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【ストリートファイターリーグ】v6プラス FAV Rohto Z! 大逆転で白熱のグランドファイナルを制する【グランドファイナル】
2022年1月29日、「ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2021」のグランドファイナルが行われ、準決勝でMildom Beastを下した v6プラス FAV Rohto Z! とリーグ戦で首位のGood 8 Squadが激突。v6プラス FAV Rohto Z! が一時2-6まで追いつめられながらも、圧巻の連勝で7-6で劇的な逆転優勝を果たした。
「ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2021」グランドファイナルは、プレイオフを勝ち抜いたMildom Beastとv6プラス FAV Rohto Z!が改めて対戦し、勝利したチームがリーグ本節首位のGood 8 Squadと戦い、優勝チームを決めるファイナルトーナメントマッチだ。優勝チームには賞金500万円。準優勝チームは300万円、3位チームには100万円が授与される。
先鋒戦、中堅戦、大将戦を一巡として、先鋒戦と中堅戦は勝利したチームに勝ち点1ポイント。大将戦は勝ち点2ポイントが与えられ、先に7ポイント獲得したチームが勝ち抜けとなる。また、巡目ごとにホームとアウェイが入れ替えられる仕様となっている。
出場選手の情報は以下の記事を参照してほしい。
■「ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2021」ドラフト会議を経て全チームの出場選手が決定!
この日、最初に行われたのがプレイオフを勝ち抜いたMildom Beastとv6プラス FAV Rohto Z!による準決勝だ。リーグ戦、プレイオフと既に数多くの死闘を繰り広げた両チームにとって、グランドファイナルへの最後の関門となるこの試合、すべての選手から並々ならぬ気迫が感じ取れた。
初戦となる一巡目の先鋒戦、Mildom Beastからはウメハラ(ガイル)、v6プラス FAV Rohto Z!からはりゅうせい(ユリアン)が登場し、熱戦の幕を開けた。
この試合はほぼ互角の攻防が繰り広げられたが、勝負所でウメハラのEXサマーソルトキックがことごとく炸裂し、接戦をものにする展開となった。対するりゅうせいもエイジスリフレクターを巧みに使いこなし一矢を報いる場面はあったものの、最後はウメハラが制しまずはMildom Beastが先制する。
つづく次鋒戦はYHC-餅(ダルシム)とボンちゃん(かりん)が対戦。序盤はYHC-餅が優勢となるがボンちゃんの繰り出したクリティカルアーツが不思議な当たり方をするなど一進一退の攻防となり、最後はYHC-餅がやや集中を切らした状況でボンちゃんがパーフェクトを決めてチーム成績を1-1とする。
大将戦はふ~ど(ポイズン)と、ときど(ユリアン)の一戦。ユリアンの間合いよりもさらに遠くから牽制を仕掛けるふ~どに対し、ときどは果敢に応戦。激しい打撃戦の末、2-3でときどが競り勝ち一巡目はv6プラス FAV Rohto Z!が1-3でリードした形となった。
しかし続く二巡目、Mildom BeastはYHC-餅が先鋒戦に勝利すると、次鋒戦は落とすものの大将戦はウメハラがときどを制し、ポイント数を4-4の五分に戻した。
三巡目もMildom Beastが猛攻を見せ、先鋒のふ~どと中堅のYHC-餅が連勝し、6-4でマッチポイントを迎えた。大将のウメハラが勝利すれば勝ち抜けが決まる状況下ではあったが、ときどが二巡目のお返しとばかりに1-3でウメハラを撃破し、ポイント数6-6と全くの互角で4巡目を迎えることとなった。
運命の四巡目、Mildom Beastはウメハラ、v6プラス FAV Rohto Z!はときどと、示し合わせたかのようにチームリーダーを送り出した。
