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「AXIZ」に「eGG」、何でも作る欲張りな論理と情熱 日本テレビプロデューサー 佐々木まりな インタビュー【シブゲーアーカイブ】
※本記事は「SHIBUYA GAME」で掲載された記事のアーカイブです。当時の内容を最大限尊重しておりますが、ALIENWARE ZONEへの表記の統一や、一部の情報を更新している部分もございます。なにとぞご了承ください。(公開日:2019年6月16日/執筆:ゲーマー日日新聞 Jini)
NTT出版により、2019年6月3日(月)から発売された、eスポーツ業界の8人の「中の人」が独自の目線と立場で寄稿した書籍『1億3000万人のためのeスポーツ入門』。従来のeスポーツ書籍にはないディープな切り口で書かれている面もあれば、業界のことを何も知らない人が読んでも把握しやすい編集が施されている本著ですが、SHIBUYA GAME編集部はまだまだ面白そうな話が眠っていると判断し、寄稿者たちへ怒涛の7連続インタビューを敢行することとなりました。
聞き手として、独立ゲームメディア「ゲーマー日日新聞」を運営するJiniさん(@J1N1_R)に、紙面に書ききれなかった彼ら、eスポーツの”あいだ”ではたらく人々の真意を探っていただきます。
―――
ゲーマー日日新聞のJiniです。
7連続インタビュー「eスポーツの”あいだ”ではたらく人々」第5弾となる今回は、チーム「AXIZ」や番組「eGG」で知られる日本テレビのプロデューサー、佐々木まりな(@marinax911)さん。
突如、「黒船来航」のようにeスポーツ業界へ現れたように思われる日本テレビですが、実際ここまで事業を拡大する上では膨大な研究と戦略が眠っていました。日本を代表する大企業で、一体どのようにeスポーツの事業を展開しているのか聞いてきました!
実は生粋のBlizzardファンである佐々木さん
Jini:まず、今回書籍の執筆をされた理由をお聞かせください。佐々木:皆さんと恐らく同じで、但木さんに誘われたことが直接のきっかけです。ただ、私自身も他企業の方からeスポーツ市場へ進出について相談を受けることが多く、そういった方に向けた本を書いてみたい気持ちはありました。
Jini:なるほど。書籍の中にも書かれていましたが、これはやはり業界に参入される方に向けたガイドとしての向きが強かったと。
しかし、佐々木さんにお話を聞きたい方が多いのも当然だと思います。日本テレビという企業は日本のeスポーツ業界においても類を見ない大企業なのは事実ですし。
佐々木:そうですね。ただ今回の書籍では、日本テレビという会社の名前から、テレビ視点での意見を求められることが多い中、実際はそのメディア的な事業だけではないとご説明する意図もありました。
Jini:確かに、日本テレビさんは多角的にeスポーツの事業を行っていますよね。
佐々木:はい。もちろん、私たち日本テレビはeスポーツの報道を積極的に行うなどメディアとしてもeスポーツに取り組んでいますが、他にも「AXIZ」というチームを運営したり、「eGG」という番組を制作しています。弊社はかなり多角的にeスポーツ事業に取り組んでいるんですよ。
????6/13 24:59〜
— 【公式】eGG (@eGG_esports) June 7, 2019
eスポーツ応援番組「eGG」日テレで放送????
▶️今回のテーマは「スプラトゥーン2」???? @SplatoonJP
▶️eGG MCチームがナワバリ????ローラーDAIGOのスーパープレイ⁉️
▶️NPB各チームよりたいじ選手、2438学園選手、はんじょう選手、かよたそ選手登場‼️
▶️AXIZは今シーズン初スタジオ???? pic.twitter.com/WYeuH6LSMY
Jini:そもそも、どうして日本テレビはeスポーツ事業に参入されたんですか?
