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『ファンタシースターオンライン2 ニュージェネシス』PC版レビュー:広大なオープンフィールドに無限のキャラクリエイト。今後のコンテンツ充実に期待!
今夏、人気オンラインRPG『ファンタシースターオンライン2』(以下『PSO2』)から、シリーズ最新作として『ファンタシースターオンライン2 ニュージェネシス』(以下『NGS』)がサービスインした。本作は『PSO2』で好評だった”究極のキャラクタークリエイト”をさらに昇華させ、自分好みのキャラクターをリッチな表現で生み出し、そのうえオンラインゲームとしては珍しい“オープンフィールド”型のマップを採用した作品となっている。
一度ゲームを始めると、さまざまな要素がシームレスにつながり、その中で他のプレイヤーたちとのコミュニケーションや共闘を楽しめる。まさに、新時代に合わせたゲームといっていいだろう。
『ファンタシースターオンライン2 ニュージェネシス』のポイント
オープンフィールドにはさまざまな仕掛けが用意されている。広大なマップとはいえ、立体感に溢れており、フォトングライドと呼ばれる空中を移動するアクションを使って高所から飛行するように落下していったり、逆に低地からジャンプで崖をのぼって凄まじく高い山に登ってみたり……。
そのほかにも意外な場所に洞窟のようなものが用意されており、プレイヤーを強化してくれる施設なども存在する。この広大なマップの中で、エネミーを倒しつつ、フィールド上の植物や鉱石、食料を集めたりしながら冒険を楽しむ。
もちろん、ゲームを進めていくとマップ内のいくつかの目標物に素早く移動できる”ファストトラベル”も解禁されるので、毎回長距離を走って移動しなければいけないというわけではない。オープンワールド型のゲームにありがちな、マップが広大になると移動に手間が増えるという問題点にもしっかり向き合っている(一部、ファストトラベル位置から遠い、頻繁に用事のある施設はちょっとなんとかしてほしいが……)。
オープンフィールドでのバトルは、『PSO2』の醍醐味であるアクションはさらに洗練されたものになっている。さまざまな”クラス”(RPGの職業のようなもの。ファイター、レンジャー、フォースといったクラスが存在する)に応じた多彩なアクションは爽快感抜群。同じクラスでも、持つ武器や育成の仕方によって動きや戦術が異なり、メインクラスとサブクラスの組み合わせによってさらに動きの幅を拡張することができる。
ボタンを押すとすぐさまアクションが発生する手応えはかなりのもので、やみくもに攻撃をつなげるだけでも華麗な連続攻撃が性質してくれる。もちろん、技の構成をしっかりと考えた動きをすればダメージ効率なども格段に上昇するので、うまくなろうと思えばいくらでもうまくなれる。
強力なエネミーの攻撃は一撃で大ダメージを負ってしまうので、こうした状況ではヒット&アウェーを適切にこなす必要があるだろう。大味な遊び方にも、緻密な遊び方にも『NGS』のアクションはしっかりと応えてくれる。今後のアップデートでクラスが増えることで、より一層遊びの幅が広がるはずだ。
オンラインRPGのやりこみといえば、強い装備を集めたり、効率的な育成をしたり、バトル面に目がいきがちではあるが、『PSO2』、そして『NGS』では、キャラクタークリエイトも立派なやりこみ要素のひとつである。髪型や目の形、体格などのパーツを組み合わせるだけでなく、それらを細かくサイズ調整し、向きを変え、こだわろうと思えばとことんこだわれるのが本作のキャラクタークリエイトの魅力だ。もちろん、キャラクタークリエイトにそれほど時間をかけられないという方のために、ゲーム側でキャラクタークリエイトを提案してくれる機能なども用意されている。また、キャラクタークリエイトのテクニックやパーツの組み合わせなどを公開してくれているプレイヤーもいるので、こうした先人の知恵に頼ってこの要素を楽しむのもいいだろう。
それらは楽しく気軽にできることではあったが、リアルでやる飲み会やゲームにはちょっと及ばない感覚があった。しかしある日、『NGS』の中に集まるという遊びをやったとき、ゲーム仲間のオンラインコミュニケーションに小さなブレイクスルーがあった。特にバトルをするでもなく、同じ場所に集まって、ボーッと画面をと見ながらボイスチャットをしているだけなのだが、チャットツールでやるおしゃべりとは違った”ゲーム感”があったのだ。キャラクタークリエイトによって作られたアバターが、友人の分身のように見えてくるのだから不思議なものだ。
