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【Alienware m15 Ryzen™ Edition R5 レビュー 前編】Alienware初のRyzen™搭載ノートPCの実力は?
目次
▲Alienware m15 Ryzen™ Edition R5
AMDのCPU「Ryzen™ 5000」シリーズは、インテル製CPUに勝るとも劣らないハイパフォーマンスで注目を集めている。「Alienware m15 Ryzen™ Edition R5」は、その「Ryzen™ 5000」シリーズのCPUをAlienwareのノートPCとして初めて搭載したモデルとなる。
ゲーミングPCでは高い処理能力が求められるため、CPUもなるべく高性能なものを搭載したいところ。ゲーミングPCのトップブランドであるAlienwareが「Ryzen™ 5000」シリーズを搭載するのは必然と言える。
とはいえ、既存のノートPCからCPUだけ交換というわけにもいかず、新たな設計が必要になる。初めての採用となると、実際にどこまでパフォーマンスを引き出せているのか、また使用感に何らかの影響は出ないのかが気になるところ。今回は「Alienware m15 Ryzen™ Edition R5」の実機をお借りし、すみずみまでチェックしていく。
なお、2022年4月現在、Alienware m15シリーズはインテルCPUを搭載するR7が最新モデルとなっており、Ryzenを搭載するモデルはこのR5が最新となっている。
今回試用したのは、「Alienware m15 Ryzen™ Edition R5」の中でも最上位モデルとなる「スプレマシー」だ。主なスペックは下記のとおり。
・CPU:Ryzen™ 9 5900HX
・GPU:GeForce RTX 3070
・メモリ:16GB(8GB×2) DDR4-3200
・SSD:1TB M.2 NVMe
・ディスプレイ:15.6インチ/1920×1080ドット/165Hz/3ms
・有線LAN:2.5GBASE-T
・無線LAN:Killer Wi-Fi 6 AX1650
・OS:Windows 11 Home
・サイズ:幅356.2×奥行き272.5×高さ12~22.85mm
・重量:2.42~2.69kg
・税込価格:23万7105円 ※24%OFFクーポン適用後、2022年4月18日現在
※最新の価格はこちらから。
CPUのRyzen™ 9 5900HXは8コア16スレッドで、ブーストクロックは4.6GHzに達する。GPUはGeForce RTX 3070、メインメモリは16GB、ストレージもM.2 NVMe接続の1TB。有線LANポートは2.5GBASE-T、無線LANは最大2402MbpsのWi-Fi 6で、どちらも1Gbps超えの高速な通信が可能。デスクトップPCの代わりとしても十分使えるハイスペックになっている。
ディスプレイは15.6インチのフルHD(1920×1080ドット)で、リフレッシュレートは165Hz。1つ下位のモデルとなるプラチナではQHD(2560×1440ドット)で240Hzとなっているが、スプレマシーはフルHDのみのチョイスとなっている。
サイズは15.6インチディスプレイ搭載機としては標準的ながら、厚さは最厚部で22.85mmとかなり薄い。重量は2.42~2.69kgでサイズ的には標準程度ながら、薄さのおかげで手に収まりやすく、持ち運びはさほど苦にならない。
カラーリングはダークグレーをベースにしたダークサイド オブ ザ ムーンのみ。筐体全体がダークグレーで統一されており、Alienヘッドや背面部のLED装飾部分を除くと、かなり落ち着いたデザインになっている。ビジネスでの利用時にはLEDを切れば違和感はない。
価格は定価が35万8980円だが、2022年4月18日時点では、24%OFFクーポン適用で12万1875円引きの23万7105円となっている。
ちなみに、2022年4月18日現在は台数限定として、RTX 3050Ti搭載の「プラチナ」、RTX 3060搭載の「プラチナ」と、RTX 3070搭載の「スプレマシー」の3モデルが用意されている。
最も安価なのはRyzen™ 7 5800H、GeForce RTX 3050 Ti、512GB SSDなどの構成の「プラチナ」で、クーポン等の割引込みで16万5666円(税込)だ(24%OFFクーポン適用後、 2022年4月18日現在)。
続いて実機を見ていく。筐体は薄型ながらもがっしりした手触りで、手に持った時にもたわむ感触はなく高い剛性を備えている。天板を押してもほとんどへこまず、圧迫にも強そうだ。カバンなどに入れて持ち運ぶ際に安心感がある。
