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葛藤と特攻のCombo Breaker 2019!!【ストーム久保の「プロ格闘ゲーマーのゲンバから」第8回】
ALIEN WEAR ZONE読者の皆さまどうも! TEAM iXA所属 ストーム久保です。
今回私は2019年5月24から26日にかけて、アメリカ・シカゴにて開催されたCPT大会「Combo Breaker 2019」(以下、CB)に参加してきました。
もう結果をご存じの方もいらっしゃると思うので、先にお伝えしておきます。今回も恥ずかしながらポイントを得られない順位、「65位タイ」で敗退しました。
気がつけばもう6月。2019年も半分が終わった段階で私の持っているCPTポイントはCB前に開催されたフランスでの大会で得た「5」ポイントのみ……。自分の弱さを受け入れて、反省するばかりです。
なので今回の記事は試合の前後、最中で経験した出来事を執筆致します。
試合中は相手はもちろん、自分との戦いでもあります。私、ストーム久保の内心までも晒した大会ゲンバを、じっくりとお読みください!
in3rdeyevision 選手 使用キャラクター:ユリアン
初戦の相手は陽気なユリアン使いのin3rdeyevision選手。
▲写真左がin3rdeyevision選手
今年はアビゲイル一本で勝ち抜くには心もとない性能に弱体化されているので、現在は苦手な組み合わせにはGを出せるように練習をしています。
ですが、まだGを使用して全キャラクターとの組み合わせを経験していなかったため、アビゲイルとGのどちらを出していいか悩む組み合わせがありました。
1回戦で対戦するユリアンに対してもまだ答えが出ていなかったので、この試合の先を考えてキャラクターを決めることにしました。
今回のpoolは順調に勝ち進むと、3回戦目に強豪キャミィ使いと当たる可能性があります。キャミィに対してはアビゲイルをぶつけることは決まっていたのですが、最近はGに集中していたためにアビゲイルの練習が正直疎かでした。
そんな状況でアビゲイルを満足に動かせるのか不安があったので、まず不安を取り除くために1回戦目は慣らすことを目的に、アビゲイルを選択する考えに至りました。
これで負けたら……なんて先ほどとは別の不安を感じながらも、結果は2-0で勝利。幸先良いスタートを切ります。
●ウィナーズ2回戦
Malcolm Strickland 選手 使用キャラクター:サガット
Gを使って2-0で勝利。Gを練習してきた結果が現れた試合だったので、非常に嬉しかったです。
大会で安定して勝ち進むために、相手のキャラクターに相性が良いキャラクターをぶつける、通称「被せ」をする目的で練習してきたGがしっかり役目を果たしてくれました。
この調子でGを投入して対戦するキャラクターを増やしていけば、安定して大会で勝ち進めるようになるはず。Gでの勝利は、今後のモチベーションに繋がります。
danslip 選手 使用キャラクター:キャミィ
今回のCBはpool決勝に進んだ2人は勝っても負けても突破、そして決勝前にルーザーズに落ちた選手の中から勝ち抜いた1人が突破。合計3人がpoolを突破するルールです。
ここ最近の大会でpoolを抜けられずに敗退が続いていた私にとって、今回のルールは精神的にありがたかったです。pool決勝にさえ進めれば、poolを突破できる。少しでも自信を生み出したい今、どうにかしてpool突破を確定させたい一心で準決勝に挑みました。
danslip選手には1回戦目から準備をしてきたアビゲイルを選択。アビゲイルならリーチの差で近寄らせなければ、キャミィ相手に優位に立ち回れるうえに、対策もしている組み合わせなので自信を持って動かせるはず……だったのですが、pool抜けを意識し過ぎてミスを連発してしまい初戦を落とします。
出鼻をくじかれましたが、ここでルーザーズに落ちる訳にはいきません。緊張している心を解すためにも、大会前夜に思いついた新しいメンタル回復方法を実施しました。
「俺はあのストーム久保だぞ!」
道端で酔っ払ったおじさんが叫んでいるかのような、危なっかしいワードを心の中で唱えます。もしかしたらブツブツと声に出していたかも知れません。
格闘ゲームはメンタル勝負な部分があります。自信が無かったり、弱気になっている状態ではプレイに大きく影響を及ぼし、勝てる試合も勝てなくなります。なので自分の中から自信を絞り出すために、根拠は無くてもいいので強気になれるワードを心の中で唱えてメンタルの回復を試みます。
ちょっとおかしい話なのは理解していて、思わず笑ってしまいましたが、不思議なことに気が楽になっていくのを感じました。冷静に試合を振り返って自分のミスや、相手が対応できていない行動や手癖を思い返して次の試合に備えることにできました。
おかげで2試合目、3試合目はミスも少なく勝利することができました!
