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AMD派のゲーマーにとって最良の選択肢 「Alienware Aurora Ryzen Edition R14」ってどんなモデル?
老舗のゲーミングPCブランドとして長年にわたり業界をリードし、2021年に25周年を迎えた「Alienware」。その記念すべき年に新たにデスクトップモデルのラインナップに加わったのが、「Alienware Aurora R13」と「Alienware Aurora Ryzen Edition R14」だ。
「Alienware Aurora R13」は最新の第12世代Intelチップ、「Alienware Aurora Ryzen Edition R14」はマルチスレッド性能に優れるAMDチップを搭載しているモデルとなる。
筐体や各パーツの進化は、ゲーミング体験やコンテンツの制作シーンにどのような変化をもたらすのだろうか。今回は、第4世代Ryzenチップを搭載したマルチスレッドパフォーマンスが売りの「Alienware Aurora Ryzen Edition R14」について、その魅力を紹介しよう。
第4世代Ryzenチップを搭載したデスクトップモデルとして、旧モデルの「Alienware Aurora Ryzen Edition R10」も並行して販売が続いているが、最新の「Alienware Aurora Ryzen Edition R14」では筐体が刷新されたことにより、排熱性能が改善されたというのが両者の大きな違いだ。
新たに「レジェンドデザイン2.0」が採用され、旧モデルと比較して内部容積が50%大きくなっており、これまでエアフローの妨げとなっていた前面のストレージや電源ユニット、ケーブル類の配置が見直され、前面から背面まで空気が抜けやすくなっている。
また、標準搭載の高性能CPU水冷システムを備えた強力なサーマルアーキテクチャも効率的な冷却の助けとなり、少ないファンの回転数でCPU、GPU周りの冷却を行うことが可能となった。
これにより、旧モデルより静音性を向上させつつも、ゲーミングPCがゲーミングPCであるために最も重要ともいえる冷却性能を高めることに成功している。
さらにシャーシのサイドパネルにクリアパネルをオプションで選択できるようになっており、よりプレミアムなゲーミング体験を演出できるよう進化を遂げた。
旧モデルからの変更点は筐体だけではない。
BTOオプションで選択できるメインメモリーの性能も向上しており、メモリークロック「DDR4-3600」で128GBまで搭載することが可能だ。ゲームタイトルや用途にもよるが、メモリーの転送速度がフレームレートやエンコードの速度に影響することもあるので向上心の高いユーザーであればこだわりたいポイントだろう。
また、新モデルでは電源ユニットに80PLUS PLATINUM 認証のものが標準搭載となっており、筐体の内部のスペースに余裕ができたこととあわせて、将来的な拡張性の向上にも繋がっている。
性能やデザイン性の面で旧モデルにあたる「Alienware Aurora Ryzen Edition R10」から、順当に進化を遂げた「Alienware Aurora Ryzen Edition R14」だが、同時発売の「Alienware Aurora R13」との違いも気になるところだろう。
大きな差は、搭載しているCPUとマザーボードの違いによるメモリー規格・PCIバスの性能差だ。「Alienware Aurora R13」はメモリー規格がDDR4からDDR5になったことで、基本的な性能が約30%向上したほか、対応するクロック周波数自体も高くなっている。
最先端のゲーミング体験や将来的なアップデートを優先したい場合は、「Alienware Aurora R13」が有力な選択肢となるが、だからといって「Alienware Aurora Ryzen Edition R14」が性能面で明確に劣るかというとそうではない。
「Alienware Aurora Ryzen Edition R14」に搭載できるCPUの最大スレッド数は32となっており、特にコンテンツの制作シーンにおいては、マルチスレッドパフォーマンスに優れるAMDチップを選択したいクリエイターも多くいる。それだけRyzen 5000シリーズは良くできたプロセッサーなのだ。
また、「Alienware Aurora Ryzen Edition R14」と「Alienware Aurora R13」を比較したとき、最上位の「AMD Ryzen™ 9 5950X」を搭載したモデルでない限りは、「Alienware Aurora Ryzen Edition R14」の方が低価格に抑えることができ、Alienwareの現行ラインナップの中でもコストパフォーマンスに優れたモデルといえる。
