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PC版『Days Gone』レビュー:4K・60fps&ウルトラワイドに対応したオープン“ゾンビ”ワールドを堪能せよ!
目次
PS4専用ソフトとして発売され、続編の制作を望む署名が11万人分も集まったというオープンワールドのアクションアドベンチャーゲーム『Day Gone』のPC版が発売された。SteamとEpic Games Storeで購入できる。
今回は、ゲーム自体の魅力とともに、PC版ならではの特徴を実際にプレイレビューしてみたい。
ゾンビのような「フリーカー」が徘徊!
感染するとゾンビのような「フリーカー」になってしまう謎のウイルスが蔓延してから2年。人類はフリーカーに怯えながら、奴らに侵入されない防御壁で囲まれたキャンプで生活している。現代アメリカを舞台にしながら、フリーカーによって「変わってしまった」街や森でバイクを駆り、生き延びようとする男の物語だ。
アメリカ陸軍での経験もある主人公のディーコン・リー・セントジョンは、賞金稼ぎが生業。相棒のブーザーと共に、キャンプへ物資を運んだり、お尋ね者の始末などを請け負っている。しかし彼の真の目的は、2年前に生き別れた最愛の妻を探すことだったのだ。
フリーカーたちは森の中から街中までいたるところに生息しているが、主人公たちの前に立ちふさがるのはフリーカーたちだけではない。他のキャンプにいる人間たちもまた、残された資源を虎視眈々と狙っている。フリーカーを殺める武器は、時には人間にも向ける時があるというわけ。
ゲーム進行は、基本的にはメインストーリーを進めていくことになる。でも本作はオープンワールドシステム。マップ上に表示されているミッションは、好きな順番で挑んでいけるし、未開の場所に足を踏み入れると、新たな展開が発生することもあるというのが、大枠のゲーム内容だ。
オフロードバイクで林道を駆け抜ける快感。
「このゲームを象徴する単語を一つ挙げろ」と言われたら、「バイク」を挙げる人がほとんどではないだろうか。
バイクはフィールドを高速で移動できる移動手段であることはもちろん、敵を追い詰め、走行中に銃を撃つこともできる。さらに、全力疾走で追いかけてくるフリーカーを振り切って逃げるなど、さまざまな場面でバイクにはお世話になる。
単に次の目的地へと向かうための移動手段としても役立つのだが、バイクで山道を駆け抜けているだけで、まるでバイクのゲームを遊んでいるかのような気分にもなる。
ただし、バイクにも欠点はある。それは燃料を必要とすることと、接触事故を起こすと壊れ、修理が必要になるところだ。
特に燃料については満タンまで給油しても安心できないので、目的地ごとに燃料タンクを探し、自分のバイクまで持ってきては給油する必要がある。燃料がなければただの鉄の塊になってしまう。
また、フリーカーは音に反応して襲いかかってくるため、バイクのエンジン音はフリーカーを呼び寄せやすい。フリーカー集団の近くをバイクで通りかかろうものなら、そこにいる大群がまるごと迫ってくるはずだ。
そんなに不利になる乗り物をなぜ使うかって? 便利だし、格好いいからに決まっている。
ゾンビに似たクリーチャーの「フリーカー」!