佐々木:2017年に、日本テレビ内で新規事業の企画案を募集していたことがあったんです。その中で、eスポーツやゲームに関係する事業をやりたいという人が何人か集まり、中でも強い希望のあった5名が現在もeスポーツの事業に携わっています。
私は元々ゲームを含めたコンテンツ全般が好きで、かつ何かを作る仕事をしたいと考えていました。特に、徐々に視聴者を増やしつつあった各配信サイトにおけるゲーム配信に可能性を感じていて、私自身もゲーミングPCを購入して配信することもあったんです。
Jini:佐々木さん、アニメのプロデューサーもされているとのことでしたが、ゲームにも造詣が深いんですよね。
佐々木:はい、私は根っからのBlizzardファンなんです! ほら、今のTシャツもD.Vaちゃんですよ。
Jini:あっ、ほんとだ!いいなぁ~。 Blizzardって中々コアな会社ですよね。
佐々木:私、中学時代に『Diablo 2』にすごくはまってしまって……
Jini:あ、それはヤバいな。
佐々木:正直学校もサボりかける程でした。Blizzardゲームの丁寧な世界観作りが好きなんです。例えば『Overwatch』のようなPvPゲームで「ストーリー」という概念って必須ではないですよね。対戦できれば成り立ちます。
それなのに『Overwatch』はストーリーにフォーカスした3Dアニメのムービーが何本もあって、ムービー内には実際のマップやキャラが出てくるので、「このマップってこんな事件があったんだ!このキャラはこんな関係だったんだ!」という発見を経てさらに楽しいゲーム体験ができるんですよ。「ALIVE」とか「DRAGONS」とか、最高ですよ!
Jini:わかる~~!ゲーム中は黙々と戦ってるキャラクターたちも、こんな経緯があってこんな性格になってるんだなぁって思えるの最高ですよね~~!(以下、オタク)
いやー、佐々木さん、なかなかに剛の者ですね。ゲーマー街道を一直線だ。
佐々木:日本のゲームも大好きで、2016年には「ドラゴンクエスト ライブスペクタクルツアー」という事業にも関わっていました。そんなゲーム好きだったということもあって、新規事業としてeスポーツに取り組むことになりました。
Jini:そういったゲームへの情熱が、新規にeスポーツの事業を進める推進力になったわけですね。
佐々木:企画募集自体は事業企画であればどんなものでも応募可能だったので、ターゲット指定はなかったのですが、端的に言うと「未来への投資」だと思います。書籍にも書いたことですが、テレビや広告の業界でいうところの「1層」、つまり20~34歳の世代、そしてそれ以下の世代に向けて、「テレビ」にとらわれない新しいコンテンツを作っていく必要があったんです。
Jini:なるほど。テレビも必要に駆られて新規事業を始めた。そして佐々木さんたちには元々eスポーツの知識があり、かつeスポーツのファンはネットを利用する若い世代が多いからこそ、日本テレビがeスポーツ事業に乗り出したわけですね。
佐々木:概ねそんな感じです。とは言え企画が即決されたわけではなく、社内で経験者がいない事業なので、まずは会社に対して、eスポーツ事業は日本テレビにとって有益であるということを示す必要があったんです。
そのために、まずチームでeスポーツ事業については徹底的に研究し、詳細なデータを集め、具体的な事業計画書と損益計算書(PL)を作りました。新規事業は予測が難しいうえ、そもそもマルチゲーミングチームの運営にかかる収入・支出を計算するPLの項目はこれで良いのか?というような、普段考えないような部分も試行錯誤しました。自分たちもゲームが好きだからこそ、それを事業として成立させるために必死でした。
まぁ、今見るとそのPLも甘いな~と恥ずかしい思いをするのですが(笑)。
Jini:同じ日本テレビの小林さん(日本テレビ社員でAXIZ代表の小林大祐氏)に以前、お話をうかがったのですが、「(日テレといえど)予算を使うには役員や株主を納得させる必要があり、電波を使うには視聴者の理解が必要です。むしろ大きな組織だからこそ、ちゃんと期待に応えなければプロとしての活動はできません」と仰ってました。新規事業でeスポーツ業界に参入するということは、いわゆるメディアの電波によってeスポーツを盛り上げよう! という話とは少し違いますよね。
佐々木:はい、たびたび誤解されるんですが、日本テレビは必ずしもテレビの立場に限定してeスポーツに参入しているわけではありません。
もちろん、報道機関としてeスポーツの報道をすることはありますが、そもそも日本テレビが既存の事業にできないことを新規事業として興すところから始まっていますから。なので日本テレビという名前から想像する仕事とは、私たちの事業の仕事は異なっているかもしれません。
Jini:日本テレビの事業でも、手段や目的はテレビの枠内に収まらないわけですね。そもそもテレビじゃ届かない層にアプローチする目的だから、それは当然だと思います。
佐々木:私たちの主な仕事は、外側から客観的に放送するだけではなくて、直接現場でeスポーツに関わることも含まれているんです。「eGG」というeスポーツの番組だけではなく、「AXIZ」というプロゲーミングチームも作っているのはそういった理由です。
何より、私たちがテレビ事業の枠内にとらわれることで、eスポーツを傍観するだけの立場になりたくなかった気持ちもあるんです。
Jini:それはどういう意味ですか?
