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『LoL』北米1部リーグ「LCS 2020 Spring Split」中間レポート:C9が独走、残る4試合は大混戦に
『リーグ・オブ・レジェンド(LoL)』プロシーンも1月の開幕から1カ月あまりが経過し、各地のプロリーグも春スプリットの折り返し地点を迎えている。
日光がさんさんと降り注ぎ過ごしやすい気候で知られるロサンゼルスにスタジオを構えて開催されている、北米1部リーグ「LCS」もWeek 7までが終了し、春プレイオフまでのラストスパートが見えてきた。春スプリットの今後を占うべく、まずは現在の各チームの状態を見ていこう。
春スプリット開幕前記事はこちら
『LoL』北米1部リーグ「LCS 2020 Spring Split」開幕レビュー:変化を続けるプロリーグの最先端
『リーグ・オブ・レジェンド』2020シーズンの始まりに読んでおきたい、世界の『LoL』に関する10+1の出来事
北米においては圧倒的な強さを見せ、Week 6まで無敗の快進撃を続けていたのが今年のC9だ。Week 7でTSMにこそ敗れたものの、実験的なピックでの試合だったこともあり、次に戦う時の結果について予想するのは難しい。Week 7終了時点で春の1位通過は確定しており、今後のC9の試合は、プレイオフを見すえた内容のものが増えてくると思われる。ライバル相手に手札を隠すのか、逆に新たな武器を準備していくのかに注目していきたい。
欧州時代にMisfitsで大暴れしたPowerOfEvil選手とIgNar選手が再結集し、北米随一の攻撃的ADCであるWildTurtle選手と出会ったことで良いシナジーを生み出すことに成功したFlyQuest。8勝6敗と、C9を追う集団の中では良い位置につけることに成功している。チーム生え抜きのV1per選手とベテランのSantorin選手も、ボット重視の環境において申し分なく役割を果たしている。また、チームの戦績に応じて植林ボランティアに木を寄付する「GoGreenキャンペーン」を行っており、より多くの樹を植えるためにアグレッシブに戦う意識を持っている事もプラスに働いているようだ。単なるeスポーツチームに留まらないキャンペーン内容も相まって、今季の注目チームの一つとなっている。
北米を代表するチームとして外せないのがTSMだ。シーズン開始当初は苦戦したものの復調しており、序盤の強さはかなりのものと評価されている。最近はレイトゲーム向けの構成を試して試合を落としたりしているものの、プレイオフを見すえた試合を行っているとも言えるだろう。Week 7ではついにC9を撃破し、TSMここにありといった存在感を発揮してみせた。勝つ週・落とす週の結果が極端ではあるものの、復活宣言のためにもまずはプレイオフ進出を確実に決めて欲しいところだ。
Ssumday選手が今シーズンも華々しい活躍を見せているものの、全体としては勝ちきれない状況。獲得ゴールドとなどの状況からはボットレーン側は中頃という結果が出ており、現在のドレイクが重視される環境下では勝ちきる試合運びは難しいように見える。とはいってもプレイオフ進出を争う集団にはキッチリ残っており、順位も上げてきている。ベテラン揃いのメンバーが残り2週間の厳しい戦い(C9・FLY・TSM戦)を潜り抜けられるかで、その力を測ることになりそうだ。
完全新規チームということもあるのか、鳴り物入りのメンバーで立ち上げてはいるものの成績はなんとか勝率5割という状況。ボットレーン側はかなり手堅いゲーム運びをする一方で、それ以外のポジションが安定していないため、豪華なラインナップに対する期待ほどの結果は出せていないようにも見える。現在の戦績を維持すればプレイオフ進出は果たせるだろうが、さらに良い結果を残すためには精度を高めたプレイが求められるだろう。
LCS復帰に合わせてLECを代表するトップレーナーのsOAZ選手を獲得し、ジャングルもNA最ベテランのxmithie選手を擁して開幕に臨んだImmortalsだが、現在はプレイオフ進出の境界線上といったところに位置している。ここぞというところでsOAZ選手がバックドアを決めて勝利することで順位を維持しているが、逆に言うと正面からねじ伏せる強さを見せられていないとも言える。トップ側に比べて大人しいボットレーン側の強さが重要な現在の環境は逆風なのかもしれない。