この試合、まずはときどが投げ誘いの攻防を制し、1ゲームを先取する。しかしウメハラも反撃。対空からのコンボサマーソルトなどを決め徐々に体力を奪い、最後はEXソニックブームからのニーバズーカを決めてゲーム数1-1のタイに持ち込む。しかしフルセットフルラウンドの末に突入した最終ゲームはときどが制し、勝ち点6-7でv6プラス FAV Rohto Z!がグランドファイナルへと駒を進めた。
長きにわたる「ストリートファイターリーグ : Pro-JP 2021」にも、ついに終わりの時がやってきた。数多の戦いを潜り抜け、グランドファイナルに顔をそろえたのは Good 8 Squadと、v6プラス FAV Rohto Z!、総勢8名の戦士たち。最高峰の戦いの中の最高峰、最強のチームを決める戦いは、当然の如く壮絶な展開となった。
一巡目の先鋒はGood 8 Squadがカワノ(コーリン)でv6プラス FAV Rohto Z!がりゅうせい(ユリアン)。リーグ戦で高い勝率を誇るカワノと準決勝では一勝も挙げられなかったりゅうせいの試合はカワノ有利かと思われたが、勝利を渇望するりゅうせいが恐るべき攻撃力を発揮。カワノがトリガー発動直後にラッシュをかけてくることを読み切りEX無敵技で切り返すなど冴えわたる動きを見せ先勝。まずはv6プラス FAV Rohto Z!がリードを奪う。
次鋒戦ではキチパ(ザンギエフ)とボンちゃん(かりん/サガット)が激突。互いに1-1で迎えた第3バトル、ここまでかりんを使用していたボンちゃんがキャラクターをサガットにスイッチ。この選択が功を奏し、ボンちゃんがキチパを制してチーム成績を0-2とする。
このまま流れをつかみたいv6プラス FAV Rohto Z!だったが、そこにガチくん(ラシード)が立ちはだかる。ここまで非常に高い勝率を誇るときど(ユリアン)が迎え撃ったがガチくんのラッシュに軍配が上がり、チーム成績は2-2で一巡目を終えた。
これで流れをつかんだGood 8 Squadは、二巡目を全勝。ポイントを一気に6-2とし、v6プラス FAV Rohto Z!はあとが無い状況に追い込まれた。
三巡目、Good 8 Squadは先鋒カワノがメインキャラのコーリンではなくバルログを投入。v6プラス FAV Rohto Z!のボンちゃんを確実に仕留める作戦に出た。しかしここでボンちゃんは的確なバルログ対策を見せて互角の展開に持ち込み1-1とし、最後はキャラクターを再びかりんからサガットにスイッチして勝ち切りチームをがけっぷちの状態から救い出した。
ここから大きく流れが変わり、中堅戦ではりゅうせいが抜群の集中力を発揮し、ぷげら(バイソン)を撃破。大将戦ではガチくんをときどが制し、逆3タテでポイントを6-6の同点にまで持ち込んだ。
こうなると勢いは完全にv6プラス FAV Rohto Z!。四巡目は再びガチくんとときどが激突し、1-2でときどが勝利。
v6プラス FAV Rohto Z!が6-7で大逆転勝利を挙げ、見事に栄冠と賞金500万円を獲得した。
優勝チームのリーダー、sakoは勝利者インタビューの際も「格ゲーをやっててこんなに嬉しかったことはなかったです」と感極まった様子。ときども歓喜の涙を流しながら「本当にストリートファイターリーグはずっと成績が振るわなくて、毎年"どうしたらいいんだろうな"と"何が足りないんだろうな"と。ちょっとずつよくなってきて、今回はチームメイトのみんなにも助けてもらいましたが、最後は自分に託してくれて、こうして勝ち切ることができました。今日という日は素晴らしい日です。ありがとうございます」と頭を下げた。
ボンちゃんは「最後はガチくんが先鋒で来るとなったときに、本当は自分が相手をしなければいけなかったんですけど、ときどのあの動き(三巡目の大将戦)を見ていたら、俺が行くって言えなくて、最終的には甘えてしまいました。そんな中でもときどは応えてくれたので、本当にありがとう」と、喜びと申し訳なさが入り混じった涙声で語った。
