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『Halo Infinite』PC版「マルチプレイヤーモード」レビュー:クリエイティブな新風が吹き込む、無料化&原点回帰のアリーナFPS最新作!
日本時間の2021年12月9日、独自のアリーナFPSを追求してきた『Halo』シリーズの最新作にして基本プレイ無料タイトルとなる、『Halo Infinite』マルチプレイヤーモードの正式版がローンチされた(ベータ版は同年の11月16日から解禁されている)。
SteamやXbox Game Pass上では、マルチプレイヤーの無料版が無印の『Halo Infinite』、シングルプレイ(キャンペーン)の有料版が『Halo Infinite(Campaign)』として販売されているが、ゲーム自体は無料でインストールでき、「キャンペーン」モードをプレイするにはDLCが必要という建て付けだ。
▲Steam上での表記。無印が『Halo Infinite』で、キャンペーンはDLC扱いという表記
▲Xbox Game Pass上の表記は、サムネールも含めて別タイトルのような扱いになっている
本稿では、この無料版『Halo Infinite』でのマルチプレイヤーの魅力、そしてベータ版から着々と進むアップデート内容についてお伝えしたい。
■『Halo Infinite』「キャンペーン」モードのレビューはこちら
『Halo Infinite』PC版・「キャンペーンモード」レビュー:「再生」の物語が力強く告げるシリーズの新たな門出
『Halo Infinite』マルチプレイヤーモードのポイント
進化した「原点回帰」による、
『Halo Infinite』のマルチプレイヤーモードはシリーズの原点に立ち返りつつ、新鮮でよりダイナミックなプレイ感を実現している。前作『Halo 5: Guardians』のスパルタンアビリティは廃止され、『Halo 3』以来の「装備」が復活した。装備とは、使用回数に制限のあるマップ内アイテムのことだ。装備はすべての要素と連動していて、それらを駆使して相手を倒す瞬間を創造することがとても楽しい。
廃止されたスパルタンアビリティは、スラスター、ホバリング、グラウンドパウンド、スパルタンチャージの4つ(スラスターは装備として残っている)。スプリント、ADS、よじ登り、スライディングは引き続き使用可能だ。そのため、スタイリッシュな移動ができるスパルタンアビリティがなくても、最近のFPSの操作感に寄っている印象を受けた。
▲新しい装備の一つ、グラップルショット
▲衝撃波を放つ新装備、リパルサー
「装備」は『Halo 3』以来だが、まったく新しい機能を持つものが登場している。とくにグラップルショットとリパルサーは、プレイヤーの発想次第で多彩な使い方が可能だ。グラップルショットでは、高所や離れた場所への高速移動、遠くにある武器の引き寄せ、車両の乗っ取りなどができる。また、敵の背中に撃って素早く近づきそのまま殴る、という非常に『Halo』らしい戦い方も面白い。
リパルサーもユニークな装備だ。腕から衝撃波を発して、グレネードやミサイルを跳ね返せる。『Halo』ではグレネードの軌道を読み、敵にうまくダメージを与えること、かつ避けることが重要だ。リパルサーはその駆け引きにスパイスを加えてくれる。ノックバックで敵をマップから落とす、ジャンプ時に使ってより高く跳ぶ、などの大胆な使い方も可能だ。他の装備もあるので、いくつか画像で紹介しておこう。
▲脅威センサーを使うと、スキャンした範囲内の敵の居場所が味方に伝わる。裏に敵がいそうな壁に放ち、貼り付けて使用することが多い
▲ドロップウォールは内側からの弾のみ通すシールド
装備ではないが、大きい存在感を放つツールが「フュージョンコイル」である。壊すと大爆発する箱のようなもので、一部のマップに設置されている。グラップルショットで引き寄せて敵に当てたり、近くにいる敵もろとも爆破したり、使い方はさまざまだ。かなり遠くに投げられる、手に取って自由な場所に移動できる……などの特徴があるので使い勝手もいい。そのうえグレネードより威力が高いため、試合の流れを変える新たな一手になるだろう。
ひと通りプレイしてみて、『Halo Infinite』は前作よりシビアになったと感じた。スラスター(瞬時に加速するスパルタンアビリティ)で撃ち合いから脱出しづらくなったことが大きい。スラスターなどスパルタンアビリティに匹敵する装備も、自力で奪い取る必要がある。
しかし、欲しいものを自分で掴み取ってこそスパルタン(プレイヤーが操作する超兵士)だ。自ら装備をもぎとり、効果的な武器や地形との組み合わせを見つけて、使いこなせた瞬間が最高に気持ちいい。敵が殺到するロケットランチャーをグラップルショットで掠め取り、そのままグラップルショットを壁に撃ち跳ね上がる。そして高くジャンプしながら、高所から安全かつ確実にロケットランチャーを撃ち込む。そんな流れるような美しい瞬間を作るチャンスが、たくさん転がっているのだ。
▲チュートリアルに登場するスパルタン・アグリーナ
▲チュートリアルでは、『Halo』を楽しむための知識を一通り学ぶことができる
