finals-update/blt1a226e04e63db081
LEC 2020 Spring SplitおよびPlayoffの無観客開催告知(英語)
https://watch.lolesports.com/article/lec-live-event-update/blt69f63cc9cf245611
LoL Esports LEC試合スケジュール(英語)
https://watch.euw.lolesports.com/schedule?leagues=lec
LoL Esports 公式YouTubeチャンネル(ライブ配信、英語)
https://www.youtube.com/user/LoLChampSeries/featured
LoL Esports VODs and Highlights(LCSおよびLECの試合動画アーカイブとハイライト動画集、英語)
https://www.youtube.com/channel/UCzAypSoOFKCZUts3ULtVT_g
LoL Esports 公式Twitter(英語)
https://twitter.com/lolesports
LoL Esports Stats(リアルタイムで試合統計についてツイートする公式Twitter、英語)
https://twitter.com/LoLEsportsStats
LEC 2020 Spring データページ(Leaguepedia、英語)
https://lol.gamepedia.com/LEC/2020_Season/Spring_Season
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