これでpool決勝に進出。次の試合は勝ったらウィナーズで突破、負けてもルーザーズでpoolを抜けられます。ひとまずは小さな目標を達成しました。
801 Strider 選手 使用キャラクター:G
「今、世界で一番強いG使いは誰?」
この質問にはほとんどのプレイヤーが801 Strider選手と答えるでしょう。私もGを練習する際は対戦動画を参考にさせていただいています。
参考にしているからこそ、私は801 Strider選手と自分のレベルに差があることを理解していました。さらにアビゲイルはGに対して相性が悪かったので、大会前日まではG同キャラのミラーマッチでイチかバチか勝負をしようと考えていました。
直前の試合でdanslip選手にアビゲイルで勝利した際に手ごたえを感じたので、急遽アビゲイルで試合に挑むことにしました。しかし、コンボ選択のミスや起き攻めのクオリティなど、明らかに昔と比べて劣化している自分のプレイでは勝てないと悟りました。
大会に出場するからには悔いは残したくない。それならと今一番練習しているGにキャラクターを変更しますが、801 Strider選手とミラーマッチするにはキャラクターの理解度が違います。つまり私が格下の立場での対戦です。
それを客観的に理解できていたおかげで、勝つためのプレイスタイルが決まりました。「この2試合だけ勝てればいい」の短期決戦スタイルで2試合目に挑みます。
大会なのでその日のコンディション次第で、プレイミスをする可能性はいくらでもあります。普段は対空成功率が非常に高い801 Strider選手といえども、ひたすら飛び込んでくるリスクリターンを無視した動きに動揺したのか、何度かミスをしたところにコンボを決めた私が2試合目を勝利しました。
あまり好ましい戦法ではありませんが、今の私が勝つにはこれしかない..言い訳に近い言葉を唱えながら3試合目が始まります。
3試合目。1ラウンド目は調子よく先取することができました。しかし、ここから徐々にキャラクターの理解度と経験値の差により対応され始めて、2ラウンド目は敗北。
最終ラウンドはチャンスを掴もうとVトリガーを絡めたラッシュを仕掛けますが、がっつり防がれます。これ以上どうしたらいいのかわからなくなって、コマンド投げのスカリを見逃さずにコンボを決められて負けました。
自分の現状を理解して戦法を変えたのは、我ながら偉いと思っています。人によってはダサい、汚いプレイスタイルと言われようが私は私を褒めました。
しかし、そんな状況になる前にもっと実力や自信があればやらなくて済んだので反省点でもあります。今後も練習に励みます。
負けましたが、ルーザーズでpoolを突破したこと自体は嬉しかったです。その嬉しさは次の試合でF.A.N.G使いに負けて消し飛びましたが……。
ここまで見たくない成績表は小学生と中学生と高校生以来ですね。戒めも兼ねて自分でこの表を作りましたが、制作中はずっと本当に苦しかったです。この悔しさを忘れないようします。
本稿が公開されることにはもう参戦した後かもしれませんが、次に参加するCPT大会は2019年6月8日から9日にかけて台湾にて開催される「Taipei Major」の予定です。こちらの大会にはTEAM iXAから私の他に、新たに所属した「Gunfight」さんも一緒に参加しますので応援宜しくお願い致します。
それではまた次回の更新でお会いしましょう! 良い報告ができるように頑張ってきます。
以上、ストーム久保がゲンバからお伝えしました。
https://www.youtube.com/channel/UCT_H-s80HEQbfAnjeT6Evgw
また、私が所属している「TEAM iXA」の公式ショップがオープンしました!