また本作は、チュートリアルなど遊びやすさを向上させる機能が充実している。基本プレイ無料なので、ぜひ初心者に挑戦してほしい1作だ。シンプルなマルチプレイを求めている人におすすめしたい。『Halo』シリーズのマルチプレイは死んでもすぐリスポーンして、試合は短時間で終わる。基本的には走って撃つことに集中していればいい。
初めてプレイすると、「敵のシールドを剥がしてからヘッドショットを狙う」など独特のシステムに驚くだろう。そんな時のために、チュートリアルが用意されている。教官のスパルタン・アグリーナと共に、新人隊員として基本的な操作を習うことが可能だ。上述したシールドのメカニズムなど、初心者には伝わりづらい部分も解説してくれる。
SF作品である『Halo』シリーズには普通の銃ではない武器がたくさん登場するので、試射場で練習するのもおすすめだ。botを相手にさまざまな銃を試し撃ちできる。特に、チャージショットで周囲を燃やすラヴェジャー、複数の敵に電気でダメージを与えるショックライフルなど、空間に影響する個性的な武器が面白い。電気系の武器は『Halo』シリーズにありそうでなかったので新鮮だ。
また、ラジオチャット機能も追加されたので、野良プレイでもコミュニケーションが取りやすくなった。装備や武器をマークすると、名称とそこまでの距離を仲間に伝えられる。さらに、敵がいる場所をマークすると、敵の人数と場所の名前まで教えてくれるので快適だ。
本作のバトルパスは、チャレンジを達成してXP(経験値)をためることで、外装アイテムを解放できる。しかし、ゲーム中の行動を縛るような条件のチャレンジが多く、理想の試合ができないという不満の声が上がっていたのだ。
▲2021年12月15日時点でのバトルパスとチャレンジ内容(一部)
マングラーなど、特定の武器で1キルして達成できるチャレンジを例に挙げてみよう。マングラーで敵を倒すことに集中してしまうと、いずれ「違う武器を選んでいたら勝てたはず」という場面に遭遇する。チャレンジを達成しようとすると、試合に勝つための最善の行動が取れないというジレンマが生まれるのだ。
加えて、プレイリストがないのに特定のモードでしか達成できないチャレンジがあり(「オッドボールのマッチに1回勝利する」など)、目当てのモードに当たるまで何回も試合をしなければならない問題も発生。そうして多くのプレイヤーがXPをスムーズに獲得できず、バトルパスの進行が遅くなる事態に陥った。
そこで開発元の343 Industriesは、11月中旬にアップデートを実施。試合に参加するだけでXPを獲得できる、「プレイ1ゲーム」デイリーチャレンジを追加した。さらに12月頭には、1日の最初の6試合で獲得できるXPの量を増加させている。当初は1試合につき50XPしか獲得できなかったが、今では1試合目から300XPを獲得できるようになった。
12月中旬には、多数のウィークリーチャレンジの内容も更新。特定のモードやゲーム内行動に特化した条件のチャレンジを削除したり、達成条件を緩和したりしたという。
▲追加されたプレイリスト
さらにチームスレイヤー、タクティカルスレイヤー、FFAスレイヤー、フィエスタを含むプレイリストを追加。プレイリストに対応したチャレンジも新たに登場した。特定のプレイリストで試合を完了する、パーソナルスコアをためる、勝利する、などの条件を満たすとXPを獲得できる。
以上の改善を経て、徐々にバトルパスの進行が楽になっている印象を受けた。とくに、1日の最初の6試合で獲得できるXP量が増加したことが大きい。毎日少し試合をするだけでXPを稼げるので、プレイ時間が限られているユーザー(平日は夜しかできない人が多いだろう)にとっては嬉しい改善だ。目当てのモードに当たるまで試合をする必要がないので、プレイリスト内のモードで達成できるチャレンジの追加もありがたい。
12月15日の公式ブログによると、今後もチャレンジの改善は行っていくとのこと。また、プレイヤーのフィードバックに応えきるには多くの作業が必要で、時間がかかると述べている。
スパルタンアビリティの廃止や、装備の復活という原点回帰の仕様になった『Halo Infinite』マルチプレイヤーモード。新しい装備を使えば、プレイヤーの発想次第で目を見張るようなキルシーンをたくさん生み出せる。いかに装備と他の要素を組み合わせて相手を倒すか、ということに夢中になってしまった。より競争性が高く、クリエイティブな試合を楽しめる。
前作『Halo 5:Gurdians』より前のマルチプレイが好きなら、プレイして損はないだろう。入門用のコンテンツが充実しており、なにせ基本プレイ無料なので、シリーズ初心者にもぜひトライしてほしい。好き嫌いが分かれるプレイ感だが、ハマればとことんハマるはずだ。『Halo 5:Gurdians』より移動時の操作感が大きく変わったため、前作のファンは戸惑うかもしれない。
バトルパスでは課題が発生したものの、ローンチ後から迅速な対応が行われつつある。シリーズ初の基本プレイ無料なので、トラブルがあっても不思議ではないだろう。これから良いバランスに進化していくことを期待したい。
(C) 2021 Microsoft Corporation. All rights reserved. Halo Infinite is a trademark of Microsoft Corporation.