一般的に大量のゾンビが登場するゲームでは、マシンガンのような重火器でゾンビの群れを一掃する……というようなシーンもあるが、『Days Gone』にはそんな強力な武器は登場しない。主人公が手にしているのはハンドガンや釘付きバットしかないため、もし大量のフリーカーに遭遇したらまず間違いなく殺されてしまう。
では、どのようにしてフリーカーと戦うかといえば、メインはステルスアクションからの不意打ちだ。背後からそっと近寄り、首筋をナイフで切断。こうすれば一撃でフリーカーの息の根を止めることができる。
とはいえ、すべてのフリーカーを不意打ちできるわけではない。中には正々堂々と、正面から立ち向かわなくてはならない時もある。そんな時に役立つ武器はやはり、釘付きバットや角材などの殴打武器だ。
しかし、殴打武器を使って同時に相手ができる人数はせいぜい2~3体。これを超えるフリーカーに襲われたら、逃げるしかない。
フィールドで出会うフリーカーは非常に膨大な数なので、全部を相手にしていたら武器も体力回復アイテムも足りなくなってしまう。基本的には音を立てず、フリーカーに見つからずにやり過ごすのが最適解だ。音に敏感なフリーカーも、自身が出す声などの音には無頓着。耳をすませてフリーカーの声に注意していれば、無駄な戦闘の多くは回避できる。
人間相手には銃器が有効
もちろん、主人公のディーコンは釘バットや角材などの殴打武器以外にも、ハンドガンやショットガンといった銃器も使うことができる。だが、フリーカー戦では殴打武器の方が攻撃力が高い上、フリーカーたちは知能がないため、物陰に隠れたりしない。
それに対して人間は物陰に隠れて射撃してくるため、こちらも物陰に隠れ、こちらを撃つために顔を出した瞬間を狙い撃つ必要がある。銃には銃を。素手で迫るフリーカーには棒を、というわけだ。
フリーカーは、人間を視認したり、音を聞かなければ襲ってくることはない。しかし人間を倒すための銃器は、サイレンサーを装着できる一部を除いて、発射すれば大きな音を出してしまう。このため、人間との戦闘中に、双方が使った銃器の音を聞きつけたフリーカーが背後から襲ってくるかもしれないというリスクがある。
そこでオープンワールドゲームの自由度が活きてくる。たとえば襲撃したい人間のキャンプ周辺にフリーカーがいたら、事前にフリーカーだけを倒しておくとか、フリーカーが大量にいる場所では戦闘を避けるなどの戦略も必要となる。
賞金稼ぎたる主人公に課せられるミッションの多くは、人間またはフリーカーとの戦闘を避けられない。そのため、こうした戦略に長けておくのがゲームを有利に進めるコツだ。
PC版ならではの超高解像度で
さて、ここまではゲーム内容のレビューをしてきたが、ここからはPC版の特徴を一つずつ説明することにしよう。
一番の違いは、グラフィックボードの性能に応じて解像度が上がること。PlayStation 4用ソフトをPlayStation 5で動かすとダイナミック(動的)4Kで表示させられるが、PC版では4K・60fpsを実現できる。また、縦横比21:9のウルトラワイド画面表示にも対応している。グラフィックボードのスペックが足りない場合でも、描画距離をカスタマイズして負荷を減らし、実行速度を上げるといったオプションが追加されている。
新規追加された「フォトモード」では、プレイ時解像度の8倍まで撮影可能。ゲーム内で描かれる、アメリカ北西部の自然を堪能することができる。
また、PC版は操作設定としてゲームパッドの他にキーボードやマウスなども混在設定させられるため、徹底的に自分好みの操作方法を追求してもいいだろう。
絶対的不利な状況で感じる緊張感こそ、
『Days Gone』の世界は、残されたわずかな物資を頼りに、人類が必死に生き延びている世界。武器も包帯もバイクの燃料も各地に残されたものを回収し、ギリギリの生活を送っている。
このため、派手に重火器をぶっ放して敵を一掃するような爽快感はない。どちらかと言えばヒリヒリする状況の中で腰をかがめ、フリーカーの声に怯えて森を進むというタイプのゲームだ。この緊張感が手に汗を握らせ、ゲームに対する感情移入を高めてくれる。
生き別れになった妻と出会う日を夢見ながら、ディーコンは今日も倒した人間の胸ポケットからハンドガンの弾を抜き取る。自分のハンドガンに装填した弾数が満タンになると、安心感から少し口角が上がっているはずだ。プレイヤーであるあなた自身の口角がね。
(C) 2019, 2021 Sony Interactive Entertainment LLC. Days Gone is a registered trademark or trademark of Sony Interactive Entertainment LLC and related companies.
●タイトル:Days Gone
●ジャンル:オープンワールドサバイバルアクション
●発売元:PlayStation Studios
●開発元:Bend Studio
●プラットフォーム:PC(Steam、Epic Games Store)、PlayStation 4
●発売日:2021年5月19日(PS4版は2019年4月26日)
●価格:4900円[税込]
●必須スペック
OS: Windows 10 64bit
プロセッサー: Intel Core i5-2500K(3.3GHz) または AMD FX 6300(3.5GHz)
メモリー: 8GB
グラフィック:NVIDIA GeForce GTX780 (3GB) または AMD Radeon R9 290 (4GB)
ストレージ: 70GB
●推奨スペック
OS: Windows 10 64bit
プロセッサー: Intel Core i7-4770K(3.5GHz) または AMD Ryzen 5 1500X(3.5GHz)
メモリー: 16GB
グラフィック: NVIDIA GeForce GTX1060 (6GB) または AMD Radeon RX 580 (8GB)
ストレージ: 70GB
●ダウンロードサイトURL:
Steam https://store.steampowered.com/app/1259420/Days_Gone/
Epic Games Store https://www.epicgames.com/store/ja/p/days-gone
今回は、ゲーム自体の魅力とともに、PC版ならではの特徴を実際にプレイレビューしてみたい。
ゾンビのような「フリーカー」が徘徊!
