Steamで商品ページをチラッと見て惹かれたゲームを即買い＆紹介！ ライト感覚にゲームを買いまくるコラム第28回は、メインビジュアルに映ったモサモサした髪の女の子に惹かれて買ったこれ！


『Mecha Ritz: Steel Rondo』。Hanaji Games, Gamera Gameより698円で配信中のタイトルです。

全5ステージで隠し要素満載の2D縦スクロールシューティング。戦闘機を操り、大量の弾幕を潜り抜けながら突き進むゲームとなっています。

舞台はメインビジュアルにも映っている天才少女ヴェローチェの手により人間は消滅し、彼女が生み出した機械だけが支配する世界。無念のまま死んでいった人の心が宿った戦闘メカが、たった一機で反乱を企てるというストーリーです。

……って、メインビジュアルの女の子、めちゃくちゃ悪い奴じゃないですか！ 騙された！（別に騙したわけではない）


6機以上存在するさまざまな性能の自機を選んでゲームスタート。ショット、ショットボタン長押しで出る特殊ショット、ボムの3つを使い分けて進んでいくタイプの、王道な弾幕シューティングになっています。

90年代のアーケードシューティングっぽいノリではあるのですが、ドットで描かれた背景と、単色バリバリで表現された敵メカがなんとも不思議な雰囲気です。


全5ステージながらとにかくボスが多い構成。テンポ良く次から次へとボスが登場するのでステージ展開が実に濃密！ 数十体いるボスはすべて名前＆説明文付きで登場するものの、説明文が妙にコミカルなのも特徴。武装以外に仕事態度についてだったり、家族についての説明があったりで謎の人間臭さが出ていますね。

もちろん、見た目や攻撃方法などもしっかりと個性付けてあるので、「次はどんなボスが出てくるのかな？」と楽しみながら遊べる作りになっています。個人的なお気に入りは「自分だけ多関節ボスなことを気にする繊細な思春期のボス」ですね。


敵を撃ったり破壊した時の気持ち良い効果音や、丁度いいステージの長さなどの手触りが良く、シューティングゲーム好きな人がしっかり作ったんだなというのが伝わってきます。懐かしくも気分を盛り上げてくれるBGMもいいですね。後半のボス曲はどれもテンション上がる！

ステージ間のデモでは人類最後の意地である自機の孤独な戦いの描写と、楽しく毎日を過ごす天才少女の描写が交互に挟まるのが面白いところ。


全5ステージ……と見せかけて繰り返し遊ぶことによるステージ分岐があったり、使用できる機体がどんどん増えて行ったり……。ボムとシールドがたくさん出るのでクリアするだけならなんとかなるもの、ハイスコアを目指すと途端に歯応えが増す作りなど、結構なボリュームがあります。

これは奥深いぞ！

【ラー油的適正価格：1,000円（Steam価格698円）】
弾幕シューティングとしては王道ながら、センスや丁寧な作り、やり込み要素などが光る作り。値段分以上に楽しめる、ゆるくも熱い1本でした！

©2016 HEY/Hanaji Games, Gamera Game

■ラー油のプロフィール
SIMPLEシリーズなどを応援するゲームブログ『絶対SIMPLE主義』を運営するブロガー。完全新作ソフトとダウンロード専用ソフトに目が無い。 宇宙人キャラをウリにしつつあるがキャラは固まっていない。
Twitter：https://twitter.com/daikai6
「シシララTV」連載コラム：http://sisilala.tv/myarticles/363

■関連リンク
Steam『Mecha Ritz: Steel Rondo』のページ
https://store.steampowered.com/app/463070/Mecha_Ritz_Steel_Rondo/