●タイトル:Halo Infinite
●ジャンル:FPS
●発売元:Xbox Game Studios(マイクロソフト)
●開発元:343 Industries
●プラットフォーム:PC(Steam、MSストア)、Xbox Series X|S、Xbox One
●発売日:2021年12月9日
●価格:7590円[税込](マルチプレイのみなら基本プレイ無料)
※Xbox Game PassおよびPC Game Pass対応
●必須スペック
OS: Windows 10
プロセッサー: Intel Core i5-4440 または AMD Ryzen 5 1600
メモリー: 8GB
グラフィック: NVIDIA GeForce GTX1050Ti または AMD RX 570
ストレージ: 50GB
●推奨スペック
OS: Windows 10
プロセッサー: Intel Core i7-9700K または AMD Ryzen 7 3700X
メモリー: 16GB
グラフィック: NVIDIA GeForce RTX2070 または AMD RX 5700XT
ストレージ: 20GB
●公式サイトURL:
●ダウンロードサイトURL:
Steam https://store.steampowered.com/app/1240440/Halo_Infinite/
MS Store https://www.xbox.com/ja-jp/games/store/halo-infinite/9pp5g1f0c2b6
SteamやXbox Game Pass上では、マルチプレイヤーの無料版が無印の『Halo Infinite』、シングルプレイ(キャンペーン)の有料版が『Halo Infinite(Campaign)』として販売されているが、ゲーム自体は無料でインストールでき、「キャンペーン」モードをプレイするにはDLCが必要という建て付けだ。
▲Steam上での表記。無印が『Halo Infinite』で、キャンペーンはDLC扱いという表記
▲Xbox Game Pass上の表記は、サムネールも含めて別タイトルのような扱いになっている
本稿では、この無料版『Halo Infinite』でのマルチプレイヤーの魅力、そしてベータ版から着々と進むアップデート内容についてお伝えしたい。
■『Halo Infinite』「キャンペーン」モードのレビューはこちら
『Halo Infinite』PC版・「キャンペーンモード」レビュー:「再生」の物語が力強く告げるシリーズの新たな門出
『Halo Infinite』マルチプレイヤーモードのポイント
- 懐かしいのに新しい、かつ創造的なマルチプレイ
- 初心者に優しい機能も充実
- 不評だったバトルパスはやや進行しやすく
進化した「原点回帰」による、
創造的なマルチプレイ
『Halo Infinite』のマルチプレイヤーモードはシリーズの原点に立ち返りつつ、新鮮でよりダイナミックなプレイ感を実現している。前作『Halo 5: Guardians』のスパルタンアビリティは廃止され、『Halo 3』以来の「装備」が復活した。装備とは、使用回数に制限のあるマップ内アイテムのことだ。装備はすべての要素と連動していて、それらを駆使して相手を倒す瞬間を創造することがとても楽しい。廃止されたスパルタンアビリティは、スラスター、ホバリング、グラウンドパウンド、スパルタンチャージの4つ(スラスターは装備として残っている)。スプリント、ADS、よじ登り、スライディングは引き続き使用可能だ。そのため、スタイリッシュな移動ができるスパルタンアビリティがなくても、最近のFPSの操作感に寄っている印象を受けた。
▲新しい装備の一つ、グラップルショット
▲衝撃波を放つ新装備、リパルサー
「装備」は『Halo 3』以来だが、まったく新しい機能を持つものが登場している。とくにグラップルショットとリパルサーは、プレイヤーの発想次第で多彩な使い方が可能だ。グラップルショットでは、高所や離れた場所への高速移動、遠くにある武器の引き寄せ、車両の乗っ取りなどができる。また、敵の背中に撃って素早く近づきそのまま殴る、という非常に『Halo』らしい戦い方も面白い。
リパルサーもユニークな装備だ。腕から衝撃波を発して、グレネードやミサイルを跳ね返せる。『Halo』ではグレネードの軌道を読み、敵にうまくダメージを与えること、かつ避けることが重要だ。リパルサーはその駆け引きにスパイスを加えてくれる。ノックバックで敵をマップから落とす、ジャンプ時に使ってより高く跳ぶ、などの大胆な使い方も可能だ。他の装備もあるので、いくつか画像で紹介しておこう。
