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『Age of Empires:Definitive Edition』レビュー! シリーズの原点にしてコアは完成済み! 今プレイしても面白い名作リアルタイムストラテジー
『Age of Empires(エイジ オブ エンパイア)』、そして『Age of Empire II』、『Age of Empire III』と続くこのシリーズは、マイクロソフト傘下のゲームデベロッパーEnsemble Studios(2008年に閉鎖)が開発した名作RTSシリーズです。
オリジナルの1作目『Age of Empires』は1997年発売でWindows 98以前のタイトルですが、20周年記念としてWindows 10対応版が2018年より1作ずつリメイクされています。グラフィックが大幅に改良されて4K対応となり、グッと遊びやすくなりました。今回はまず1作目のリメイクとなる『Age of Empires:Definitive Edition』をレビューしていきましょう。
代表的な作品として『Age of Empires』シリーズのほかに『StarCraft』シリーズや、『Warcraft』シリーズといったタイトルがあります。世界中に根強いファンがいるジャンルの一つで、一時期はeスポーツの種目の花形の一つでした。
逆にターン制の「ターンベースストラテジー」というジャンルのゲームもあります。こちらはメジャーな作品では『Civilization』シリーズといったタイトルがあります。家庭用ゲーム機では『ファイヤーエムブレム』や『スーパーロボット大戦』などがターンベースの系譜です。ターンベースならじっくりと考えながらプレイしていくのでスピードはあまり求められませんが、リアルタイムストラテジーはとにかく操作のスピードと量が重要になります。素早くマウスを操作するのはもちろん、キーボードショートカットなども活用し、1秒でも早く指示を出し、1体でも多くのユニットに指示を出していくのが重要なジャンルです。
冒頭でも紹介したとおりRTSにも様々な作品があります。その中でも『Age of Empire』シリーズが名作と呼ばれるのは、全体として高くまとまった完成度の高さにあると個人的には思います。現時点では『Age of Empire III』までの3作がリリースされており、シリーズが進むにつれて進化しているのは当然として、最初の作品の『Age of Empires』からして既に完成度が高く、シリーズの基本的な要素は既に組み上がっていると感じています。
この完成度の高さはどこから来ているかというと、リアルな文明や国家でプレイできることと対戦のバランスにあると思います。本作ではあらかじめ用意されたシナリオに沿ってプレイするキャンペーンモードなどもあり、それも十二分に楽しめるのですが、なんといっても対戦が面白いです。
運が絡む要素はほとんどなく、ほぼプレイヤースキルのぶつかり合いになります。最初は他のプレイヤーはもちろんCPUにもボコボコにされますが、自分が上手くなれば徐々に立ち向かえるようになります。そういったスキルの向上が実感できるのが面白いです。
とは言ってもゲームシステムを理解せずに対戦に行くのは自殺行為です。本作ではチュートリアルを兼ねたキャンペーンでゲームシステムの基本のキが覚えられるので、まずはそこからプレイしていきましょう。
ゲームを始めたばかりの段階では、とても文明と言えるほどの規模はありません。まずは「資源」を集めて町の住人を増やしていく。町の住人は資源の採集ができるので、町の住人を増やし、たくさんの資源を集め、集めた資源で町の住人を増やして、さらに文明を発展させていくという流れです。
また「時代」という概念があり、多量の資源を消費すると時代を進め文明全体を進化させることができます。時代が進むと新しい建造物を建設できるようになったり、新しい技術が解放されます。
「資源」と「時代」は本作で勝利を狙うためには非常に重要で、例えば新しい建造物を解放しないと歩兵以外は作成できません。技術の解放も重要で、ユニットをアップグレードしたり、ユニットのステータスを強化できるのです。
「内政」と「軍事」をバランス良く両立させることが重要です。内政とは主に資源を集めたり建造物を建てること。そして軍事は戦闘ユニットの生産と的確な操作をすることです。
どちらか一方では成り立たないのがRTSの、そして本作の面白いところ。例えば内政を疎かにすれば充分な数の戦闘ユニットを生産することができず、また時代を進化させることもできません。軍事を疎かにすると資源は十二分にあるが、対戦相手の軍事ユニットに対抗する手段がなく蹂躙されてしまうということになります。この両者をバランス良く成り立たせるのが、戦闘に勝利するための秘訣です。
敵を全滅させれば勝ちというのが基本のルールですが、応用的に「民族の象徴」という建造物を建築すれば勝ちというような勝利条件もあり、戦闘状況に応じてそういった選択肢を取ることも可能です。
舞台になる時代や文明は様々で、古代ギリシアが舞台のシナリオや、ローマをテーマにしたシナリオなどがあります。日本を舞台にしたものもあり、バラエティ豊かな10種類のシナリオが収録されています。それぞれに勝利条件も異なり、この1人用シナリオをプレイするだけでも十二分に本作を楽しめます。
「マルチプレイヤーモード」では実力にあわせたプレイヤーとマッチングされる「クイックマッチ」と、マップなどの条件にあわせてプレイする相手を選べる「ロビーブラウザ」モードがあります。
マルチプレイヤーモードも時間帯によりますが、熱心なプレイヤーがまだいる状況なので、対戦相手には困らないでしょう。2019年発売なので、対戦相手も歴戦の猛者の可能性は高いです。
全体的に見ると、以降の続編に比べると非常にシンプルなのが魅力です。建造物やユニットの種類も少なめで覚えることが少なくて済みます。ただシンプルというのは簡単という意味ではなく、わかりやすく初めてプレイするプレーヤーでも楽しみやすいという意味です。
王道の戦い方は存在しているのですが、頭で理解できるのと実際に操作できるかはまた別の話。同じ戦い方でも初心者と上級者では操作量の関係から全く別の結果になります。
この『Age of Empires:Definitive Edition』は2000円と非常にお買い求め安い価格で、さらにマイクロソフトのゲーム遊び放題サブスク「Xbox Game Pass for PC」でもプレイすることもできます。2021年に発売予定の最新作『Age of Empire IV』に向けていまから予習をしておくのも良いでしょう。
(C) 2021 Microsoft. All rights reserved.
