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『ごく普通の鹿のゲーム DEEEER Simulator』Steam版レビュー:伸びる首と刺さる角を駆使し、シュール世界で破壊を楽しむ不思議ゲー
2020年1月21日にSteamで早期アクセス版が公開されて以来、大きな話題になっていたアクションゲーム『ごく普通の鹿のゲーム DEEEER Simulator』の正式版が11月24日に発売された。このゲームをラノベ風に説明するならば「転生したら(変な世界に生きる変な)鹿だった件」という感じ。
ともあれこの摩訶不思議なゲームのレビューをしていこう。
『ごく普通の鹿のゲーム DEEEER Simulator』のポイント
まずは転生するシーンからスタート
ゲームを開始すると、最初にキャラクターメイキング画面が表示。性別はもちろん、顔、髪、帽子、アクセサリー、シャツ、パンツ、靴、髭、肌の色、髪の色、目の色、体型など、自由度はかなり高い。
▲性別以外は「ランダム生成」を押して生成されるキャラの中からお気に入りのものを選ぶのが早そう
▲顔のメイキング画面。こんなにも多くの項目を変更できるキャラクターメイキングは、過去最高かもしれない
顔のエディットに至っては、首の太さや耳の大きさ、耳の角度など、他のゲームにおけるキャラクターメイキングで見たことがないような項目まで細かく設定できる。筆者は面倒臭くなって「ランダム生成」を選んでしまったが。
さて体型や服装、顔のエディットなど、気にいるものはできただろうか? さっそくゲームを初めてみよう。すると、エディットしたキャラクターが、「シカ注意」らしき標識がある横断歩道を渡っているところからゲームが始まる。
目の前にはシカ。しかし、シカに向かって暴走してくるトラック。キャラクターは反射的にシカを助け、代わりに自分が轢かれてしまう。そして画面に表示されるメッセージ。
「転生しますか?」
→ はい
いいえ
ここで「いいえ」を選ぶと、『ダークソウル』シリーズでよく見たメッセージ「YOU DIED」が表示され、タイトル画面に戻されてしまう。そう、ゲーム本編は、ここで「はい」を選んだプレイヤーの、転生後の世界という設定なのだ。
▲トラックに轢かれそうになったシカをかばって、自分が犠牲になるプレイヤー
現実世界に似て非なる世界へ
目が覚めると、そこには気持ちよさそうに眠っている鹿の姿。背景には自動車や、機首を失った輸送機らしき残骸が砂浜に埋まっているシーン。視点が変わると、鹿を動かせるようになっている。どうやら主人公は鹿となって、この不思議な世界へ転生したようだ。ここからが、真のゲームスタートとなる。
先に言っておくが、ゲーム開始時に作ったキャラクターは、もう登場しない。なにしろ、もう鹿に転生したのだから。
▲墜落している輸送機の機種が気になる……
▲スタート地点からの視点。すでに色々突っ込みたいところがある
転生した場所にはビルが立ち並び、あちこちに道路が通っている、現実世界に似た世界。けれど、いろいろとおかしなところがある。
たとえば海岸には極端に大きな牛が立っているし、ビルの中には巨大なコアラがしがみついているところもある。空を見上げればゾウが耳を羽ばたかせて飛び回り、道路の一部にはスタントで使われそうな360度ループの道路も。
「何かが、おかしい」
そんな気分になりながら、駐車場に停まっていた車に接近すると「F 乗る」という選択肢。Fキーを押してみると……。
▲車に乗ると、鹿状態でいるよりも速く移動できる
車に乗り込むと、フロントガラスから鹿の顔が出た状態で、車を操作できるように。鹿状態でいるときよりも速く移動できるようになった。急ハンドルを切ると、地面にタイヤ跡が残るのが、ちょっぴり楽しい。もう一度「F」キーを押すと、車から降りられるらしい。
だが、しかし。ゲームの目的が、わからない。画面右上に「鹿災害レベルE」という表示が出ている。つまり、街を破壊すればいいということ?