▲ダークサイド オブ ザ ムーンのカラーリング。外装はかなり堅牢にできている
▲ディスプレイを開いてもカラーは同色で統一
ディスプレイにはしっかりした低反射処理が施されている割に、色味はなかなかに鮮やか。光量も100%にするとまぶしいほど明るい。視野角も十分広く、あらゆる角度から見て色相変化はない。165Hzのハイリフレッシュレートのおかげで、Webブラウザなどのスクロールも極めて滑らか。残像感もほとんどなく、3msという応答速度もスペック通りに発揮できているようだ。
▲視野角が広く、応答速度も十分で滑らかな映像表示
キーボードはアイソレーションタイプ。キーストロークは浅いものの、軽いクリック感があり打鍵感はしっかりある。それでいて打鍵音は極めて静かだ。
キー配列はテンキーレスで、主要なキーはデスクトップ向けのキーボードとほとんど変わらない、余裕のある配置になっている。方向キーも正方形で、ノートPCとしては最高峰の部類と言える。また最も右側の列にはボリューム調整キーがあり、スピーカーとマイクのミュートもワンタッチで行える。
なお、Alienware独自のCHERRY ウルトラ ロープロファイル メカニカルキーは採用していないが、後継機である「Alienware m15 R7」で選択可能だ。
▲余裕のあるキーボード配列。ほとんどのキートップは正方形を維持している
▲最右列はボリューム調整用の専用キーが並ぶ
キーボード周りはほどよくマットでさらりとした手触り。冬場の冷たい感触を和らげつつ、長時間利用で手汗が出ても気になりにくい。
キーボードにはバックライトも搭載しており、カスタマイズソフトウェア「Alienware Command Center」でカラーや光り方を調整可能。キーボードは左右方向に4つのエリアに分けられており、それぞれに独自の設定ができる。電源ボタンや背面のロゴ、LEDバーも同様にカラー調整が可能だ。
▲「Alienware Command Center」でLEDの光り方を調整できる
さらに「Alienware Command Center」を使ってキーボードのマクロ機能も使用できる。設定できるキーはF2からF6までの5つのキー。マクロは連続したキー入力と遅延(入力時間)の記憶もでき、テーマとして保存することでゲームごとの使い分けもできる。
▲キーボードマクロも設定可能
端子類は、左側面に2.5GBASE-Tとヘッドセット端子、右側面にUSB Type-A×2。背面にUSB Type-C、USB Type-A、HDMI 2.1、電源端子が並ぶ。USB Type-CはDisplayPortに対応する。
ゲームプレイ時には、マウスを背面のUSB端子に接続すれば、筐体右側に回り込むケーブルはなく、快適なプレイが可能。有線LANも筐体左側から取れるので邪魔にならない。映像出力はHDMI 2.1とUSB Type-C(DisplayPort)の2系統が使えるので、利便性・将来性ともに高い。
▲左側面に2.5GBASE-Tとヘッドセット端子
▲右側面にUSB Type-A×2
▲背面にUSB Type-C、USB Type-A、HDMI 2.1、電源端子
スピーカーは筐体の左右に内蔵されている。1基2Wのステレオスピーカーで、音量は十分に出せる。音質はノートPCなりに低音は弱いものの、高音は伸びやかで聞き疲れせず、人の声もしっかりと出る。全体として若干こもり気味な感じはするが、ノートPCから出る音としてのトータルバランスは良好だ。
ステレオ感はかなり強く出ており、ゲームの情報を取る音源としてはかなり使える。音楽鑑賞などで音質まで求めるならヘッドフォンの利用を推奨するが、そうでなければさほどの不満は出ないだろう。「Alienware Command Center」のオーディオ再構成プロファイルのサンプルを聞くと、音の位置表現はしっかりしており、高音の表現のうまさもよくわかる。
▲「Alienware Command Center」のオーディオ再構成プロファイルで立体音響を確認
ACアダプタは出力240Wでかなり大型。厚さは本体とほぼ同等で持ち運びを考慮したと思われるが、太めのケーブルもあるため、本体と一緒に持ち運ぶのはそれなりの手間がある。ACアダプタとセットにして頻繁に持ち運ぶ想定はしない方が賢明だ。
▲本体の厚みとほぼ同等のACアダプタ。240W出力だけあって大型だ
後編では、各種ベンチマークテスト、および3Dゲームのテストプレイの結果を紹介する。
Alienware m15 Ryzen™ Edition R5のご購入はこちら
