新型コロナウイルスの感染拡大と『The Church in the Darkness』が示すもの【インディーゲームレビュー 第71回】
ゲームの評価は文脈によって変わる。1970年代のカルト教団がテーマの『The Church in the Darkness』も同様で、新型コロナウイルスの影響で社会生活が麻痺する中、複雑な意味を醸し出している。
「ゲーム批評」編集長などを経て、2000年からフリーランス。「ゲーム教育ジャーナリスト」「コミュニティサポーター」「ゲーム教育者」という3つの分野で活動している。主な役職にNPO法人ゲーム開発者協会名誉理事・事務局長、ゲームライターコミュニティ代表、日本ゲームシナリオライター協会監事、東京国際工科専門職大学講師など。主な著書・編著に『ゲームクリエイターが知る97のこと(2)』(オライリージャパン)などがある。
ゲームの評価は文脈によって変わる。1970年代のカルト教団がテーマの『The Church in the Darkness』も同様で、新型コロナウイルスの影響で社会生活が麻痺する中、複雑な意味を醸し出している。
新型コロナウイルスが世界規模で広がるなか、伝染病で人類を絶滅させることを目的としたインディーゲーム『Plague Inc: Evolved』に注目が集まっている。本作から見る現実とゲームの関係性とは?
乗客にわかりやすい駅構内をデザインするインディーゲーム『STATIONflow』。理想的な駅構内のサインシステムとは何か…?現実を題材としているからこそ、現実と同じ問題を解決する方法論を模索しているような作品だ。
日産自動車元会長カルロス・ゴーン氏の逃亡劇をモチーフにしたインディーゲーム『Ghone is gone』。ゲーム開発の民主化を背景に生まれた、良くも悪くもゲームの可能性を知らしめる問題作である。
工場建設シミュレーションとタワーディフェンスを掛け合わせたインディーゲーム『Mindustry』。既存の要素を組み合わせた後発ゲームならではの「いいとこ取り」が感じられる作品だ。
ゲームはUI/UXのかたまりだ。デッキ構築✕ローグライクなカードバトルRPG『Slay the Spire』は、そのための良いテキストを示してくれる。バトル画面におけるUI/UXがしっかりとデザインされている。
アフガニスタン紛争からヒントを得たインディーゲーム『Rebel Inc: Escalation』。地域紛争というテーマを現実の抽象化と誇張化によって巧みにゲームに落とし込んだ意欲作である。
自転車を操って山中を駆け回るインディーゲーム『ロンリー・マウンテン・ダウンヒル(Lonely Mountains: Downhill)』。画面の下に向かって進むカメラワークが特徴の異色のタイトルだ。
モニター上で好きな壺を作る異色のインディーゲーム『陶芸マスター』。難易度の極めて低い作業的なゲームで、なぜ人は延々と楽しめるのか。そこにはSNS時代ならではの承認欲求が関係している。
ラグビーブームに沸く日本。ルールの理解不足で今ひとつ楽しめなかった人におすすめなゲームが『Rugby Champions』だ。一見複雑にみえるラグビーのルールにかくされた本質的な要素がよくわかる。
世界各地のインディーゲームが東京ゲームショウ2019に集まった。今回はその中から、「センス・オブ・ワンダーナイト(SOWN)2019」最優秀賞作品も含め、特に注目の4作品をピックアップして紹介する。
小野憲史の連載「インディーゲームレビュー」。第60回を記念し、これまでの中からゲームの特殊性を感じさせる名作ゲーム3本をピックアップして紹介します。紹介タイトルのプレゼント企画も!
短編アドベンチャーゲーム『HEADLINER』をレビュー。ゲームデザインには現実世界の抽象化と誇張化という側面があり、ゲームは現実に対する批評性を帯びる。こうした特性を上手くいかし、社会問題に切り込んだタイトルだ。
アラスカの原住民・イヌピアットの伝承をベースとしたアクションゲーム『Never Alone(Kisima Ingitchuna)』は、ゲームという形式を用いた優れたドキュメンタリー作品である。
デジタル流通の一般化で、リリース後にアップデートを繰り返しながらゲームを成長させていく手法が一般的になってきた。ローグライクなアクションRPG『Moonlighter』も、アップデートを続けながら売上を伸ばしている。