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【Epic Games Store 無料ゲーム紹介】『ARK: Survival Evolved』自由とは不自由なもの……恐竜世界でゼロからサバイバルするとはどういうことか

目次
  1. 今週の無料ゲーム『ARK: Survival Evolved』
  2. チュートリアルもほとんどない、文字通りの孤独な無人島暮らし
  3. 豊富なマップとマルチプレイが醍醐味だが、まずはシナリオモードのシングルプレイ
  4. 『モンハン』よりも原始的なクラフトシステムで、ひと狩り行くのもひと苦労
  5. 素材を効率的に集めるために「道具」を活用しよう
  6. 人が生きるために必要なこと、ほかに何がある?
  7. オススメポイント:サバイバルはほんの序の口。新しい土地、マルチプレイと超特大ボリューム!
Epic Games Storeより、毎週提供されている無料ゲームをご紹介するこの企画。今回は、恐竜のいる世界で生き残りをかけて戦う、オープンワールドサバイバルアクション『ARK: Survival Evolved』(アーク:サバイバル エボルブ)をご紹介しよう。

なお、今週は日本語非対応のストラテジーRPG『Gloomhaven』(グルームヘイブン)も期間限定で無料公開されている。
Gloomhaven|Epic Games Store(日本語非対応)
https://store.epicgames.com/ja/p/gloomhaven-92f741


今週の無料ゲーム『ARK: Survival Evolved』



価格:2080円
無料期間:~2022年9月30日
開発者:Studio Wildcard
パブリッシャー:Snail Games USA
リリース日:2020年6月12日

【これから始めるPCゲーム】「Epic Games Store」の使い方
https://gamerszone.jp/post/2327


チュートリアルもほとんどない、文字通りの孤独な無人島暮らし


Epic Games Storeの期間限定無料ゲームとしてこれまで紹介してきた中で、『ARK』は最も有名で規模の大きな名作ゲームと言っていいだろう。すでに何百時間、何千時間とプレイし続けている人もいるかもしれない。

しかし、「サバイバルアクションゲーム」というジャンルは、この手のゲームをプレイしたことがない人には非常にとっつきにくい。中でも『ARK』はチュートリアルなども最低限で本当に不親切。ファミコン時代の迷作『トランスフォーマー コンボイの謎』と並ぶくらい、初見殺しの難しさを誇る。

そこで今回は、スタートからの序盤の動き方について丁寧にご紹介してみたい。基本的な動き方がわかってくると、『ARK』の奥深さがわかり、何もかも自由に選べることの楽しさがわかるはずだ。

豊富なマップとマルチプレイが醍醐味だが、まずはシナリオモードのシングルプレイ


本来の『ARK』は、プレイヤーキルも可能なPvP、大型恐竜を一緒に狩るPvEなど、多彩なモードを持っている。中でもマルチプレイに関しては、あらかじめ用意されたサーバーのほかに、自分でオリジナルサーバーを立てて遊ぶこともできる。PvPでは、住居やアイテムなどを作った際に、別のプレイヤーに奪われてしまうこともある。なので、まったり遊びたい場合は自前のサーバーを構築して、そこに友人などを呼んで遊ぶことが多い。

今回は、シンプルに一人プレイをご紹介するが、世界設定やキャラクターの強さ、環境の影響などのパラメーターはかなり詳細に設定可能。体力や攻撃力を高めたり、恐竜の体力を減らすなどして難易度を下げることもできるので、素材を集めて少しずつ成長させるのが苦手な人でも遊びやすい。

▲起動すると現れる画面。今回はストーリーモードをプレイするので、「ストーリーARKS」の1番目「THE ISLAND」を選び、下にある「シングルプレイ開始」を選ぼう。難易度は左のスライダーでかなり細かく微調整できる


『モンハン』よりも原始的なクラフトシステムで、ひと狩り行くのもひと苦労


ゲームの目的は、恐竜のいる世界で生き残ること。この場合の「生き残る」という表現は、『モンスターハンター』シリーズのように恐竜を倒すための武器があらかじめ選べて、雑魚モンスターを狩りながらボスを攻略するといったものではない。

『ARK』の主人公はひとりのか弱き人間で、ほぼ裸同然で島に放り出される。手にはなにやら埋め込まれているが、武器はおろか洋服さえ最低限だ。その辺をうろついている鳥っぽいドードーという生き物や魚もいるが、縄もナイフもない。ましてや周囲をうろうろしている大型恐竜を相手に素手で戦うのも無謀というもの。なので、まずは最低限生きるために必要なものをゲットする必要がある。

