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最新バージョンの『ストV CE』ならコイツをオススメ! 生まれ変わったキャラクター3選【ストーム久保のプロ格闘ゲーマーのゲンバから! 第40回】

目次
  1. 評価がひっくり返った三銃士を連れてきたよ
  2. 『ストリートファイターV』と言えば俺!
  3. 劣化〇〇とは言わせない! 個性を発揮された男
ALIENWARE ZONEをご覧のみなさま、どうも! 広島TEAM iXA所属 ストーム久保です。

2022年3月29日、待ちに待った日がやってきました。2021年11月から延期されていた『ストリートファイターV チャンピオンエディション』(以下『ストV CE』)の大型アップデート日です!

この大型アップデートにより、全キャラクターの性能が見直されたバランス調整が行われました。これまでオンライン対戦や公式大会で暴れていたキャラクターの性能は控えめに、逆に目立っていなかったキャラクターは性能を改めることに。今回の記事では、そんな調整で大きく評価が変わったキャラクターを紹介していきます。

大きく環境が変わった『ストV CE』、まだ使用キャラクターを悩んでいる方もいらっしゃるはず。そんな方に、私が現在のゲンバからお伝えします!

評価がひっくり返った三銃士を連れてきたよ

前回の調整でも「10年に一度の出来」と称されるほど強化されたのにも関わらず、今回も強化されたアレックスをまずは紹介! アレックスの評価を一変させるほどの強化だったので、遂に「100年に一度の出来」と呼ばれています。

▲「うっす、よろしく」

アレックスは優秀な牽制技、コマンド投げ、対空技、高性能のVスキルを持っているのにも関わらず、なぜ毎回弱キャラと言われているのでしょうか?

考えられる理由は、立ち回りでまとまったダメージを取るのが難しく、接近する手段が乏しいこと。また、せっかく接近しても、近距離で使う技のリスクリターンが合わない……という弱点があるからです。

そんなアレックスですが、今回は弱点をカバーするべくパワーアップ! 3回刻めるようになった弱攻撃、EXフラッシュチョップからVトリガー発動、対空技もノーゲージで強力な追撃が可能になったことで、攻めに行けるチャンスと火力を増やす調整。前までなんちゃってパワーキャラだったのが、真のパワーキャラになったと言えます。

▲待望のEX版の必殺技からVトリガー発動。ここからのコンボダメージがまた高いんだ

相変わらず立ち回りは難しいところはありますが、一度チャンスを掴めれば勝てる可能性に満ちたキャラクターになりました。

以前とは比べ物にならない程の爽快感、私も思わず古来からのアレックス使いとしての記憶を呼び起こした次第です。動画も作りましたので、良かったら参考にしてください!


『ストリートファイターV』と言えば俺!

次に紹介したいのは、度重なる調整とルークの登場により表舞台から姿を消した『ストV CE』のボスキャラクター・ネカリ。

▲「がんばります、よろしくしく」

Vトリガーを発動すると、そのラウンドが終わるまですべての技の性能が強化される「変身」が個性であるネカリ。変身すれば全キャラトップの性能ですが、Vゲージが溜まり切る頃には体力が残り僅かになっていて、変身する前に負けることも……。

また、変身後の性能と辻褄を合わせるかのように、変身前のネカリは性能が控えめだったと思います。変身しなくても強いキャラクターがいる中で、その制約はあまりにも重かったでしょう。

その悩みを解決するべく、変身前の通常状態でも戦えるようにすべての必殺技の性能が見直されました! 突進技の円盤の導きは、弱攻撃からでも繋がるようになり、ヒット後は前ステップから安定して起き攻めにいける強化。対空技の猛る灯火は、CAでキャンセル可能になって対空やコンボのダメージが増えました。

▲VスキルI「力の集約」は、入力遅延が少ないPC版では見てから飛ぶことができたが、発生が早くなったことで飛ばれづらくなった。これには思わずニッコリ

通常状態でも攻めが続くようになったネカリは、今まで変身のために取っておかなければいけなかったVゲージを、Vリバーサル・Vシフトにも回せるようになったのも強化だと言えます。攻撃力が上がったのと同時に防御面も強くなったネカリ、今回のVerでは目立つことでしょう。今後の活躍が期待できますね!

劣化〇〇とは言わせない!
個性を発揮された男

最後に紹介するのは、参戦当初はリーチの短さから「殺意ダン」と呼ばれていた影ナル者。今回は長所を伸ばす調整がされたので、使っていてとても楽しいキャラクターになったと思います。

▲「よっす、どうも」

影ナル者は、通常技・必殺技のリーチが短く、体力が低い代わりに攻撃力が高いというキャラクターです。攻めが始まれば一気に勝負を決めるほどの攻撃力を持っていますが、肝心の攻撃力の高さを発揮する間合いまで近づけない弱点がありました。

そんな影ナル者ですが、今回の調整で行われたのは攻撃力の強化。短所をカバーするのではなく、長所を伸ばしてきました。

牽制やコンボパーツで使う通常技の性能が強化、強昇龍拳のダメージが上昇。VトリガーII「六道鏖殺」発動中は、強波動拳の飛距離が伸びるので、発動中はリュウのように相手を飛ばせて落とす戦法を使いやすくなります。

▲こんなに伸びるんです

さらにクリティカル・アーツ「滅・昇龍拳」に面白い性能の変化が。この技は根元でヒットさせないとダメージが低い非ロック版になっていたのですが、非ロック版から追撃が可能になりました。

この変化により、根元で当てるロック版よりもダメージが高くなったり、追撃次第でその後も攻めが続いたり、EXゲージを回収できたりと良いこと尽くしです。

▲非ロック版から強昇龍拳まで決めれば、さらに起き攻めにいける!

例えば、影ナル者のリーチを長くして、波動拳が画面端まで届く調整がされたとします。その調整は強化ですが、そうなったら「影ナル者」ではなく、もはや「リュウ」になるでしょう。同じ性能のキャラクターが増えただけでは、意味がありません。

しかし、影ナル者の長所である攻撃力を上げることに集中した調整により、明確にリュウとの違いを出してきたのです! これは素晴らしいと思いませんか!? 一度攻撃のチャンスを掴めれば、あっという間に相手を倒せる爽快感をぜひとも味わっていただきたいです。

他にも紹介したいキャラクターが多いのですが、文字数的に次回以降にしておきましょう。本当に面白いキャラクター、まだまだいますからね!

前回の調整でも思いましたが、全体のバランスを把握したうえでキャラクターのコンセプトを守った強化・弱体化がおこなわれるので、非常に納得感があります。これからもやり込みを続けていきたい所存です!

ちなみに、今回が『ストV CE』最後のVerとは考えていません。2022年8月に開催される世界大会「Evolution Championship series 2022」が終わったタイミングで、もしかすると調整が来るのかな~っと予想して、今回は締めさせていただきます。

以上、新しい『ストV CE』のゲンバからでした!

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【コラム】ストーム久保の「プロ格闘ゲーマーのゲンバから」

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