というわけで、車を建物にぶつけるも、破壊できず。仕方なく「SHIFT」キーを長押しして走ってみると、道路際に立っていた柱に激突し、柱を折ってしまった。
▲走っているあいだ、鹿は二本足での走行になる。体当たりで街頭や樹木を壊せるので、鹿災害レベルを上げよう
柱や樹木を破壊していくと、「鹿災害レベル」はEからDにランクアップ。それと同時にカメラは警察署前へと切り替わり、「第1の警官」3匹のひつじが床からせり出てきた。ここで、ようやくこのゲームのルールを理解することになる。
鹿は走るなどして街を壊し、その破壊度に応じて警官が出動。この警官を倒すというのが鹿の目的、というわけだ。
▲警官の帽子を被ったひつじの出動デモ
鹿に向かって迫ってくる、大量のひつじ。ひつじは警棒を口にくわえ、トンファーのように振り回してくる。そこで鹿は前足を使った攻撃で、ひつじに反撃。激闘の末、ひつじを3匹とも撃退するとイベントは終了。倒したひつじは、脚を掴んで引きずり回すこともできる。連れていったところで、何ができるというわけではないのだが。
しかし、これで一つだけハッキリしたことがある。次の目標は、さらなるオブジェクトの破壊。鹿災害レベルCを目指すということ。DからCへ。CからBへのレベルアップ時には、警察署から次々と新たな警官が出現する。「次の警官は、どんな奴だろう?」と、予想するのがばかばかしくなるレベルの奇想天外な警官が登場する。
▲ひつじを前足で攻撃する鹿。ビジュアル的にはほのぼのした雰囲気
▲第2の警官は、パトカーと見せかけて、パトカーを背負っているシロクマ
▲第3の警官はイヤー・ウォーカー。いきなりSF感のあるビームライフルを手に、鹿を射撃してくる
▲イヤー・ウォーカーの射撃から距離を置きつつ、鹿も背後をAIMしながら反撃
首を伸ばして角を刺し、
ここまで特に触れずに来たのだが、タイトル画面では「はじめる」「設定」などを選ぶ時、画面右にいた鹿の首が長く伸びていたことを覚えているだろうか。そう、このゲームの鹿は「首が伸びる」という特殊能力を持っているのだ。
操作的は一般的なTPSに準じており、マウスでカーソルを移動させると視点を変更すると同時にAIMも行う。ここで狙うものは敵プレイヤーではなく「角を刺す場所」だ。鹿の首が届く場所をAIMすると、カーソルが◎に変化する。この時にマウスの右クリックを長押しすると、バシューンと首を伸ばし、狙った場所へ角を突き刺す。きちんと角が刺さると、首が縮んで身体が後をつけていくという感じ。
▲信号機を狙って角を刺したところ。小さな爆発エフェクトが起きたら、きちんと角が刺さった証拠
首の伸びる距離には限界があるが、高い建物であっても近寄りさえすれば、かなり高い場所にも角が刺せるようになる。高所に登ったら角を外し、自由落下中にさらに高所を狙って首を伸ばす……ということを繰り返せば、ほとんどの場所に行けるようになる。まるで「進撃の巨人」の「立体機動装置」のようだが、やっていることは鹿が首を伸ばして角を刺し、首を縮めて登っているというシュールさ。
落下ダメージもないので、高い場所に登っているだけでも割と楽しい。そこで思い出すことわざ「馬鹿と煙は高いところへ上る」。はい、降ります。
▲街で一番高いタワーに角を刺して登ったところ。特にどうということはない
▲エリア端にある五重塔(に似た建物)の屋根に落ちていたビームライフル。これを装備すると、前足攻撃の代わりにビームを撃てるようになる
いろんなものに疲れた人に贈る、
このゲームの目的は、街を壊して鹿災害レベルを上げ、次々と登場する警察官を倒すということは前述した通り。だが警官とのバトル以外では自分のHPが減らないし、制限時間もない。鹿災害レベルを上げなくてもとくにペナルティはないというユルさ。漠然と鹿を動かして目についた場所に登ったり、車に乗り込んで360度ループに挑んでみたりしても、延々と遊んでいられる(著者はまだ一度もループに成功していない)。
街にいる人間に話しかけると、一緒に踊らせることや、鹿に似た角を装着させることもできる。挨拶すれば挨拶を返してくれるし、一緒にダンスを踊ることもできる。仲間にした人間は一緒に街を破壊してくれるので、街中で人間を見かけたら積極的に話しかけていきたいところ。
……と素直にこのゲームの紹介記事をありのままに書いてきたわけだが、正直なところ正気の沙汰ではない(褒め言葉)。