操作はWASDによるFPSと同じキーボード&マウスで、コントローラーも利用可能だ。ジャンプやしゃがみなどもでき、攻撃手段としてはマウスでパンチを繰り出せる程度。水の中に入れば泳ぐことも可能だが、マリオと違って息が続く間しか泳げない。

こうした人間としての非力さはパラメーターを見るとわかる。「酸素量」は水中の息の量だし、「食料」は空腹度を示す。「水分」はのどの渇きを示す。とにかく生存能力のないか弱い存在なのだ。ちなみに、勝手に排泄(脱糞)もする(のちにそれを肥料にして栽培も行えるようにもなるが、今は置いておこう)。

▲「I」ボタンを押すと「インベントリ」が開き、アイテムやパラメーターが確認できる。序盤で重要なのは「食料」や「水分」といった部分。ここが減りすぎるとめまいを起こして倒れてしまう

ただし、幸いにも我々人間には「知恵」があり、この主人公もサバイバルを続けることでレベルアップし、いろいろな技術を身に着けられるようになる。そこにあるもので生きていくための道具を作ったり、ものを集めたりして生活を整えていくのが、最初の目的となる。

素材を効率的に集めるために「道具」を活用しよう


裸でできることなど大してない。まずは、近場の茂みのあたりで「E」キーを押しながら歩いてみよう。これで周りにあるものを拾うことができ、さまざまな木の実、石、わらなどが手に入る。

▲「E」キーを押すと素手でモノを拾う。場所によってさまざまな素材が手に入る

お腹が減ったら、序盤はこの木の実を食べよう。「I」ボタンで「インベントリ」を開き、木の実にカーソルを合わせて「E」キーを押せば食べられる。肉や魚が食べられるのはもっと後の話。贅沢は言っていられない。

続いて、パンチはできるので、木があったら殴ってみよう。これで木材などがゲットできる。序盤のうちはこの木材と、拾った石とわらが主なクラフトの原料だ。まだ動物や恐竜には触れなくていい。

▲木を素手で殴ったところ。殴るごとに木材などが手に入る

ある程度素材がそろって来たら、集めた素材でクラフトをしてみよう。といっても、主人公には最初はモノを作る技術や知識はない。どんな素材でどんなものが作れるかのレシピが、「エングラム」と呼ばれるものだ。エングラムは生存し続けてレベルアップすることで得られるポイントを使って覚えられる。

▲画面上部の左から2番目のアイコンが「エングラム」だ。序盤のうちに4列目くらいまでのエングラムを解放し、作れる道具を増やそう

「1」の欄にある「石のピッケル」を解放すると、「インベントリ」の右にある「製作」という欄に追加されるので、右クリックして「1つ製作」を選んで少し待つと「インベントリ」に「石のピッケル」が追加されているはずだ。

▲「石のピッケル」で右クリックして「1つ製作」を選ぶと1本製作する。「E」キーを押せば何個も作れる(が、そんなにいらない)。黒い道具は素材が足りていないものを示す

作ったピッケルは装備しないと意味がないのは『ドラゴンクエスト』シリーズと同じだ。装備するには「インベントリ」のアイテムを左クリック+ドラッグして、画面下の1~0までの枠に移動させよう。お察しの通り、これがキーボードの1~0に対応しており、キーひとつで装備を切り替えられる。

さっそく装備して木を殴ると、素手よりも素早く木材などの素材を集められる。これで岩なども壊せるようになるので、いろいろな素材を集めてみよう。「石のピッケル」自体も壊れてしまうので、いくつか作っておいてもいい。

▲「石のピッケル」で木や岩をたたいて序盤に必要な素材を集めよう


人が生きるために必要なこと、ほかに何がある?


さて、サバイバルする上で次に必要なことはなにか。

一番大切なのは身を守ることだ。昼と夜の概念があり、夜になれば当然冷えるし、暗くなれば周囲は見えなくなる。恐竜に襲われてしまうかもしれない。雨が降れば体が濡れて低体温症になる可能性も。こたつもストーブもこの世界にはない。

