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腕一本で戦い抜く「格ゲーマー」たちの矜持とは【インタビュー&連載記事振り返り〈2017〜2022〉】
目次
GAMERS ZONEの過去のアーカイブ記事をレコメンドする特別企画。第1回は、対戦格闘ゲームのプロゲーマーインタビュー記事・連載コラム記事をピックアップしてみました。
「eスポーツ」という言葉が定着する2018年以前のインタビューを今から読み返すと、当時しか聞けない貴重な話題、現在も変わらない課題なども見えてきます。現役で活躍中の選手たちの当時の様子を比較しながら、あらためて読み返してお楽しみください。
※本企画でご紹介している記事・写真は公開当時の情報であり、現在の所属チームやスポンサーとは異なる場合があります。あらかじめご了承ください。
言わずと知れた「ビースト」「レジェンド」という通り名を持つウメハラ選手。偉大な存在でありながら、日々のゲーム配信などではユーモアも見られ、ファンとの距離も非常に近いフレンドリーな存在ですね。
このインタビューを行ったのは2017年のこと。「背水の逆転劇」の裏話とか、「協会みたいなものもない」とか(のちにJeSUが誕生)、「リュウをあきらめる」という話とか(『ストV』シーズン1の話。のちにガイルにキャラ替え)、一般人が持っているゲームへのマイナスイメージなどは、今の10代、20代の方にはピンとこないかもしれません。
しかし、ウメハラ選手が勝つために実践していること、プロゲーマーになるためのアドバイスなどは、当時からまったくブレることなく今でも通じるノウハウばかりです。いま読み返してみると、信念を貫き通している現役レジェンドのすごさが、あらゆるeスポーツファンに伝わると思います。
【インタビュー】世界的格闘ゲーマー梅原大吾、プロゲーマーの勝つための哲学を語る(2017年3月)
https://gamerszone.jp/post/178
【Interview】Daigo Umehara, a worldwide pro fighting gamer, talks about his philosophy to win matches(2017年3月)
https://gamerszone.jp/post/198
社会人プロゲーマーの第一人者といえばネモ選手を置いて他にありません。当時はAlienwareのスポンサードを受けていたこともあり、インタビューや連載もお願いしていました。
ネモ選手は試合や配信の中では、ファンが抱いている自身のイメージを損なわないような立ち振る舞いをされていますが、ご本人が非常に紳士的で物腰の柔らかい方なのは、ファンであればご存じでしょう。
コラム「スト5ゲーマー・ネモの勝てるゲーマー論」では、プロゲーマーになるまでのスポンサー探しの過程や、家族や職場の理解を得られるようになるまで、大会の中で考えたことなどを語っていただき、のちの兼業プロゲーマーの道標となりました。
その後の数回のインタビューでは、世界的チームであるTeam Liquidでの活躍、竹内ジョン選手という後輩へのサポート、そして満を持しての専業ゲーマーへの転身など、重要なタイミングで考えをうかがってきました。
2022年現在は再春館システムに所属し、「ストリートファイターリーグ Pro-JP 2022」にも参戦予定。その姿勢は一貫して変わりません。その力強い言葉とアドバイスから、勇気をもらえると思います。
【ネモ選手インタビュー】社会人プロゲーマーだったからこそわかる、プロを目指す人にネモがいま伝えたいこと(2022年4月)
https://gamerszone.jp/post/4277
【特別企画】Team Liquid ネモ選手インタビュー・前編「新環境と、勝ちを見据える視点と現状」(2018年4月)
https://gamerszone.jp/post/861
【特別企画】Team Liquid ネモ選手インタビュー・後編「社会人とゲーマー、2つのプロの矜持」(2018年4月)
https://gamerszone.jp/post/866
【コラム】スト5ゲーマー・ネモの勝てるゲーマー論(全21回・2016年11月〜2018年8月)
https://gamerszone.jp/series/3
2D神として多彩なゲームで実績を残してきたマゴ選手が、ご自身で連載を執筆してくださっていた時代がありました。まだ個人スポンサーを一切つけずに、「TOPANGA」の動画配信活動くらいだった時代の話です。
当時からその格ゲーの実力はもちろん、攻略のための分析能力、キャラ対策だけでなくヒト対策も含めて、多くのプロゲーマーをサポートし、自らの活躍にも結びつけてきました。
連載「プロゲーマー マゴのゲーム人間論」では、自身が戦う「カプコンプロツアー」や「TOPANGA」などの戦いを振り返ったり、永遠のライバル(?)であるネモ選手との激しい舌戦も展開。もちろん、本人同士は大の仲良しです(だと思います)が、紙面では見事なプロレスを披露してくださいました(笑)。
緻密な攻略、精神面での考え方など、いま読み返してみても多くの格ゲープレイヤーがうなづけるようなノウハウが詰まっています。
【コラム】スト5ゲーマー・マゴのゲーム人間論(全17回・2017年2月〜2018年1月)
https://gamerszone.jp/series/1
単身乗り込んで活躍した海外大会の実績を経て、ネモ選手との出会いからTeam Liquidに加入し、現在はDetonatioN Gamingで活躍する竹内ジョン選手。
見た目には線が細いですが、勝利を追求する姿勢は大きく、最近では地道に取り組んできたコーディーでその強さが爆発したのも記憶に新しいですね。