ゲームとして楽しみたいのであれば鹿災害レベルを上げればいい。だが、この謎な世界に転生した人生……いや、鹿としての生き方を堪能したいのであれば、街を隅々まで探索しているだけでも幸せな気分になるに違いない。
ストレスが多い現代現代世界を生きるゲーマーの皆さんに、息抜きを届けることができるゲーム。そんな一本だ。
最後に。
3Dポリゴンを多用しているゲームにしては驚くほど要求スペックが低いのも、このゲームの特徴の一つ。家に眠っている古いWindowsパソコンがあったらSteamごとインストールして遊んでみてほしい。このゲーム専用機として、新たな用途が生まれるかもしれない。
▲人間に挨拶をすると仲間(?)にでき、一緒に街を破壊してくれる相棒になる
▲フィールド内にトースターを見つけ、触れてみたら自分がトースト(パン)になる。鹿の外観がトーストに変わるだけだが、「何の意味がある?」とか質問するような人はこのゲームに向いていない
▲ゲーム内で遊べるミニゲーム「リバーシ」。牛を置く場所を考えているうちに牛が歩いてしまうというめちゃくちゃなオセロ。元のゲームに戻ると鹿災害レベルは初期化されるが、それを気にしているようであればこのゲームを楽しめていない証拠
(C)Gibier Games All rights reserved. Licensed to and published by Active Gaming Media, Inc.
●発売元:PLAYISM
●開発元:Gibier Games
●プラットフォーム:PC(Steam、Microsoft Store)、Nintendo Switch、PlayStation 4、Xbox Series X|S、Xbox One
●発売日:
Steam、Microsoft Store 2021年11月24日
Switch、PS4 2021年11月25日
●価格:
Steam 1480円[税込]
Switch、PS4、Xbox Series X|S、Xbox One 1980円[税込]
●必須スペック
OS: Windows 7
プロセッサー:Intel Core i3-3120M
メモリー:2GB
グラフィック: Intel HDグラフィックス 4000
DirectX: Version 9.0
ストレージ:1GB
●公式サイトURL:https://playism.com/game/deeeer-simulator/
●ダウンロードサイトURL:
Steam 、Microsoft Store
ともあれこの摩訶不思議なゲームのレビューをしていこう。
『ごく普通の鹿のゲーム DEEEER Simulator』のポイント
- 現実世界に似て非なる謎世界を破壊する低難易度ストレス発散ゲー
- 「シュール」という言葉がこれほど似合うゲームもない
- 10年前のWindowsでも余裕で動く動作の軽さ
まずは転生するシーンからスタート
そう、ホントに転生するんです!
ゲームを開始すると、最初にキャラクターメイキング画面が表示。性別はもちろん、顔、髪、帽子、アクセサリー、シャツ、パンツ、靴、髭、肌の色、髪の色、目の色、体型など、自由度はかなり高い。▲性別以外は「ランダム生成」を押して生成されるキャラの中からお気に入りのものを選ぶのが早そう
▲顔のメイキング画面。こんなにも多くの項目を変更できるキャラクターメイキングは、過去最高かもしれない
顔のエディットに至っては、首の太さや耳の大きさ、耳の角度など、他のゲームにおけるキャラクターメイキングで見たことがないような項目まで細かく設定できる。筆者は面倒臭くなって「ランダム生成」を選んでしまったが。
さて体型や服装、顔のエディットなど、気にいるものはできただろうか? さっそくゲームを初めてみよう。すると、エディットしたキャラクターが、「シカ注意」らしき標識がある横断歩道を渡っているところからゲームが始まる。
目の前にはシカ。しかし、シカに向かって暴走してくるトラック。キャラクターは反射的にシカを助け、代わりに自分が轢かれてしまう。そして画面に表示されるメッセージ。
「転生しますか?」
→ はい
いいえ
ここで「いいえ」を選ぶと、『ダークソウル』シリーズでよく見たメッセージ「YOU DIED」が表示され、タイトル画面に戻されてしまう。そう、ゲーム本編は、ここで「はい」を選んだプレイヤーの、転生後の世界という設定なのだ。
▲トラックに轢かれそうになったシカをかばって、自分が犠牲になるプレイヤー
現実世界に似て非なる世界へ
