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【Epic Games Store 無料ゲーム紹介】現代のエネルギー資源問題や環境問題も学べる産業シミュレーション『Rise of Industry』無料配信中

目次
  1. Rise of Industry (ライズ・オブ・インダストリー)
    1. 大規模な開発を手掛ける有力者に成り上がる経営ストラテジー
    2. 日本語は非対応ながら、親切・丁寧なチュートリアルを実装
    3. 資源から開発するという、海外ならではの視点が新鮮
Epic Games Storeより、毎週提供されている期間限定無料ゲームをご紹介するこの企画。

2023年3月3日から期間限定で無料配信されているゲームは、新進起業家として道路や鉄道を造り、効率的な生産ラインを構築し、都市を発展させるストラテジーゲーム『Rise of Industry』。アーリーアクセスとして開発が続けられているタイトルで、これまで本連載で紹介してきた『Recipe for Disaster』や『City of Gangsters』なども手掛けるKasedo Gamesのタイトルといえば、シミュレーション部分のイメージが湧くだろう。

無料配信期間は2023年3月10日 1:00までとなっている。

Rise of Industry (ライズ・オブ・インダストリー)



価格:3448円
無料期間:~2023年3月10日 1:00
開発者:Dapper Penguin Studios
パブリッシャー:Kasedo Games
リリース日:2022年8月11日
日本語:非対応
https://store.epicgames.com/ja/p/rise-of-industry-0af838

大規模な開発を手掛ける有力者に成り上がる経営ストラテジー


『Rise of Industry』は、政治的な変動や社会体制の変化が相次いで起こっていた20世紀初頭。この時代に生きる実業家として都市を大きくしていくことが目標だ。150種類を超える製品を生産し、原材料から最終製品までの全工程を管理。複雑な供給システム、生産チェーンを完成させ独自の市場を作り出して成功者を目指す。


純利益を最重症視しながらも、さまざまな天然資源の採掘、人口増に対応するための農業分野の食糧調達、工業生産物など、複雑な生産ラインの構築と最適化を行っていく。


プレイヤーは新進起業家。すでに存在する町に工場を建設し、効率的な生産ラインを構築し、原材料を輸送し、完成品を生産し、世界の発展途上都市との貿易を手配し、これらの都市が繁栄するのに必要な資源を提供するといった一連の都市開発を行っていく。

ゲームモードは「チュートリアル」、特定の目的が設定された「シナリオ」、自由に街を発展させる「サンドボックス」などがあるが、メインは「シナリオ」で与えられた条件を満たすべく都市を発展させていくというもの。パラメーターややれることが本当に多いので、「チュートリアル」で作業手順を覚えないと進めるのは難しい。

日本語は非対応ながら、親切・丁寧なチュートリアルを実装


最初の段階で町は出来上がっており、産業の中心地となるヘッドクオーターを設定しておく。続いて、水資源を得るための浄水施設や、石炭を採掘する炭鉱、木材を管理する木材集積所などを作っていく。さらに、住民の食を賄うための小麦畑やその販売所なども。これらをもとにして、町の工業が発展していくという流れだ。


それぞれの設備は道路でつなぐことで自動車による輸送が可能になる。このあたりの細かさはKasedo Gamesならでは、という感じだ。

発展していくと、それぞれの施設などをオークションで競売にかけたり、競合の設備などを入手できるようにもなっていく。このあたりからは単なる産業シミュレーションから、敵対する企業との闘いの要素が出てくる。


とはいえ、チュートリアルで教えてくれるのはごくわずかな基本のみ。何をどうすれば発展させられるのかは、自由度が高く、裏を返せばプレイヤーの手腕が問われる。

資源から開発するという、海外ならではの視点が新鮮


『Rise of Industry』の面白いところは、最終的に作れる工業生産物もさることながら、資源開発の細かさだ。

昨今、地球環境に対する懸念から世界中でエネルギー資源の活用方法や、温室効果ガス(CO2)の排出量の削減、それらを吸収するための植林などの活動が進められている。一方、豊富な資源を持つ日本では、これらの条件があまり深刻にとらえられていないままだ。

電気自動車のやや無理強いのような導入にせよ、ロシアの天然ガス資源の輸入問題による開発も、あるいは小麦などの輸入困難による食糧安全保障の問題も、日本では入手が困難になる今の今まで、どうにかなると思っていた人が多かった。

その点でいえば、『Rise of Industry』のようなゲームの中で、資源に対する考え方を基礎から遊べる=学べることには大きな価値があるとも言える。国境を接しており、水も空気も石油も資源を共有している海外の国々は、日本以上にこれらの問題にシビアだ。だからこそ普通にシミュレーションゲームにこうした要素を盛り込んでいるのだろう。同時に、自然を犠牲にして大量生産を行うか、良心的な実業家として環境を守りながらバランスをとれるかどうかもプレイヤー次第。


もっとも、それがゲームとして楽しいかどうかは別の話だ。ゲームを進めるために必要となる要素が細かくなるほど、ゲーム的な要素よりも事務的な作業要素の方が増えてくる。そこで本作では、競合する企業などとの競争の部分を強調し、覇権を握るためのストラテジーゲームという位置づけにしているのだろう。

150種類を超える製品を生産し、原材料から最終製品までの全工程を管理できる優れたスキルを持つ起業家だけが、複雑なサプライチェーンを完成させられる。自動車やコンピューターなどを市場に送り出すためには、トラック、高速列車、大容量の飛行船による効率的な物資輸送を可能にする強固な輸送網なども必要だ。


日本語化は一切されていないが、チュートリアルは非常に親切なので、さわってみるのは問題ない。ゲームのいいところは、言語うんぬんがわからなくてもボタンや機能が分かればプレイできることだ。

ゲームシステム、目的ともに、日本語化されても面白いタイトルではある。日本には関係のないこととガラパゴスに閉じこもらずに、世界規模の資源の考え方、あり方をゲームで学べる、いい教材と言ってもいいかもしれない。



【連載】Epic Games 今週の無料配信ゲーム

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