インタビューでは、まさにTeam Liquidに加入した直後に話をうかがいました。ネモ選手への感謝と絆や心に秘めた彼の強さの秘密がわかると思います。
新世代プロ格闘ゲーマー・竹内ジョンとはいかなる人物か【前編】「格闘ゲームやっていて大人しいわけないでしょ(笑)」(2018年5月)
https://gamerszone.jp/post/914
新世代プロ格闘ゲーマー・竹内ジョンとはいかなる人物か【後編】「プロゲーマーとしての思考法、『ストV』への思い」(2018年5月)
https://gamerszone.jp/post/915
ウメハラ選手と並ぶ実力派にして努力家のふ〜ど選手。ゲーム全般の攻略のコツをつかむスピードが尋常ではありません。
インタビュー当時はなかなか大会での勝利をつかめなかった時期でしたが、各ゲーマーとして強くなるためにどんなことをしてきたのか、学ぶ姿勢には共感する方も多いと思います。
ちなみに、ちょうどこのインタビューの直後に倉持由香さんとの結婚を発表。独身時代最後のインタビューです。
【プロゲーマー ふ〜ど選手インタビュー・前編】知らない情報は人に聞き、知っている情報は人に教える、という才能(2019年10月)
https://gamerszone.jp/post/2090
【プロゲーマー ふ〜ど選手インタビュー・後編】マルチゲーマー・ふ〜どの人生攻略哲学(2019年10月)
https://gamerszone.jp/post/2091
「カプコンカップ」での活躍、チョコブランカ選手との結婚、忍ismの設立と、実力はもちろん実業家としての顔ももつももち選手には、2017年のEcho Fox時代に2度の連載をお願いしていました。
テーマは、忍ismとして弟子を取るという話題。そこからハク選手(のちに「ひぐち」に改名)、ヤマグチ選手、ジョニィ選手という3人が選ばれ、いまや3人ともに成長してしっかり活躍しているのだからすごいですね。
その後、2020年にあらためてインタビューをさせていただき、その半生を振り返っています。映画『リビング・ザ・ゲーム』にも描かれていなかった話や、同時期から活躍し、なにかと比較されてきたウメハラ選手への思いなど、前後編のロングインタビューになりました。
プロゲーマー・ももちの「後進の育成について」(前編)(2017年3月)
https://gamerszone.jp/post/174
プロゲーマー・ももちの「後進の育成について」(後編)(2017年3月)
https://gamerszone.jp/post/175
井の中の蛙が大会に飛び込むまで【ももち選手インタビュー 前編】(2020年4月)
https://gamerszone.jp/post/2524
「僕はウメハラさんになろうとしていたんだと思います。でも……」【ももち選手インタビュー 後編】(2020年4月)
https://gamerszone.jp/post/2500
eスポーツという言葉が定着する少し前、格ゲー界では「闘劇」という国内大会と、「GODSGARDEN」というチームが大きな影響力を持っていた時代がありました。そんな時代に才能を表したのがかずのこ選手です。
普段あまり自身のことを語る記事を見たことがなかったのでインタビューしたかったというのが、当時取材した理由でした。その後も、このインタビュー記事にはことあるごとにアクセスがあります。
ゲームに関する才能の塊であり、あらゆるゲームをこなす印象がありますが、そのルーツはゲーセン文化、それもウメハラ選手たちよりもやや遅い、最後の「闘劇」世代です。時代の節目を経験した強さは、今もそのプレイスタイルに生きています。
ゲーセンのおじさんに見いだされた若者が「カプコンカップ」を制するまで ~かずのこ選手の過去・現在・未来~【前編】(2019年12月)
https://gamerszone.jp/post/2291
「僕らは『eスポーツ』という言葉を勘違いしてはいない」 ~かずのこ選手の過去・現在・未来~【後編】(2019年12月)
https://gamerszone.jp/post/2292
AXIZというプロチームが立ち上がった時に、『ストV』界の若手筆頭として注目されたのがShuto選手でした。
まだあどけない時期のShuto選手へのインタビューは、これまで聞いてきた百戦錬磨の先達たちとはだいぶ違う、若さと新しい格ゲー世代の息吹を感じたのを覚えています。
2022年の「SFL」では、ネモ選手と同じ再春館システムに所属し、その強さにもさらに磨きがかかっています。果たして当時Shuto選手が語っていた、先輩たちを超えることはできているのか? ぜひ確かめてみてください。
【プロゲーマーShuto選手インタビュー】僕が『ストV』上達のためにやった、たったひとつのこと【前編】(2019年11月)
https://gamerszone.jp/post/2181
【プロゲーマーShuto選手インタビュー】ウメハラさんやときどさんを乗り越えて一番を目指したい【後編】(2019年11月)
https://gamerszone.jp/post/2182
出立ちも言動も生き様も、すべてがいい意味でプロレスなストーム久保選手。当時、神保町の喫茶店で連載のお願いをするために、ライターと3時間近く話し込んでしまったことをよく覚えています。
セルフプロデュース力に非常に長けており、長期の人気連載となりましたが、実は連載を始めたタイミングはちょうどAtlas Bearとしての活動が終わる時期。そこから浪人時代、Team iXA加入という、当時の心境や混乱なども連載の中で綴られています。
また、「SFL」のドラフトでは、試合には出ずにデータを集める役や、かませ犬的な扱いを受けるなど、その愛嬌のあるキャラをもってしてもなかなかにきつい不遇な境遇も受けてきました。そんな状況を乗り越えての2022年、広島Team iXAとしてSFLに、しかもリーダーとしての参戦!