その体験以降、周囲のゲーマーに「『NGS』をチャットツールとして使うと面白いんだよ」と吹き込んでインストールさせることに成功しているが、意外と定着率は高く、いまや10人くらいのチームになってきた。バトルにやる気があるメンバーばかりではないうえに、キャラクタークリエイトもゲーム側が用意してくれたものをそのまま使っているようなプレイヤーもいるのだが、不思議とアバターと中の人が結びついてきた。
リアルで会いにくい現在の状況下で、オンラインゲームという場の価値を再確認したというプレイヤーも多いのではないだろうか。みんなでボイスチャットやテキストチャットをしながら、バトルに出てエネミーを倒すのはもちろん楽しい。しかし、それだけではなく、ただゲームの中でボイスチャットやテキストチャットをするというのも実に幸せな時間を過ごせる。特に『NGS』のボイスチャットは、キャラクタークリエイトで作られたユニークなアバターが目に飛び込んでくるため、テキストチャットやボイスチャットのツールで会話するのとはまったく感覚が異なる。
もし、皆さんの中に、気心の知れたゲーム仲間がいたら『NGS』に仲間を誘ってみてほしい。なにもレベルをあげなくても、衣装をそろえなくても、ゲーマーならではのコミュニケーションツールとして活用できるはずだ。そこからゲームの面白さに気づいたなら、一緒に遊び続けられる仲間ができるかもしれない。
サービスインから間もないゆえ
……が、筆者はサービスイン直後からしばらく遊んでいたものの、そこからしばらく小休止状態にあった。レベルをひと通り上げた状態で、次にやることが見いだせず、ログインしてデイリーミッションをクリアーするだけの日々が続いていたのだ。サービスイン直後だからやることが少ないのは当たり前という考え方もあるが、なまじ『PSO2』の一部要素を引き継いだものだからどうしても”やることが減っている”ように感じてしまった(もちろん、最初から本作を楽しみ、継続しているプレイヤーが多数いることも承知している)。
しかし、今こうして本作の魅力を改めて見つめ直す気になったのは、筆者が今再び、本作を楽しめているからだ。ゲームは快適に動作しているし、アップデートの手応えも上々。レベル上げを終えてもやれることが増えてきたし、冬には大型アップデートも控えている。興味のある方はぜひこの機会に遊んでみてほしい。
『ファンタシースターオンライン2 ニュージェネシス』というタイトルを聞くと、既存の『PSO2』ファンに向けたバージョンアップ作品のように聞こえるかもしれないが、その中身は“完全新作”。一応、『PSO2』から一部の装備や、外見に関わるアイテムを引き継ぐことは可能だが、キャラクターの育成は1からのスタートとなるため、いまから始めるプレイヤーでも十分に追いつける仕様になっている。『PSO2』も、その新作となる『NGS』もPay to Win的な課金によって強さをあげていくタイプのゲームではないため、がっつりオンラインゲームを遊びたいという方にもおすすめだ。
(C)SEGA
●タイトル:ファンタシースターオンライン2 ニュージェネシス
●ジャンル:オンラインRPG
●発売元:セガ
●開発元:セガ
●プラットフォーム:PC、PCクラウド版、PlayStation 4、Nintendo Switch
●サービス開始日 :2021年6月9日
●価格:基本プレイ無料 ※一部有料アイテムあり
●必須スペック
OS: Windows 8.1/10 64bit
プロセッサー: Intel Core i3-4150以上
メモリー: 8GB
グラフィック:NVIDIA GeForce GT430 または AMD Radeon HD5570 / Direct11以上をサポート
ストレージ: 90GB
●クラウド版スペック
OS: Windows 8.1/10 64bit
プロセッサー: Intel Core i5 (第2世代)以上 / クロック数2.0GHz以上
メモリー: 2GB
グラフィック: -
ストレージ: 100GB
※ブロードバンド環境が10Mbps以上の安定した回線。無線の場合は Wi-Fi 802.11ac 5GHzを推奨
●公式サイトURL:https://pso2.jp/
●ダウンロードサイトURL:
https://pso2.jp/players/manual/setup/pc/
一度ゲームを始めると、さまざまな要素がシームレスにつながり、その中で他のプレイヤーたちとのコミュニケーションや共闘を楽しめる。まさに、新時代に合わせたゲームといっていいだろう。
『ファンタシースターオンライン2 ニュージェネシス』のポイント
- 『PSO2』からデータ引き継ぎ可能でグラフィックがパワーアップ!
