こんにちは！ ゲームブロガーのラー油です！

ついにこのSteamジャケ買い一本勝負も100回を迎えました。2017年の9月にスタートしてから4年……こんなに続くとは！ 当初は『ケツノアナ』とか意味のわからないゲームも取り上げていましたね。

これだけ続いたのも皆様の応援あってこそなので感謝しています。ここからさらに勢いづけて150回、200回と続くように、今回は100回に相応しい凄いタイトルを紹介しましょう！

……と、いうことも無く、趣味に走ったジャケ買い1本勝負をマイペースに継続！ 今回はタイトルと2.5Dのグラフィックに惹かれたこちらです。


hinyari9から790円で配信中の『溶鉄のマルフーシャ』。迫りくる機械兵士軍団から門を守り切る、タワーディフェンス&シューティングです。

舞台となっているのは隣国と戦争中のとある国。厳しい税金に垂れ流されるプロパガンダ、相互監視が蔓延るディストピア国家です。ゲームはパン屋の店員だったマルフーシャが、兵員不足で徴兵されるところから始まります。

システムは単純で、キーボードで左右に移動して、マウス操作で狙いを付けて射撃。画面左の扉をめがけて敵がやってくるので、とにかくガンガン撃ちまくる！ 敵をある程度防ぐとその日は終了。


支給された給料でカードを買い、ステータスの強化や設置メカ、仲間の徴兵などを行います。シューティングとしては難しい所は無く、ランダムで配られるカードによる効率の良い強化が重要なバランスですね。

選択をしくじると、正確に撃ちまくっても敵の群れに押しつぶされることも。仲間は最大で1人のみですが、撃ち手が1人増える効果は絶大。加入時や戦闘中などの短いセリフでもしっかり個性があります。


ゲームが進むと給料アップ……するのですが、所得税に雇用保険、学生ローンに住民税などで天引きされる上に、この税金もどんどん厳しくなっていくので、出世しても生活が楽にならない。機械兵だけでなく、税金とも戦わないといけないのです。そんなのは現実だけでたくさんだよ！

心に冬風が吹き続けるようなノリですが、敵を撃っている時のエフェクトと音が実に気持ち良いゲームで、仲間と一緒に弾幕を張って敵を食い止める感覚が痛快。マルフーシャは1人じゃない！


武器もマシンガンやショットガン、グレネードランチャーとお約束のものがそろっており、使い捨てのサブウェポンとして自動で砲撃するタレットや、7方向に攻撃するワイドショット、巨大な回転ノコギリで敵を粉砕するバズソーショットなど、強力な武器もさまざま。

1日がサクッと終わり、通しプレイでも30分掛からないテンポの良さもあって楽しく遊べますね。税への怒りを敵メカにぶつけろマルフーシャ！


キャラも細かな仕草、背景の立体感なども見所。定期的に挟まる自室ではマルフーシャの食事やシャワー、くつろぐ仲間の姿などを見ることができます。実に可愛らしい。


合間に挟まるイベントも良い味出してますね。これはマルフーシャにゲームシステムを説明するために、わざわざ説明パネルを自作して首から下げる上司のライカさん。


メインモードではマルフーシャのみが操作可能ですが、本編とは別のチャレンジモードでは、条件を満たすことで全キャラを操作可能。みんな可愛い！

しっかりと性能差があるのでメインモードよりも個性を生かした戦いが可能で、特別な仲間の組み合わせでイベントが見られたりも。武器やキャラの解説なども細かく、随所からこだわりを感じる作りになっていますね。

【ラー油的適正価格：1200円（Steam価格790円）】
ゲームとしては単純かつ出るカードによる運の要素もやや強めですが、敵メカに重火器を打ち込む手触りと、世界観やキャラの仕草を味わいながら遊び続けたくなる魅力のある1本。仲間たちとの戦いの果てに迎えるマルチエンディングもいろいろと強烈ですが、この儚いシナリオもまた印象に残る点でした。ディストピア社会、銃を携えた少女たち、押し寄せる機械兵器。この辺りのワードにピンと来た人にオススメです！

（C）2021 hinyari9

『溶鉄のマルフーシャ』Steamページ
https://store.steampowered.com/app/1456820/_/?l=japanese