GAMERS ZONEとしての再出発にもお付き合いいただき、SFLでの話など他では聞けない話題は、連載の方で今後も語っていただく予定です。ご期待ください!
【コラム】ストーム久保の「プロ格闘ゲーマーのゲンバから」(2018年11月〜)
https://gamerszone.onrunway.jp/series/27
ネモ選手、竹内ジョン選手とともにTeam Liquidに所属していた日本人各ゲーマーの弦選手。『鉄拳7』勢の中では圧倒的なフィジカルとやり込み度を誇る、日本のエースです。
インタビューしたのは、Team Liquidが格ゲー部門を解散し、DONUTS USGに所属した直後。プロになるまでの紆余曲折と、今後の活動について語っていただいています。
『鉄拳』プレイヤーは、他のタイトルと比べても、初心者を増やそうと努力している方がとても多い印象がありますが、弦選手もそのひとり。お父さんとの関係性などもインタビューで語っていただいています。
【DONUTS USG 弦選手インタビュー】コロナ禍で転機を迎えた『鉄拳』若手最強プレイヤー。専業プロとして決意を固めた想いや2022年の目標を聞く【鉄拳】(2022年3月)
https://gamerszone.jp/post/4196
「いけんく」などの名言でお馴染みの板橋ザンギエフ選手、通称板ザンさん。ザンギエフ使いの宿命(?)である憎まれ役を、嫌味ではなく演じられる稀有な存在と言えます。
「ストリートファイターリーグ」などでも活躍しており、事あるごとに対戦するネモ選手とのプロレストークが今も人気ですが、実は別にザンギエフしか使えないわけではないことは、格ゲーファンならもちろんご存じでしょう。『バーチャファイター』時代の話題や、戦う上での考え方などをじっくりうかがっています。
個人的には、いろいろあるeスポーツ業界の中でも、まったく波風が立たず、常に一歩脇に立って存在感を出すという印象がありました。自分から率先して前に出るタイプではない
【ストV】対戦相手を観察する力は『バーチャ』で培ったもの【DetonatioN Gaming 板橋ザンギエフ選手インタビュー】(2021年5月)
https://gamerszone.jp/post/3456
2020年の「EVO Japan」で、マイナーキャラとされていたさくらでの優勝により一躍注目されたナウマン選手。とかくeスポーツは優勝や活躍で注目されがちですが、若いながらも地道な下積みを続けてきた実直な選手でもあります。
実は動画勢だったとか、GODSGARDENに所属していたとか、あまり知られていない経歴もじっくりうかがっています。精悍なビジュアルとともに、これからの格ゲー界を背負ってほしい逸材ですね。
【ストV】動画勢出身だからこそ、自分の生き様でみんなの心を動かしたい【DetonatioN Gaming ナウマン選手インタビュー】(2021年5月)
https://gamerszone.jp/post/3443
「闘劇」で活躍してきた各ゲーマーというと、ウメハラ選手、sako選手、ときど選手などが有名ですが、彼らがメジャーになったのはカプコン、SNKといった大手格ゲーのプレイヤーだったためです。
その点、GO1選手はいわゆるメジャーどころのタイトル以外から頭角を表したプレイヤーです。かわいいキャラクターで戦ういわゆる「萌えゲー」の分野でした。
その実力は、日本よりも特に海外大会で発揮されてきました。『メルティブラッド』や『ドラゴンボールファイターズ』といった、とんでもない自由度とスピード感を誇るタイトルでの動きはまさに神業です。もちろん、『ストV』なども強いのですが、あまりに2D格ゲーの印象が大きすぎますね。音ゲーでの全国1位、CAG加入といった、その半生もじっくりうかがっています。
音ゲーガチ勢が格ゲーで世界を取るまで 【CYCLOPS athlete gaming GO1選手インタビュー】(2020年10月)
https://gamerszone.jp/post/2963
時にイロモノに見られ、時に隠れた実力者とも言われ、その実態は誰もが認める努力と才能の人。それがどぐら選手です。
関西弁での歯に衣着せぬ発言と同時に、ライバルであり仲間でもある選手同士の会話では決してビッグマウスをいうことがないとても腰の低いプレイヤーですが、格ゲーの知識と攻略はまさにド変態。大会でも配信でも、常にムードメーカーとして、常に前向きな姿が見られます。
「カピバラスタイルってなんやねん!?」と思った方は、すでにどぐら選手ワールドに引き込まれています(笑)。
「人気と実力は1:1が理想」どぐら選手が目指すのはカピバラスタイル!? 【CYCLOPS athlete gaming どぐら選手インタビュー】(2020年11月)
https://gamerszone.jp/post/3043
2019年の「EVO」に臨む、『鉄拳7』のトッププレイヤー3名が所属するTeam YAMASAへのインタビュー。3人がそろってのインタビューは初めてで、互いの関係性や普段の様子が見られる楽しい時間になりました。