鹿の姿で転生するプレイヤー
目が覚めると、そこには気持ちよさそうに眠っている鹿の姿。背景には自動車や、機首を失った輸送機らしき残骸が砂浜に埋まっているシーン。視点が変わると、鹿を動かせるようになっている。どうやら主人公は鹿となって、この不思議な世界へ転生したようだ。ここからが、真のゲームスタートとなる。先に言っておくが、ゲーム開始時に作ったキャラクターは、もう登場しない。なにしろ、もう鹿に転生したのだから。
▲墜落している輸送機の機種が気になる……
▲スタート地点からの視点。すでに色々突っ込みたいところがある
転生した場所にはビルが立ち並び、あちこちに道路が通っている、現実世界に似た世界。けれど、いろいろとおかしなところがある。
たとえば海岸には極端に大きな牛が立っているし、ビルの中には巨大なコアラがしがみついているところもある。空を見上げればゾウが耳を羽ばたかせて飛び回り、道路の一部にはスタントで使われそうな360度ループの道路も。
「何かが、おかしい」
そんな気分になりながら、駐車場に停まっていた車に接近すると「F 乗る」という選択肢。Fキーを押してみると……。
▲車に乗ると、鹿状態でいるよりも速く移動できる
車に乗り込むと、フロントガラスから鹿の顔が出た状態で、車を操作できるように。鹿状態でいるときよりも速く移動できるようになった。急ハンドルを切ると、地面にタイヤ跡が残るのが、ちょっぴり楽しい。もう一度「F」キーを押すと、車から降りられるらしい。
だが、しかし。ゲームの目的が、わからない。画面右上に「鹿災害レベルE」という表示が出ている。つまり、街を破壊すればいいということ?
というわけで、車を建物にぶつけるも、破壊できず。仕方なく「SHIFT」キーを長押しして走ってみると、道路際に立っていた柱に激突し、柱を折ってしまった。
▲走っているあいだ、鹿は二本足での走行になる。体当たりで街頭や樹木を壊せるので、鹿災害レベルを上げよう
柱や樹木を破壊していくと、「鹿災害レベル」はEからDにランクアップ。それと同時にカメラは警察署前へと切り替わり、「第1の警官」3匹のひつじが床からせり出てきた。ここで、ようやくこのゲームのルールを理解することになる。
鹿は走るなどして街を壊し、その破壊度に応じて警官が出動。この警官を倒すというのが鹿の目的、というわけだ。
▲警官の帽子を被ったひつじの出動デモ
鹿に向かって迫ってくる、大量のひつじ。ひつじは警棒を口にくわえ、トンファーのように振り回してくる。そこで鹿は前足を使った攻撃で、ひつじに反撃。激闘の末、ひつじを3匹とも撃退するとイベントは終了。倒したひつじは、脚を掴んで引きずり回すこともできる。連れていったところで、何ができるというわけではないのだが。
しかし、これで一つだけハッキリしたことがある。次の目標は、さらなるオブジェクトの破壊。鹿災害レベルCを目指すということ。DからCへ。CからBへのレベルアップ時には、警察署から次々と新たな警官が出現する。「次の警官は、どんな奴だろう?」と、予想するのがばかばかしくなるレベルの奇想天外な警官が登場する。
▲ひつじを前足で攻撃する鹿。ビジュアル的にはほのぼのした雰囲気
▲第2の警官は、パトカーと見せかけて、パトカーを背負っているシロクマ
▲第3の警官はイヤー・ウォーカー。いきなりSF感のあるビームライフルを手に、鹿を射撃してくる
▲イヤー・ウォーカーの射撃から距離を置きつつ、鹿も背後をAIMしながら反撃
首を伸ばして角を刺し、
高所へも簡単に登れる鹿の能力
ここまで特に触れずに来たのだが、タイトル画面では「はじめる」「設定」などを選ぶ時、画面右にいた鹿の首が長く伸びていたことを覚えているだろうか。そう、このゲームの鹿は「首が伸びる」という特殊能力を持っているのだ。操作的は一般的なTPSに準じており、マウスでカーソルを移動させると視点を変更すると同時にAIMも行う。ここで狙うものは敵プレイヤーではなく「角を刺す場所」だ。鹿の首が届く場所をAIMすると、カーソルが◎に変化する。この時にマウスの右クリックを長押しすると、バシューンと首を伸ばし、狙った場所へ角を突き刺す。きちんと角が刺さると、首が縮んで身体が後をつけていくという感じ。
▲信号機を狙って角を刺したところ。小さな爆発エフェクトが起きたら、きちんと角が刺さった証拠
