こんにちは！ ゲームブロガーのラー油です！

今回巣ごもり需要で高まるボードゲーム人気に合わせて選んだ……というわけではまったくなく、単にビジュアルで一点買いしたこちらを紹介。


hidekihanidaから930円で配信中の『MIYAMOTO S』。ミニチュアのボードが舞台の和風カードゲームです。

スマートフォンアプリで配信されていた『MIYAMOTO』に調整を加えた移植作。ボードゲームを開いて中に入っていくタイトル画面で、いきなりこちらを引き込んできます。


一本道を進んで1人ずつ対戦し、最後に待ち受ける「MIYAMOTO」を倒せばゲームクリアの構成。

4×4マスのボードに手持ちのカードを置いて戦うルールで、置けるキャラは最大で6。出したキャラがやられたら補充可能。カードを置くのにコストの概念が無く、ステータスもHPと攻撃力のみとシンプルな作りです。先にリーダーがやられた方が負け。


戦闘開始時に自分のデッキに入れるカードを選ぶ作りで、登場するカードは浪人、銃士、歌舞伎、クノイチ、踊り子、空手家、ヤクザ、柴犬、土佐犬などなど濃ゆい顔触れ。犬の種類がやたら多いところも見所。

この愉快な仲間を率いて伝説の剣豪「MIYAMOTO」に挑むというわけです。

文字にするとおバカなゲームなんですが、ビジュアルの力で品良くまとまっていてセンスを感じますね。


オプション画面がこんなに素敵なゲーム久々に見ましたよ！

ゲームとしても単純ながら良くまとまっていて、立ち回りを即興で組み立てるおもしろさがあります。

各カードが持っている「2マス以内の味方に1度だけ攻撃力+2」などの補正効果を駆使し、複数の味方を一気に強くして敵を押さえこんだり、弱いけどやられても1度だけ復活するアンデッドや、HPの高いカードで壁を作り、後ろから遠距離攻撃でダメージを与えるなどなど。


繰り返しプレイしてコインを貯めることで、より強いリーダーをアンロック可能。

初期リーダーの浪人は「傘貼りの内職でもしてろよ」と言いたくなる弱さですが、それ以外は強力なキャラがズラリ。ヤクザやクマをリーダーにして戦えます。最高金額を貯めれば「MIYAMOTO」も君の手で使える！

そんなおもしろいゲームなのですが良くも悪くもあっさりした作り。

1プレイが短く「MIYAMOTO」を倒したら終わり。あとは繰り返しプレイでの実績埋めやリーダーのアンロックくらい。ゲームバランスも、反則みたいな性能の敵カードと、あからさまに手加減してくれる敵CPUで取っているので、ちょっと好みが分かれるところ。

個人的には異常な体力の敵リーダーを、集中攻撃で落とす感覚が好きです。キャラが隣り合った状態だとステータスの一部が隠れてしまう点は気になりましたね。

【ラー油的適正価格：800円（Steam価格930円）】
シンプルなルールとセンスあるビジュアルでまとめた1人用カードゲーム。やや物足りなさはありますが、気が向いた時に1プレイ！ という手軽な遊び方もできる1本でした。君も「MIYAMOTO」に挑め！

（C）2022 hidekihanida

『MIYAMOTO S』Steamページ
https://store.steampowered.com/app/1768530/MIYAMOTO_S/