パキスタンという意外な強国の出現で『鉄拳7』の勢力図も大きく変わりました。その当時の衝撃を知りたい方はぜひご覧ください。
「EVO 2019」直前!『鉄拳』プロのユウ、ノビ、タケ。に聞く【前編】 TeamYAMASA結成から2019年のTEKKEN World Tourについて(2019年7月)
https://gamerszone.jp/post/1905
「EVO 2019」直前!『鉄拳』プロのユウ、ノビ、タケ。に聞く!【後編】パキスタン勢など世界の『鉄拳』情勢とTeamYAMASAのこれから(2019年7月)
https://gamerszone.jp/post/1906
『鉄拳』シリーズで世界を3度も制した、日本を代表するプレイヤーがノビ選手です。
連載の中で「クソゲーマーからプロゲーマーへ」とも語っているように、ゲーセンからプロゲーマーになったというその経歴自体は、ウメハラ選手をはじめとする格ゲーマーに共通する部分だと思います。ただノビ選手はそこから、『鉄拳』というゲームを普及したいという思いで、ゲーセンでのコーチングをしたり、初心者向けの情報を配信で提供するといった活動がとても印象的でした。
これは『鉄拳』プレイヤーに共通することですが、他のゲームのプレイヤー以上に、『鉄拳』を普及させたいという思いを持つ人が本当に多い気がします。その先頭に立っているのがノビ選手です。
ゲームしか取り柄がない、というところから世界を制するまでのストーリーは、格ゲーを知らない人でも驚かされると思います。元々のユーモアのあるキャラでゲーム配信もとても人気ですが、普段は自分からあまり見せない、プロゲーマーとしての考えや努力をこの連載で知っていただけたら、もっとノビ選手が好きになると思います。
Team YAMASA ノビの「ゲームで生きていく」(2021年1月〜10月)
https://gamerszone.jp/series/57
ウメハラ選手やマゴ選手と同時期に、カプコン系のゲームで圧倒的な強さを誇ったsako選手。年齢的には最年長ながら、ストイックなやり込みと、勝利よりもただゲームを楽しみたいという考えで、たくさんのファンを持つ選手です。
インタビューでは、幼少期のパソコンゲーム攻略に始まり、ゲーセンでの活躍、奥様のakikiさんとの出会い、専業プロゲーマーになるまでとなってからの歩みなどは、決して派手ではなく、堅実に協力者と出逢いながら築き上げてきた歴史を感じます。
決して荒れることのないTwitch配信など、これからプロゲーマーになりたい人や配信を行っている人のヒントになる話もたくさんうかがいました。
ちなみに、sako選手を語る上でなくてはならない、奥様のakikiさんへの単独インタビューもsako選手よりも前に実施しています。ぜひ合わせてお読みください。
【FAV gaming sakoインタビュー(前編)】“プロゲーマー=副業”を本業に変えるまでの歩みを振り返る(2022年1月)
https://gamerszone.jp/post/3966
【FAV gaming sakoインタビュー(後編)】Twitch配信によって“世界のsako”に(2022年1月)
https://gamerszone.jp/post/4060
「sakoにはゲームを楽しんでほしい」 敏腕マネージャー&sako嫁「あきき」さんが描く、プロゲーマー家族の未来図(2019年6月)
https://gamerszone.jp/post/1795
「eスポーツ」という言葉が定着する2018年以前のインタビューを今から読み返すと、当時しか聞けない貴重な話題、現在も変わらない課題なども見えてきます。現役で活躍中の選手たちの当時の様子を比較しながら、あらためて読み返してお楽しみください。
※本企画でご紹介している記事・写真は公開当時の情報であり、現在の所属チームやスポンサーとは異なる場合があります。あらかじめご了承ください。
ウメハラ選手
言わずと知れた「ビースト」「レジェンド」という通り名を持つウメハラ選手。偉大な存在でありながら、日々のゲーム配信などではユーモアも見られ、ファンとの距離も非常に近いフレンドリーな存在ですね。
このインタビューを行ったのは2017年のこと。「背水の逆転劇」の裏話とか、「協会みたいなものもない」とか(のちにJeSUが誕生)、「リュウをあきらめる」という話とか(『ストV』シーズン1の話。のちにガイルにキャラ替え)、一般人が持っているゲームへのマイナスイメージなどは、今の10代、20代の方にはピンとこないかもしれません。
しかし、ウメハラ選手が勝つために実践していること、プロゲーマーになるためのアドバイスなどは、当時からまったくブレることなく今でも通じるノウハウばかりです。いま読み返してみると、信念を貫き通している現役レジェンドのすごさが、あらゆるeスポーツファンに伝わると思います。
