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ポジション・専門用語・動画の見方など『R6S』観戦の基礎知識を総まとめ【『R6S』観戦のススメ 第6回】

目次
  1. 【第1回】『レインボーシックス シージ』はなぜタクティカルシューターなのか?
  2. 【第2回】まずは「ポジション」と「人気オペレーター」を覚えよう
  3. 【第3回】アーカイブ動画でプロシーンの見どころをチェック!
  4. 【第4回】「ロック」に「インジャー」などのFPS用語を正しく覚えよう
  5. 【第5回】「メタ思考」で「レインボーシックスシージ」の戦術を自分なりに分析してみよう
  6. まとめ

レインボーシックス シージ(R6S)』のプロシーン観戦をより親しみたいユーザーにお届けする本コラム。ゲーム作品の攻略ではなく、あくまでも観戦に特化した記事を連載し始めてから早5カ月。『R6S』のeスポーツシーンも盛り上がりを見せ始め、2018年4月には総プレイヤー数が3000万人、10月には東京でアジア大会決勝「Pro League Season 8 APAC Finals-in TOKYO」が開催されるなど、日本を含め世界中の人々を惹きつけてやまないコンテンツへと成長を遂げた。

そこで今回は、2018年も終わりを迎えるこのタイミングで、計5回の連載記事から重要な部分を改めてピックアップ。一部最新アップデートを加えながら、『R6S』のプロシーン観戦に欠かせない基本情報を押さえ直していく。今までの連載記事をご覧いただいたユーザーはもちろん、まだ当コラムを読んだことがない方も、この記事がプロシーン観戦のお供になれば幸いだ。

【第1回】『レインボーシックス シージ』はなぜタクティカルシューターなのか?

記念すべき第1回目は、『R6S』がタクティカルシューターである所以について述べた。なぜ本作はタクティカルシューターと呼ばれるのか。それは至極簡単で、他のFPS作品と違い、固有ガジェットを持つ「オペレーター」が登場し、あえてフィールドの限定される「屋内戦」にフォーカスしたゲーム性を持つからである。

「有利・不利の関係にあるオペレーターをどう選択するか」「攻撃チームはどのルートから屋内へ侵入するか」といった思考が求められるからこそ、タクティカル(戦術的な)シューターと呼ばれるのだ。

▲複雑な内部構造のおかげで多彩な戦術が生まれる(画像は第1回目より)

一見プロシーン観戦に関係ないように見えて、基本的なゲームコンセプトを把握するのは非常に重要な意味を持つ。また、2018年12月からのイヤー3シーズン4より、新オペレーターが登場。金属物に電流を流す「KAID」、そしてプレイヤーを転倒させるエアジャブランチャーを装備した「NOMAD」の2名が実装された。今後は各プロゲーマーたちがどのように新オペレーターを運用するのか注目してみよう。

【第2回】まずは「ポジション」と「人気オペレーター」を覚えよう

連載2回目のテーマは、ゲーム内の「ポジション」と「人気オペレーター」について。ポジションというのは役割のことで、記事本文では「リーダー」「アタッカー」「サポーター」「ルーカー」を取り上げた。プロシーンでは各メンバーが闇雲に立ち回ることはまずない。必ず事前に練り上げた戦術をもとに、各々の長所を活かしたポジションを担当する場合はほとんどだ。

▲「アタッカー」など立ち回りの理解しやすいポジションから覚えよう(画像は第2回目より)

「リーダー」は指揮官、「アタッカー」は攻撃役、「サポーター」はアタッカーの援護や後方警戒、「ルーカー」は陽動や敵の虚を突いた攻撃をしかける。主要ポジションを覚えることが、無理のないプロシーン観戦に繋がると言っても過言ではない。

▲人気オペレーターの特性を理解して観戦に対する理解を深める(画像は第2回目より)

人気オペレーターに関しては、補強壁を破壊する「HIBANA」や「THERMIT」、敵の姿を壁越しに確認できる「MIRA」など、プロシーンでピックされやすいオペレーターをまず覚えること。ガジェットや武器の特性を何となく把握した段階で、「アタッカーは移動スピードの速いASHを選ぶのでは?」というように、「どのポジションのメンバーがどのオペレーターをピックするか」という視点で観戦してみると、さらに理解が深まるはずだ。

【第3回】アーカイブ動画でプロシーンの見どころをチェック!

