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『たべごろ!スーパーモンキーボール 1&2リメイク』Steam版レビュー:レースゲーム感覚で、可愛いキャラのカジュアルゲーム……かと思いきや!?
ニンテンドーゲームキューブ用ソフト『スーパーモンキーボール』(2001年発売)、および『スーパーモンキーボール2』(2002年発売)。そして2005年にPlayStation 2とXboxで発売された『スーパーモンキーボール デラックス』に収録されていたステージを、1作にまとめてフルリメイクした『たべごろ!スーパーモンキーボール 1&2リメイク』が、2021年10月5日にSteamで発売された。
このゲームも元はといえば『モンキーボール』というアーケード版からの移植タイトルだし、『スーパーモンキーボール デラックス』発売後もさまざまな機種で発売されてきた人気作だけに、プレイしたことはなくても、ゲーム好きであれば誰しも画面を見たことくらいはあるだろう。
そんなメジャーなゲームではあるが、本記事では未プレイの人に向けて、ゲームの基礎から説明していくことにする。
●『たべごろ!スーパーモンキーボール 1&2リメイク』のポイント
静止画や動画から想像すると、プレイヤーはレバー操作で床を傾けて、おサルが入ったボールを動かすように感じる人が多いだろう。それは決して間違いではないのだが、実際にプレイしてみると、操作感覚はレースゲームのそれに近い。
レースゲームとの違いは、クルマの姿勢やタイヤの向きなどが関係ない。なにしろ本体=ボールがタイヤのようなものだから、全方向に動ける。レバーを前に倒すとボールは加速し、後ろに倒すと減速する。レバーを左右に倒せばそちらの方向に向かい、ボールの中に入っているおサルは常に進行方向を向く。
▲おサルが入ったボールを転がし、バナナを取りつつゴールへと向かう
ここまでの説明を聞いただけでは簡単なゲームのようにも感じられてしまうだろうが、ポイントはおサル入りボールがそれなりに重いため、慣性が働いてしまうこと。当たり前のことだが、スピードを出せば曲がりづらくも、止まりづらくもなる。急カーブが見えたら事前に少し減速し、アウト~イン~アウトで曲がるといった考え方は、レースゲーム的だ。
▲コース両端にバンク(傾斜)があるところなら、多少オーバースピードで突入しても曲がり切れる
つまり無難に走ればコースアウトの心配は減るが、このゲームでは制限時間の設定がそれなりにシビアなのに加えて、コースによっては加速した状態でジャンプ台を使う必要があり、スピードを出してコースの途切れ目を飛び越えなくてはいけない場所もある。
結果としてスピードを出さなければいけない場所も少なくないが、その先にはバンクのない直角カーブがあるなど、意地悪な設計のコースもある。
▲ゴールは「GOAL!」と書かれたテープを切らないとゴール扱いにはならない。この状態からゴールするのは、想像以上に大変だ
▲スタート前のコース紹介画面。画面右奥にある、壁がない長いS字コーナーの連続を見ると、嫌な予感しかしない
プレイヤーにストレスを感じさせない、
ここまで『スーパーモンキーボール』のメインゲーム部分をレースゲームに例えてきたが、もちろん違う部分もたくさんある。他の競争相手がいないためタイムとの戦いになることや、制限時間60秒程度のコースが100種類(チャレンジモードは248ステージ)もあること、同じコースを周回するわけではないこと、などだ。
ここまでの話をまとめると、『スーパーモンキーボール』は「レースゲームのような操作感で遊べる、独自ルールのステージクリア型アクションゲーム」というのが正しい評価だろう。
そして、アクションゲームと言うからには、クリアするためにテクニックが求められるステージも登場する。たとえばワールド2-6「うねうねロード」では、スタート直後にスピードを出さないと飛び越せない道の途切れ目があるうえ、それ以降の道も「ひねり」が入っているため、コース端を走ると落下してしまうという難関ぶり。しかし、安心してほしい。同じワールドで4回連続失敗すると、「おたすけ機能」を提案される。
▲同じワールドでの失敗が続くと、こんなメッセージが表示される
「おたすけ機能」を使うと、制限時間が60→120秒と倍増するほか、ライン取りが難しいステージでは「▲」マークによる走行ガイドが表示される。
▲コース上に表示される「▲」マーク。この通りに通れば落下は避けられるはず
ワールドをクリアし、先に進めば進むほど難易度が高い仕掛けが登場してくるが、「おたすけ機能」があれば安心だ。だがここまで至れり尽くせりでもクリアできないワールドが出てくるかもしれない。そんなときに使えるのが、「クリアしたことにする」メニューだ。
もちろん、ワールドを順にクリアして気持ち的にスッキリしていきたいという気持ちはあるのだが、同じワールドを何度も何度も繰り返し失敗するのはストレスでしかない。だが、このゲームではそんなストレスを感じさえないための心遣いが散りばめられている。
そう、ゲームは笑顔になるために遊ぶものなのだから。
▲「クリアしたことにする」メニュー。なかなかのパワーワード
じつはこっちがメインモードでは?
