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【今週のEpic Games Store 無料ゲームレビュー(8月22日〜29日)】『Kamaeru』&『Strange Horticulture』:ほのぼの育成ゲームと狂気(?)のパズルアドベンチャー

目次
  1. 『Kamaeru』(カマエル)
  2. 『Strange Horticulture』(ストレンジ ホーティカルチャー)
Epic Games Storeより、毎週提供されている期間限定無料ゲームをご紹介するこの企画。

2025年8月22日(金)より期間限定で無料配信されているゲームは、カエル育成ゲーム『Kamaeru』と、『Strange Horticulture』の2本だ。

無料配信期間は、2025年8月29日(金)0:00まで。

『Kamaeru』(カマエル)


『Kamaeru』は、カエルの収集と自然保護をテーマにした心温まるスローライフゲームだ。


幼少期を過ごした湿地を舞台に、主人公は古い友人のアクセルと協力して環境を再生し、500種類以上のカエルたちが暮らす楽園を作り上げていく。

この湿地にはたくさんのカエルが生息しており、彼らが快適に過ごせるようなアイテムを配置することで、環境を整えていく。チュートリアルではベッド(バスタブ?)を購入して配置すると……


どこからかカエルがやってくる。カエルの種類や体色などはさまざまで、ポーズも非常に個性的。写真を撮ったりして個性的なカエルの生態をコレクションしていける。


カエルとの関係は与えるエサなどにより変わっていく。これらのエサは湿地の中で取れる虫たちだ。


虫の採集には、湿地帯の環境を整えていく中で徐々に取れるようになっていく。水辺を作り、適切な場所に植物などを置くことでどんどんカエルにとっての環境が出来上がっていく。


こうして、餌を与えたり、カエル同士を繁殖させたり、写真を撮ったりしながら、彼らが言う「フロゲデックス」を完成させることが最終目標。その過程がコレクション欲を刺激する要素となっている。資金が貯まり、家具を設置・カスタマイズすれば新しいカエルが訪れ、住処が賑わっていくという仕組みも魅力だ。

劇的なストーリー展開があるわけではなく、カエルの数や新しいカエルの繁殖などをゆったり楽しむという意味では『たまごっち』や『どうぶつの森』のようなイメージだが、集めたカエルを使って何かするわけでもないところが、ほのぼのした雰囲気を醸し出している。カエル好きの方や癒しの空間を求めている方におすすめだ。

カエル度:★★★★★
自然保護を学べる度:★★★
おすすめ度:★★★

定価:1980円
デベロッパー:Humble Reeds
パブリッシャー:Armor Games Studios
リリース日:2024年12月4日
初回リリース日:2024年6月9日
URL:https://store.epicgames.com/ja/p/kamaeru-0c301e


『Strange Horticulture』(ストレンジ ホーティカルチャー)


『Strange Horticulture』は、不気味な森と険しい山々に囲まれた町「アンダーメア」にある「幻想植物店」(Strange Horticulture)を舞台にした、一風変わったパズルアドベンチャーだ。


プレイヤーは亡くなったおじの店を引き継ぎ、訪れる奇妙な客たちにおじが大切に育ててきた植物を提供しながら、この世界にある数百年にわたるオカルト的な謎へと巻き込まれていく。

ゲームは以下のような画面を中心に展開される。上段にある植物はこの店で管理している植物たち。黒猫がいる右のウィンドウは店の入り口で、ベルを鳴らすとこの店を頼りにしている客が訪れ、彼らの望む植物を提供することで物語は進んでいく。

植物はどれも個性的で、それぞれ名前はついているが、プレイヤーはそれらの名前も使い道(効果)も知らない。そこで、客の言葉と植物図鑑の説明や図解、そして実際に「詳しく観察」で自分で確認した情報をもとに、客が求める植物を探して提供していく。


ある日訪れたヴィクトリア グレイという女性は、誰も住んでいない2階の部屋から聞こえてくる声の理由を知りたいという。何を言っているのかと思われるかもしれないが、彼女が望む「聖ジョンのポピー」という花を図鑑で調べ、特徴を確認してみると、なんと「聴力が改善される」という。棚を調べてみるとどうやらこの花らしい。


この花を彼女に渡し(客の緑の枠にドラッグ&ドロップする)、正解すると花の名前とおじが残した植物が特定できる。こうしてひとつずつの植物の名前などが判明していく。


図鑑があるなら調べれば分かりそうなものだが、この図鑑はモノクロな上に、花、葉、実などの一部の特徴しか書かれていない、ある意味で不完全な図鑑になっている。そのため、客の要望に沿って合うものを探していかなければならないのだ。

ただ、客が求める用途がこれまた変なものばかり。恐怖で眠れないので安眠したいとか……


秘密を守るために植物を使うとか……


記憶力を回復させるといった要望が舞い込んでくる。つまりこの植物たちは、クスリのような効果を発揮できるというわけだ。

それだけにもし異なる植物を提供してしまうと、大きな問題になる可能性がある。そのため、植物を間違えてしまうと「湧き上がる恐怖」というものがプレイヤーに降り掛かり、3度間違えると……


心が砕けてしまう。そうなってしまったら、心を集めて作り直すと再び店に戻って来れる。


こうして植物を特定していく中で、さまざまな人物からの依頼や手紙なども舞い込んでくる。手紙の中には、別の町や地域にある珍しい植物の情報もあり、依頼をこなしたり植物に水をあげたりすることでたまる「探索意欲」があるときに地域のマップを開くと、それらの情報をもとにその場所を訪れて、新しい植物を入手できることもある。遠回しな言い方をしているが、地名や町の名前、場所の目安などを参考にすればわかるだろう。


1日に応対できる人数は決まっており、日を跨ぐと新しい客が新しい要望を持ってやってくる。それらをこなしながら、この不思議な世界で店を切り盛りしつつ、新たな植物を特定していくのも面白い。

すでに特定できた植物にはタグをつけたり、テーブルの上から引き出しにメモや手紙をしまったりもできる。中には引き出しに入っているが何に使うのかわからないアイテムなどもあるが、それらは追々わかっていくだろう。

言葉とイラストによるパズル要素がゲームの大半を占めているが、癖が強い登場人物たちと、いろいろな街で見つかる新しい植物の現実離れっぷりが非常に楽しい。行き詰まったときにはヒントもあり、与えられたアイテムなどをつぶさに探しながら植物を特定できるうれしさもある。


ストレスが溜まってきたら、黒猫の耳をなでて癒されよう。特殊なシステムだが、アドベンチャー好きの方ならぜひ遊んで欲しい一本だ。

独自の世界観度:★★★★★
パズルの難易度:★★
おすすめ度:★★★★★

定価:1580円
デベロッパー:Bad Viking
パブリッシャー:Iceberg Interactive
リリース日:2022年1月21日
日本語:対応
URL:https://store.epicgames.com/ja/p/strange-horticulture-360e80

Epic Games Store
https://store.epicgames.com/ja/

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