【インタビュー】世界的格闘ゲーマー梅原大吾、プロゲーマーの勝つための哲学を語る(2017年3月)
https://gamerszone.jp/post/178
【Interview】Daigo Umehara, a worldwide pro fighting gamer, talks about his philosophy to win matches(2017年3月)
https://gamerszone.jp/post/198
ネモ選手
社会人プロゲーマーの第一人者といえばネモ選手を置いて他にありません。当時はAlienwareのスポンサードを受けていたこともあり、インタビューや連載もお願いしていました。
ネモ選手は試合や配信の中では、ファンが抱いている自身のイメージを損なわないような立ち振る舞いをされていますが、ご本人が非常に紳士的で物腰の柔らかい方なのは、ファンであればご存じでしょう。
コラム「スト5ゲーマー・ネモの勝てるゲーマー論」では、プロゲーマーになるまでのスポンサー探しの過程や、家族や職場の理解を得られるようになるまで、大会の中で考えたことなどを語っていただき、のちの兼業プロゲーマーの道標となりました。
その後の数回のインタビューでは、世界的チームであるTeam Liquidでの活躍、竹内ジョン選手という後輩へのサポート、そして満を持しての専業ゲーマーへの転身など、重要なタイミングで考えをうかがってきました。
2022年現在は再春館システムに所属し、「ストリートファイターリーグ Pro-JP 2022」にも参戦予定。その姿勢は一貫して変わりません。その力強い言葉とアドバイスから、勇気をもらえると思います。
【ネモ選手インタビュー】社会人プロゲーマーだったからこそわかる、プロを目指す人にネモがいま伝えたいこと(2022年4月)
https://gamerszone.jp/post/4277
【特別企画】Team Liquid ネモ選手インタビュー・前編「新環境と、勝ちを見据える視点と現状」(2018年4月)
https://gamerszone.jp/post/861
【特別企画】Team Liquid ネモ選手インタビュー・後編「社会人とゲーマー、2つのプロの矜持」(2018年4月)
https://gamerszone.jp/post/866
【コラム】スト5ゲーマー・ネモの勝てるゲーマー論(全21回・2016年11月〜2018年8月)
https://gamerszone.jp/series/3
マゴ選手
2D神として多彩なゲームで実績を残してきたマゴ選手が、ご自身で連載を執筆してくださっていた時代がありました。まだ個人スポンサーを一切つけずに、「TOPANGA」の動画配信活動くらいだった時代の話です。
当時からその格ゲーの実力はもちろん、攻略のための分析能力、キャラ対策だけでなくヒト対策も含めて、多くのプロゲーマーをサポートし、自らの活躍にも結びつけてきました。
連載「プロゲーマー マゴのゲーム人間論」では、自身が戦う「カプコンプロツアー」や「TOPANGA」などの戦いを振り返ったり、永遠のライバル(?)であるネモ選手との激しい舌戦も展開。もちろん、本人同士は大の仲良しです(だと思います)が、紙面では見事なプロレスを披露してくださいました(笑)。
緻密な攻略、精神面での考え方など、いま読み返してみても多くの格ゲープレイヤーがうなづけるようなノウハウが詰まっています。
【コラム】スト5ゲーマー・マゴのゲーム人間論(全17回・2017年2月〜2018年1月)
https://gamerszone.jp/series/1
竹内ジョン選手
単身乗り込んで活躍した海外大会の実績を経て、ネモ選手との出会いからTeam Liquidに加入し、現在はDetonatioN Gamingで活躍する竹内ジョン選手。
見た目には線が細いですが、勝利を追求する姿勢は大きく、最近では地道に取り組んできたコーディーでその強さが爆発したのも記憶に新しいですね。
インタビューでは、まさにTeam Liquidに加入した直後に話をうかがいました。ネモ選手への感謝と絆や心に秘めた彼の強さの秘密がわかると思います。
新世代プロ格闘ゲーマー・竹内ジョンとはいかなる人物か【前編】「格闘ゲームやっていて大人しいわけないでしょ(笑)」(2018年5月)
https://gamerszone.jp/post/914
新世代プロ格闘ゲーマー・竹内ジョンとはいかなる人物か【後編】「プロゲーマーとしての思考法、『ストV』への思い」(2018年5月)
https://gamerszone.jp/post/915
ふ〜ど選手
ウメハラ選手と並ぶ実力派にして努力家のふ〜ど選手。ゲーム全般の攻略のコツをつかむスピードが尋常ではありません。
インタビュー当時はなかなか大会での勝利をつかめなかった時期でしたが、各ゲーマーとして強くなるためにどんなことをしてきたのか、学ぶ姿勢には共感する方も多いと思います。
ちなみに、ちょうどこのインタビューの直後に倉持由香さんとの結婚を発表。独身時代最後のインタビューです。