次に、『スーパーモンキーボール』の「パーティーゲーム」モードについて説明しよう。これは1~4人で遊べるミニゲームが12種類収録されている。感心したポイントは、各ミニゲームがかなりしっかり作り込まれていることや、画面下部にはつねに操作方法が表示されているため、操作に迷わないこと。
またルールがシンプルで、初めてこのゲームをプレイする人でもすぐに遊べるようになるため、自宅へ遊びに来た友達や、親戚、家族などを誘って一緒にゲームができるというパーティーゲーム的な要素に優れている。
あまりに種類が多いので、それぞれの写真を見ながらゲームの種類をひととおり紹介していこう。
ちなみに、2~4人で対戦するタイプのゲームはプレイヤーが自分一人しかいなくても、残りのプレイヤー枠はCPUが操作してくれるので、友達と遊べないド深夜でも安心!
▲「モンキーレース」。メインゲームと同様の操作でコースを周回してライバルと順位を競うレースゲーム。地面の「>」アイコンに触れると加速するのもお約束
▲「モンキーファイト」。固定画面のフィールドで、敵にパンチを当ててフィールドから落とすのが目的
▲「モンキーターゲット」。テレビ番組「鳥人間コンテスト」のように、高台から飛び降りて、カプセルを翼のように広げて滑空する
▲「モンキービリヤード」。単品のビリヤードゲームとして発売してもいいレベルの完成度
▲「モンキーボウリング」。左右に動くカーソルをタイミング良く止め、次にパワーゲージを狙って止めるという操作方法。投げるルート決定がかなり難しいので、波乱の試合になりそう
▲「モンキーゴルフ」。一般的なゴルフゲームの操作で遊ぶパターゴルフ。しかしコースデザインは『スーパーモンキーボール』らしい、はちゃめちゃコース
▲「モンキーボート」。左右のバドルを交互に、タイミングよく漕ぐとスピードが上がる。カヌーを使ったレース
▲「モンキーショット」。次々と出現する敵を狙い撃つ、ガンシューティング。セガ往年の名作『ザ・ハウス・オブ・ザ・デッド』コミカル版といったイメージ。ボス戦では弱点を狙い撃つなど、攻略性も高い
▲「モンキードッグファイト」。レーダーを見ながら迫りくる敵機を通常弾と誘導ミサイルで迎撃する、フライトシューティングゲーム。セガ往年の名作『アフターバーナー』を彷彿とさせる
▲「モンキーフットサル」。5対5で戦うフットサル。スライディングでボールを奪い取り、パスでつなぎ、ゴールへ向かってシュートを決める
▲「モンキーベースボール」。ピッチャーvsバッターというシンプルさで遊ぶ、野球盤のようなゲーム。フェンス際にある「1B」などの穴を狙ってボールを打ち返す
▲「モンキーテニス」。トップスピンとスライススピン、ロブという3種類の球を打ち分けながら戦うテニスゲーム
セガマニアの財布を簡単に開かせる、
スペックを見るとわかるのだが、このゲームには通常版ソフトのほかに、差額1100円の「デジタルデラックス版」が用意されている。
「デジタルデラックス版」の特典は、使用キャラクターをカスタマイズできて、セガのオリジナルキャラクターが選べるようになること。あとはBGMをオリジナル版に切り替えたり、最初からゴールデンバナナモードで遊べたり……などがある。
このうち注目すべきは「セガハードキャラクターパック」。何と、ボールの中に入るおサルを、ドリームキャストやセガサターン、ゲームギアといったセガ往年のハードへと変更できるのである。
このゲームではボールの中に入るキャラクターごとに性能の変化はないが、見慣れた愛着のあるセガハードを見ながら遊ぶのは、ちょっと気分が変わるのでオススメだ。
▲キャラクター選択画面に、セガ往年のハードウェアが並んでいる!