AMDのCPU「Ryzen™ 5000」シリーズは、インテル製CPUに勝るとも劣らないハイパフォーマンスで注目を集めている。「Alienware m15 Ryzen™ Edition R5」は、その「Ryzen™ 5000」シリーズのCPUをAlienwareのノートPCとして初めて搭載したモデルとなる。
ゲーミングPCでは高い処理能力が求められるため、CPUもなるべく高性能なものを搭載したいところ。ゲーミングPCのトップブランドであるAlienwareが「Ryzen™ 5000」シリーズを搭載するのは必然と言える。
とはいえ、既存のノートPCからCPUだけ交換というわけにもいかず、新たな設計が必要になる。初めての採用となると、実際にどこまでパフォーマンスを引き出せているのか、また使用感に何らかの影響は出ないのかが気になるところ。今回は「Alienware m15 Ryzen™ Edition R5」の実機をお借りし、すみずみまでチェックしていく。
なお、2022年4月現在、Alienware m15シリーズはインテルCPUを搭載するR7が最新モデルとなっており、Ryzenを搭載するモデルはこのR5が最新となっている。
デスクトップPC代わりに使えるハイスペックを凝縮
今回試用したのは、「Alienware m15 Ryzen™ Edition R5」の中でも最上位モデルとなる「スプレマシー」だ。主なスペックは下記のとおり。
・CPU:Ryzen™ 9 5900HX
・GPU:GeForce RTX 3070
・メモリ:16GB(8GB×2) DDR4-3200
・SSD:1TB M.2 NVMe
・ディスプレイ:15.6インチ/1920×1080ドット/165Hz/3ms
・有線LAN:2.5GBASE-T
・無線LAN:Killer Wi-Fi 6 AX1650
・OS:Windows 11 Home
・サイズ:幅356.2×奥行き272.5×高さ12~22.85mm
・重量:2.42~2.69kg
・税込価格:23万7105円 ※24%OFFクーポン適用後、2022年4月18日現在
※最新の価格はこちらから。
CPUのRyzen™ 9 5900HXは8コア16スレッドで、ブーストクロックは4.6GHzに達する。GPUはGeForce RTX 3070、メインメモリは16GB、ストレージもM.2 NVMe接続の1TB。有線LANポートは2.5GBASE-T、無線LANは最大2402MbpsのWi-Fi 6で、どちらも1Gbps超えの高速な通信が可能。デスクトップPCの代わりとしても十分使えるハイスペックになっている。
ディスプレイは15.6インチのフルHD(1920×1080ドット)で、リフレッシュレートは165Hz。1つ下位のモデルとなるプラチナではQHD(2560×1440ドット)で240Hzとなっているが、スプレマシーはフルHDのみのチョイスとなっている。
サイズは15.6インチディスプレイ搭載機としては標準的ながら、厚さは最厚部で22.85mmとかなり薄い。重量は2.42~2.69kgでサイズ的には標準程度ながら、薄さのおかげで手に収まりやすく、持ち運びはさほど苦にならない。
カラーリングはダークグレーをベースにしたダークサイド オブ ザ ムーンのみ。筐体全体がダークグレーで統一されており、Alienヘッドや背面部のLED装飾部分を除くと、かなり落ち着いたデザインになっている。ビジネスでの利用時にはLEDを切れば違和感はない。
価格は定価が35万8980円だが、2022年4月18日時点では、24%OFFクーポン適用で12万1875円引きの23万7105円となっている。
ちなみに、2022年4月18日現在は台数限定として、RTX 3050Ti搭載の「プラチナ」、RTX 3060搭載の「プラチナ」と、RTX 3070搭載の「スプレマシー」の3モデルが用意されている。
最も安価なのはRyzen™ 7 5800H、GeForce RTX 3050 Ti、512GB SSDなどの構成の「プラチナ」で、クーポン等の割引込みで16万5666円(税込)だ(24%OFFクーポン適用後、 2022年4月18日現在)。
堅牢な筐体はモバイル用途に最適
続いて実機を見ていく。筐体は薄型ながらもがっしりした手触りで、手に持った時にもたわむ感触はなく高い剛性を備えている。天板を押してもほとんどへこまず、圧迫にも強そうだ。カバンなどに入れて持ち運ぶ際に安心感がある。
▲ダークサイド オブ ザ ムーンのカラーリング。外装はかなり堅牢にできている
▲ディスプレイを開いてもカラーは同色で統一
