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『Cloud Gardens』朽ち果てろ! これが「ポストアポカリプス盆栽」だ!【Steamジャケ買い1本勝負 第99回】

こんにちは! ゲームブロガーのラー油です!

ゲームでも映画でも、文明崩壊後の世界を描いた「ポストアポカリプス作品」がすっかりジャンルとして定着していますね。とりあえず人類滅ぼしとくか! な作品も増えていますが、まだまだ新しい視点の作品もある。今回はそんな1本を紹介したいと思います。


Noioから1840円で配信中の『Cloud Gardens』。内容は公式の説明を借りると「放置された廃墟でジオラマを作ってのんびりと楽しむゲーム」です。

実際はパズルゲームに近い作りですが、雰囲気とアイデアの独自性が光る作り。このビジュアルで一点買いしました。


ルールはローポリ風味のジオラマに植物の種を植えるというもの。ドラム缶や椅子、車やタイヤなどのオブジェを設置することで、近くにある植物が成長します。成長すると植物から新しい種を取れる。

この繰り返しで緑を増やしていき、一定以上にしたらステージクリア。種とオブジェをすべて使い切ってしまったらやり直しです。

上のステージ、最初は車がドン! と置いてあるだけですが……。


種とオブジェ設置でどんどん荒れ果てた雰囲気に!

ストーリーなども無く、この繰り返しでゲームとしては単純ですが、植えた種がモコモコと育って、朽ち果てた文明の香りがするジオラマを埋め尽くす感覚がたまらない作り。

オブジェというか、ガラクタを置くと植物が育つ理屈はよくわかりませんが、緑に覆われ朽ち果てた世界をエモいと感じる、我々のこの感情を養分にしているのかもしれませんね……。


植物が効率良く育つようにオブジェを設置していくわけなのですが、効率だけを考えると看板や車の配置が不自然なジオラマになってしまうのが悩みどころ。

盆栽をいじるように、全体のバランスを試行錯誤しながら植物を育てていくのが面白いゲームです。そしていい加減な配置でも、草がたくさん生えてくればそれっぽく見えてくるのが廃墟マジック!


本編を進めていくとさまざまなオブジェがアンロックされていき、クリエイトモードではそれを自由に使って自分だけのジオラマを作成可能となります。君だけのセンスで、文明の残滓を緑で彩ろう!

【ラー油的適正価格:1840円(Steam価格1840円)】
パズルゲームとしては単純な作りで、ややお値段も高め。ですが、ビジュアル表現のセンスの良さと、ステージ数の多さで納得感あり。駅や踏切、道路や陸橋、温室や住宅地などなどロケーションはバッチリ。アーリーアクセスでユーザーの意見をしっかり反映したためか、操作性も良好です。貴方の心に潤いを与えるポストアポカリプス盆栽ゲーム。ビジュアルが刺さったらぜひ遊んでみてください!

(C)2021 Noio

『Cloud Gardens』Steamページ
https://store.steampowered.com/app/1372320/Cloud_Gardens/

【連載】ラー油のSteamジャケ買い1本勝負

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