▲セガサターンがゴロゴロと転がり、ゴールを目指している姿がシュール
ボールに入っているおサルを転がしてゴールを目指すというカジュアルな雰囲気と、シンプルなゲーム性。普段ゲームを遊ばない女性や高齢者でも「ちょっと遊んでみようかな」と思わせるキャラクターの愛くるしさ。
「メインゲーム」は一人でチャレンジするストイックなアクションゲームだが、「パーティーゲーム」に収録されている12種類のミニゲームは、どれも「ちょっと自宅に遊びにきた」友人や親戚を巻き込んで盛り上がれるに違いない。
メインゲーム、パーティーゲームのどちらも非常に完成度が高く、同種の別ゲームと比べても見劣りがしないし、手触りもいい。一家に一本用意しておきたい作品だと感じた。
余談だが、これだけ背景グラフィックがダイナミックに動く描画をしているソフトにも関わらず、「必須スペック」の低さも特徴だ。試しに筆者がテキスト執筆用に使っているオンボードグラフィックのビジネス用途のノートパソコン(Core i5-1035G1)へインストールしてみたが、まったく問題なく遊べてしまったことにも驚いた。
このゲーム、『龍が如く』のような大作ではないが「秀作」という評価を与えたいソフトだ。
©SEGA
●タイトル:たべごろ!スーパーモンキーボール 1&2リメイク
●ジャンル:アクション
●発売元:セガ
●開発元:龍が如くスタジオ
●プラットフォーム:PC(Steam)、PlayStation 5、PlayStation 4、Nintendo Switch
●発売日:
PC 2021年10月5日
PS5/PS4/Switch 2021年10月7日
●価格:
スタンダード・エディション 4389円[税込]
デジタルデラックス版 5489円[税込]
●必須スペック
OS: Windows 8.1 64bits
プロセッサー:Intel Core 2 Duo E8400 または AMD Phenom II X2 550
メモリー:4GB
グラフィック:NVIDIA GeForce 8800 GT/512 MB または AMD Radeon HD 5750/1 GB
DirectX: Version 9.0
ストレージ:4GB
●推奨スペック
OS: Windows 10
プロセッサー:Intel Core i3-540 または AMD Phenom II X4 965
メモリー:4GB
グラフィック:NVIDIA GeForce GTX 750/1 GB または AMD Radeon HD 7850/1 GB
DirectX: Version 11
ストレージ:4GB
●公式サイトURL:https://supermonkeyball.sega.jp/1and2remake/
●ダウンロードサイトURL:https://store.steampowered.com/app/1316910/
このゲームも元はといえば『モンキーボール』というアーケード版からの移植タイトルだし、『スーパーモンキーボール デラックス』発売後もさまざまな機種で発売されてきた人気作だけに、プレイしたことはなくても、ゲーム好きであれば誰しも画面を見たことくらいはあるだろう。
そんなメジャーなゲームではあるが、本記事では未プレイの人に向けて、ゲームの基礎から説明していくことにする。
●『たべごろ!スーパーモンキーボール 1&2リメイク』のポイント
- コミカルでデスペナルティが皆無のカジュアルレース(?)ゲーム
- 笑っちゃうほどに豊富なゲームモードの数々
- 往年のセガファンが感涙する自機カスタマイズ
ボールに入ったおサルをゴールまで届けるアクションパズル……じゃなくてレースゲーム!?
このゲームの「メインゲーム」は、ボール(カプセル)に入ったおサルを制限時間内にゴールまで届けるという単純明快なルール。ただ、プレイ経験がなく画面写真や動画を見ただけという人が誤解しがちなのが操作方法。静止画や動画から想像すると、プレイヤーはレバー操作で床を傾けて、おサルが入ったボールを動かすように感じる人が多いだろう。それは決して間違いではないのだが、実際にプレイしてみると、操作感覚はレースゲームのそれに近い。
レースゲームとの違いは、クルマの姿勢やタイヤの向きなどが関係ない。なにしろ本体=ボールがタイヤのようなものだから、全方向に動ける。レバーを前に倒すとボールは加速し、後ろに倒すと減速する。レバーを左右に倒せばそちらの方向に向かい、ボールの中に入っているおサルは常に進行方向を向く。
