迫り来る新作に、押し寄せる大型セール！ ついつい余計なものまで買ってしまいそうになりますが、まずは慌てず騒がず深呼吸。落ち着いた心で、目に付いたゲームを勢い任せに衝動買い……。

今回も冷静な判断と平常心でお送りするジャケ買い勝負。第84回はビジュアルで一点買いしたこちらを紹介。


Games Incubator, PlayWay S.A.から620円で配信中の『Destropolis』。白と赤で表現された無機質なフィールドを舞台に、ひたすら敵と戦い続けるシューティングゲームです。

複数のモードやストーリーは無く、とにかくどこまで生き残れるかを競うだけ。操作も右スティックで敵を狙う射撃と、2つまで持てる武器の切り替えのみと単純です。しかし、アイテムと武器をかき集めながらの一進一退が実に爽快な作り。


豆鉄砲で敵をパリンパリンと破壊していくと、ショットガンやバズーカ、レーザーにマシンガンなど武器が次々出現。こいつはいいや！ と撃ちまくっていると、一定時間だけ効果のあるアイテムも出現します。攻撃力やポイントが2倍になるアイテムや、敵を自動で迎撃するタレット、大爆発を起こすニューク、付近を爆破する空爆……などなど、派手な効果ぞろいになっています。


さらに、敵を倒してポイントを稼ぐとレベルアップし、ランダムでスキルをゲット。アイテムの出現率アップや武器の火力、爆発範囲の向上、敵を倒すたびに体力が回復するなど種類はさまざま。

これらのスキルを取って基本性能を底上げし、武器やアイテムを使い捨てながら、敵の集団に対応していくのですが、敵の物量もすさまじい勢いでエスカレート。


最終的に数十の敵集団という物量の暴力を、数々のスキルを積んだ機体性能の暴力で殴り返すゲームに到達します。爆破系のアイテムを取って敵集団を消し飛ばしても、すぐに次の敵集団が画面を赤く染め上げる激しさが中毒性あり。ビジュアルが簡素だからこそ、敵の破片が飛び散る気持ち良さが強調されています。最大体力に結構余裕のあるゲームなので、程良くゆるい手触りになっているのも好みでした。

ただ、繰り返しプレイすることで新しいスキルが出現するのですが、必要なポイントが結構多めで、なかなかアンロックできないところは気になりましたね。

【ラー油的適正価格：620円（Steam価格620円）】
とにかく敵を吹っ飛ばす！ に特化したゲーム。積み木を手で崩し続けるような原始的な楽しさに溢れています。目新しいシステムは無いものの、単純なスコアアタックゲームとしては十分遊べる1本でした！

（C）2020 Igrek Games/Games Incubator, PlayWay S.A.

Steam『Destropolis』のページ
https://store.steampowered.com/app/1316800/Destropolis/