現代アメリカを模した世界を駆け回る
感染するとゾンビのような「フリーカー」になってしまう謎のウイルスが蔓延してから2年。人類はフリーカーに怯えながら、奴らに侵入されない防御壁で囲まれたキャンプで生活している。現代アメリカを舞台にしながら、フリーカーによって「変わってしまった」街や森でバイクを駆り、生き延びようとする男の物語だ。アメリカ陸軍での経験もある主人公のディーコン・リー・セントジョンは、賞金稼ぎが生業。相棒のブーザーと共に、キャンプへ物資を運んだり、お尋ね者の始末などを請け負っている。しかし彼の真の目的は、2年前に生き別れた最愛の妻を探すことだったのだ。
フリーカーたちは森の中から街中までいたるところに生息しているが、主人公たちの前に立ちふさがるのはフリーカーたちだけではない。他のキャンプにいる人間たちもまた、残された資源を虎視眈々と狙っている。フリーカーを殺める武器は、時には人間にも向ける時があるというわけ。
ゲーム進行は、基本的にはメインストーリーを進めていくことになる。でも本作はオープンワールドシステム。マップ上に表示されているミッションは、好きな順番で挑んでいけるし、未開の場所に足を踏み入れると、新たな展開が発生することもあるというのが、大枠のゲーム内容だ。
オフロードバイクで林道を駆け抜ける快感。
しかしガソリン残量には要注意
「このゲームを象徴する単語を一つ挙げろ」と言われたら、「バイク」を挙げる人がほとんどではないだろうか。バイクはフィールドを高速で移動できる移動手段であることはもちろん、敵を追い詰め、走行中に銃を撃つこともできる。さらに、全力疾走で追いかけてくるフリーカーを振り切って逃げるなど、さまざまな場面でバイクにはお世話になる。
単に次の目的地へと向かうための移動手段としても役立つのだが、バイクで山道を駆け抜けているだけで、まるでバイクのゲームを遊んでいるかのような気分にもなる。
ただし、バイクにも欠点はある。それは燃料を必要とすることと、接触事故を起こすと壊れ、修理が必要になるところだ。
特に燃料については満タンまで給油しても安心できないので、目的地ごとに燃料タンクを探し、自分のバイクまで持ってきては給油する必要がある。燃料がなければただの鉄の塊になってしまう。
また、フリーカーは音に反応して襲いかかってくるため、バイクのエンジン音はフリーカーを呼び寄せやすい。フリーカー集団の近くをバイクで通りかかろうものなら、そこにいる大群がまるごと迫ってくるはずだ。
そんなに不利になる乗り物をなぜ使うかって? 便利だし、格好いいからに決まっている。
ゾンビに似たクリーチャーの「フリーカー」!
倒し方は手持ち武器での“不意打ち”推奨
一般的に大量のゾンビが登場するゲームでは、マシンガンのような重火器でゾンビの群れを一掃する……というようなシーンもあるが、『Days Gone』にはそんな強力な武器は登場しない。主人公が手にしているのはハンドガンや釘付きバットしかないため、もし大量のフリーカーに遭遇したらまず間違いなく殺されてしまう。では、どのようにしてフリーカーと戦うかといえば、メインはステルスアクションからの不意打ちだ。背後からそっと近寄り、首筋をナイフで切断。こうすれば一撃でフリーカーの息の根を止めることができる。
とはいえ、すべてのフリーカーを不意打ちできるわけではない。中には正々堂々と、正面から立ち向かわなくてはならない時もある。そんな時に役立つ武器はやはり、釘付きバットや角材などの殴打武器だ。
しかし、殴打武器を使って同時に相手ができる人数はせいぜい2~3体。これを超えるフリーカーに襲われたら、逃げるしかない。
フィールドで出会うフリーカーは非常に膨大な数なので、全部を相手にしていたら武器も体力回復アイテムも足りなくなってしまう。基本的には音を立てず、フリーカーに見つからずにやり過ごすのが最適解だ。音に敏感なフリーカーも、自身が出す声などの音には無頓着。耳をすませてフリーカーの声に注意していれば、無駄な戦闘の多くは回避できる。
人間相手には銃器が有効
ただし「音」には注意
もちろん、主人公のディーコンは釘バットや角材などの殴打武器以外にも、ハンドガンやショットガンといった銃器も使うことができる。だが、フリーカー戦では殴打武器の方が攻撃力が高い上、フリーカーたちは知能がないため、物陰に隠れたりしない。それに対して人間は物陰に隠れて射撃してくるため、こちらも物陰に隠れ、こちらを撃つために顔を出した瞬間を狙い撃つ必要がある。銃には銃を。素手で迫るフリーカーには棒を、というわけだ。
