eSPORTS eスポーツに関する最新情報をチェック!
FunPlus Phoenix・ヘッドコーチWarHorse氏ショートインタビュー<グループステージDay5>【『LoL』世界大会2019現地レポート】
ヨーロッパで開催されている『リーグ・オブ・レジェンド(LoL)』の世界大会「Worlds 2019」、そのグループステージの様子を現地・ベルリンの「Verti music hall」よりお伝えする。
10月17日(木)はグループステージDay5となっており、グループBの順位確定日だ。本記事は、LPL(中国地域)第1シード「FunPlus Phoenix」の試合を振り返り、ヘッドコーチ・WarHorse氏のショートインタビューをお届けする。
FPXは前半戦を2勝1敗で折り返し、2勝すればノックアウトステージ圏内という位置につけていた。Day5の初戦となった「GAM Esports」との対戦では、AD過多の構成に対してミッド・Doinb選手がマルファイトをピックするという策を用いて勝利。続く「Splyce」戦でもガリオ(ミッド)をピックしたFPXだったが、プレイ自由度の低さが露呈し、窮屈な戦いを強いられて敗北した。迎えた最終戦は、3勝2敗で並ぶ「CTBC J Team」との試合、勝てばノックアウトステージ進出、負ければ敗退という運命の一戦となった。
トップ:GimGoon
ジャングル:Tian
ミッド:Doinb
ADC:Lwx
サポート:Crisp
コーチ:WarHorse
ここで負けるわけにはいかないFPX、トップからミッドにかけてはそれぞれの得意なチャンピオンを渡しつつ、おそらくノックアウトステージまで隠しておきたかったはずのヴァルス-タムケンチをピックする。一方のJTは、カウンターピックを意識しつつ、集団戦を重視したスケールの良い構成で迎え撃つ。
FPXは序盤から両サイドのレーンを押し上げ、敵ジャングルへとワーディングを行う動きを徹底する。さらに、最序盤にプッシュ権のないミッドレーンに対しては、エリス(Tian)がデワードすることでカバーしつつ、敵ジャングルへと侵入する。そして、ボットレーンがタワー下へとミニオンを押し付けたタイミングでファイトを仕掛け、FPXがファーストブラッドを獲得する。
タワープレートを12枚破壊し、14分で6400ゴールドの有利を作り出したFPX。その後も視界管理とファームの手を緩めることはなく、ゴールドパワーでJTの面々をなぎ倒す。終わってみれば24分で21294ゴールド差(2015年以降の「Worlds」におけるゴールド差最高記録)という圧倒的大差で、FPXがノックアウトステージ進出を確定させた。
さらに、FPXは続けて行われた「Splyce」とのタイブレークにも勝利し、見事1位での勝ち抜けとなった。
WarHorse:こんにちは。「FunPlus Phoenix」でヘッドコーチをしているWarHorseです。
――ノックアウトステージ進出おめでとうございます。今の気分はいかがですか?
WarHorse:私たちは1位抜けできると思っていたのですが、2ゲーム落としてしまったので手放しには喜べません。タイブレークに進むことが最も大切だと考えていました。
――グループステージを通して、チームのパフォーマンスはいかがでしたか?
WarHorse:及第点に達しているとは思いません。
――グループステージでは、シグネチャーピック(採用率は低いものの選手が得意としているピック)を優先していたように思えました。ドラフトコーチとして何を重要視していましたか?
WarHorse:LPLの選手は、他に誰も使わないようなチャンピオンも使用できます。自分たちのプレイスタイルから、シグネチャーピックが有効に活用できると考えました。チャンピオンのピックに関してはとても良かったと思いますが、バンについてはもう少し改善する必要があります。
――ノックアウトステージで戦いたいチームはありますか?
WarHorse:私たちはグループを1位で抜けたので、LPLチーム以外ならどこが来ても大丈夫です。
――ノックアウトステージに向けて、意気込みをお聞かせください。
WarHorse:私は(2018年まで所属していた「Flash Wolves」で)3年連続でノックアウトステージに行けませんでした。今年からLPLに参加して、ノックアウトステージ進出を決めることができたので、あとは勝利のために全力を尽くします。
――最後に、日本から応援しているファンに何か一言頂けますか?
WarHorse:ここ2~3年で日本の競技シーンが大きく成長していることは知っています。LMS(台湾地域)時代の友人に、LJLを発展させてみないかと勧めたこともありますよ。日本にいるファンの皆様、引き続き応援、よろしくお願いします。
WarHorse氏がFPXのヘッドコーチに就任して僅か10ヵ月、瞬く間に強豪チームの仲間入りを果たした不死鳥の快進撃はどこまで続くのだろうか。ここから先はBo5(3本先取)の戦いになるわけだが、彼らがどんな戦術を見せてくれるのか楽しみで仕方がない。
© 2019 Riot Games, Inc. All rights reserved.