こうした不安を解決するために最初に必要なのが、動物として人類が初めてコントロールできたと言われる「火」だ。

まずは「エングラム」で「1」にある「たいまつ」を解放しクラフトする。装備すると夜の間も周りを見渡すことができるようになる。

▲たいまつをつけたところ。

しかし、寒さをしのぐにはやや心もとないし、常に手がふさがってしまってはいざというときに戦うこともできない。なので、「たき火」も同時に作っておこう。

これら火を扱うものを作るには、新しい素材「火打石」が必要になるのだが、拾っても拾っても手に入らない。実は、「石のピッケル」を使って岩を壊すことでゲットできる。

ちょっと癖があるのは、たき火に火をつける方法だ。まず、作ったたき火を設置して近くに行くと、たき火のステータスなどが表示されるので「E」キーを押す。

▲近づくとたき火のところに「インベントリを開く」という表示が現れ、たき火の耐久性などのステータスがわかる。これは製作した家や箱なども同様だ

するとインベントリが開くので、たき火の燃料になるもの(繊維や木材など)をドラッグしてたき火に放り込もう。

▲中央の「建造物」という欄に「たき火」と表示され、左のインベントリから右のインベントリに「わら」を入れてみた

インベントリを閉じるとメッセージが「火を点ける」に変わり、「E」キーを押せば火が付く。マウスを回したりして火を起こす作業までは要求されないのでご安心を。

▲たき火をつけることができた。燃料がなくなると消えてしまうが、再度同じ手順で火を点けられる

たき火の近くにいることで、少なくとも夜の寒さに凍える心配はなくなった。真面目な話、たき火なしでそのまま夜になってしまうと、簡単に死んでしまうのだ。

ちなみに、死ぬとその場所にアイテムがドローされて何もない状態で復活する。レベルなどは維持されるので安心してほしい。復活後にその場所に行ければアイテムの回収も可能だ。

▲あわれ、命を落としてしまうとこんなアイテムが残される。時間内に回収すれば元のアイテムはすべてゲットできる

このような要領で、エングラムで新しい道具の作り方を覚えながら、どんどん環境を整えていこう。恐竜を仕留めたいなら序盤は「槍」を作り、序盤は水辺に住むおとなしめな恐竜「パラサウロロフス」を倒すのがオススメだ。服を作るのに「皮」が必要になるが、それを入手するのに適している恐竜だ。

さらに大事なのは夜の過ごし方。何もしないでいるとほぼ夜通し過ごすことになり、リアルなゲームプレイの時間も無駄に延びてしまう。なので、早めに「皮の寝袋」を作って眠れるようにするのも大事だ。外で寝ると雨が怖いので、「わら」シリーズの家の素材などを作り、雨がしのげる程度の家も作ろう。

▲わらや木材を集めることで家もクラフト可能。床と壁と屋根が最低限あれば雨露はしのげる。いずれ木の家なども作れるので最初は簡素でいい

この頃になると、木材や石を集めすぎて動けなくなることもあるだろう。当然、ひとりの人間が持てるアイテムの量は決まっており、重すぎると身動きが取れなくなってしまうこともある。なので、素材を保管して置ける「収納ボックス」も早めに作りたい。箱ごとに素材や家具や武器など、用途を分けておくと便利だ。

▲収納ボックスには素材などのアイテムを保管できる。すぐにインベントリがいっぱいになってしまうので、早めに作っておきたい


オススメポイント:サバイバルはほんの序の口。新しい土地、マルチプレイと超特大ボリューム!


ここまで紹介してきたのは序盤も序盤、前説みたいなもので、本番にはまだ到達していない。クラフトできるものはわらから木製、さらに鉄製とどんどん進化していくし、恐竜を手なづけて育成(「テイム」と呼ぶ)したり、植物の種から栽培して収穫物を増やすといったこともできる。レベルがさらに上がっていけば、鉄製の拳銃のような武器などなど、本当にさまざまなものをクラフトできるようになっていく。

このように、平和な世界でRPG的に遊ぶのももちろんいいのだが、「サバイバルアクション」というのはなにも生存するためというだけではなく、バトルロイヤル的な意味合いもある。PvPサーバーに行けば、血で血を洗う戦いが待っている。

そんな殺伐としたゲームゆえに敬遠される人も多いが、今回紹介した流れを追うと、純粋に『ARK』というなんでもできるゲームの基本を楽しむことはできるはずだ。なにより無料で手に入るのだから、とりあえず試してみてほしい。単に素材を集めて家を作るだけの作業が、なぜか無性に楽しくなって時間は一瞬で溶けるはずだ。

ちなみに、『ARK』のゲーム本体だけでなく、シングルプレイ用の別シナリオDLCも無料で配布中。『ARK』をインストール後にそれぞれ追加できるので、忘れずにゲットしておこう。

ARKのアドオン
https://store.epicgames.com/ja/all-dlc/ark?sortBy=relevancy&sortDir=DESC&count=40

サバイバルアクションは、ハマる人はとことんハマれる非常に面白いジャンルだ。Epic Games Storeがくれた出会いをじっくり味わってみてほしい。



ARK: Survival Evolved|Epic Games Store
https://store.epicgames.com/ja/p/ark
Gloomhaven|Epic Games Store(日本語非対応)
https://store.epicgames.com/ja/p/gloomhaven-92f741
【これから始めるPCゲーム】「Epic Games Store」の使い方
https://gamerszone.jp/post/2327
【連載】Epic Games 今週の無料配信ゲーム

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