●タイトル:Age of Empires:Definitive Edition
●ジャンル:リアルタイムストラテジー
●発売元:Xbox Game Studios
●開発元:Forgotten Empires
●プラットフォーム:PC(Steam、MS Store)
●発売日:2018年2月20日
●価格:2000円[税込]
●必須スペック
OS: Windows 10 64bit
プロセッサー: Intel Core i5 1.8Ghz以上
メモリー: 4GB
グラフィック:Intel HD 4000 (Ivy Bridge CPU)以上、NVIDIA GT430/GT425M以上、AMD Radeon HD5500/Mobility Radeon 5650以上
ストレージ: 20GB
●推奨スペック
OS: Windows 10 64bit
プロセッサー: Intel Core i5 2.4Ghz以上
メモリー: 16GB
グラフィック: NVIDIA GTX650 または AMD Radeon HD5850
ストレージ: 20GB
●公式サイトURL:https://www.ageofempires.com/
●ダウンロードサイトURL:
Steam https://store.steampowered.com/app/1017900/Age_of_Empires_Definitive_Edition/
MS Store https://www.microsoft.com/ja-jp/p/age-of-empires-definitive-edition/9njwtjsvgvlj
オリジナルの1作目『Age of Empires』は1997年発売でWindows 98以前のタイトルですが、20周年記念としてWindows 10対応版が2018年より1作ずつリメイクされています。グラフィックが大幅に改良されて4K対応となり、グッと遊びやすくなりました。今回はまず1作目のリメイクとなる『Age of Empires:Definitive Edition』をレビューしていきましょう。
1作目から非常に完成度の高いRTS
RTSが「リアルタイムストラテジー」の略なのはご存じですよね。ストラテジーゲームはプレイヤーが戦略を立ててプレイするゲームジャンルで、その中でも“リアルタイム”と銘打っている通り、基本的にはリアルタイムにゲームが進行していきます。代表的な作品として『Age of Empires』シリーズのほかに『StarCraft』シリーズや、『Warcraft』シリーズといったタイトルがあります。世界中に根強いファンがいるジャンルの一つで、一時期はeスポーツの種目の花形の一つでした。
逆にターン制の「ターンベースストラテジー」というジャンルのゲームもあります。こちらはメジャーな作品では『Civilization』シリーズといったタイトルがあります。家庭用ゲーム機では『ファイヤーエムブレム』や『スーパーロボット大戦』などがターンベースの系譜です。ターンベースならじっくりと考えながらプレイしていくのでスピードはあまり求められませんが、リアルタイムストラテジーはとにかく操作のスピードと量が重要になります。素早くマウスを操作するのはもちろん、キーボードショートカットなども活用し、1秒でも早く指示を出し、1体でも多くのユニットに指示を出していくのが重要なジャンルです。
冒頭でも紹介したとおりRTSにも様々な作品があります。その中でも『Age of Empire』シリーズが名作と呼ばれるのは、全体として高くまとまった完成度の高さにあると個人的には思います。現時点では『Age of Empire III』までの3作がリリースされており、シリーズが進むにつれて進化しているのは当然として、最初の作品の『Age of Empires』からして既に完成度が高く、シリーズの基本的な要素は既に組み上がっていると感じています。
この完成度の高さはどこから来ているかというと、リアルな文明や国家でプレイできることと対戦のバランスにあると思います。本作ではあらかじめ用意されたシナリオに沿ってプレイするキャンペーンモードなどもあり、それも十二分に楽しめるのですが、なんといっても対戦が面白いです。
運が絡む要素はほとんどなく、ほぼプレイヤースキルのぶつかり合いになります。最初は他のプレイヤーはもちろんCPUにもボコボコにされますが、自分が上手くなれば徐々に立ち向かえるようになります。そういったスキルの向上が実感できるのが面白いです。
とは言ってもゲームシステムを理解せずに対戦に行くのは自殺行為です。本作ではチュートリアルを兼ねたキャンペーンでゲームシステムの基本のキが覚えられるので、まずはそこからプレイしていきましょう。
自分の文明を育て、相手の文明を倒す…… この忙しなさが面白い!