佐々木:メディアを運営されてるJiniさんならご理解いただけると思うんですけど、例えば、自分が一番好きなものを目の前で冷静に見続けられますか?
Jini:それは無理ですね。
佐々木:ですよね(笑) 私たちもゲームが大好きだし、やっぱりただ隣で見ているだけ、というのは嫌だったんです。完全にテレビ目線の考え方だと、結局のところ「放送するか」「放送しないか」で物事を見てしまいますから。
だから現場に飛び込んでコンテンツを作りたいと思ったし、数か月で消費するのではなく長期的にeスポーツに携わろうと考えた時、自分たちも現場で作ろうという考えになっていました。
Jini:佐々木さんの気持ちはすごくわかります。メディアの報道ってやはり客観的なものでなければならないので、実はそこに思い入れがある人ほど言いたいことが言えなくてウズウズするんですよね。
とはいえ、佐々木さんご自身がおっしゃったように、ビジネスとして成立させる以上、「やりたい事」と「利益を出せる事」を両立しなければいけないわけですよね。
その中で、日本テレビが傍観者でなく当事者となり、チームや番組などの製作をすることが、どうやって「利益」につながると考えたんですか?
佐々木:もちろん、eスポーツの事業で利益を得る上でも、私たちは多角的な事業を展開する必要性を感じていました。
まず、私たちが持つ最大の武器はテレビという電波です。次に、電波を使うなら番組を自分たちで制作することで、より効率的に多くの方の関心を引くことができると考えました。これが現在の「eGG」ですね。
そして番組に必要な素材、それが自分たちのチームだと考えたんです。
▲LJL 2019 Summer Split出場時のAXIZの面々
Jini:それは何故ですか?
佐々木:まず私たちが番組を作るならプロゲーマーは必要だと考えていました。タレントさんをたくさん呼んで少しずつゲームに触ってもらう、という内容も考えられたんですが、それだとeスポーツの魅力という部分にまで気づいてもらえないと思ったんです。
私たちが目的としていたのは、ゲームをただ娯楽だけではなく、競技として捉えてもらうこと。そのためには、実際に自分たちでチームを作った方が早いと考え、今の形になりました。
Jini:番組を作るならチームも、という理屈はわかりました。けど他チームではなく、自分のチームを持つのは、成長を見守れるからという理由であってますか?
佐々木:チームと番組ではどちらかというとチームが先でした。番組の持つ意味はシーンにとってある程度意味が大きいと思いますが、私自身が配信者さんの配信を見てゲームを知ることも多く、どのスポーツでも選手やチームがシーンを作っていることを考えても、やはりチームや選手など「人」だなと思います。ただ、運営側メンバーそれぞれでチームに対する考え方が違いますし、やったことがないことなので、とても難しさを感じています。
Jini:なるほど、とりあえず色々な事業に裾を広げたわけではなく、チームと番組といった、事業ごとのシナジーを狙った結果そうなったわけですね。
佐々木:はい。なので、実をいうと弊社のやり方は他社さんにはあまりおすすめしません(笑)
実際色々な会社の方から相談を受けるのですが、確かにeスポーツは魅力的な世界ではありますが、少なくとも簡単に利益をあげられる業界ではありません。「eスポーツって儲かるんでしょ?」という心づもりの人には「ちょっと待ってください!」とストップをかけてます。
実は私たちのeスポーツ研究はAXIZやeGGよりもずっと前から少しずつ行っていました。
Jini:『LoL』のプロリーグ「LJL」で行ってた、パブリックビューイング等ですかね?