フリーカーは、人間を視認したり、音を聞かなければ襲ってくることはない。しかし人間を倒すための銃器は、サイレンサーを装着できる一部を除いて、発射すれば大きな音を出してしまう。このため、人間との戦闘中に、双方が使った銃器の音を聞きつけたフリーカーが背後から襲ってくるかもしれないというリスクがある。
そこでオープンワールドゲームの自由度が活きてくる。たとえば襲撃したい人間のキャンプ周辺にフリーカーがいたら、事前にフリーカーだけを倒しておくとか、フリーカーが大量にいる場所では戦闘を避けるなどの戦略も必要となる。
賞金稼ぎたる主人公に課せられるミッションの多くは、人間またはフリーカーとの戦闘を避けられない。そのため、こうした戦略に長けておくのがゲームを有利に進めるコツだ。
PC版ならではの超高解像度で
グラフィックボードのパワーを見せつけろ!
さて、ここまではゲーム内容のレビューをしてきたが、ここからはPC版の特徴を一つずつ説明することにしよう。一番の違いは、グラフィックボードの性能に応じて解像度が上がること。PlayStation 4用ソフトをPlayStation 5で動かすとダイナミック(動的)4Kで表示させられるが、PC版では4K・60fpsを実現できる。また、縦横比21:9のウルトラワイド画面表示にも対応している。グラフィックボードのスペックが足りない場合でも、描画距離をカスタマイズして負荷を減らし、実行速度を上げるといったオプションが追加されている。
新規追加された「フォトモード」では、プレイ時解像度の8倍まで撮影可能。ゲーム内で描かれる、アメリカ北西部の自然を堪能することができる。
また、PC版は操作設定としてゲームパッドの他にキーボードやマウスなども混在設定させられるため、徹底的に自分好みの操作方法を追求してもいいだろう。
絶対的不利な状況で感じる緊張感こそ、
『Days Gone』最大の魅力
『Days Gone』の世界は、残されたわずかな物資を頼りに、人類が必死に生き延びている世界。武器も包帯もバイクの燃料も各地に残されたものを回収し、ギリギリの生活を送っている。このため、派手に重火器をぶっ放して敵を一掃するような爽快感はない。どちらかと言えばヒリヒリする状況の中で腰をかがめ、フリーカーの声に怯えて森を進むというタイプのゲームだ。この緊張感が手に汗を握らせ、ゲームに対する感情移入を高めてくれる。
生き別れになった妻と出会う日を夢見ながら、ディーコンは今日も倒した人間の胸ポケットからハンドガンの弾を抜き取る。自分のハンドガンに装填した弾数が満タンになると、安心感から少し口角が上がっているはずだ。プレイヤーであるあなた自身の口角がね。
(C) 2019, 2021 Sony Interactive Entertainment LLC. Days Gone is a registered trademark or trademark of Sony Interactive Entertainment LLC and related companies.
●タイトル:Days Gone
●ジャンル:オープンワールドサバイバルアクション
●発売元:PlayStation Studios
●開発元:Bend Studio
●プラットフォーム:PC(Steam、Epic Games Store)、PlayStation 4
●発売日:2021年5月19日(PS4版は2019年4月26日)
●価格:4900円[税込]
●必須スペック
OS: Windows 10 64bit
プロセッサー: Intel Core i5-2500K(3.3GHz) または AMD FX 6300(3.5GHz)
メモリー: 8GB
グラフィック:NVIDIA GeForce GTX780 (3GB) または AMD Radeon R9 290 (4GB)
ストレージ: 70GB
●推奨スペック
OS: Windows 10 64bit
プロセッサー: Intel Core i7-4770K(3.5GHz) または AMD Ryzen 5 1500X(3.5GHz)
メモリー: 16GB
グラフィック: NVIDIA GeForce GTX1060 (6GB) または AMD Radeon RX 580 (8GB)
ストレージ: 70GB
●ダウンロードサイトURL:
Steam https://store.steampowered.com/app/1259420/Days_Gone/
Epic Games Store https://www.epicgames.com/store/ja/p/days-gone
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