https://shop193.yarukiman.com/
こちらでしか買えないグッズがたくさんあるので、良かったら見てみてください。
今ならクーポンコードを発行中! 購入画面下にあるクーポンコード入力画面に「storm」と入力すると193円引きのキャンペーン中です!お買い求めの際はご利用ください。
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TEAM iXA(チーム イクサ)
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今回私は2019年5月24から26日にかけて、アメリカ・シカゴにて開催されたCPT大会「Combo Breaker 2019」(以下、CB)に参加してきました。
もう結果をご存じの方もいらっしゃると思うので、先にお伝えしておきます。今回も恥ずかしながらポイントを得られない順位、「65位タイ」で敗退しました。
気がつけばもう6月。2019年も半分が終わった段階で私の持っているCPTポイントはCB前に開催されたフランスでの大会で得た「5」ポイントのみ……。自分の弱さを受け入れて、反省するばかりです。
なので今回の記事は試合の前後、最中で経験した出来事を執筆致します。
試合中は相手はもちろん、自分との戦いでもあります。私、ストーム久保の内心までも晒した大会ゲンバを、じっくりとお読みください!
大会で勝ち抜くために、被せろキャラクター!
●ウィナーズ1回戦in3rdeyevision 選手 使用キャラクター:ユリアン
初戦の相手は陽気なユリアン使いのin3rdeyevision選手。
▲写真左がin3rdeyevision選手
今年はアビゲイル一本で勝ち抜くには心もとない性能に弱体化されているので、現在は苦手な組み合わせにはGを出せるように練習をしています。
ですが、まだGを使用して全キャラクターとの組み合わせを経験していなかったため、アビゲイルとGのどちらを出していいか悩む組み合わせがありました。
1回戦で対戦するユリアンに対してもまだ答えが出ていなかったので、この試合の先を考えてキャラクターを決めることにしました。
今回のpoolは順調に勝ち進むと、3回戦目に強豪キャミィ使いと当たる可能性があります。キャミィに対してはアビゲイルをぶつけることは決まっていたのですが、最近はGに集中していたためにアビゲイルの練習が正直疎かでした。
そんな状況でアビゲイルを満足に動かせるのか不安があったので、まず不安を取り除くために1回戦目は慣らすことを目的に、アビゲイルを選択する考えに至りました。
これで負けたら……なんて先ほどとは別の不安を感じながらも、結果は2-0で勝利。幸先良いスタートを切ります。
●ウィナーズ2回戦
Malcolm Strickland 選手 使用キャラクター:サガット
Gを使って2-0で勝利。Gを練習してきた結果が現れた試合だったので、非常に嬉しかったです。
大会で安定して勝ち進むために、相手のキャラクターに相性が良いキャラクターをぶつける、通称「被せ」をする目的で練習してきたGがしっかり役目を果たしてくれました。
この調子でGを投入して対戦するキャラクターを増やしていけば、安定して大会で勝ち進めるようになるはず。Gでの勝利は、今後のモチベーションに繋がります。
セルフメンタルサポート~俺はあのストーム久保だぞ
●ウィナーズ準決勝danslip 選手 使用キャラクター:キャミィ
今回のCBはpool決勝に進んだ2人は勝っても負けても突破、そして決勝前にルーザーズに落ちた選手の中から勝ち抜いた1人が突破。合計3人がpoolを突破するルールです。
ここ最近の大会でpoolを抜けられずに敗退が続いていた私にとって、今回のルールは精神的にありがたかったです。pool決勝にさえ進めれば、poolを突破できる。少しでも自信を生み出したい今、どうにかしてpool突破を確定させたい一心で準決勝に挑みました。
danslip選手には1回戦目から準備をしてきたアビゲイルを選択。アビゲイルならリーチの差で近寄らせなければ、キャミィ相手に優位に立ち回れるうえに、対策もしている組み合わせなので自信を持って動かせるはず……だったのですが、pool抜けを意識し過ぎてミスを連発してしまい初戦を落とします。
出鼻をくじかれましたが、ここでルーザーズに落ちる訳にはいきません。緊張している心を解すためにも、大会前夜に思いついた新しいメンタル回復方法を実施しました。
「俺はあのストーム久保だぞ!」
道端で酔っ払ったおじさんが叫んでいるかのような、危なっかしいワードを心の中で唱えます。もしかしたらブツブツと声に出していたかも知れません。
格闘ゲームはメンタル勝負な部分があります。自信が無かったり、弱気になっている状態ではプレイに大きく影響を及ぼし、勝てる試合も勝てなくなります。なので自分の中から自信を絞り出すために、根拠は無くてもいいので強気になれるワードを心の中で唱えてメンタルの回復を試みます。
ちょっとおかしい話なのは理解していて、思わず笑ってしまいましたが、不思議なことに気が楽になっていくのを感じました。冷静に試合を振り返って自分のミスや、相手が対応できていない行動や手癖を思い返して次の試合に備えることにできました。
おかげで2試合目、3試合目はミスも少なく勝利することができました!