Hauntzer選手やGoludenglue選手といった北米地域のベテランにトルコやオセアニアの若手を加え、昨年から大幅にラインナップを更新して新シーズンに臨んだGG。Week 7終了の段階ではプレイオフを争うグループの中ではImmortalsと並んで当落上という位置につけている。各ポジションともリーグ中では特に弱いところはないものの、ミッドを抑えられて身動きが取れないという試合が散見されているのが辛いところ。まだTSMやFLYといった上位の試合が残っておりプレイオフ出場のためには厳しい戦いが待ち受けている。
昨年まではLCSトップチームとして華々しい結果を残してきたLiquidだが、今期はプレイオフ進出も危ぶまれる状況に陥っている。ビザ問題でShernfile選手を含めてもメンバーが揃ったのがシーズン開始直前で、さらにBroxah選手の合流遅れやDoublelift選手の不調などにより、スタメンを2度変更している。その度にチームは調整をやり直しているようなものでもあり、結果も芳しくない。C9の独走によりその他チームは僅差で固まっているので、残りの試合次第でプレイオフ進出のチャンスも残っているが、厳しい戦いだろうというのが正直な印象だ。
トップレーンの影響力が小さいとされる環境でもHuni選手が奮戦しているものの、開幕直後の好調な状態からは少し調子を落としてしまっている。良くも悪くもHuni選手中心のプランで戦うため、そこを崩されてしまうと苦しいようだ。テコ入れとしてジャングルの変更を行っているものの、残された試合で、現在のゲームバランスへ適応した戦略を遂行できるかが明暗を分けることになるだろう。
「Worlds 2017」の決勝戦でSKTを破ったミッドレーナー・Crown選手や、経験豊富なサポート・Smoothie選手を新たに加えて2020シーズンに入ったCLGだが、開幕から不調が続き最下位となっている。辛うじてプレイオフ進出の可能性は残っているものの、残りの2週全ての試合で勝利して、かつ8勝のチームが5チームまでと厳しい条件での話である。ミッドレーンはPobelter選手が緊急登板する形で持ち直してはいるものの、夏スプリットに向けてのチーム再構築が求められている。
そんな中、LCSにおいても3月7日より、ファンミーティングや勝利後のハイタッチが当面中止になるなど、選手・ファンの双方が不特定多数との接触からウイルスに感染しないような措置が取られるようになった。3月13日には、レギュラーシーズンの残り試合を無観客開催することも発表された。
欧州LECでは、ブダペストで大規模開催される予定だった春プレイオフが中止され、レギュラーシーズンの試合が行われるLEC Studioでの縮小開催に切り替えられている。北米ではテキサスの会場で春プレイオフが大規模開催される予定だが、COVID-19の感染状況によってはLECと同様の開催中止もありうるだろう。
「MSI」の開催が7月に延期され、夏スプリットが5月から前倒し開催されるとの告知も、全世界に向けて行われた『LoL』プロシーン。本来ならスプリット終了後に取れるはずだった休暇が極小期間になってしまうことへの懸念も、関係者から表明されている。競技で心身を酷使した選手たちのリカバリーにも大きな影響が出て、それは夏や「MSI」、ひいては「Worlds」に向けたパフォーマンスにも影響するだろう。逆風の中でも闘志を失わない選手たちの戦いはこれからだ。
『リーグ・オブ・レジェンド』
http://jp.leagueoflegends.com/
2020シーズンのLCS開催方式公式解説(英語)
https://eu.lolesports.com/en/articles/2020-lec-format-explained
LCS 2020 Spring Splitの無観客開催告知(英語)
https://twitter.com/LCSOfficial/status/1238117548891049986
LoL Esports LCS試合スケジュール(英語)
https://watch.na.lolesports.com/schedule?leagues=lcs
LoL Esports 公式YouTubeチャンネル(ライブ配信、英語)
https://www.youtube.com/user/LoLChampSeries/featured
LoL Esports VODs and Highlights(LCSおよびLECの試合動画アーカイブとハイライト動画集、英語)
https://www.youtube.com/channel/UCzAypSoOFKCZUts3ULtVT_g
LoL Esports 公式Twitter(英語)