なお、電力消費や発熱量の大きい第12世代Intelチップを搭載する「Alienware Aurora R13」と異なり、Cryo-Tech™冷却システムを搭載できない点やカラーバリエーションがないことには注意したい。
Alienware Aurora Ryzen Edition R14構成(2021年11月現在)
※太字は標準構成
「Alienware Aurora R13」とシャーシ自体は共通だが、メモリー規格やUSBポートの転送速度など細かなスペック差がある。また、筐体のカラーにホワイトを選択できない点にも注意が必要だ。
なお、ビデオカードにAMD Radeon™を選択できるのは「Alienware Aurora Ryzen Edition R14」のみとなっている。
ゲーミングPCにとって、PCを構成するパーツのスペックと同様に重要となるのが、冷却性能だ。
瞬間的なフレームレートを追求するのであれば、BTOパソコンで最強パーツを組み合わせても実現できるが、ゲームプレイやクリエイティブシーンにおいては、高負荷の処理を長時間安定してこなす持久力が求められる。
AlienwareのゲーミングPCには、CPUやGPUの温度上昇を待たずして冷却を行い、常にユーザーがストレスを感じることなく使用を続けられるための思想が反映されている。
ユーザーにプレミアムな使用感を提供するための工夫は性能に関することだけではない。
Alienwareといえば、一目見ただけで特別な存在だと認識させるデザインがゲーミングデバイスに取り入れられていることが特徴だ。PC本体だけでなく、周辺機器もAlienwareで統一できるゲーミングPCブランドは多くない。
特にレジェンドデザイン2.0が採用され、さらに造形美を増した「Alienware Aurora Ryzen Edition R14」は、サイドにクリアパネルを選択できるほか、背面にケーブル類を隠すことができるオプションパネルもあり、360°どこから見ても洗練されたデザインとなっている。
さらにメーカー製のPCであるにも関わらず、ユーザーによるカスタマイズが容易であることにも着目したい。
「Alienware Aurora Ryzen Edition R14」をはじめとするAlienwareのデスクトップモデルは、ツールレスで筐体内部へのアクセスが可能で、将来にわたって使い続けたいユーザーを力強くサポートしている。公式がユーザー自身によるアップデートのためのマニュアルを公開していることからも、Alienwareのどこまでもユーザーファーストである姿勢がうかがえるだろう。
また、「Alienware Command Center」によるパフォーマンスの制御もAlienwareの特徴のひとつだ。これにより、熱制御に関する設定やオーバークロックを簡単に行えるようになっている。
プレミアムなゲーミング体験をもたらすためのライティングのカスタマイズも「Alienware Command Center」で行える。PC本体前面の照明ゾーンに加え、サイドにクリアパネルを選択できるようになった「Alienware Aurora Ryzen Edition R14」では、筐体内部のパーツについてもライティングを設定することができる。
BTOパソコンでは得られないプレミアムな使用感は、Alienwareならではだ。
「Alienware Aurora Ryzen Edition R14」は、現行デスクトップモデルのラインナップの中でも価格と性能のバランスが取れたモデルとなっている。
旧モデルの「Alienware Aurora Ryzen Edition R10」と「Alienware Aurora R12」では、Ryzenチップ搭載モデルの方が高価で、上位モデルになるほど価格差が開いていた。
それに対して今回発表された2モデルでは、最小構成における価格設定がIntelチップとAMDチップのモデルで逆転した格好だ。最上位の「AMD Ryzen™ 9 5950X」を搭載したモデルであっても、新Intelモデルと同価格帯となっており、Ryzen派のクリエイターにとっては手を出しやすくなった。
マルチスレッド性能を求められる制作シーンや配信と並行しての使用を念頭に置いているユーザーにとって、「Alienware Aurora Ryzen Edition R14」は有力な選択肢となるだろう。
簡単な動画編集やAdobe Photoshopを使用してのイラスト制作、画像編集であれば、最小構成でも十分対応可能だ。4K動画の編集や3Dモデルの制作などを行うのであればプレミアム以上、プロフェッショナル現場での使用を考えているユーザーであればプラチナ以上も選択肢となる。
搭載されるCPU、GPUの性能をチェックしながら、自身に最適なモデルを選択して欲しい。
Alienware Aurora Ryzen Edition R14