- みんなで集まって会話するだけでも独特の楽しさがある
- すぐ遊び尽くしてしまうボリューム感は今後の課題
オープンフィールドを駆け抜け、冒険を楽しむ
オープンフィールド形式のマップは、拠点となるセントラルシティから外の世界がシームレスにつながるようにできている。フィールドの端から端まで、走って移動することが可能なのだ。一部エリアは“セクション”という人数制限のある部屋のような仕組みになっており、こちらもシームレスにアクセスが可能。従来の『PSO2』のようにパーティを組んで戦闘に出るという形をとらなくとも、シームレスにある程度人数のいるセクションに割り振られるようになっている。固定パーティなどでバトルを楽しみたい場合には、パーティを組んでからセクションに参加すればいい。オープンフィールドにはさまざまな仕掛けが用意されている。広大なマップとはいえ、立体感に溢れており、フォトングライドと呼ばれる空中を移動するアクションを使って高所から飛行するように落下していったり、逆に低地からジャンプで崖をのぼって凄まじく高い山に登ってみたり……。
そのほかにも意外な場所に洞窟のようなものが用意されており、プレイヤーを強化してくれる施設なども存在する。この広大なマップの中で、エネミーを倒しつつ、フィールド上の植物や鉱石、食料を集めたりしながら冒険を楽しむ。
もちろん、ゲームを進めていくとマップ内のいくつかの目標物に素早く移動できる”ファストトラベル”も解禁されるので、毎回長距離を走って移動しなければいけないというわけではない。オープンワールド型のゲームにありがちな、マップが広大になると移動に手間が増えるという問題点にもしっかり向き合っている(一部、ファストトラベル位置から遠い、頻繁に用事のある施設はちょっとなんとかしてほしいが……)。
オープンフィールドでのバトルは、『PSO2』の醍醐味であるアクションはさらに洗練されたものになっている。さまざまな”クラス”(RPGの職業のようなもの。ファイター、レンジャー、フォースといったクラスが存在する)に応じた多彩なアクションは爽快感抜群。同じクラスでも、持つ武器や育成の仕方によって動きや戦術が異なり、メインクラスとサブクラスの組み合わせによってさらに動きの幅を拡張することができる。
ボタンを押すとすぐさまアクションが発生する手応えはかなりのもので、やみくもに攻撃をつなげるだけでも華麗な連続攻撃が性質してくれる。もちろん、技の構成をしっかりと考えた動きをすればダメージ効率なども格段に上昇するので、うまくなろうと思えばいくらでもうまくなれる。
強力なエネミーの攻撃は一撃で大ダメージを負ってしまうので、こうした状況ではヒット&アウェーを適切にこなす必要があるだろう。大味な遊び方にも、緻密な遊び方にも『NGS』のアクションはしっかりと応えてくれる。今後のアップデートでクラスが増えることで、より一層遊びの幅が広がるはずだ。
究極を超えるキャラクタークリエイト
『PSO2』では”究極のキャラクタークリエイト”というキャッチフレーズが公式に使われていたが、この『NGS』では”究極を超えるキャラクタークリエイト”としてさらに充実したものになっている。グラフィックの表現が充実したことにより見栄えはもちろん、指も細かく動かせるようになった。そのうえ、『PSO2』でキャラクタークリエイトしたキャラクターをそのまま動かすことも可能なうえ、驚くべきことに『PSO2』で入手していた髪型や衣装も着用できる。この仕組みがあることで、『PSO2』の愛着のあるキャラクターで『NGS』を遊べるようになっており、当然そのキャラクターの外見を直したり、『NGS』で実装された新しい衣装やメイクを反映したりすることも可能だ。オンラインRPGのやりこみといえば、強い装備を集めたり、効率的な育成をしたり、バトル面に目がいきがちではあるが、『PSO2』、そして『NGS』では、キャラクタークリエイトも立派なやりこみ要素のひとつである。髪型や目の形、体格などのパーツを組み合わせるだけでなく、それらを細かくサイズ調整し、向きを変え、こだわろうと思えばとことんこだわれるのが本作のキャラクタークリエイトの魅力だ。もちろん、キャラクタークリエイトにそれほど時間をかけられないという方のために、ゲーム側でキャラクタークリエイトを提案してくれる機能なども用意されている。また、キャラクタークリエイトのテクニックやパーツの組み合わせなどを公開してくれているプレイヤーもいるので、こうした先人の知恵に頼ってこの要素を楽しむのもいいだろう。
この時代に遊びたいオンラインゲーム