https://twitter.com/lolesports
LoL Esports Stats(リアルタイムで試合統計についてツイートする公式Twitter、英語)
https://twitter.com/LoLEsportsStats
LCS 2020 Spring データページ(Leaguepedia、英語)
https://lol.gamepedia.com/LCS/2020_Season/Spring_Season
日光がさんさんと降り注ぎ過ごしやすい気候で知られるロサンゼルスにスタジオを構えて開催されている、北米1部リーグ「LCS」もWeek 7までが終了し、春プレイオフまでのラストスパートが見えてきた。春スプリットの今後を占うべく、まずは現在の各チームの状態を見ていこう。
春スプリット開幕前記事はこちら
『LoL』北米1部リーグ「LCS 2020 Spring Split」開幕レビュー:変化を続けるプロリーグの最先端
『リーグ・オブ・レジェンド』2020シーズンの始まりに読んでおきたい、世界の『LoL』に関する10+1の出来事
各チームの現状
1位 Cloud9(13勝1敗)
▲C9創設時からADCを務めたSneaky選手が一線を退くにあたり、TSMより移籍してきたZven選手。開幕直後は "不死身のZven" としてすさまじいパフォーマンスを見せ、2週連続でMVPフィギュアを獲得するに至った北米においては圧倒的な強さを見せ、Week 6まで無敗の快進撃を続けていたのが今年のC9だ。Week 7でTSMにこそ敗れたものの、実験的なピックでの試合だったこともあり、次に戦う時の結果について予想するのは難しい。Week 7終了時点で春の1位通過は確定しており、今後のC9の試合は、プレイオフを見すえた内容のものが増えてくると思われる。ライバル相手に手札を隠すのか、逆に新たな武器を準備していくのかに注目していきたい。
2位タイ FlyQuest(8勝6敗)
▲攻撃的なピックの名手として知られるサポート・IgNar選手。WildTurtle選手のデュオは超・攻撃的で、ボットレーンの勝敗がゲームに大きな影響を与える現在のメタでは大きな好材料だ欧州時代にMisfitsで大暴れしたPowerOfEvil選手とIgNar選手が再結集し、北米随一の攻撃的ADCであるWildTurtle選手と出会ったことで良いシナジーを生み出すことに成功したFlyQuest。8勝6敗と、C9を追う集団の中では良い位置につけることに成功している。チーム生え抜きのV1per選手とベテランのSantorin選手も、ボット重視の環境において申し分なく役割を果たしている。また、チームの戦績に応じて植林ボランティアに木を寄付する「GoGreenキャンペーン」を行っており、より多くの樹を植えるためにアグレッシブに戦う意識を持っている事もプラスに働いているようだ。単なるeスポーツチームに留まらないキャンペーン内容も相まって、今季の注目チームの一つとなっている。
2位タイ Team SoloMid(8勝6敗)
▲TSMの揺るがぬ大黒柱がミッドのBjergsen選手だ。この春は得意チャンピオンであるジリアンのピックもよく見られている北米を代表するチームとして外せないのがTSMだ。シーズン開始当初は苦戦したものの復調しており、序盤の強さはかなりのものと評価されている。最近はレイトゲーム向けの構成を試して試合を落としたりしているものの、プレイオフを見すえた試合を行っているとも言えるだろう。Week 7ではついにC9を撃破し、TSMここにありといった存在感を発揮してみせた。勝つ週・落とす週の結果が極端ではあるものの、復活宣言のためにもまずはプレイオフ進出を確実に決めて欲しいところだ。
4位タイ 100 Thieves(7勝7敗)
▲100Tの大黒柱はジャングラーのMeteos選手。北米随一のベテランジャングラーとして、チームのシナジーを支えるSsumday選手が今シーズンも華々しい活躍を見せているものの、全体としては勝ちきれない状況。獲得ゴールドとなどの状況からはボットレーン側は中頃という結果が出ており、現在のドレイクが重視される環境下では勝ちきる試合運びは難しいように見える。とはいってもプレイオフ進出を争う集団にはキッチリ残っており、順位も上げてきている。ベテラン揃いのメンバーが残り2週間の厳しい戦い(C9・FLY・TSM戦)を潜り抜けられるかで、その力を測ることになりそうだ。
4位タイ Evil Geniuses(7勝7敗)