これでpool決勝に進出。次の試合は勝ったらウィナーズで突破、負けてもルーザーズでpoolを抜けられます。ひとまずは小さな目標を達成しました。
格下としての自分。全力特攻作戦
●ウィナーズpool決勝801 Strider 選手 使用キャラクター:G
「今、世界で一番強いG使いは誰?」
この質問にはほとんどのプレイヤーが801 Strider選手と答えるでしょう。私もGを練習する際は対戦動画を参考にさせていただいています。
参考にしているからこそ、私は801 Strider選手と自分のレベルに差があることを理解していました。さらにアビゲイルはGに対して相性が悪かったので、大会前日まではG同キャラのミラーマッチでイチかバチか勝負をしようと考えていました。
直前の試合でdanslip選手にアビゲイルで勝利した際に手ごたえを感じたので、急遽アビゲイルで試合に挑むことにしました。しかし、コンボ選択のミスや起き攻めのクオリティなど、明らかに昔と比べて劣化している自分のプレイでは勝てないと悟りました。
大会に出場するからには悔いは残したくない。それならと今一番練習しているGにキャラクターを変更しますが、801 Strider選手とミラーマッチするにはキャラクターの理解度が違います。つまり私が格下の立場での対戦です。
それを客観的に理解できていたおかげで、勝つためのプレイスタイルが決まりました。「この2試合だけ勝てればいい」の短期決戦スタイルで2試合目に挑みます。
大会なのでその日のコンディション次第で、プレイミスをする可能性はいくらでもあります。普段は対空成功率が非常に高い801 Strider選手といえども、ひたすら飛び込んでくるリスクリターンを無視した動きに動揺したのか、何度かミスをしたところにコンボを決めた私が2試合目を勝利しました。
あまり好ましい戦法ではありませんが、今の私が勝つにはこれしかない..言い訳に近い言葉を唱えながら3試合目が始まります。
3試合目。1ラウンド目は調子よく先取することができました。しかし、ここから徐々にキャラクターの理解度と経験値の差により対応され始めて、2ラウンド目は敗北。
最終ラウンドはチャンスを掴もうとVトリガーを絡めたラッシュを仕掛けますが、がっつり防がれます。これ以上どうしたらいいのかわからなくなって、コマンド投げのスカリを見逃さずにコンボを決められて負けました。
自分の現状を理解して戦法を変えたのは、我ながら偉いと思っています。人によってはダサい、汚いプレイスタイルと言われようが私は私を褒めました。
しかし、そんな状況になる前にもっと実力や自信があればやらなくて済んだので反省点でもあります。今後も練習に励みます。
▲801 Strider選手(写真右)と筆者
負けましたが、ルーザーズでpoolを突破したこと自体は嬉しかったです。その嬉しさは次の試合でF.A.N.G使いに負けて消し飛びましたが……。
2019年6月1日現在のストーム久保成績表
ここまで見たくない成績表は小学生と中学生と高校生以来ですね。戒めも兼ねて自分でこの表を作りましたが、制作中はずっと本当に苦しかったです。この悔しさを忘れないようします。
本稿が公開されることにはもう参戦した後かもしれませんが、次に参加するCPT大会は2019年6月8日から9日にかけて台湾にて開催される「Taipei Major」の予定です。こちらの大会にはTEAM iXAから私の他に、新たに所属した「Gunfight」さんも一緒に参加しますので応援宜しくお願い致します。
それではまた次回の更新でお会いしましょう! 良い報告ができるように頑張ってきます。
以上、ストーム久保がゲンバからお伝えしました。
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コラムの更新ペースよりも大会が開催されているペースが上回っているために、コラムに載せられていない大会がいくつかあります。申し訳ありません。個人配信などで話せる機会があれば、そちらで振り返りなどしたいと思っていますので、よろしければYouTubeチャンネルの登録もお願い致します!https://www.youtube.com/channel/UCT_H-s80HEQbfAnjeT6Evgw
また、私が所属している「TEAM iXA」の公式ショップがオープンしました!
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