▲脅威センサーを使うと、スキャンした範囲内の敵の居場所が味方に伝わる。裏に敵がいそうな壁に放ち、貼り付けて使用することが多い
▲ドロップウォールは内側からの弾のみ通すシールド
装備ではないが、大きい存在感を放つツールが「フュージョンコイル」である。壊すと大爆発する箱のようなもので、一部のマップに設置されている。グラップルショットで引き寄せて敵に当てたり、近くにいる敵もろとも爆破したり、使い方はさまざまだ。かなり遠くに投げられる、手に取って自由な場所に移動できる……などの特徴があるので使い勝手もいい。そのうえグレネードより威力が高いため、試合の流れを変える新たな一手になるだろう。
ひと通りプレイしてみて、『Halo Infinite』は前作よりシビアになったと感じた。スラスター(瞬時に加速するスパルタンアビリティ)で撃ち合いから脱出しづらくなったことが大きい。スラスターなどスパルタンアビリティに匹敵する装備も、自力で奪い取る必要がある。
しかし、欲しいものを自分で掴み取ってこそスパルタン(プレイヤーが操作する超兵士)だ。自ら装備をもぎとり、効果的な武器や地形との組み合わせを見つけて、使いこなせた瞬間が最高に気持ちいい。敵が殺到するロケットランチャーをグラップルショットで掠め取り、そのままグラップルショットを壁に撃ち跳ね上がる。そして高くジャンプしながら、高所から安全かつ確実にロケットランチャーを撃ち込む。そんな流れるような美しい瞬間を作るチャンスが、たくさん転がっているのだ。
▲チュートリアルに登場するスパルタン・アグリーナ
▲チュートリアルでは、『Halo』を楽しむための知識を一通り学ぶことができる
また本作は、チュートリアルなど遊びやすさを向上させる機能が充実している。基本プレイ無料なので、ぜひ初心者に挑戦してほしい1作だ。シンプルなマルチプレイを求めている人におすすめしたい。『Halo』シリーズのマルチプレイは死んでもすぐリスポーンして、試合は短時間で終わる。基本的には走って撃つことに集中していればいい。
初めてプレイすると、「敵のシールドを剥がしてからヘッドショットを狙う」など独特のシステムに驚くだろう。そんな時のために、チュートリアルが用意されている。教官のスパルタン・アグリーナと共に、新人隊員として基本的な操作を習うことが可能だ。上述したシールドのメカニズムなど、初心者には伝わりづらい部分も解説してくれる。
SF作品である『Halo』シリーズには普通の銃ではない武器がたくさん登場するので、試射場で練習するのもおすすめだ。botを相手にさまざまな銃を試し撃ちできる。特に、チャージショットで周囲を燃やすラヴェジャー、複数の敵に電気でダメージを与えるショックライフルなど、空間に影響する個性的な武器が面白い。電気系の武器は『Halo』シリーズにありそうでなかったので新鮮だ。
また、ラジオチャット機能も追加されたので、野良プレイでもコミュニケーションが取りやすくなった。装備や武器をマークすると、名称とそこまでの距離を仲間に伝えられる。さらに、敵がいる場所をマークすると、敵の人数と場所の名前まで教えてくれるので快適だ。
少しずつ進行しやすくなったバトルパスプレイリストもついに登場
『Halo Infinite』マルチプレイヤーモードはベータ版としてローンチされてから、なかなか良い評判を獲得していた。ただひとつ、「バトルパスの進行」というトピックを除いて。本作のバトルパスは、チャレンジを達成してXP(経験値)をためることで、外装アイテムを解放できる。しかし、ゲーム中の行動を縛るような条件のチャレンジが多く、理想の試合ができないという不満の声が上がっていたのだ。
▲2021年12月15日時点でのバトルパスとチャレンジ内容(一部)
マングラーなど、特定の武器で1キルして達成できるチャレンジを例に挙げてみよう。マングラーで敵を倒すことに集中してしまうと、いずれ「違う武器を選んでいたら勝てたはず」という場面に遭遇する。チャレンジを達成しようとすると、試合に勝つための最善の行動が取れないというジレンマが生まれるのだ。
加えて、プレイリストがないのに特定のモードでしか達成できないチャレンジがあり(「オッドボールのマッチに1回勝利する」など)、目当てのモードに当たるまで何回も試合をしなければならない問題も発生。そうして多くのプレイヤーがXPをスムーズに獲得できず、バトルパスの進行が遅くなる事態に陥った。