グランドファイナルで貴重な2勝を挙げたりゅうせいは「去年もときどさんと組んでストリートファイターリーグの決勝で負けちゃって、そのときに”自分がもっと勝てれば優勝できたんじゃないかな”って後悔が残ったんです。なのでこの決勝戦では自分も勝ってチームに貢献できたのがすごくうれしいです」と昨年の後悔をバネにしたことを明かした。
大会終了後の授与式では、優勝したv6プラス FAV Rohto Z!に賞金500万円及びトロフィー。準優勝のGood 8 Squadに300万円、3位Mildom Beastに100万円と、参加選手それぞれに記念盾が贈られた。
長きに渡った最高峰の戦いにも、ついに終止符が打たれた。残念ながらコロナ禍により2月にアメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルスにて開催が予定されていた「ストリートファイターリーグ: ワールドチャンピオンシップ 2021」は中止になってしまったが、それでも参加選手たちの熱意は多くの感動的な戦いを生み出してくれた。
1991年に『ストリートファイターII』が登場してから30年以上が経過し、対戦格闘ゲームは今やeスポーツとして一つの産業にまで上り詰めている。波動拳や昇龍拳を自由に出せるだけでちょっとしたヒーローになれた時代を知るものとして、ゲームで生計を立て、ヒーローになれる世界が生み出されたことは本当に喜ばしい。そして羨ましく、悔しい。なぜ自分が壇上にいないのかと。
対戦格闘ゲームのブームが終わっても、なお熱意を失わずに戦い続けた先人たち。そしてプロゲーマーを夢見て戦いに挑み、夢を勝ち取った若者たち。この相争う蜜月が続く限り、あのころ対戦格闘ゲームに青春を捧げた人たちや、新しく興味を持ってくれた人たちの胸を焦がす戦いは、これからも続いてくれるだろう。「ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2021」はそう確信できる大会だった。
▼準決勝
●Mildom Beast 6-7 v6プラス FAV Rohto Z!
・一巡目 ポイント 1-3
○ウメハラ(ガイル) 2-1 ×りゅうせい(ユリアン)
×YHC-餅(ダルシム)1-2 ○ボンちゃん(かりん)
×ふ~ど(ポイズン) 2-3 ○ときど(ユリアン)
・二巡目 ポイント 4-4
○YHC-餅(ダルシム) 2-0 ×りゅうせい(ユリアン)
×ふ~ど(ポイズン) 0-2 ○ボンちゃん(かりん)
○ウメハラ(ガイル) 3-1 ×ときど(ユリアン)
・三巡目 ポイント 6-6
○ふ~ど(ポイズン) 2-0 ×りゅうせい(ユリアン)
○YHC-餅(ダルシム) 2-0 ×ボンちゃん(かりん)
×ウメハラ(ガイル) 1-3 ○ときど(ユリアン)
・四巡目 ポイント 6-7
×ウメハラ(ガイル) 1-2 ○ときど(ユリアン)
▼決勝
●Good 8 Squad 6-7 v6プラス FAV Rohto Z!〇
・一巡目 ポイント 2-2
×カワノ(コーリン) 0-2 ○りゅうせい(ユリアン)
×キチパ(ザンギエフ) 1-2 ○ボンちゃん(かりん/サガット)
○ガチくん(ラシード) 3-1 ×ときど(ユリアン)
・二巡目 ポイント 6-2
○キチパ(ザンギエフ) 2-1 ×りゅうせい(ユリアン)
○ぷげら(バイソン) 2-0 ×ときど(ユリアン)
○ガチくん(ラシード) 3-1 ×sako(ルーク)
・三巡目 ポイント 6-6
×カワノ(バルログ) 1-2 ○ボンちゃん(かりん/サガット)
×ぷげら(バイソン) 1-2 ○りゅうせい(ユリアン)
×ガチくん(ラシード) 2-3 ○ときど(ユリアン)
・四巡目 ポイント 6-7
×ガチくん(ラシード) 1-2 ○ときど(ユリアン)
(C)CAPCOM CO., LTD. 2016, 2020 ALL RIGHTS RESERVED.
「ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2021」グランドファイナルは、プレイオフを勝ち抜いたMildom Beastとv6プラス FAV Rohto Z!が改めて対戦し、勝利したチームがリーグ本節首位のGood 8 Squadと戦い、優勝チームを決めるファイナルトーナメントマッチだ。優勝チームには賞金500万円。準優勝チームは300万円、3位チームには100万円が授与される。
先鋒戦、中堅戦、大将戦を一巡として、先鋒戦と中堅戦は勝利したチームに勝ち点1ポイント。大将戦は勝ち点2ポイントが与えられ、先に7ポイント獲得したチームが勝ち抜けとなる。また、巡目ごとにホームとアウェイが入れ替えられる仕様となっている。
出場選手の情報は以下の記事を参照してほしい。
■「ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2021」ドラフト会議を経て全チームの出場選手が決定!
準決勝戦 Mildom Beast VS v6プラス FAV Rohto Z!
この日、最初に行われたのがプレイオフを勝ち抜いたMildom Beastとv6プラス FAV Rohto Z!による準決勝だ。リーグ戦、プレイオフと既に数多くの死闘を繰り広げた両チームにとって、グランドファイナルへの最後の関門となるこの試合、すべての選手から並々ならぬ気迫が感じ取れた。
初戦となる一巡目の先鋒戦、Mildom Beastからはウメハラ(ガイル)、v6プラス FAV Rohto Z!からはりゅうせい(ユリアン)が登場し、熱戦の幕を開けた。
この試合はほぼ互角の攻防が繰り広げられたが、勝負所でウメハラのEXサマーソルトキックがことごとく炸裂し、接戦をものにする展開となった。対するりゅうせいもエイジスリフレクターを巧みに使いこなし一矢を報いる場面はあったものの、最後はウメハラが制しまずはMildom Beastが先制する。
つづく次鋒戦はYHC-餅(ダルシム)とボンちゃん(かりん)が対戦。序盤はYHC-餅が優勢となるがボンちゃんの繰り出したクリティカルアーツが不思議な当たり方をするなど一進一退の攻防となり、最後はYHC-餅がやや集中を切らした状況でボンちゃんがパーフェクトを決めてチーム成績を1-1とする。
大将戦はふ~ど(ポイズン)と、ときど(ユリアン)の一戦。ユリアンの間合いよりもさらに遠くから牽制を仕掛けるふ~どに対し、ときどは果敢に応戦。激しい打撃戦の末、2-3でときどが競り勝ち一巡目はv6プラス FAV Rohto Z!が1-3でリードした形となった。
しかし続く二巡目、Mildom BeastはYHC-餅が先鋒戦に勝利すると、次鋒戦は落とすものの大将戦はウメハラがときどを制し、ポイント数を4-4の五分に戻した。
三巡目もMildom Beastが猛攻を見せ、先鋒のふ~どと中堅のYHC-餅が連勝し、6-4でマッチポイントを迎えた。大将のウメハラが勝利すれば勝ち抜けが決まる状況下ではあったが、ときどが二巡目のお返しとばかりに1-3でウメハラを撃破し、ポイント数6-6と全くの互角で4巡目を迎えることとなった。
運命の四巡目、Mildom Beastはウメハラ、v6プラス FAV Rohto Z!はときどと、示し合わせたかのようにチームリーダーを送り出した。
この試合、まずはときどが投げ誘いの攻防を制し、1ゲームを先取する。しかしウメハラも反撃。対空からのコンボサマーソルトなどを決め徐々に体力を奪い、最後はEXソニックブームからのニーバズーカを決めてゲーム数1-1のタイに持ち込む。しかしフルセットフルラウンドの末に突入した最終ゲームはときどが制し、勝ち点6-7でv6プラス FAV Rohto Z!がグランドファイナルへと駒を進めた。
決勝戦 Good 8 Squad VS v6プラス FAV Rohto Z!
