こんにちは！ ゲームブロガーのラー油です！

「このコラムで最近シューティング紹介してないなぁ!?」ということに気づき、何かおもしろそうなものはないか探索したところ、心惹かれるタイトルを見事発見。

今回はビジュアルもお手頃価格もナイスなこちらを紹介します。


Pico Gamesから720円で配信中の『ウィッチエクスプローラー』。

シューティングとタワーディフェンスを融合させたタイトルで、召喚魔法で呼び出した精霊と協力しながら、押し寄せる魔物を倒していく内容です。登場キャラの魅力や、丁寧な画作りも光る1本。

主人公は借金を抱えて自宅が差し押さえ中である魔女のティア。一攫千金を狙って飛び込んだ秘境で出会ったのが、精霊のマァト。魔物たちに奪われた土地を取り戻して欲しいというお願いをされたティアは、報酬である伝説のエリクサー目当てに快諾。迫りくる魔物に挑む！ というストーリーになっています。

モフモフな精霊がエリクサーの儲け話背負ってやってくるとか、こんなラッキーな話あります？

ティアと一緒に暮らす、褐色ピンク髪の魔法生命体であるドールもかわいい。タイトル画面からしてかわいい奴しか目に入らないゲームと言えます。


ゲーム内容は道に沿って攻めてくる魔物をすべて倒せばクリア、道の終着点にいるマァトのところまで攻め込まれてしまうとダメージ、マァトの体力がゼロになったらゲームオーバーとなります。精霊を召喚し、効率良くダメージを与えていくのが勝利の鍵です。

ここまでは普通のタワーディフェンスですが、ひと味違うのはティアを直接操作するところ。

精霊を設置したい場所まで移動したり、マップ内にある素材を集めたり、ショットで敵を直接狙い撃ったりと大忙し。

敵にぶつかるとダメージを受けてしまいますし、道を無視してティアだけを狙ってくるゴーストという特殊な敵もいます。ティアの体力がゼロになってもゲームオーバーです。


なかなか忙しいシステムで序盤は難しく感じますが、貯めた素材やお金を使った拠点での育成要素があり、最大体力の上昇や精霊の強化をアンロックしていくと一気に楽になる作り。


魔物の動きを遅くする精霊と範囲攻撃をする精霊を併用し、直線の道に貫通レーザーを撃つ精霊を配置してまとめてダメージ！

動きは遅いが高火力の精霊を複数配置して敵の群れを爆破！

と、動かし方がわかってくるとどんどんおもしろくなります。

敵の体力が全体的に高めのゲームなのですが、ポイントを押さえた精霊の配置で、その堅い敵を着実に潰しきるのが気持ち良い。

ティアによる直接攻撃や、仲間のドールを召喚して必殺技を放つシステムもあるので、ある程度のミスはこれでカバーできるのも遊びやすいですね。


キャラのイラストやゲーム中のチビキャラの動き、メニュー画面など、細かいところまで画作りが丁寧なのも見所。

お弁当を食べるシーンでは、ボタンを押すごとに少しずつお弁当が減っていくのが細かい。また2人とも実においしそうに食べる！ ここは『朧村正』『ドラゴンズクラウン』などのヴァニラウェア作品の影響を感じますね。

気になったところは「敵にぶつかるとダメージ」という仕様。当たり判定が大きいせいもあり「今の当たった？」と思う瞬間がしばしば。ダメージは敵弾や一部の敵だけでも良かった気はしますね。途中で挟まるシューティングステージも、本編に比べるとシステムに捻りが無く、物足りなかったです。

【ラー油的適正価格：1300円（Steam価格720円）】
クリアまでは6～8時間ほど。全ステージ最高評価などを目指せばさらに長く遊べます。もう少し精霊のバリエーションが欲しいところでしたが、変化球のタワーディフェンスとして良くまとまった1本。ストーリーも短い描写でプレイヤーを引き込むのがうまく、最終決戦からエンディングへの流れはグッと来ました。これで720円は安い！ システムや雰囲気に惹かれたら買いな1本です！

（C）2021 Pico Games

『ウィッチエクスプローラー』Steamページ
https://store.steampowered.com/app/1758920/_/