知らないゲームをジャケ買いしたい！ こんにちは！ ゲームブロガーのラー油です！

今回はキャッチーなタイトルに惹かれて即買いしたこちらを紹介。


yondrayから1000円で配信中の『世界の為の全ての少女』です。内容はローグライク要素のある育成ゲームといったところでしょうか。


舞台は西暦2187年。滅亡寸前の人類は外宇宙に助けを求める計画を立案。それは世界の全てを注いで優秀な少女を育て上げ、人類にたった1つ残された宇宙船で打ち上げる内容。

プレイヤーは計画を統括する「管理官」となり、7年の期間で少女を優秀な人材へと育成していくというゲームです。果たして少女は世界の救世主になれるのか？

少女は計画の要なので世界が崩壊寸前であることを知らず、両親も友人も全て役を演じているだけの他人。物資や人材など、残り少ない世界のリソースは少女を育てるために使われている。そして管理官は「前回の計画で少女と同じ立場だった元少年」である……。なんてところが実にいい味を出してるシナリオですね。こういうの大好き！


システムはランダムで登場するカード形式の人材を利用し、街を発展させていくというもの。人材と街に少女が影響を受け、感受性や知力といったステータスが成長していきます。


プレイヤーがやることは毎ターン回復するコストを消費して街を盛り上げたり、追加で人材を登用したり、アイテムを使ったり、少女が世界のことに気付かないよう調整するなど。不慮のアクシデントが発生することもあるので大忙し。

これを42ターン繰り返し、途中で7回挟まれるテストにすべて合格すればエンディング。1回でも合格できなかったらゲームオーバーという構成です。「風が吹けば桶屋が儲かる」ならぬ「街が盛り上がれば少女が育つ」システム！


登場する人材はアイドルからロボット、ならず者からグラドル、死の商人からイベントスタッフなど数十種類。すべてに固有のイラストとセリフがあるので集めていて楽しい作り。


ランダム入手のカードを活用しながら、進め方を組み立てていくのが実に面白いゲーム。

「センターを狙うアイドル候補生」のカードを5枚集めると、グループを結成して1人が強力な「追われる宿命のセンター」に成長。コストを消費して「センターを狙うアイドル候補生」を確実に登用できるカードもあります。じゃあ関連した地区や属性を補正できるような人材も登用しようか、なんて試行錯誤が大事。

ランダムで発生するアクシデントはかなり強烈なマイナス効果が多いのですが、ここも対応した人材をあらかじめ用意しておくことで防げます。例えば「快楽殺人者」が登場すると毎ターン人材が殺されてしまうのですが……。


誰かと一緒に街を去る能力を持っている「愛を求めてやってきた女」や、殺しのライセンスを発行する「闇を祓う掃除人」などの人材がいれば対応可能です。

文章にすると、なんなんだこのゲーム……ってなってきますね！

というわけで、運ゲーのように見えて実はちゃんと攻略が存在するゲーム。と言いたいのですが、それを考慮しても運に左右される場面が多すぎるのは気になる点。繰り返しプレイで楽になる要素なども無し。システムはわかると単純なのですが、表示がわかりづらかったり、重要な要素が説明不足だったりするので、慣れるまでは苦戦しやすい作り。

1周は短いのでとりあえず5回ほど遊んでみて、その後は攻略情報を参照するくらいでちょうどいいかもしれません。

【ラー油的適正価格：1500円（Steam価格1000円）】
バランスは粗削りなものの、雰囲気たっぷりの世界観と会話イベント。繰り返しプレイで人材の使い方を掴んでいく感覚、1プレイの短さなどでハマると延々遊んじゃうゲームでした。人を選ぶけど個人的にはかなりお気に入り！

（C）2022 yondray

『世界の為の全ての少女』Steamページ
https://store.steampowered.com/app/1860600/_/?l=japanese