首の伸びる距離には限界があるが、高い建物であっても近寄りさえすれば、かなり高い場所にも角が刺せるようになる。高所に登ったら角を外し、自由落下中にさらに高所を狙って首を伸ばす……ということを繰り返せば、ほとんどの場所に行けるようになる。まるで「進撃の巨人」の「立体機動装置」のようだが、やっていることは鹿が首を伸ばして角を刺し、首を縮めて登っているというシュールさ。
落下ダメージもないので、高い場所に登っているだけでも割と楽しい。そこで思い出すことわざ「馬鹿と煙は高いところへ上る」。はい、降ります。
▲街で一番高いタワーに角を刺して登ったところ。特にどうということはない
▲エリア端にある五重塔(に似た建物)の屋根に落ちていたビームライフル。これを装備すると、前足攻撃の代わりにビームを撃てるようになる
いろんなものに疲れた人に贈る、
シュールな癒やしゲー
このゲームの目的は、街を壊して鹿災害レベルを上げ、次々と登場する警察官を倒すということは前述した通り。だが警官とのバトル以外では自分のHPが減らないし、制限時間もない。鹿災害レベルを上げなくてもとくにペナルティはないというユルさ。漠然と鹿を動かして目についた場所に登ったり、車に乗り込んで360度ループに挑んでみたりしても、延々と遊んでいられる(著者はまだ一度もループに成功していない)。街にいる人間に話しかけると、一緒に踊らせることや、鹿に似た角を装着させることもできる。挨拶すれば挨拶を返してくれるし、一緒にダンスを踊ることもできる。仲間にした人間は一緒に街を破壊してくれるので、街中で人間を見かけたら積極的に話しかけていきたいところ。
……と素直にこのゲームの紹介記事をありのままに書いてきたわけだが、正直なところ正気の沙汰ではない(褒め言葉)。
ゲームとして楽しみたいのであれば鹿災害レベルを上げればいい。だが、この謎な世界に転生した人生……いや、鹿としての生き方を堪能したいのであれば、街を隅々まで探索しているだけでも幸せな気分になるに違いない。
ストレスが多い現代現代世界を生きるゲーマーの皆さんに、息抜きを届けることができるゲーム。そんな一本だ。
最後に。
3Dポリゴンを多用しているゲームにしては驚くほど要求スペックが低いのも、このゲームの特徴の一つ。家に眠っている古いWindowsパソコンがあったらSteamごとインストールして遊んでみてほしい。このゲーム専用機として、新たな用途が生まれるかもしれない。
▲人間に挨拶をすると仲間(?)にでき、一緒に街を破壊してくれる相棒になる
▲フィールド内にトースターを見つけ、触れてみたら自分がトースト(パン)になる。鹿の外観がトーストに変わるだけだが、「何の意味がある?」とか質問するような人はこのゲームに向いていない
▲ゲーム内で遊べるミニゲーム「リバーシ」。牛を置く場所を考えているうちに牛が歩いてしまうというめちゃくちゃなオセロ。元のゲームに戻ると鹿災害レベルは初期化されるが、それを気にしているようであればこのゲームを楽しめていない証拠
(C)Gibier Games All rights reserved. Licensed to and published by Active Gaming Media, Inc.
ごく普通の鹿のゲーム DEEEER Simulator
●ジャンル:アクションゲーム/スローライフ街破壊ゲーム●発売元:PLAYISM
●開発元:Gibier Games
●プラットフォーム:PC(Steam、Microsoft Store)、Nintendo Switch、PlayStation 4、Xbox Series X|S、Xbox One
●発売日:
Steam、Microsoft Store 2021年11月24日
Switch、PS4 2021年11月25日
●価格:
Steam 1480円[税込]
Switch、PS4、Xbox Series X|S、Xbox One 1980円[税込]
●必須スペック
OS: Windows 7
プロセッサー:Intel Core i3-3120M
メモリー:2GB
グラフィック: Intel HDグラフィックス 4000
DirectX: Version 9.0
ストレージ:1GB
●公式サイトURL:https://playism.com/game/deeeer-simulator/
●ダウンロードサイトURL:
Steam 、Microsoft Store
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