【プロゲーマー ふ〜ど選手インタビュー・前編】知らない情報は人に聞き、知っている情報は人に教える、という才能(2019年10月)
https://gamerszone.jp/post/2090
【プロゲーマー ふ〜ど選手インタビュー・後編】マルチゲーマー・ふ〜どの人生攻略哲学(2019年10月)
https://gamerszone.jp/post/2091
ももち選手
「カプコンカップ」での活躍、チョコブランカ選手との結婚、忍ismの設立と、実力はもちろん実業家としての顔ももつももち選手には、2017年のEcho Fox時代に2度の連載をお願いしていました。
テーマは、忍ismとして弟子を取るという話題。そこからハク選手(のちに「ひぐち」に改名)、ヤマグチ選手、ジョニィ選手という3人が選ばれ、いまや3人ともに成長してしっかり活躍しているのだからすごいですね。
その後、2020年にあらためてインタビューをさせていただき、その半生を振り返っています。映画『リビング・ザ・ゲーム』にも描かれていなかった話や、同時期から活躍し、なにかと比較されてきたウメハラ選手への思いなど、前後編のロングインタビューになりました。
プロゲーマー・ももちの「後進の育成について」(前編)(2017年3月)
https://gamerszone.jp/post/174
プロゲーマー・ももちの「後進の育成について」(後編)(2017年3月)
https://gamerszone.jp/post/175
井の中の蛙が大会に飛び込むまで【ももち選手インタビュー 前編】(2020年4月)
https://gamerszone.jp/post/2524
「僕はウメハラさんになろうとしていたんだと思います。でも……」【ももち選手インタビュー 後編】(2020年4月)
https://gamerszone.jp/post/2500
かずのこ選手
eスポーツという言葉が定着する少し前、格ゲー界では「闘劇」という国内大会と、「GODSGARDEN」というチームが大きな影響力を持っていた時代がありました。そんな時代に才能を表したのがかずのこ選手です。
普段あまり自身のことを語る記事を見たことがなかったのでインタビューしたかったというのが、当時取材した理由でした。その後も、このインタビュー記事にはことあるごとにアクセスがあります。
ゲームに関する才能の塊であり、あらゆるゲームをこなす印象がありますが、そのルーツはゲーセン文化、それもウメハラ選手たちよりもやや遅い、最後の「闘劇」世代です。時代の節目を経験した強さは、今もそのプレイスタイルに生きています。
ゲーセンのおじさんに見いだされた若者が「カプコンカップ」を制するまで ~かずのこ選手の過去・現在・未来~【前編】(2019年12月)
https://gamerszone.jp/post/2291
「僕らは『eスポーツ』という言葉を勘違いしてはいない」 ~かずのこ選手の過去・現在・未来~【後編】(2019年12月)
https://gamerszone.jp/post/2292
shuto選手
AXIZというプロチームが立ち上がった時に、『ストV』界の若手筆頭として注目されたのがShuto選手でした。
まだあどけない時期のShuto選手へのインタビューは、これまで聞いてきた百戦錬磨の先達たちとはだいぶ違う、若さと新しい格ゲー世代の息吹を感じたのを覚えています。
2022年の「SFL」では、ネモ選手と同じ再春館システムに所属し、その強さにもさらに磨きがかかっています。果たして当時Shuto選手が語っていた、先輩たちを超えることはできているのか? ぜひ確かめてみてください。
【プロゲーマーShuto選手インタビュー】僕が『ストV』上達のためにやった、たったひとつのこと【前編】(2019年11月)
https://gamerszone.jp/post/2181
【プロゲーマーShuto選手インタビュー】ウメハラさんやときどさんを乗り越えて一番を目指したい【後編】(2019年11月)
https://gamerszone.jp/post/2182
ストーム久保選手
出立ちも言動も生き様も、すべてがいい意味でプロレスなストーム久保選手。当時、神保町の喫茶店で連載のお願いをするために、ライターと3時間近く話し込んでしまったことをよく覚えています。
セルフプロデュース力に非常に長けており、長期の人気連載となりましたが、実は連載を始めたタイミングはちょうどAtlas Bearとしての活動が終わる時期。そこから浪人時代、Team iXA加入という、当時の心境や混乱なども連載の中で綴られています。
また、「SFL」のドラフトでは、試合には出ずにデータを集める役や、かませ犬的な扱いを受けるなど、その愛嬌のあるキャラをもってしてもなかなかにきつい不遇な境遇も受けてきました。そんな状況を乗り越えての2022年、広島Team iXAとしてSFLに、しかもリーダーとしての参戦!