▲欧州より移籍してきたミッドレーナーのJiizuke選手。ボットレーンが重要なメタとはいえ、マップの構造上ミッドの重要性は変わらない、のだが……完全新規チームということもあるのか、鳴り物入りのメンバーで立ち上げてはいるものの成績はなんとか勝率5割という状況。ボットレーン側はかなり手堅いゲーム運びをする一方で、それ以外のポジションが安定していないため、豪華なラインナップに対する期待ほどの結果は出せていないようにも見える。現在の戦績を維持すればプレイオフ進出は果たせるだろうが、さらに良い結果を残すためには精度を高めたプレイが求められるだろう。
4位タイ Immortals(7勝7敗)
▲sOAZ選手は競技シーンそのものの黎明期から現役を続行している大ベテラン。新規チームの中で、要となる役割を見事に果たしているLCS復帰に合わせてLECを代表するトップレーナーのsOAZ選手を獲得し、ジャングルもNA最ベテランのxmithie選手を擁して開幕に臨んだImmortalsだが、現在はプレイオフ進出の境界線上といったところに位置している。ここぞというところでsOAZ選手がバックドアを決めて勝利することで順位を維持しているが、逆に言うと正面からねじ伏せる強さを見せられていないとも言える。トップ側に比べて大人しいボットレーン側の強さが重要な現在の環境は逆風なのかもしれない。
7位タイ Golden Guardians(6勝8敗)
▲北米きってのトップレーナーとして、さまざまなチームを転々としてきたHauntzer選手。この春のパフォーマンスも上々だHauntzer選手やGoludenglue選手といった北米地域のベテランにトルコやオセアニアの若手を加え、昨年から大幅にラインナップを更新して新シーズンに臨んだGG。Week 7終了の段階ではプレイオフを争うグループの中ではImmortalsと並んで当落上という位置につけている。各ポジションともリーグ中では特に弱いところはないものの、ミッドを抑えられて身動きが取れないという試合が散見されているのが辛いところ。まだTSMやFLYといった上位の試合が残っておりプレイオフ出場のためには厳しい戦いが待ち受けている。
7位タイ Team Liquid(6勝8敗)
▲看板スターであり、キャプテンでもあるADCのDoublelift選手は先日、モチベーション不足の苦しみを明かした。外部事情や昨年との落差にチーム全体も苦しんでいる昨年まではLCSトップチームとして華々しい結果を残してきたLiquidだが、今期はプレイオフ進出も危ぶまれる状況に陥っている。ビザ問題でShernfile選手を含めてもメンバーが揃ったのがシーズン開始直前で、さらにBroxah選手の合流遅れやDoublelift選手の不調などにより、スタメンを2度変更している。その度にチームは調整をやり直しているようなものでもあり、結果も芳しくない。C9の独走によりその他チームは僅差で固まっているので、残りの試合次第でプレイオフ進出のチャンスも残っているが、厳しい戦いだろうというのが正直な印象だ。
9位 Dignitas(5勝9敗)
▲今期のDignitasの選手獲得予算のほとんどを費やしたと言われるHuni選手の獲得。トップレーンからのキャリーを目指すゲームプランは現在のメタでは厳しいものがあるが……トップレーンの影響力が小さいとされる環境でもHuni選手が奮戦しているものの、開幕直後の好調な状態からは少し調子を落としてしまっている。良くも悪くもHuni選手中心のプランで戦うため、そこを崩されてしまうと苦しいようだ。テコ入れとしてジャングルの変更を行っているものの、残された試合で、現在のゲームバランスへ適応した戦略を遂行できるかが明暗を分けることになるだろう。
10位 Counter Logic Gaming(3勝11敗)
▲Liquidにコーチとして所属していたが、CLGのミッドとして電撃復帰したPobelter選手。復帰直後の試合ではさっそく鮮やかなプレイを見せている「Worlds 2017」の決勝戦でSKTを破ったミッドレーナー・Crown選手や、経験豊富なサポート・Smoothie選手を新たに加えて2020シーズンに入ったCLGだが、開幕から不調が続き最下位となっている。辛うじてプレイオフ進出の可能性は残っているものの、残りの2週全ての試合で勝利して、かつ8勝のチームが5チームまでと厳しい条件での話である。ミッドレーンはPobelter選手が緊急登板する形で持ち直してはいるものの、夏スプリットに向けてのチーム再構築が求められている。
Week 8以降のみどころ
C9のゲームはどうなる?