【#LJL 2018 Summer Split FINAL DFM vs USG】
— LJL (@Official_LJL) September 15, 2018
日テレパブリックビューイングの模様。
チームブースではグッズ販売はもちろん、所属選手と握手・サイン会も!#LJL ファンにはたまらない交流会が行われています! pic.twitter.com/bFnkrejTe0
▲2018年夏ごろに行われたパブリックビューイング
佐々木:はい。LJLというシーンで少しでもファンの方たちの役に立ちたいという思いもあり、無料で開催するかわりに、来てくださったお客さまにアンケートを行って、貴重なデータをいただきました。そうした調査や研究の積み重ねで、少しずつ事業を整えし、ようやくスタートに漕ぎつけたという経緯があります。
会社名的に派手に見えるかもしれませんが、研究員的な活動を細々と続けてたんですよね(笑)。
eスポーツの事業を長く続けていただきたいからこそ、新規で参入される企業の方にはまず小さなスケールで事業を展開していただきたい、と私は考えてます。いきなり大きな事業を始めてしまうと、もしも失敗した時に、その企業が今後一切eスポーツに関わりたくないと考えてしまうかもしれませんから。そうするとあらゆる可能性を閉ざすことになってしまいます。
佐々木:そうですね。
Jini:そもそも、どうして暴力的な表現を放送してはいけないんでしょうか。
佐々木:議論の余地があると思いますが、あくまで私自身の考えで言えば、やっぱり素直にショッキングだと感じてしまうからです。
例えば、「eGG」が暴力性で苦労したタイトルは例えば初回で扱った『PUBG』なんですが、この作品って人が撃たれると血が出るんですよね。私もこのゲームは大好きで、血の色を変えるオプションもあとから知りましたが、ゲームの中で安全地帯外にいると常に赤い血を目の当たりにするという表現を見慣れなかったので、正直ショックでした。
Jini:ゲーマーだと慣れてしまって中々気づかないポイントですよね。中国でも『PUBG Mobile』が暴力的な表現をごっそり削ってリリースする、という事件もありました。
佐々木:そうですね、『PUBG』のようなゲームを遊ばない人にとっては血って普段大量に見るものではないですから、それが表現として正しいか正しくないかというよりも、感覚的に血を見た時にショックを受ける人は多いと思います。
テレビである以上、大前提として見ている人を不快にするものを流してはいけないと私は考えていますし、そのために表現は工夫しました。
Jini:「放送基準」の中にゲームを放送する時の項目などありましたか?
佐々木:「放送基準」はもちろんありますが、「表現に配慮する」というような概念に近い基準なので、「この場合のこの表現をどうするか」という細かい部分はプロデューサーの判断に委ねられているんです。
私はeスポーツの競技と魅力を伝える上で、必ずしも暴力的な表現が必要とは限らないと思います。銃で撃って、血が出て、倒れる。という場面の場合なら「血が出て」は削除します。
同様の問題で『レインボーシックス シージ』の表現も難しい所があったんですが、シージの方が局所的に激しい血の表現になる可能性があったので、もう血に対して吐瀉物(※ボカした表現です)によく使う、キラキラ~という表現を使おうかという話も企画会議で出しました(笑)。
Jini:血の他にも気を付けた表現はありますか?