ディスプレイにはしっかりした低反射処理が施されている割に、色味はなかなかに鮮やか。光量も100%にするとまぶしいほど明るい。視野角も十分広く、あらゆる角度から見て色相変化はない。165Hzのハイリフレッシュレートのおかげで、Webブラウザなどのスクロールも極めて滑らか。残像感もほとんどなく、3msという応答速度もスペック通りに発揮できているようだ。
▲視野角が広く、応答速度も十分で滑らかな映像表示
キーボードはアイソレーションタイプ。キーストロークは浅いものの、軽いクリック感があり打鍵感はしっかりある。それでいて打鍵音は極めて静かだ。
キー配列はテンキーレスで、主要なキーはデスクトップ向けのキーボードとほとんど変わらない、余裕のある配置になっている。方向キーも正方形で、ノートPCとしては最高峰の部類と言える。また最も右側の列にはボリューム調整キーがあり、スピーカーとマイクのミュートもワンタッチで行える。
なお、Alienware独自のCHERRY ウルトラ ロープロファイル メカニカルキーは採用していないが、後継機である「Alienware m15 R7」で選択可能だ。
▲余裕のあるキーボード配列。ほとんどのキートップは正方形を維持している
▲最右列はボリューム調整用の専用キーが並ぶ
キーボード周りはほどよくマットでさらりとした手触り。冬場の冷たい感触を和らげつつ、長時間利用で手汗が出ても気になりにくい。
キーボードにはバックライトも搭載しており、カスタマイズソフトウェア「Alienware Command Center」でカラーや光り方を調整可能。キーボードは左右方向に4つのエリアに分けられており、それぞれに独自の設定ができる。電源ボタンや背面のロゴ、LEDバーも同様にカラー調整が可能だ。
▲「Alienware Command Center」でLEDの光り方を調整できる
さらに「Alienware Command Center」を使ってキーボードのマクロ機能も使用できる。設定できるキーはF2からF6までの5つのキー。マクロは連続したキー入力と遅延(入力時間)の記憶もでき、テーマとして保存することでゲームごとの使い分けもできる。
▲キーボードマクロも設定可能
ポート類は背面に集中。左右にUSBを配し使い勝手も良好
端子類は、左側面に2.5GBASE-Tとヘッドセット端子、右側面にUSB Type-A×2。背面にUSB Type-C、USB Type-A、HDMI 2.1、電源端子が並ぶ。USB Type-CはDisplayPortに対応する。
ゲームプレイ時には、マウスを背面のUSB端子に接続すれば、筐体右側に回り込むケーブルはなく、快適なプレイが可能。有線LANも筐体左側から取れるので邪魔にならない。映像出力はHDMI 2.1とUSB Type-C(DisplayPort)の2系統が使えるので、利便性・将来性ともに高い。
▲左側面に2.5GBASE-Tとヘッドセット端子
▲右側面にUSB Type-A×2
▲背面にUSB Type-C、USB Type-A、HDMI 2.1、電源端子
小型スピーカーは必要十分だが、ゲームではヘッドホンを推奨
スピーカーは筐体の左右に内蔵されている。1基2Wのステレオスピーカーで、音量は十分に出せる。音質はノートPCなりに低音は弱いものの、高音は伸びやかで聞き疲れせず、人の声もしっかりと出る。全体として若干こもり気味な感じはするが、ノートPCから出る音としてのトータルバランスは良好だ。
ステレオ感はかなり強く出ており、ゲームの情報を取る音源としてはかなり使える。音楽鑑賞などで音質まで求めるならヘッドフォンの利用を推奨するが、そうでなければさほどの不満は出ないだろう。「Alienware Command Center」のオーディオ再構成プロファイルのサンプルを聞くと、音の位置表現はしっかりしており、高音の表現のうまさもよくわかる。
▲「Alienware Command Center」のオーディオ再構成プロファイルで立体音響を確認
電源アダプターは従来機同様の大振りサイズ
ACアダプタは出力240Wでかなり大型。厚さは本体とほぼ同等で持ち運びを考慮したと思われるが、太めのケーブルもあるため、本体と一緒に持ち運ぶのはそれなりの手間がある。ACアダプタとセットにして頻繁に持ち運ぶ想定はしない方が賢明だ。
▲本体の厚みとほぼ同等のACアダプタ。240W出力だけあって大型だ
後編では、各種ベンチマークテスト、および3Dゲームのテストプレイの結果を紹介する。
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