▲おサルが入ったボールを転がし、バナナを取りつつゴールへと向かう
ここまでの説明を聞いただけでは簡単なゲームのようにも感じられてしまうだろうが、ポイントはおサル入りボールがそれなりに重いため、慣性が働いてしまうこと。当たり前のことだが、スピードを出せば曲がりづらくも、止まりづらくもなる。急カーブが見えたら事前に少し減速し、アウト~イン~アウトで曲がるといった考え方は、レースゲーム的だ。
▲コース両端にバンク(傾斜)があるところなら、多少オーバースピードで突入しても曲がり切れる
つまり無難に走ればコースアウトの心配は減るが、このゲームでは制限時間の設定がそれなりにシビアなのに加えて、コースによっては加速した状態でジャンプ台を使う必要があり、スピードを出してコースの途切れ目を飛び越えなくてはいけない場所もある。
結果としてスピードを出さなければいけない場所も少なくないが、その先にはバンクのない直角カーブがあるなど、意地悪な設計のコースもある。
▲ゴールは「GOAL!」と書かれたテープを切らないとゴール扱いにはならない。この状態からゴールするのは、想像以上に大変だ
▲スタート前のコース紹介画面。画面右奥にある、壁がない長いS字コーナーの連続を見ると、嫌な予感しかしない
プレイヤーにストレスを感じさせない、
気遣いの数々
ここまで『スーパーモンキーボール』のメインゲーム部分をレースゲームに例えてきたが、もちろん違う部分もたくさんある。他の競争相手がいないためタイムとの戦いになることや、制限時間60秒程度のコースが100種類(チャレンジモードは248ステージ)もあること、同じコースを周回するわけではないこと、などだ。ここまでの話をまとめると、『スーパーモンキーボール』は「レースゲームのような操作感で遊べる、独自ルールのステージクリア型アクションゲーム」というのが正しい評価だろう。
そして、アクションゲームと言うからには、クリアするためにテクニックが求められるステージも登場する。たとえばワールド2-6「うねうねロード」では、スタート直後にスピードを出さないと飛び越せない道の途切れ目があるうえ、それ以降の道も「ひねり」が入っているため、コース端を走ると落下してしまうという難関ぶり。しかし、安心してほしい。同じワールドで4回連続失敗すると、「おたすけ機能」を提案される。
▲同じワールドでの失敗が続くと、こんなメッセージが表示される
「おたすけ機能」を使うと、制限時間が60→120秒と倍増するほか、ライン取りが難しいステージでは「▲」マークによる走行ガイドが表示される。
▲コース上に表示される「▲」マーク。この通りに通れば落下は避けられるはず
ワールドをクリアし、先に進めば進むほど難易度が高い仕掛けが登場してくるが、「おたすけ機能」があれば安心だ。だがここまで至れり尽くせりでもクリアできないワールドが出てくるかもしれない。そんなときに使えるのが、「クリアしたことにする」メニューだ。
もちろん、ワールドを順にクリアして気持ち的にスッキリしていきたいという気持ちはあるのだが、同じワールドを何度も何度も繰り返し失敗するのはストレスでしかない。だが、このゲームではそんなストレスを感じさえないための心遣いが散りばめられている。
そう、ゲームは笑顔になるために遊ぶものなのだから。
▲「クリアしたことにする」メニュー。なかなかのパワーワード
じつはこっちがメインモードでは?
充実の「パーティーゲーム」12種
次に、『スーパーモンキーボール』の「パーティーゲーム」モードについて説明しよう。これは1~4人で遊べるミニゲームが12種類収録されている。感心したポイントは、各ミニゲームがかなりしっかり作り込まれていることや、画面下部にはつねに操作方法が表示されているため、操作に迷わないこと。またルールがシンプルで、初めてこのゲームをプレイする人でもすぐに遊べるようになるため、自宅へ遊びに来た友達や、親戚、家族などを誘って一緒にゲームができるというパーティーゲーム的な要素に優れている。
あまりに種類が多いので、それぞれの写真を見ながらゲームの種類をひととおり紹介していこう。
ちなみに、2~4人で対戦するタイプのゲームはプレイヤーが自分一人しかいなくても、残りのプレイヤー枠はCPUが操作してくれるので、友達と遊べないド深夜でも安心!