長きにわたる「ストリートファイターリーグ : Pro-JP 2021」にも、ついに終わりの時がやってきた。数多の戦いを潜り抜け、グランドファイナルに顔をそろえたのは Good 8 Squadと、v6プラス FAV Rohto Z!、総勢8名の戦士たち。最高峰の戦いの中の最高峰、最強のチームを決める戦いは、当然の如く壮絶な展開となった。
一巡目の先鋒はGood 8 Squadがカワノ(コーリン)でv6プラス FAV Rohto Z!がりゅうせい(ユリアン)。リーグ戦で高い勝率を誇るカワノと準決勝では一勝も挙げられなかったりゅうせいの試合はカワノ有利かと思われたが、勝利を渇望するりゅうせいが恐るべき攻撃力を発揮。カワノがトリガー発動直後にラッシュをかけてくることを読み切りEX無敵技で切り返すなど冴えわたる動きを見せ先勝。まずはv6プラス FAV Rohto Z!がリードを奪う。
次鋒戦ではキチパ(ザンギエフ)とボンちゃん(かりん/サガット)が激突。互いに1-1で迎えた第3バトル、ここまでかりんを使用していたボンちゃんがキャラクターをサガットにスイッチ。この選択が功を奏し、ボンちゃんがキチパを制してチーム成績を0-2とする。
このまま流れをつかみたいv6プラス FAV Rohto Z!だったが、そこにガチくん(ラシード)が立ちはだかる。ここまで非常に高い勝率を誇るときど(ユリアン)が迎え撃ったがガチくんのラッシュに軍配が上がり、チーム成績は2-2で一巡目を終えた。
これで流れをつかんだGood 8 Squadは、二巡目を全勝。ポイントを一気に6-2とし、v6プラス FAV Rohto Z!はあとが無い状況に追い込まれた。
三巡目、Good 8 Squadは先鋒カワノがメインキャラのコーリンではなくバルログを投入。v6プラス FAV Rohto Z!のボンちゃんを確実に仕留める作戦に出た。しかしここでボンちゃんは的確なバルログ対策を見せて互角の展開に持ち込み1-1とし、最後はキャラクターを再びかりんからサガットにスイッチして勝ち切りチームをがけっぷちの状態から救い出した。
ここから大きく流れが変わり、中堅戦ではりゅうせいが抜群の集中力を発揮し、ぷげら(バイソン)を撃破。大将戦ではガチくんをときどが制し、逆3タテでポイントを6-6の同点にまで持ち込んだ。
こうなると勢いは完全にv6プラス FAV Rohto Z!。四巡目は再びガチくんとときどが激突し、1-2でときどが勝利。
v6プラス FAV Rohto Z!が6-7で大逆転勝利を挙げ、見事に栄冠と賞金500万円を獲得した。
優勝チームのリーダー、sakoは勝利者インタビューの際も「格ゲーをやっててこんなに嬉しかったことはなかったです」と感極まった様子。ときども歓喜の涙を流しながら「本当にストリートファイターリーグはずっと成績が振るわなくて、毎年"どうしたらいいんだろうな"と"何が足りないんだろうな"と。ちょっとずつよくなってきて、今回はチームメイトのみんなにも助けてもらいましたが、最後は自分に託してくれて、こうして勝ち切ることができました。今日という日は素晴らしい日です。ありがとうございます」と頭を下げた。
ボンちゃんは「最後はガチくんが先鋒で来るとなったときに、本当は自分が相手をしなければいけなかったんですけど、ときどのあの動き(三巡目の大将戦)を見ていたら、俺が行くって言えなくて、最終的には甘えてしまいました。そんな中でもときどは応えてくれたので、本当にありがとう」と、喜びと申し訳なさが入り混じった涙声で語った。
グランドファイナルで貴重な2勝を挙げたりゅうせいは「去年もときどさんと組んでストリートファイターリーグの決勝で負けちゃって、そのときに”自分がもっと勝てれば優勝できたんじゃないかな”って後悔が残ったんです。なのでこの決勝戦では自分も勝ってチームに貢献できたのがすごくうれしいです」と昨年の後悔をバネにしたことを明かした。