Week 7を終えて2位以下に5勝差をつけたことで、C9は1位でのプレイオフ進出を確定させた。残りの4試合は順位とは関係ない試合となるため、全てがプレイオフを見すえたゲームという事になる。新しい戦略や珍しいピックを中心とした試験的な構成を試すのか、あるいは手札を隠すために今までに実践済みのピックのみに留まるのか。対戦するチームはいずれも1勝が非常に重い状況にあり、変則的にするにせよ、正面から組む構成にするにせよ、死力を尽くす試合になるだろう。この最後の2週間をC9とその対戦相手がどのように戦うのかは、一つの注目点になりそうだ。北米チームにみる現在の戦略
2020シーズンの試合は、ドレイク(正確にはエルダードレイクとドラゴンソウル)の価値が非常に高いことから、ボットレーン側の主導権を握るチームが優位に立ちやすい。今季の北米チームは、トップレーンに看板選手ともいえるプレイヤーを獲得しているチームがいくつかあるが、彼らは確かにトップレーン側では有利に試合を進めるものの試合時間が長引き、ドレイクの奪い合いが佳境に入ってくると形勢が悪くなっていることが多い。この傾向は北米に限ったことではないが、その点ではDignitas・Golden Guardians・Immortalsといったチームが苦労しているように見える。対称的なのはやはりC9で、Zven選手はシーズン開始からしばらくの間デス無しで勝ち続け、週間MVPも何度か獲得している。残り2週間でプレイオフ進出を狙う各チームは、どれだけ現在の環境に適応したゲームプランを作り、実行できるのかを問われることになる。目まぐるしく変わる順位とプレイオフ
C9がWeek 6まで無敗と圧倒的な強さを誇った一方で、他チームはかなりの僅差で競り合っており、Week 7終了時点でも2位から8位までが2勝差でひしめいている状態だ。各チームに残っているあと4試合の勝敗で、この順位は目まぐるしく上下すると予想される。LiquidやDignitasも、勝ち数と上位チーム同士の対戦結果次第ではプレイオフ進出圏まで上がってくる可能性が残っており(C9戦も残っているCLGは実際のところかなり厳しい)、最終週までプレイオフ進出を賭けた戦いが繰り広げられることになりそうだ。The 2020 #LCS Spring Split Standings at the end of week seven:▲LCS 2020 Spring Split Week 7終了時点の順位
(1) #C9WIN (13-1)
(2) #FLYWIN (8-6)
(-) #TSMWIN (8-6)
(4) #100WIN (7-7)
(-) #EGWIN (7-7)
(-) #IMTWIN (7-7)
(7) #GGWIN (6-8)
(-) #TLWIN (6-8)
(9) #DIGWIN (5-9)
(10) #CLGWIN (3-11)— LCS (@LCSOfficial) March 10, 2020
おわりに:LCSに忍び寄る新型コロナウイルスの影響
3月に入り、北米でもCOVID-19(新型コロナウイルス)感染拡大の影響が各所で大きくなってきている。北米各地での大規模ゲームイベントやコンベンションが次々に中止・延期を告知し、その中にはeスポーツイベントも含まれ、ファンを大きく落胆させている。そんな中、LCSにおいても3月7日より、ファンミーティングや勝利後のハイタッチが当面中止になるなど、選手・ファンの双方が不特定多数との接触からウイルスに感染しないような措置が取られるようになった。3月13日には、レギュラーシーズンの残り試合を無観客開催することも発表された。
欧州LECでは、ブダペストで大規模開催される予定だった春プレイオフが中止され、レギュラーシーズンの試合が行われるLEC Studioでの縮小開催に切り替えられている。北米ではテキサスの会場で春プレイオフが大規模開催される予定だが、COVID-19の感染状況によってはLECと同様の開催中止もありうるだろう。
「MSI」の開催が7月に延期され、夏スプリットが5月から前倒し開催されるとの告知も、全世界に向けて行われた『LoL』プロシーン。本来ならスプリット終了後に取れるはずだった休暇が極小期間になってしまうことへの懸念も、関係者から表明されている。競技で心身を酷使した選手たちのリカバリーにも大きな影響が出て、それは夏や「MSI」、ひいては「Worlds」に向けたパフォーマンスにも影響するだろう。逆風の中でも闘志を失わない選手たちの戦いはこれからだ。
執筆:山口佐和子
執筆協力:ユラガワ
写真出典:LoL Esports Photos
『リーグ・オブ・レジェンド』
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2020シーズンのLCS開催方式公式解説(英語)
https://eu.lolesports.com/en/articles/2020-lec-format-explained
LCS 2020 Spring Splitの無観客開催告知(英語)
https://twitter.com/LCSOfficial/status/1238117548891049986
LoL Esports LCS試合スケジュール(英語)
https://watch.na.lolesports.com/schedule?leagues=lcs
LoL Esports 公式YouTubeチャンネル(ライブ配信、英語)
https://www.youtube.com/user/LoLChampSeries/featured
LoL Esports VODs and Highlights(LCSおよびLECの試合動画アーカイブとハイライト動画集、英語)
https://www.youtube.com/channel/UCzAypSoOFKCZUts3ULtVT_g
LoL Esports 公式Twitter(英語)
https://twitter.com/lolesports
LoL Esports Stats(リアルタイムで試合統計についてツイートする公式Twitter、英語)
https://twitter.com/LoLEsportsStats
LCS 2020 Spring データページ(Leaguepedia、英語)
https://lol.gamepedia.com/LCS/2020_Season/Spring_Season
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