「Alienware Aurora R13」は最新の第12世代Intelチップ、「Alienware Aurora Ryzen Edition R14」はマルチスレッド性能に優れるAMDチップを搭載しているモデルとなる。
筐体や各パーツの進化は、ゲーミング体験やコンテンツの制作シーンにどのような変化をもたらすのだろうか。今回は、第4世代Ryzenチップを搭載したマルチスレッドパフォーマンスが売りの「Alienware Aurora Ryzen Edition R14」について、その魅力を紹介しよう。
第4世代Ryzenチップを搭載したAlienware最新モデル
「Alienware Aurora Ryzen Edition R14」は、第4世代Ryzenチップを搭載したAlienwareの最新デスクトップモデルだ。第4世代Ryzenチップを搭載したデスクトップモデルとして、旧モデルの「Alienware Aurora Ryzen Edition R10」も並行して販売が続いているが、最新の「Alienware Aurora Ryzen Edition R14」では筐体が刷新されたことにより、排熱性能が改善されたというのが両者の大きな違いだ。
新たに「レジェンドデザイン2.0」が採用され、旧モデルと比較して内部容積が50%大きくなっており、これまでエアフローの妨げとなっていた前面のストレージや電源ユニット、ケーブル類の配置が見直され、前面から背面まで空気が抜けやすくなっている。
また、標準搭載の高性能CPU水冷システムを備えた強力なサーマルアーキテクチャも効率的な冷却の助けとなり、少ないファンの回転数でCPU、GPU周りの冷却を行うことが可能となった。
これにより、旧モデルより静音性を向上させつつも、ゲーミングPCがゲーミングPCであるために最も重要ともいえる冷却性能を高めることに成功している。
さらにシャーシのサイドパネルにクリアパネルをオプションで選択できるようになっており、よりプレミアムなゲーミング体験を演出できるよう進化を遂げた。
旧モデルからの変更点は筐体だけではない。
BTOオプションで選択できるメインメモリーの性能も向上しており、メモリークロック「DDR4-3600」で128GBまで搭載することが可能だ。ゲームタイトルや用途にもよるが、メモリーの転送速度がフレームレートやエンコードの速度に影響することもあるので向上心の高いユーザーであればこだわりたいポイントだろう。
また、新モデルでは電源ユニットに80PLUS PLATINUM 認証のものが標準搭載となっており、筐体の内部のスペースに余裕ができたこととあわせて、将来的な拡張性の向上にも繋がっている。
同時発売の「Alienware Aurora R13」よりもコストパフォーマンスに優れる
性能やデザイン性の面で旧モデルにあたる「Alienware Aurora Ryzen Edition R10」から、順当に進化を遂げた「Alienware Aurora Ryzen Edition R14」だが、同時発売の「Alienware Aurora R13」との違いも気になるところだろう。
大きな差は、搭載しているCPUとマザーボードの違いによるメモリー規格・PCIバスの性能差だ。「Alienware Aurora R13」はメモリー規格がDDR4からDDR5になったことで、基本的な性能が約30%向上したほか、対応するクロック周波数自体も高くなっている。
最先端のゲーミング体験や将来的なアップデートを優先したい場合は、「Alienware Aurora R13」が有力な選択肢となるが、だからといって「Alienware Aurora Ryzen Edition R14」が性能面で明確に劣るかというとそうではない。
「Alienware Aurora Ryzen Edition R14」に搭載できるCPUの最大スレッド数は32となっており、特にコンテンツの制作シーンにおいては、マルチスレッドパフォーマンスに優れるAMDチップを選択したいクリエイターも多くいる。それだけRyzen 5000シリーズは良くできたプロセッサーなのだ。
また、「Alienware Aurora Ryzen Edition R14」と「Alienware Aurora R13」を比較したとき、最上位の「AMD Ryzen™ 9 5950X」を搭載したモデルでない限りは、「Alienware Aurora Ryzen Edition R14」の方が低価格に抑えることができ、Alienwareの現行ラインナップの中でもコストパフォーマンスに優れたモデルといえる。
なお、電力消費や発熱量の大きい第12世代Intelチップを搭載する「Alienware Aurora R13」と異なり、Cryo-Tech™冷却システムを搭載できない点やカラーバリエーションがないことには注意したい。
Alienware Aurora Ryzen Edition R14各モデルの構成