コロナ禍になる前、筆者はゲーム仲間たちとよくリアルで遊んでいた。集まって多人数プレイのゲームを遊んだり、格闘ゲームを対戦したりしていた。しかし1年以上の間、そうしたリアルの集まりから遠のいている。オンライン飲み会みたいなこともやったし、ボイスチャットをしながら対戦ゲームもやった。それらは楽しく気軽にできることではあったが、リアルでやる飲み会やゲームにはちょっと及ばない感覚があった。しかしある日、『NGS』の中に集まるという遊びをやったとき、ゲーム仲間のオンラインコミュニケーションに小さなブレイクスルーがあった。特にバトルをするでもなく、同じ場所に集まって、ボーッと画面をと見ながらボイスチャットをしているだけなのだが、チャットツールでやるおしゃべりとは違った”ゲーム感”があったのだ。キャラクタークリエイトによって作られたアバターが、友人の分身のように見えてくるのだから不思議なものだ。
その体験以降、周囲のゲーマーに「『NGS』をチャットツールとして使うと面白いんだよ」と吹き込んでインストールさせることに成功しているが、意外と定着率は高く、いまや10人くらいのチームになってきた。バトルにやる気があるメンバーばかりではないうえに、キャラクタークリエイトもゲーム側が用意してくれたものをそのまま使っているようなプレイヤーもいるのだが、不思議とアバターと中の人が結びついてきた。
リアルで会いにくい現在の状況下で、オンラインゲームという場の価値を再確認したというプレイヤーも多いのではないだろうか。みんなでボイスチャットやテキストチャットをしながら、バトルに出てエネミーを倒すのはもちろん楽しい。しかし、それだけではなく、ただゲームの中でボイスチャットやテキストチャットをするというのも実に幸せな時間を過ごせる。特に『NGS』のボイスチャットは、キャラクタークリエイトで作られたユニークなアバターが目に飛び込んでくるため、テキストチャットやボイスチャットのツールで会話するのとはまったく感覚が異なる。
もし、皆さんの中に、気心の知れたゲーム仲間がいたら『NGS』に仲間を誘ってみてほしい。なにもレベルをあげなくても、衣装をそろえなくても、ゲーマーならではのコミュニケーションツールとして活用できるはずだ。そこからゲームの面白さに気づいたなら、一緒に遊び続けられる仲間ができるかもしれない。
サービスインから間もないゆえ
そのボリューム不足に不満も
……が、筆者はサービスイン直後からしばらく遊んでいたものの、そこからしばらく小休止状態にあった。レベルをひと通り上げた状態で、次にやることが見いだせず、ログインしてデイリーミッションをクリアーするだけの日々が続いていたのだ。サービスイン直後だからやることが少ないのは当たり前という考え方もあるが、なまじ『PSO2』の一部要素を引き継いだものだからどうしても”やることが減っている”ように感じてしまった(もちろん、最初から本作を楽しみ、継続しているプレイヤーが多数いることも承知している)。しかし、今こうして本作の魅力を改めて見つめ直す気になったのは、筆者が今再び、本作を楽しめているからだ。ゲームは快適に動作しているし、アップデートの手応えも上々。レベル上げを終えてもやれることが増えてきたし、冬には大型アップデートも控えている。興味のある方はぜひこの機会に遊んでみてほしい。
『ファンタシースターオンライン2 ニュージェネシス』というタイトルを聞くと、既存の『PSO2』ファンに向けたバージョンアップ作品のように聞こえるかもしれないが、その中身は“完全新作”。一応、『PSO2』から一部の装備や、外見に関わるアイテムを引き継ぐことは可能だが、キャラクターの育成は1からのスタートとなるため、いまから始めるプレイヤーでも十分に追いつける仕様になっている。『PSO2』も、その新作となる『NGS』もPay to Win的な課金によって強さをあげていくタイプのゲームではないため、がっつりオンラインゲームを遊びたいという方にもおすすめだ。
(C)SEGA
●タイトル:ファンタシースターオンライン2 ニュージェネシス
●ジャンル:オンラインRPG
●発売元:セガ
●開発元:セガ
●プラットフォーム:PC、PCクラウド版、PlayStation 4、Nintendo Switch
●サービス開始日 :2021年6月9日
●価格:基本プレイ無料 ※一部有料アイテムあり
●必須スペック
OS: Windows 8.1/10 64bit
プロセッサー: Intel Core i3-4150以上
メモリー: 8GB
グラフィック:NVIDIA GeForce GT430 または AMD Radeon HD5570 / Direct11以上をサポート
ストレージ: 90GB
●クラウド版スペック
OS: Windows 8.1/10 64bit
プロセッサー: Intel Core i5 (第2世代)以上 / クロック数2.0GHz以上
メモリー: 2GB
グラフィック: -
ストレージ: 100GB
※ブロードバンド環境が10Mbps以上の安定した回線。無線の場合は Wi-Fi 802.11ac 5GHzを推奨
●公式サイトURL:https://pso2.jp/
●ダウンロードサイトURL:
https://pso2.jp/players/manual/setup/pc/
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