▲「モンキーレース」。メインゲームと同様の操作でコースを周回してライバルと順位を競うレースゲーム。地面の「>」アイコンに触れると加速するのもお約束
▲「モンキーファイト」。固定画面のフィールドで、敵にパンチを当ててフィールドから落とすのが目的
▲「モンキーターゲット」。テレビ番組「鳥人間コンテスト」のように、高台から飛び降りて、カプセルを翼のように広げて滑空する
▲「モンキービリヤード」。単品のビリヤードゲームとして発売してもいいレベルの完成度
▲「モンキーボウリング」。左右に動くカーソルをタイミング良く止め、次にパワーゲージを狙って止めるという操作方法。投げるルート決定がかなり難しいので、波乱の試合になりそう
▲「モンキーゴルフ」。一般的なゴルフゲームの操作で遊ぶパターゴルフ。しかしコースデザインは『スーパーモンキーボール』らしい、はちゃめちゃコース
▲「モンキーボート」。左右のバドルを交互に、タイミングよく漕ぐとスピードが上がる。カヌーを使ったレース
▲「モンキーショット」。次々と出現する敵を狙い撃つ、ガンシューティング。セガ往年の名作『ザ・ハウス・オブ・ザ・デッド』コミカル版といったイメージ。ボス戦では弱点を狙い撃つなど、攻略性も高い
▲「モンキードッグファイト」。レーダーを見ながら迫りくる敵機を通常弾と誘導ミサイルで迎撃する、フライトシューティングゲーム。セガ往年の名作『アフターバーナー』を彷彿とさせる
▲「モンキーフットサル」。5対5で戦うフットサル。スライディングでボールを奪い取り、パスでつなぎ、ゴールへ向かってシュートを決める
▲「モンキーベースボール」。ピッチャーvsバッターというシンプルさで遊ぶ、野球盤のようなゲーム。フェンス際にある「1B」などの穴を狙ってボールを打ち返す
▲「モンキーテニス」。トップスピンとスライススピン、ロブという3種類の球を打ち分けながら戦うテニスゲーム
セガマニアの財布を簡単に開かせる、
デジタルデラックス版の特典
スペックを見るとわかるのだが、このゲームには通常版ソフトのほかに、差額1100円の「デジタルデラックス版」が用意されている。「デジタルデラックス版」の特典は、使用キャラクターをカスタマイズできて、セガのオリジナルキャラクターが選べるようになること。あとはBGMをオリジナル版に切り替えたり、最初からゴールデンバナナモードで遊べたり……などがある。
このうち注目すべきは「セガハードキャラクターパック」。何と、ボールの中に入るおサルを、ドリームキャストやセガサターン、ゲームギアといったセガ往年のハードへと変更できるのである。
このゲームではボールの中に入るキャラクターごとに性能の変化はないが、見慣れた愛着のあるセガハードを見ながら遊ぶのは、ちょっと気分が変わるのでオススメだ。
▲キャラクター選択画面に、セガ往年のハードウェアが並んでいる!
▲セガサターンがゴロゴロと転がり、ゴールを目指している姿がシュール
『スーパーモンキーボール』を知っている人ほど驚く、パーティーゲームソフトとしての完成度
ボールに入っているおサルを転がしてゴールを目指すというカジュアルな雰囲気と、シンプルなゲーム性。普段ゲームを遊ばない女性や高齢者でも「ちょっと遊んでみようかな」と思わせるキャラクターの愛くるしさ。
「メインゲーム」は一人でチャレンジするストイックなアクションゲームだが、「パーティーゲーム」に収録されている12種類のミニゲームは、どれも「ちょっと自宅に遊びにきた」友人や親戚を巻き込んで盛り上がれるに違いない。
メインゲーム、パーティーゲームのどちらも非常に完成度が高く、同種の別ゲームと比べても見劣りがしないし、手触りもいい。一家に一本用意しておきたい作品だと感じた。
余談だが、これだけ背景グラフィックがダイナミックに動く描画をしているソフトにも関わらず、「必須スペック」の低さも特徴だ。試しに筆者がテキスト執筆用に使っているオンボードグラフィックのビジネス用途のノートパソコン(Core i5-1035G1)へインストールしてみたが、まったく問題なく遊べてしまったことにも驚いた。
このゲーム、『龍が如く』のような大作ではないが「秀作」という評価を与えたいソフトだ。
©SEGA
●タイトル:たべごろ!スーパーモンキーボール 1&2リメイク
●ジャンル:アクション
●発売元:セガ
●開発元:龍が如くスタジオ
●プラットフォーム:PC(Steam)、PlayStation 5、PlayStation 4、Nintendo Switch
●発売日:
PC 2021年10月5日
PS5/PS4/Switch 2021年10月7日
●価格:
スタンダード・エディション 4389円[税込]
デジタルデラックス版 5489円[税込]
●必須スペック
OS: Windows 8.1 64bits
プロセッサー:Intel Core 2 Duo E8400 または AMD Phenom II X2 550
メモリー:4GB
グラフィック:NVIDIA GeForce 8800 GT/512 MB または AMD Radeon HD 5750/1 GB
DirectX: Version 9.0
ストレージ:4GB
●推奨スペック
OS: Windows 10
プロセッサー:Intel Core i3-540 または AMD Phenom II X4 965
メモリー:4GB
グラフィック:NVIDIA GeForce GTX 750/1 GB または AMD Radeon HD 7850/1 GB
DirectX: Version 11
ストレージ:4GB
●公式サイトURL:https://supermonkeyball.sega.jp/1and2remake/
●ダウンロードサイトURL:https://store.steampowered.com/app/1316910/
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