『Small Life』アーティスト主導による新たなゲームデザインの可能性【インディーゲームレビュー 第116回】
東京藝術大学の学生作品で、中国・深センを舞台にしたゲーム『Small Life』をレビュー。本作が示した、アーティスト主導による新たなゲームデザインの可能性とは。
「ゲーム批評」編集長などを経て、2000年からフリーランス。「ゲーム教育ジャーナリスト」「コミュニティサポーター」「ゲーム教育者」という3つの分野で活動している。主な役職にNPO法人ゲーム開発者協会名誉理事・事務局長、ゲームライターコミュニティ代表、日本ゲームシナリオライター協会監事、東京国際工科専門職大学講師など。主な著書・編著に『ゲームクリエイターが知る97のこと(2)』(オライリージャパン)などがある。
東京藝術大学の学生作品で、中国・深センを舞台にしたゲーム『Small Life』をレビュー。本作が示した、アーティスト主導による新たなゲームデザインの可能性とは。
ゲーム批評は論者の立場によってさまざまに変化する。今回のインディーゲームレビューでは、引っ越しの荷ほどきを題材にしたパズルゲーム『Unpacking』を開発者・プレイヤー・社会の3つの視点から見ていく。
「ここにゲームはない」と自ら提示する異色のゲーム『There Is No Game: Wrong Dimension』レビューをお届け。メタフィクションと相性が良いゲームの性質を十二分に活かしたタイトルだ。
『OPUS』シリーズ3作目、台湾のインディーゲームスタジオが送る宇宙探索アドベンチャー『OPUS 星歌の響き』レビュー。本作に見るクリエイターとプレイヤー(ファン)のコミュニケーションのかたちとは。
『モニュメントバレー』シリーズ製作陣によるパズルアドベンチャーゲーム『Assemble with Care』PC版をレビュー。良質なインタラクティブ絵本ならではの、スマホ版からPC版への移植でおこる問題とは?
アパートの一室を舞台に、殺されるまでの12分間を繰り返すタイプループ型のサスペンス・スリラーゲーム『Twelve Minutes』をレビュー。Steamで話題の本作は、ノベルゲームの新境地を開拓できたのだろうか?
ピート・モンドリアンの作品をモチーフにしたパズルゲーム『Please,Touch The Artwork』。その斬新なアイデアで、アートとゲームをつなぐ架け橋になろうとしている。
セクシャルマイノリティを取り上げた短編オムニバスノベルゲーム『A YEAR OF SPRINGS』。キャラクターの「愛したい、繋がりたい、受け入れてもらいたい」という思いを表現するためのさまざまなテクニックが光っている。
インディーゲームには「その国・その地方」ならではの文化や歴史を盛り込んだ作品も多い。東京ゲームショウ2021オンラインの出展作品を中心に、目についたタイトルを紹介しよう。
コロナ禍での開催2年目となった東京ゲームショウ2021の展示内容を振り返る。会場がオンライン・オフラインのハイブリッドとなったように、出展ゲームも家庭用ゲームとPCゲームのマルチタイトルが増加した興味深い年となった。
「IGF2021」で二冠に輝いたインディーゲーム『Genesis Noir』。イタロ・カルヴィーノの短編集『レ・コスミコミケ』に影響を受けたパズルアドベンチャーからみる、インタラクティブ・グラフィックノベルの可能性とは?
インターンとなって理不尽な会社の命令に「ノー!」と叫びまくる『Say No! More』。ゲームならではの社会批評であるとともに、ゲームオーバーというありふれた概念に対する挑戦的なゲームデザインを行ったタイトルだ。
フランスの学生チームが制作したアクションゲーム『Symphonia』。豊かなアートセンスと一風変わったアクションが織りなすゲーム体験は、学生のゲーム制作のレベル向上を明確に示している。
ドイツの学生チームが開発した、タイルを配置して村を作り上げるパズルゲーム『Dorfromantik』をレビュー。「IGF2021」Best Student Gameにノミネートされ高い評価を受けている良作だ。
恋人2人の見知らぬ惑星への逃避行を描くフランス発のアクションRPG『Haven』をレビュー。恋愛ゲームが多い中、成熟した男女の恋愛を正面から描いた意欲作だ。