10月17日(木)はグループステージDay5となっており、グループBの順位確定日だ。本記事は、LPL(中国地域)第1シード「FunPlus Phoenix」の試合を振り返り、ヘッドコーチ・WarHorse氏のショートインタビューをお届けする。
チーム紹介:FunPlus Phoenix(FPX)
FPXは前半戦を2勝1敗で折り返し、2勝すればノックアウトステージ圏内という位置につけていた。Day5の初戦となった「GAM Esports」との対戦では、AD過多の構成に対してミッド・Doinb選手がマルファイトをピックするという策を用いて勝利。続く「Splyce」戦でもガリオ(ミッド)をピックしたFPXだったが、プレイ自由度の低さが露呈し、窮屈な戦いを強いられて敗北した。迎えた最終戦は、3勝2敗で並ぶ「CTBC J Team」との試合、勝てばノックアウトステージ進出、負ければ敗退という運命の一戦となった。
トップ:GimGoon
ジャングル:Tian
ミッド:Doinb
ADC:Lwx
サポート:Crisp
コーチ:WarHorse
Game6:FunPlus Phoenix(FPX) vs. CTBC J Team(JT)
ここで負けるわけにはいかないFPX、トップからミッドにかけてはそれぞれの得意なチャンピオンを渡しつつ、おそらくノックアウトステージまで隠しておきたかったはずのヴァルス-タムケンチをピックする。一方のJTは、カウンターピックを意識しつつ、集団戦を重視したスケールの良い構成で迎え撃つ。
FPXは序盤から両サイドのレーンを押し上げ、敵ジャングルへとワーディングを行う動きを徹底する。さらに、最序盤にプッシュ権のないミッドレーンに対しては、エリス(Tian)がデワードすることでカバーしつつ、敵ジャングルへと侵入する。そして、ボットレーンがタワー下へとミニオンを押し付けたタイミングでファイトを仕掛け、FPXがファーストブラッドを獲得する。
タワープレートを12枚破壊し、14分で6400ゴールドの有利を作り出したFPX。その後も視界管理とファームの手を緩めることはなく、ゴールドパワーでJTの面々をなぎ倒す。終わってみれば24分で21294ゴールド差(2015年以降の「Worlds」におけるゴールド差最高記録)という圧倒的大差で、FPXがノックアウトステージ進出を確定させた。
さらに、FPXは続けて行われた「Splyce」とのタイブレークにも勝利し、見事1位での勝ち抜けとなった。
WarHorse氏ショートインタビュー
――最初に、簡単な自己紹介をお願いします。WarHorse:こんにちは。「FunPlus Phoenix」でヘッドコーチをしているWarHorseです。
――ノックアウトステージ進出おめでとうございます。今の気分はいかがですか?
WarHorse:私たちは1位抜けできると思っていたのですが、2ゲーム落としてしまったので手放しには喜べません。タイブレークに進むことが最も大切だと考えていました。
――グループステージを通して、チームのパフォーマンスはいかがでしたか?
WarHorse:及第点に達しているとは思いません。
――グループステージでは、シグネチャーピック(採用率は低いものの選手が得意としているピック)を優先していたように思えました。ドラフトコーチとして何を重要視していましたか?
WarHorse:LPLの選手は、他に誰も使わないようなチャンピオンも使用できます。自分たちのプレイスタイルから、シグネチャーピックが有効に活用できると考えました。チャンピオンのピックに関してはとても良かったと思いますが、バンについてはもう少し改善する必要があります。
――ノックアウトステージで戦いたいチームはありますか?
WarHorse:私たちはグループを1位で抜けたので、LPLチーム以外ならどこが来ても大丈夫です。
――ノックアウトステージに向けて、意気込みをお聞かせください。
WarHorse:私は(2018年まで所属していた「Flash Wolves」で)3年連続でノックアウトステージに行けませんでした。今年からLPLに参加して、ノックアウトステージ進出を決めることができたので、あとは勝利のために全力を尽くします。
――最後に、日本から応援しているファンに何か一言頂けますか?
WarHorse:ここ2~3年で日本の競技シーンが大きく成長していることは知っています。LMS(台湾地域)時代の友人に、LJLを発展させてみないかと勧めたこともありますよ。日本にいるファンの皆様、引き続き応援、よろしくお願いします。
WarHorse氏がFPXのヘッドコーチに就任して僅か10ヵ月、瞬く間に強豪チームの仲間入りを果たした不死鳥の快進撃はどこまで続くのだろうか。ここから先はBo5(3本先取)の戦いになるわけだが、彼らがどんな戦術を見せてくれるのか楽しみで仕方がない。
© 2019 Riot Games, Inc. All rights reserved.