Alienware Aurora Ryzen Edition R14構成(2021年11月現在)
※太字は標準構成
「Alienware Aurora R13」とシャーシ自体は共通だが、メモリー規格やUSBポートの転送速度など細かなスペック差がある。また、筐体のカラーにホワイトを選択できない点にも注意が必要だ。
なお、ビデオカードにAMD Radeon™を選択できるのは「Alienware Aurora Ryzen Edition R14」のみとなっている。
Alienwareならではの突出したポイント
ゲーミングPCにとって、PCを構成するパーツのスペックと同様に重要となるのが、冷却性能だ。
瞬間的なフレームレートを追求するのであれば、BTOパソコンで最強パーツを組み合わせても実現できるが、ゲームプレイやクリエイティブシーンにおいては、高負荷の処理を長時間安定してこなす持久力が求められる。
AlienwareのゲーミングPCには、CPUやGPUの温度上昇を待たずして冷却を行い、常にユーザーがストレスを感じることなく使用を続けられるための思想が反映されている。
ユーザーにプレミアムな使用感を提供するための工夫は性能に関することだけではない。
Alienwareといえば、一目見ただけで特別な存在だと認識させるデザインがゲーミングデバイスに取り入れられていることが特徴だ。PC本体だけでなく、周辺機器もAlienwareで統一できるゲーミングPCブランドは多くない。
特にレジェンドデザイン2.0が採用され、さらに造形美を増した「Alienware Aurora Ryzen Edition R14」は、サイドにクリアパネルを選択できるほか、背面にケーブル類を隠すことができるオプションパネルもあり、360°どこから見ても洗練されたデザインとなっている。
さらにメーカー製のPCであるにも関わらず、ユーザーによるカスタマイズが容易であることにも着目したい。
「Alienware Aurora Ryzen Edition R14」をはじめとするAlienwareのデスクトップモデルは、ツールレスで筐体内部へのアクセスが可能で、将来にわたって使い続けたいユーザーを力強くサポートしている。公式がユーザー自身によるアップデートのためのマニュアルを公開していることからも、Alienwareのどこまでもユーザーファーストである姿勢がうかがえるだろう。
また、「Alienware Command Center」によるパフォーマンスの制御もAlienwareの特徴のひとつだ。これにより、熱制御に関する設定やオーバークロックを簡単に行えるようになっている。
プレミアムなゲーミング体験をもたらすためのライティングのカスタマイズも「Alienware Command Center」で行える。PC本体前面の照明ゾーンに加え、サイドにクリアパネルを選択できるようになった「Alienware Aurora Ryzen Edition R14」では、筐体内部のパーツについてもライティングを設定することができる。
BTOパソコンでは得られないプレミアムな使用感は、Alienwareならではだ。
Alienware Aurora Ryzen Edition R14はどんな人におすすめ?
「Alienware Aurora Ryzen Edition R14」は、現行デスクトップモデルのラインナップの中でも価格と性能のバランスが取れたモデルとなっている。
旧モデルの「Alienware Aurora Ryzen Edition R10」と「Alienware Aurora R12」では、Ryzenチップ搭載モデルの方が高価で、上位モデルになるほど価格差が開いていた。
それに対して今回発表された2モデルでは、最小構成における価格設定がIntelチップとAMDチップのモデルで逆転した格好だ。最上位の「AMD Ryzen™ 9 5950X」を搭載したモデルであっても、新Intelモデルと同価格帯となっており、Ryzen派のクリエイターにとっては手を出しやすくなった。
マルチスレッド性能を求められる制作シーンや配信と並行しての使用を念頭に置いているユーザーにとって、「Alienware Aurora Ryzen Edition R14」は有力な選択肢となるだろう。
簡単な動画編集やAdobe Photoshopを使用してのイラスト制作、画像編集であれば、最小構成でも十分対応可能だ。4K動画の編集や3Dモデルの制作などを行うのであればプレミアム以上、プロフェッショナル現場での使用を考えているユーザーであればプラチナ以上も選択肢となる。
搭載されるCPU、GPUの性能をチェックしながら、自身に最適なモデルを選択して欲しい。
Alienware Aurora Ryzen Edition R14
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