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【Alienware Aurora Ryzen Edition R10レビュー 前編】Ryzen搭載・宇宙最強デスクトップPCの冷却性能をチェック!
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Alienware(エイリアンウェア)のデスクトップPC「Alienware Aurora」シリーズに、新たにAMD製CPUのRyzenを搭載したモデル「Alienware Aurora Ryzen Edition R10」が投入された。インテル製CPU搭載モデルの「Alienware Aurora R12」と並行しての展開となる。
現世代のデスクトップ向けCPU競争では、Zen 3コアを採用したRyzen 5000シリーズの性能の高さが目を引く。最高のゲーミング環境を実現するAlienwareがRyzen CPUを搭載するのも当然の流れだ。
とはいえ、新たな高性能パーツをケースに突っ込めば終わりというわけにはいかない。ゲーミングPCは性能はもちろんのこと、冷却性能や騒音レベルなども使用感に大きく関わってくる。今回はAlienware Aurora Ryzen Edition R10の実機をお借りして、性能と使用感の両面を見ていきたい。
12コアRyzenとGeForce RTX 3080のハイスペック構成
今回試用したのは、Alienware Aurora Ryzen Edition R10のプラチナモデルを一部カスタマイズしたもの。現在は「ALIENWARE AURORA RYZEN™ EDITION R10 ファイナルファンタジーXIV推奨パソコン」と同じスペックとなっている。Alienware Aurora Ryzen Edition R10 スペック
CPU:Ryzen 9 5900X
GPU:GeForce RTX 3080
チップセット:AMD B550A
メモリ:32GB DDR4-3200
SSD:512GB M.2 NVMe
HDD:2TB
有線LAN:1000BASE-T Killer E2600
無線LAN:Killer Wi-Fi 6 AX1650
税込み価格:45万2980円(2021年9月6日現在)
CPUは12コア/24スレッドのRyzen 9 5900X、GPUはGeForce RTX 3080。いずれも最新世代で、ハイエンドの1歩手前の製品だ。メインメモリは32GB、SSDは512GBと、最新ゲームにも難なく対応できる構成となっている。
ちなみに最上位モデルとなるスプレマシーを選ぶと、Ryzen 9 5950XとGeForce RTX 3090という究極ハイエンド構成になる。ただし価格も61万7078円と、プラチナから20万円以上も上がる。また値段を抑えたい場合、フルカスタマイズモデルでオプションを選択しなければ、Ryzen 5 5600XとGeForce RTX 3060の構成で、25万6278円だ(2021年9月6日現在)。
いずれのモデルでも追加のカスタマイズが可能なので、必要な性能を見極めた上で選びたい。なお、上記価格からさらに値引きになるクーポンが毎週火曜日に公開されるので、購入に当たっては最新の価格を見てみよう。
Alienware Aurora Ryzen Edition R10のサイトはこちら
外観はインテルCPU搭載モデルと同様のLegendデザイン
ケースは以前からAuroraシリーズで使用されているLegendデザインを採用しており、後方から前方に向かってすぼまっていく形状になっている。サイズは222.8mm×431.9mm×441.8mm~481.6mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は最大構成で17.8kg。
ケースの形状や端子類に関しては、以前紹介したAlienware Aurora R11 CYCLOPS athlete gamingモデルとほぼ同等なので、そちらをチェックしていただきたい。前面にUSB Type-C端子が用意されているのが将来性もあって良い。
Alienware Aurora Ryzen Edition R10の本体色はダークサイド オブ ザ ムーンのみとなっており、前面の吸気口部分と右側面のAlienwareの文字のLEDライティングのないモデルとなっている。前面のAlienヘッドと楕円形のLEDはAlienware Aurora R12のルナライト カラーと同様に光るため、見た目の印象はさほど変わらない。LEDの色や光り方は、付属ソフトのAlienware Command Centerでカスタマイズが可能だ。
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CPUの水冷ユニットなど強力な冷却機構も健在
ケースの内部もAlienware Aurora R11と概ね同じだが、CPUやGPUなど搭載パーツが変わっているので、内部構成とエアフローについては改めて見ておこう。
左サイドパネルを開けると内部にアクセスが可能。ねじ1本を外すことで電源ユニットを引き起こしてスイングする形で動かすことができ、ツールレスでメンテナンスや拡張ができる。
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中を開くと、グラフィックカードがスタンドで支えられており、長時間使用しても接触不良やトラブルが発生しにくい設計になっている。また、CPUの冷却は水冷式で、ケース上部にあるラジエーターに繋がっている。水冷ユニットは外見、接続方法とも以前のモデルと同様。CPUの上に空冷式クーラーのようなヒートシンクがないので、見た目にもすっきりとしている。
ケース前面から吸気し、CPUのラジエーターを通しての天面から排気。ビデオカードは空冷で、チップ面に搭載されたファンから吸気して背面へと排気する一般的な形だ。あとは左側面の電源ファンからも若干排気される。
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アイドル時はどのファンもかなりゆっくり回っており、動いているのはわかる程度でかなり静か。ただ天面に最も強力なファンがあるので、比較的音は漏れやすい印象だ。
高負荷になると、CPUやGPUの温度上昇を待つことなく、前面の吸気ファンと上面の排気ファンの両方がほぼフルに回りだす。これは、CPUやGPUの温度が上がり切って性能が低下する前に、十分な冷却を行うというAlienwareの考え方だ。ちなみに、このファンの動作タイミングなどに関しては、後述する「Alienware Command Center」で冷却プロファイルを変更することでも対応可能となっている。
騒音の音質は、低めのモーター音とホワイトノイズ系の風切り音が混じった感じ。耳触りな高音は少ないので、大きめの音量の割にはストレスは少ない。ゲームプレイ時にはヘッドフォンがあった方が集中できるとは思うが、スピーカーでも何とか可能な範囲だと感じた。
その分、冷却能力はかなり高い。詳細は後述するが、ゲームでGPUをフルに使い切る設定にしても、GPUの温度は70度台前半から上がらず一定していた。ベンチマークテストでもCPU・GPUとも動作クロックが最高値からほとんど動かず、熱によるスロットリングを起こすことなく高い性能を発揮し続けているのがわかる。
後編では、各種ベンチマークテストとともに、ハイスペックが要求される4K対応ゲームやレイトレーシングタイトルなどを実際に遊んでみたい。
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