大会終了後の授与式では、優勝したv6プラス FAV Rohto Z!に賞金500万円及びトロフィー。準優勝のGood 8 Squadに300万円、3位Mildom Beastに100万円と、参加選手それぞれに記念盾が贈られた。
長きに渡った最高峰の戦いにも、ついに終止符が打たれた。残念ながらコロナ禍により2月にアメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルスにて開催が予定されていた「ストリートファイターリーグ: ワールドチャンピオンシップ 2021」は中止になってしまったが、それでも参加選手たちの熱意は多くの感動的な戦いを生み出してくれた。
1991年に『ストリートファイターII』が登場してから30年以上が経過し、対戦格闘ゲームは今やeスポーツとして一つの産業にまで上り詰めている。波動拳や昇龍拳を自由に出せるだけでちょっとしたヒーローになれた時代を知るものとして、ゲームで生計を立て、ヒーローになれる世界が生み出されたことは本当に喜ばしい。そして羨ましく、悔しい。なぜ自分が壇上にいないのかと。
対戦格闘ゲームのブームが終わっても、なお熱意を失わずに戦い続けた先人たち。そしてプロゲーマーを夢見て戦いに挑み、夢を勝ち取った若者たち。この相争う蜜月が続く限り、あのころ対戦格闘ゲームに青春を捧げた人たちや、新しく興味を持ってくれた人たちの胸を焦がす戦いは、これからも続いてくれるだろう。「ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2021」はそう確信できる大会だった。
勝敗表
※各巡目の数字はその巡目を終えた時点での獲得ポイント数、各対戦の数字は獲得ラウンド数を表す。▼準決勝
●Mildom Beast 6-7 v6プラス FAV Rohto Z!
・一巡目 ポイント 1-3
○ウメハラ(ガイル) 2-1 ×りゅうせい(ユリアン)
×YHC-餅(ダルシム)1-2 ○ボンちゃん(かりん)
×ふ~ど(ポイズン) 2-3 ○ときど(ユリアン)
・二巡目 ポイント 4-4
○YHC-餅(ダルシム) 2-0 ×りゅうせい(ユリアン)
×ふ~ど(ポイズン) 0-2 ○ボンちゃん(かりん)
○ウメハラ(ガイル) 3-1 ×ときど(ユリアン)
・三巡目 ポイント 6-6
○ふ~ど(ポイズン) 2-0 ×りゅうせい(ユリアン)
○YHC-餅(ダルシム) 2-0 ×ボンちゃん(かりん)
×ウメハラ(ガイル) 1-3 ○ときど(ユリアン)
・四巡目 ポイント 6-7
×ウメハラ(ガイル) 1-2 ○ときど(ユリアン)
▼決勝
●Good 8 Squad 6-7 v6プラス FAV Rohto Z!〇
・一巡目 ポイント 2-2
×カワノ(コーリン) 0-2 ○りゅうせい(ユリアン)
×キチパ(ザンギエフ) 1-2 ○ボンちゃん(かりん/サガット)
○ガチくん(ラシード) 3-1 ×ときど(ユリアン)
・二巡目 ポイント 6-2
○キチパ(ザンギエフ) 2-1 ×りゅうせい(ユリアン)
○ぷげら(バイソン) 2-0 ×ときど(ユリアン)
○ガチくん(ラシード) 3-1 ×sako(ルーク)
・三巡目 ポイント 6-6
×カワノ(バルログ) 1-2 ○ボンちゃん(かりん/サガット)
×ぷげら(バイソン) 1-2 ○りゅうせい(ユリアン)
×ガチくん(ラシード) 2-3 ○ときど(ユリアン)
・四巡目 ポイント 6-7
×ガチくん(ラシード) 1-2 ○ときど(ユリアン)
(C)CAPCOM CO., LTD. 2016, 2020 ALL RIGHTS RESERVED.
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