こんにちは！ ゲームブロガーのラー油です！

2021年もあと僅か。今年も皆さんの応援のおかげでたくさんのソフトを紹介できて感謝。来年も可愛いゲームと、よくわからないゲームを中心にどんどんジャケ買いしていきます。というわけで2021年最後は可愛い枠！


KPCから1320円で配信中の『ヤマふだ！ にごうめ』。女の子2人で山登りに挑む、カードを使った登山ゲームです。

登山を題材にしたゲーム、昔は少なかったのですが、ここ数年はインディーなどで数が増えてきましたね。壺おじさんこと『Getting Over It』とか……。いや、あれは確かに登山するゲームだけどちょっとカテゴリが違うか?! 個人的にはモンスター化した山や高山病と殴り合う『SIMPLE1500 THE登山RPG』が印象深かったり。


本作は『Slay the Spire』辺りから増え始めた、デッキ構築型ローグライクゲーム。配られたカードを使いながら、一本道を進んでいく構成です。


登山らしい格好をしてる主人公のこはるに対して、友人のひよりはフリフリの服にヒールの高い靴、日傘。登山するには蛮勇が過ぎるコーデで赴きます。最終的にこれで富士山に挑むのが凄い。「おしゃれは忍耐」とは言いますが、これは気合いが違い過ぎる！

システムは攻撃力や防御力、敵からのダメージといった概念を「のぼる」「まもる」「けわしさ」などの表記に落とし込み、登山をRPGとして表現しています。


簡単に説明すると
「敵の攻撃を防御力の高いカードで受け止め、攻撃で敵の体力をゼロにすればクリア」
というゲームなんですが、
「山の“けわしさ”を“まもる”の高いカードでやり過ごし、“のぼる”カードで山頂までの距離をゼロにすればクリア」
になっているわけですね。

次に受ける「けわしさ」などは可視化されているので、一手先を読んだカード選択が大事。

定期的に訪れるキャンプではさまざまな効果のある「ギア」の作成と休憩が可能なので、キャンプまでの距離を考えた立ち回りも必要になってきます。「ギア」を作らないほど体力が大きく回復するのが悩ましいところ。

体力を温存するために着実にけわしさに耐え、進む時は思い切って一気に進む。一進一退が楽しいゲームバランスで、なるほどこれは登山ゲーだと納得。カードの組み合わせによるコンボも爽快ですね。


「こうしん」を積んでからの「てつなぎ」スタッカートコンボの大ダメージで山頂は蒸発だーッ！ とか決まるとテンション上がります。

「わくわく」「きらきら」など用語がいちいち優しい雰囲気なのに加えて、知りたい情報がすぐにわかるUIも丁寧。そしてキャラやカードの絵柄が可愛い！ ステージをクリアする度に追加されるカードの絵柄が楽しみになる作り。

こはるとひよりの会話がほとんど無いのは少々物足りないものの、会話が少ないからこその演出に光るものがあるので、これはこれで！

【ラー油的適正価格：1320円（Steam価格1320円）】
システムが単純なので少し淡々としてるところもあるのですが、丁寧な作りで遊んでいて楽しいゲーム。山ごとに異なるクリア演出などの凝りっぷりも見どころ。クリア後は更なる難関ステージも続々登場で予想外のボリュームがあります。この手のジャンル入門編としてもピッタリな1本でした。皆さんも購入して山頂にきららジャンプを決めてください！

（C）2022 KPS

『ヤマふだ！ にごうめ』Steamページ
https://store.steampowered.com/app/1727520/_/?l=japanese