GAMERS ZONEとしての再出発にもお付き合いいただき、SFLでの話など他では聞けない話題は、連載の方で今後も語っていただく予定です。ご期待ください!
【コラム】ストーム久保の「プロ格闘ゲーマーのゲンバから」(2018年11月〜)
https://gamerszone.onrunway.jp/series/27
弦 選手
ネモ選手、竹内ジョン選手とともにTeam Liquidに所属していた日本人各ゲーマーの弦選手。『鉄拳7』勢の中では圧倒的なフィジカルとやり込み度を誇る、日本のエースです。
インタビューしたのは、Team Liquidが格ゲー部門を解散し、DONUTS USGに所属した直後。プロになるまでの紆余曲折と、今後の活動について語っていただいています。
『鉄拳』プレイヤーは、他のタイトルと比べても、初心者を増やそうと努力している方がとても多い印象がありますが、弦選手もそのひとり。お父さんとの関係性などもインタビューで語っていただいています。
【DONUTS USG 弦選手インタビュー】コロナ禍で転機を迎えた『鉄拳』若手最強プレイヤー。専業プロとして決意を固めた想いや2022年の目標を聞く【鉄拳】(2022年3月)
https://gamerszone.jp/post/4196
板橋ザンギエフ選手
「いけんく」などの名言でお馴染みの板橋ザンギエフ選手、通称板ザンさん。ザンギエフ使いの宿命(?)である憎まれ役を、嫌味ではなく演じられる稀有な存在と言えます。
「ストリートファイターリーグ」などでも活躍しており、事あるごとに対戦するネモ選手とのプロレストークが今も人気ですが、実は別にザンギエフしか使えないわけではないことは、格ゲーファンならもちろんご存じでしょう。『バーチャファイター』時代の話題や、戦う上での考え方などをじっくりうかがっています。
個人的には、いろいろあるeスポーツ業界の中でも、まったく波風が立たず、常に一歩脇に立って存在感を出すという印象がありました。自分から率先して前に出るタイプではない
【ストV】対戦相手を観察する力は『バーチャ』で培ったもの【DetonatioN Gaming 板橋ザンギエフ選手インタビュー】(2021年5月)
https://gamerszone.jp/post/3456
ナウマン選手
2020年の「EVO Japan」で、マイナーキャラとされていたさくらでの優勝により一躍注目されたナウマン選手。とかくeスポーツは優勝や活躍で注目されがちですが、若いながらも地道な下積みを続けてきた実直な選手でもあります。
実は動画勢だったとか、GODSGARDENに所属していたとか、あまり知られていない経歴もじっくりうかがっています。精悍なビジュアルとともに、これからの格ゲー界を背負ってほしい逸材ですね。
【ストV】動画勢出身だからこそ、自分の生き様でみんなの心を動かしたい【DetonatioN Gaming ナウマン選手インタビュー】(2021年5月)
https://gamerszone.jp/post/3443
GO1選手
「闘劇」で活躍してきた各ゲーマーというと、ウメハラ選手、sako選手、ときど選手などが有名ですが、彼らがメジャーになったのはカプコン、SNKといった大手格ゲーのプレイヤーだったためです。
その点、GO1選手はいわゆるメジャーどころのタイトル以外から頭角を表したプレイヤーです。かわいいキャラクターで戦ういわゆる「萌えゲー」の分野でした。
その実力は、日本よりも特に海外大会で発揮されてきました。『メルティブラッド』や『ドラゴンボールファイターズ』といった、とんでもない自由度とスピード感を誇るタイトルでの動きはまさに神業です。もちろん、『ストV』なども強いのですが、あまりに2D格ゲーの印象が大きすぎますね。音ゲーでの全国1位、CAG加入といった、その半生もじっくりうかがっています。
音ゲーガチ勢が格ゲーで世界を取るまで 【CYCLOPS athlete gaming GO1選手インタビュー】(2020年10月)
https://gamerszone.jp/post/2963
どぐら選手
時にイロモノに見られ、時に隠れた実力者とも言われ、その実態は誰もが認める努力と才能の人。それがどぐら選手です。