【特集】『リーグ・オブ・レジェンド』世界大会「Worlds 2019」
- ヨーロッパリーグの本拠地「LEC Studio」会場レポート【『LoL』世界大会2019現地レポート】
- 「Worlds2019」決勝レポート:サムライと不死鳥の激戦のゆくえ、そして2020年の展開を占う【『LoL』世界大会2019】
- 「Worlds2019」準決勝レポート 予想のつかない新たな時代に挑む2チームの歴史を紐解く【『LoL』世界大会2019】
- 韓英通訳 パク・ジソンさん「常に英語や通訳の実力を磨いて精進しています。日本のこれからにも期待」【『LoL』世界大会2019現地レポート】
- LECキャスター Vedius氏「日本のチームが大好きで、いつか日本に行きたいとずっと思っている」【『LoL』世界大会2019現地レポート】
- Isurus Gaming Seiya選手「DFMとの60分超の試合は自分のキャリアの中でも最長だった」【『LoL』世界大会2019現地レポート】
- Misfits sOAZ選手「上を目指すLJLに必要なのは良いチームの数を増やすこと」【『LoL』世界大会2019現地レポート】
- 「Worlds2019」強豪ひしめくグループステージを振り返る【『LoL』世界大会2019現地レポート】
- FunPlus Phoenix・ヘッドコーチWarHorse氏ショートインタビュー<グループステージDay5>【『LoL』世界大会2019現地レポート】
- ピックから紐解くFnaticの逆転劇<グループステージDay7>【『LoL』世界大会2019現地レポート】
- HKA Chawyコーチ「ベイガーはザヤ&ラカンに対して強いピックとして用いた」【『LoL』世界大会2019現地レポート】
- DWG BeryL選手「ユーミのナーフはそれほど大きいとは思っていない」【『LoL』世界大会2019現地レポート】
- FunPlus Phoenix・Gimgoon選手ショートインタビュー<グループステージDay4>【『LoL』世界大会2019現地レポート】
- FunPlus Phoenix・Crisp選手ショートインタビュー<グループステージDay3>【『LoL』世界大会2019現地レポート】
- 白熱の一戦となった「SKT vs. RNG」を徹底解剖!<グループステージDay2>【『LoL』世界大会2019現地レポート】
- Team Liquid・Jensen選手ショートインタビュー<グループステージDay1>【『LoL』世界大会2019現地レポート】
- 世界のトップチームが大激突! 激闘の「Worlds 2019」プレイインステージを振り返る【『LoL』世界大会2019現地レポート】
- Clutch Gaming LirA選手インタビュー「チームにとって必要なチャンピオンを取って勝利に貢献したい」【『LoL』世界大会2019現地レポート】
- 「Worlds 2019」グループステージ直前! 韓国LCK代表3チームの強さを探る
- Unicorns Of Love Edward選手「メジャーリージョンとマイナーリージョン間の力量差は年々縮まっている」【『LoL』世界大会2019現地レポート】
- HKA Crash選手&DWG Showmaker選手インタビュー【『LoL』世界大会2019現地レポート】
- Royal Youth Pilot選手「3敗からのスタートでも、互いに励まし合ってラウンド2進出を目指した」【『LoL』世界大会2019現地レポート】
- Flamengo eSports Shrimp選手「僕を覚えている日本のファンがいるのは本当にありがたい」【『LoL』世界大会2019現地レポート】
- Clutch Gaming Huni選手インタビュー「グループステージでは昔のチームメイトたちと戦えるかもしれないのが楽しみ」【『LoL』世界大会2019現地レポート】
- DWG Nuguri選手インタビュー「“征服者”を積んで出てくるヨーロッパの選手に驚いた」【『LoL』世界大会2019現地レポート】
- Splyce アナリスト ギャリー・ミアラレ氏インタビュー「DFMがプレイインを突破できるチャンスはある」【『LoL』世界大会2019現地レポート】
- DFM Ceros選手インタビュー「グループステージまでの道のりはまだ続いている」【『LoL』世界大会2019現地レポート】
- 【LoL Worlds 2019特集】世界中から強豪が集まるプレイインステージ! 参加するマイナーリージョンを紹介
- 「Worlds 2019」直前! Summer Splitを振り返る【北米・欧州編】
- 「Worlds」前に振り返る! 「LJL 2019 Summer Split FINALS」DFM vs V3 全試合レビュー