果てしなくゲームが並ぶSteamを彷徨い、今日も自分の直感で期待の1本をつかみ取る！ 52回目となるSteamジャケ買い1本勝負は、題材がネコで可愛いという理由で選んだこちらのタイトル。


feemodevより310円で配信中の『のらねこ物語』です。スマートフォンでも配信中となっています。

主人公は母親が行方不明になってしまった子猫。成猫になるまでの13日間という期間内で街を歩き回り、食料を集めながら様々な登場人物たちと交流していく内容です。交流によって変化するエンディングは11種類。

飢えをしのぐためにゴミ箱を漁ってゴミやバナナの皮などで食いつなぎ、道路を横断する時は車にも注意を払う。猫の視点で描かれるご近所サバイバルゲームです。



街にいる登場人物たちとは、あいさつやプレゼントをすることで好感度を上げることが可能。最初は顔も喋っている言葉も分からない人間たちですが、好感度を上げていくと段々と理解できるようになっていく表現が面白いところですね。

のらねことして他の猫たちと交流をしていくか、それとも人間と交流していくか。時間は限られているので最初に方針を決めるのが大事。人間側に付くか、猫側に付くか。それが問題だ！

人間も猫好きの女性から、魚屋の男、母親と上手くいかない女の子まで様々。交流を進めていくことで彼らの物語も語られていきます。


体力と空腹ゲージの管理も大事で、質の悪い食べ物だと空腹は満たせても体力が減ってしまったり。空腹ゲージがゼロになると体力が減り始め、体力がゼロになると餓死という、ニャンとも胸が痛むエンディングに……。主人公が子猫なだけに辛さが凄い！

とはいっても、マップが狭く、ゲームシステムが単純なこともあって難易度は低め。遊んでいると猫缶をくれる人間の場所や、プレゼントに最適なアイテムが手に入る場所が自然と分かっていくので、どんどんプレイが安定していきます。


また、アイテムを集めて自分の寝床をグレードアップできる要素があり、寝るだけで体力と空腹ゲージをググッと回復できます。これは一度ゲームを終えても次のプレイに引き継がれるので安心。最強の自宅でサバイバルに挑みましょう。

難点はゲームに慣れてくると決まったパターンで行動するだけになり、単調になってくるところ。まあ、手軽に遊べるのでこれはこれで良いという見方も出来ますが……うーん。セーブデータを一つしか残せないこともあり、1周が短いことを考慮してもエンディングリストを埋めるのがやや面倒なため、寝床以外にも引き継げる要素があれば良かったですね。

あと、公式ページに「母猫を亡くして一人になった子猫ちゃん」とかハッキリ書かれているのですが……。実際どうなのかはこれを読んでいる皆さんの目で確かめてもらいたい！

【ラー油的適正価格：350円（Steam価格310円）】
コンパクトな作品ながら、猫の視点で描かれる心温まるストーリーが印象的。可愛くて手軽に遊べるアドベンチャーゲームが遊びたければ、お値段ぶんは十分アリな1本でした。

©2019 feemodev

■ラー油のプロフィール
SIMPLEシリーズなどを応援するゲームブログ『絶対SIMPLE主義』を運営するブロガー。完全新作ソフトとダウンロード専用ソフトに目が無い。 宇宙人キャラをウリにしつつあるがキャラは固まっていない。
Twitter：https://twitter.com/daikai6
「シシララTV」連載コラム：http://sisilala.tv/myarticles/432

■関連リンク
Steam『のらねこ物語』のページ
https://store.steampowered.com/app/1140570/