関西弁での歯に衣着せぬ発言と同時に、ライバルであり仲間でもある選手同士の会話では決してビッグマウスをいうことがないとても腰の低いプレイヤーですが、格ゲーの知識と攻略はまさにド変態。大会でも配信でも、常にムードメーカーとして、常に前向きな姿が見られます。
「カピバラスタイルってなんやねん!?」と思った方は、すでにどぐら選手ワールドに引き込まれています(笑)。
「人気と実力は1:1が理想」どぐら選手が目指すのはカピバラスタイル!? 【CYCLOPS athlete gaming どぐら選手インタビュー】(2020年11月)
https://gamerszone.jp/post/3043
Team YAMASA(ユウ選手、ノビ選手、タケ。選手)
2019年の「EVO」に臨む、『鉄拳7』のトッププレイヤー3名が所属するTeam YAMASAへのインタビュー。3人がそろってのインタビューは初めてで、互いの関係性や普段の様子が見られる楽しい時間になりました。
パキスタンという意外な強国の出現で『鉄拳7』の勢力図も大きく変わりました。その当時の衝撃を知りたい方はぜひご覧ください。
「EVO 2019」直前!『鉄拳』プロのユウ、ノビ、タケ。に聞く【前編】 TeamYAMASA結成から2019年のTEKKEN World Tourについて(2019年7月)
https://gamerszone.jp/post/1905
「EVO 2019」直前!『鉄拳』プロのユウ、ノビ、タケ。に聞く!【後編】パキスタン勢など世界の『鉄拳』情勢とTeamYAMASAのこれから(2019年7月)
https://gamerszone.jp/post/1906
ノビ選手
『鉄拳』シリーズで世界を3度も制した、日本を代表するプレイヤーがノビ選手です。
連載の中で「クソゲーマーからプロゲーマーへ」とも語っているように、ゲーセンからプロゲーマーになったというその経歴自体は、ウメハラ選手をはじめとする格ゲーマーに共通する部分だと思います。ただノビ選手はそこから、『鉄拳』というゲームを普及したいという思いで、ゲーセンでのコーチングをしたり、初心者向けの情報を配信で提供するといった活動がとても印象的でした。
これは『鉄拳』プレイヤーに共通することですが、他のゲームのプレイヤー以上に、『鉄拳』を普及させたいという思いを持つ人が本当に多い気がします。その先頭に立っているのがノビ選手です。
ゲームしか取り柄がない、というところから世界を制するまでのストーリーは、格ゲーを知らない人でも驚かされると思います。元々のユーモアのあるキャラでゲーム配信もとても人気ですが、普段は自分からあまり見せない、プロゲーマーとしての考えや努力をこの連載で知っていただけたら、もっとノビ選手が好きになると思います。
Team YAMASA ノビの「ゲームで生きていく」(2021年1月〜10月)
https://gamerszone.jp/series/57
sako選手
ウメハラ選手やマゴ選手と同時期に、カプコン系のゲームで圧倒的な強さを誇ったsako選手。年齢的には最年長ながら、ストイックなやり込みと、勝利よりもただゲームを楽しみたいという考えで、たくさんのファンを持つ選手です。
インタビューでは、幼少期のパソコンゲーム攻略に始まり、ゲーセンでの活躍、奥様のakikiさんとの出会い、専業プロゲーマーになるまでとなってからの歩みなどは、決して派手ではなく、堅実に協力者と出逢いながら築き上げてきた歴史を感じます。
決して荒れることのないTwitch配信など、これからプロゲーマーになりたい人や配信を行っている人のヒントになる話もたくさんうかがいました。
ちなみに、sako選手を語る上でなくてはならない、奥様のakikiさんへの単独インタビューもsako選手よりも前に実施しています。ぜひ合わせてお読みください。
【FAV gaming sakoインタビュー(前編)】“プロゲーマー=副業”を本業に変えるまでの歩みを振り返る(2022年1月)
https://gamerszone.jp/post/3966
【FAV gaming sakoインタビュー(後編)】Twitch配信によって“世界のsako”に(2022年1月)
https://gamerszone.jp/post/4060
「sakoにはゲームを楽しんでほしい」 敏腕マネージャー&sako嫁「あきき」さんが描く、プロゲーマー家族の未来図(2019年6月)
https://gamerszone.jp/post/1795