佐々木:日常的に起こりうる暴力ですね。銃はともかく、鉈やバールのような武器や、車で轢いてしまう行為は、現実の日本でも実際に起こりうる暴力を連想してしまう方も多いので、なるべく避けてほしいと出演者さんにもお願いしました。
もちろん、銃でも車でもバールでも、ゲーム中の攻撃手段として使われている以上暴力性は同じだと思いますし、こういうゲームを遊んでいるから凶悪事件に繋がるという考えも正しいと思いませんが、好きで遊ぶゲームと違って、誰でも見れるテレビで取り扱う以上、より多くの方の価値観を尊重したいんですよね。
Jini:確かに、車やバールといった攻撃方法、また血といった表現が、『PUBG』という作品を表現する上で絶対に必要なモノ! というわけでもないですからね。
これが『Diablo 2』であれば、「血を見えなくするとはいかがなものか!」という抗議もゲーマー側からあるかもしれませんが(笑)
佐々木:(笑)。私たちは普段興味がない人に対しても、どうすればeスポーツの魅力や競技性が伝わるか日々考えています。
だからこそ、ふとした表現で「怖い」「不安」といったネガティブな感情を持ってしまい、ゲームやeスポーツを敬遠してほしくないんですよね。見たくないものを見た時、やっぱり人はそれを覚えてしまいますから。それはとても残念だなって。
表現だけではなく、例えば番組の構成やキャスティングまで、ゲームにあまり触れない視聴者の方が楽しんでいただけるように工夫しています。
Jini:キャスティングはDAIGOさんや生駒里奈さんを採用されてますし、構成としては「番組内レベルアップ方式」を採用しているという話が書籍の中にありましたね。
佐々木:はい。視聴者の方が自分も番組に参加しているように感じてもらうため、まず番組の最初にDAIGOさんや生駒さんのようなゲーム初心者の方に、純粋にゲームそれ自体を楽しんでいただきます。
そこに加えてプロの選手をお呼びすることで、ゲームを競技として楽しむ側面を、自然に誘導できたと思います。総じて、知らないことを一から学ぶ面白さを、ゲームやeスポーツを通して体験していただくのが目的でした。
それでも世の中のゲーマーに対する認識をポジティブなものに変えたい理由
Jini:ここまでお話を聞いていて思ったんですが、いや、改めて佐々木さんはすごいと思います。佐々木:どうしたんですか急に(笑)。
Jini:いや、自分はゲーマー日日新聞ってメディアを運営してるんですけど、僕らは規模も小さいし、何より内側に向けて発信している。そこに貴賤があるわけではないですが、少なくとも僕は内側から外側へ発信しようとは、気力的にも価値観としても思えない。
「世の中のゲーマーに対する認識をポジティブなものに変える」という佐々木さんたちの考えは、強く尊敬するけれど、正直それは無理じゃないかと思う諦めも少し感じることがあるんです。
佐々木:あぁ、なるほど。
ここまでの話で大体お分かりだと思うんですが、私はいわゆるオタクなんですね。学生の頃からずっとゲーム以外のコンテンツも好きでした。
ただ、自分が学生の頃はやはりそういった趣味があまり社会的には認められなくて、居場所が少なかったんです。それが今となっては、誰もがアニメを観たり漫画を読むのは当たり前になったし、そういったものに時間やお金を費やすことが当たり前になりました。
そういう変化を目の当たりにしたからこそ、自分が好きなゲームやeスポーツも同様に受け入れられるようになってほしいと思います。先述の通り、表現など他のコンテンツに比べてまだ少し受け入れられにくい部分のあるゲームですが、そこには人間によるドラマがあるし、コンテンツによる価値があって、それを私たちの番組を通して一人でも多く共有していただければ嬉しいですね。
Jini:趣味でゲームを楽しみ、仕事で公衆に物事を伝える佐々木さんにしかできないことだと思います。本日はありがとうございました。
―――
日本テレビという大きな組織でeスポーツ事業を興す佐々木まりなさんたち。
大きな組織だからこそ綿密な計画を練り、公共の電波を使うからこそ表現への気遣いも忘れない佐々木さんの考えは、単に理路整然としているだけなく強いeスポーツへの情熱をうかがわせました。
AXIZ
https://axiz.gg/
【特集】eスポーツの“あいだ”ではたらく人々<『1億3000万人のためのeスポーツ入門』発売記念>
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