数えること連載3回目は、プロシーンを手軽に観戦できる「アーカイブ動画」の使い方を紹介した。eスポーツ初心者は敷居の高い現地観戦の前に、心理的・物理的敷居の低いアーカイブ動画を用いたオンライン観戦から始めてみよう。『R6S』では「Six Major Paris」や「Pro League Season 8 Finals」など、公式大会の中継配信をまとめたYouTubeチャンネルが設立されている。これを利用しない手はないので、「まだ大会動画を見ていない……」という方は、この機会にぜひチェックしてもらいたい。

▲筆者が個人的に好きな「パリメジャー DAY1」のシーン(画像は第3回目より)

加えて自分なりのハイライトをピックアップし、「なぜこの場面を選んだのか?」と改めて自分に問いかけてみよう。神がかったテクニックにハッと息をのむ。エイム力に任せた大胆なプレイングに呆然とする。好きなシーンは人それぞれだと思うが、「自分の心が動かされるシチュエーション」を意識することで、自分が試合中に注目すべきシーンが確実に見つかりやすくなる。

【第4回】「ロック」に「インジャー」などのFPS用語を正しく覚えよう

『R6S』で使用頻度の高いFPS用語を紹介したのは4回目だったが、これはもっと早くに取り上げるべきテーマだったかもしれない。それほど用語の意味を理解することは、プロシーン観戦に重要なポイントなのである。「ロック」や「ピーク」に関わらず、「割り」や「トラップドア」などの『R6S』独自の用語を覚えると、キャスター陣の解説が劇的に分かりやすくなるだろう。

そのためには、普段から「通路をロックしてください」「補強壁をHIBANAで割ってください」といった例文を意識すること。後はアーカイブ動画でキャスター陣の発言箇所を繰り返し確認すれば大丈夫だ。

▲「ヒートチャージ」を始め意外と忘れがちなガジェット名を覚えて知識を補強しよう(画像は第4回目より)

FPS用語の次は、各オペレーターのガジェット名を覚えてみよう。「ERA」のグーマイン、「KAPKAN」のEDD、「THERMIT」のヒートチャージ、「BANDIT」のショックワイヤー(通称”ビリビリ”)など、耳にする機会の多いガジェット名を頭に入れておけば、観戦中に「今の何だっけ?」と余計な疑問を抱かずスムーズに試合の行方を見守ることができる。

【第5回】「メタ思考」で「レインボーシックスシージ」の戦術を自分なりに分析してみよう

連載第5回目のメインテーマである「メタ思考」は、プロシーンを一つ上の段階から観戦する一種のメソッドだ。その具体的な方法は、カウントダウンが開始する試合直後ではなく、試合が始まるPick&Banフェーズで大まかな戦術を予測するというもの。つまり、両チームがピックしたオペレーターや逆に除外したオペレーター、防衛が選択したボム場所から、試合の流れを自分なりに分析する。もちろん、各オペレーターの特性や有利なシチュエーション、マップの構造をしっかり把握しておかなければならない。しかし一方で、観戦に対する意識は確実にワンランクアップするはずだ。

▲Pick&Banフェーズは恰好の戦術分析ポイント(画像は第5回目より)

また、少し難しくなるが、過去のアーカイブ動画やインタビューを参考に、自分の応援するチームのプレイスタイルを詳細に調べるのも良いだろう。それこそ、口頭で誰かに説明できるぐらいに。もっと突き詰めて、お気に入りのチームが競合相手に勝つためには何が足りないのか。ここまで掘り下げられるようになったら、もはや観戦ビギナーの域は脱したと見て間違いない。

まとめ

以上、合計5回の記事内容を振り返ってきたがいかがだろうか。どれも異なるテーマを捉えているが、能動的に試合を観戦するために役立つ基本情報ばかり。もし「全部覚えるのは難しい!」という場合は、とりあえずどれか一つ理解するだけでもOKだ。

記事テイストが最終回みたいになってしまったが、本コラムは終了するわけではなく、次回以降の2019年もプロシーン観戦ビギナーに向けたテーマを扱いながら連載は継続していく。師走を越えて休日が多くなる年末は、ゆっくり時間を取って中継配信やアーカイブ動画を視聴したり、ゲームイベントへ参加するにはもってこいのタイミングだ。このチャンスを逃さずeスポーツの世界に飛び込んでみよう。

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■関連リンク
レインボーシックス シージ
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【連載】『レインボーシックス シージ』観戦のススメ

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