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1年に1回のタイムスリップ。夏とカメラが彩るビジュアルノベル『じゃあ、また』【Steamジャケ買い1本勝負 第126回】

知らないゲームをジャケ買いしたい! こんにちは! ゲームブロガーのラー油です!

今回はシンプルながら印象的なタイトルに惹かれたこちらを紹介。


RB Wolf Gamesから720円でSteamで配信中の『じゃあ、また』です。原題の『再見 Once again』もいいタイトルですね。

内容はマウス操作で物語を読み進めていくビジュアルノベル。主人公は夏の誕生日が来るたびに時空を飛び越えてしまう少年。夏が来るたびに時空を越えて亡くなったお母さんに会いに行き、カメラを教えてもらう物語が展開されます。もうこの導入だけでちょっと涙腺が緩んじゃう。


詩的なセリフ回しで静かに表現される、1年に1回だけの少年とお母さんの交流が胸を打つシナリオで、目を引くのが色使いと構図の美しさ。


写真で切り取ったような画面構成と、コントラストの強い絵柄で表現された物語が見事。

夏の鮮やかな空模様に薄暗い暗室、日が落ちた夕方。カメラを題材にした作品らしく、美しいワンシーンを写真のように切り取って、物語を紡いでいくスタイルに引き込まれっぱなし。


お母さんが吸っているタバコの煙を使った絵作りも、遊んでいてすごく印象に残ったところ。タバコを演出として効果的に取り入れる作品、最近は減りましたね。


ゲームとしては単純な一本道の作り。マウスを使って画面をあちこちクリックして進めていきます。
物語を読むだけなので、遊んでいて悩むような場面はありませんが、写真のピントや露出を調整する、時計の針を回して時間を進めるなど、「プレイヤーが操作することで画面が次に進む」ことを効果的に使った演出が散りばめられていて、没入感が高い内容でした。


ラー油的お値段評価:すぐ終わる!でも演出とシナリオで満足!


少年、夏、タイムスリップ、カメラ、別れ。この辺りのキーワードに引かれたらぜひオススメしたいですね。1時間ほどで終わる短編でしたが、こちらの期待を裏切らない。別れの物語を描いた作品として綺麗だったので「このゲームを紹介するの、このコラムの最終回の時にしたかったなぁ!」なんて思った1本でした。

©2022 RB Wolf Games


『じゃあ、また』Steamページ
https://store.steampowered.com/app/2025610/_/?l=japanese
【連載】ラー油のSteamジャケ買い1本勝負

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