そこで開発元の343 Industriesは、11月中旬にアップデートを実施。試合に参加するだけでXPを獲得できる、「プレイ1ゲーム」デイリーチャレンジを追加した。さらに12月頭には、1日の最初の6試合で獲得できるXPの量を増加させている。当初は1試合につき50XPしか獲得できなかったが、今では1試合目から300XPを獲得できるようになった。
12月中旬には、多数のウィークリーチャレンジの内容も更新。特定のモードやゲーム内行動に特化した条件のチャレンジを削除したり、達成条件を緩和したりしたという。
▲追加されたプレイリスト
さらにチームスレイヤー、タクティカルスレイヤー、FFAスレイヤー、フィエスタを含むプレイリストを追加。プレイリストに対応したチャレンジも新たに登場した。特定のプレイリストで試合を完了する、パーソナルスコアをためる、勝利する、などの条件を満たすとXPを獲得できる。
以上の改善を経て、徐々にバトルパスの進行が楽になっている印象を受けた。とくに、1日の最初の6試合で獲得できるXP量が増加したことが大きい。毎日少し試合をするだけでXPを稼げるので、プレイ時間が限られているユーザー(平日は夜しかできない人が多いだろう)にとっては嬉しい改善だ。目当てのモードに当たるまで試合をする必要がないので、プレイリスト内のモードで達成できるチャレンジの追加もありがたい。
12月15日の公式ブログによると、今後もチャレンジの改善は行っていくとのこと。また、プレイヤーのフィードバックに応えきるには多くの作業が必要で、時間がかかると述べている。
スパルタンアビリティの廃止や、装備の復活という原点回帰の仕様になった『Halo Infinite』マルチプレイヤーモード。新しい装備を使えば、プレイヤーの発想次第で目を見張るようなキルシーンをたくさん生み出せる。いかに装備と他の要素を組み合わせて相手を倒すか、ということに夢中になってしまった。より競争性が高く、クリエイティブな試合を楽しめる。
前作『Halo 5:Gurdians』より前のマルチプレイが好きなら、プレイして損はないだろう。入門用のコンテンツが充実しており、なにせ基本プレイ無料なので、シリーズ初心者にもぜひトライしてほしい。好き嫌いが分かれるプレイ感だが、ハマればとことんハマるはずだ。『Halo 5:Gurdians』より移動時の操作感が大きく変わったため、前作のファンは戸惑うかもしれない。
バトルパスでは課題が発生したものの、ローンチ後から迅速な対応が行われつつある。シリーズ初の基本プレイ無料なので、トラブルがあっても不思議ではないだろう。これから良いバランスに進化していくことを期待したい。
(C) 2021 Microsoft Corporation. All rights reserved. Halo Infinite is a trademark of Microsoft Corporation.
●タイトル:Halo Infinite
●ジャンル:FPS
●発売元:Xbox Game Studios(マイクロソフト)
●開発元:343 Industries
●プラットフォーム:PC(Steam、MSストア)、Xbox Series X|S、Xbox One
●発売日:2021年12月9日
●価格:7590円[税込](マルチプレイのみなら基本プレイ無料)
※Xbox Game PassおよびPC Game Pass対応
●必須スペック
OS: Windows 10
プロセッサー: Intel Core i5-4440 または AMD Ryzen 5 1600
メモリー: 8GB
グラフィック: NVIDIA GeForce GTX1050Ti または AMD RX 570
ストレージ: 50GB
●推奨スペック
OS: Windows 10
プロセッサー: Intel Core i7-9700K または AMD Ryzen 7 3700X
メモリー: 16GB
グラフィック: NVIDIA GeForce RTX2070 または AMD RX 5700XT
ストレージ: 20GB
●公式サイトURL:
●ダウンロードサイトURL:
Steam https://store.steampowered.com/app/1240440/Halo_Infinite/
MS Store https://www.xbox.com/ja-jp/games/store/halo-infinite/9pp5g1f0c2b6
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