基本的なゲームの流れは自分の文明を発展させていき、軍備を充実させます。そして敵に立ち向かえるほどの軍備を整えたら対戦相手の領土を侵攻し、完膚なきまでに叩き潰すのです。相手が降伏するか、全てのユニットを倒せば勝利です(もっともそうなるまでに降伏されることが大半ですが……)。ゲームを始めたばかりの段階では、とても文明と言えるほどの規模はありません。まずは「資源」を集めて町の住人を増やしていく。町の住人は資源の採集ができるので、町の住人を増やし、たくさんの資源を集め、集めた資源で町の住人を増やして、さらに文明を発展させていくという流れです。
また「時代」という概念があり、多量の資源を消費すると時代を進め文明全体を進化させることができます。時代が進むと新しい建造物を建設できるようになったり、新しい技術が解放されます。
「資源」と「時代」は本作で勝利を狙うためには非常に重要で、例えば新しい建造物を解放しないと歩兵以外は作成できません。技術の解放も重要で、ユニットをアップグレードしたり、ユニットのステータスを強化できるのです。
「内政」と「軍事」をバランス良く両立させることが重要です。内政とは主に資源を集めたり建造物を建てること。そして軍事は戦闘ユニットの生産と的確な操作をすることです。
どちらか一方では成り立たないのがRTSの、そして本作の面白いところ。例えば内政を疎かにすれば充分な数の戦闘ユニットを生産することができず、また時代を進化させることもできません。軍事を疎かにすると資源は十二分にあるが、対戦相手の軍事ユニットに対抗する手段がなく蹂躙されてしまうということになります。この両者をバランス良く成り立たせるのが、戦闘に勝利するための秘訣です。
敵を全滅させれば勝ちというのが基本のルールですが、応用的に「民族の象徴」という建造物を建築すれば勝ちというような勝利条件もあり、戦闘状況に応じてそういった選択肢を取ることも可能です。
ユニークなシナリオが遊べるキャンペーンも面白い!
本作は大きく分けて、1人用の「シングルプレイヤーモード」と他のプレイヤーとプレイできる「マルチプレイヤーモード」の2種類のモードが用意されています。シングルでは公平な条件でCPUと対戦するスタンダードな遊び方の「カスタムゲーム」と、それぞれに設定された勝利条件を達成していくシングルプレイの「キャンペーン」が遊べます。舞台になる時代や文明は様々で、古代ギリシアが舞台のシナリオや、ローマをテーマにしたシナリオなどがあります。日本を舞台にしたものもあり、バラエティ豊かな10種類のシナリオが収録されています。それぞれに勝利条件も異なり、この1人用シナリオをプレイするだけでも十二分に本作を楽しめます。
「マルチプレイヤーモード」では実力にあわせたプレイヤーとマッチングされる「クイックマッチ」と、マップなどの条件にあわせてプレイする相手を選べる「ロビーブラウザ」モードがあります。
マルチプレイヤーモードも時間帯によりますが、熱心なプレイヤーがまだいる状況なので、対戦相手には困らないでしょう。2019年発売なので、対戦相手も歴戦の猛者の可能性は高いです。
全体的に見ると、以降の続編に比べると非常にシンプルなのが魅力です。建造物やユニットの種類も少なめで覚えることが少なくて済みます。ただシンプルというのは簡単という意味ではなく、わかりやすく初めてプレイするプレーヤーでも楽しみやすいという意味です。
王道の戦い方は存在しているのですが、頭で理解できるのと実際に操作できるかはまた別の話。同じ戦い方でも初心者と上級者では操作量の関係から全く別の結果になります。
この『Age of Empires:Definitive Edition』は2000円と非常にお買い求め安い価格で、さらにマイクロソフトのゲーム遊び放題サブスク「Xbox Game Pass for PC」でもプレイすることもできます。2021年に発売予定の最新作『Age of Empire IV』に向けていまから予習をしておくのも良いでしょう。
(C) 2021 Microsoft. All rights reserved.
●タイトル:Age of Empires:Definitive Edition
●ジャンル:リアルタイムストラテジー
●発売元:Xbox Game Studios
●開発元:Forgotten Empires
●プラットフォーム:PC(Steam、MS Store)
●発売日:2018年2月20日
●価格:2000円[税込]
●必須スペック
OS: Windows 10 64bit
プロセッサー: Intel Core i5 1.8Ghz以上
メモリー: 4GB
グラフィック:Intel HD 4000 (Ivy Bridge CPU)以上、NVIDIA GT430/GT425M以上、AMD Radeon HD5500/Mobility Radeon 5650以上
ストレージ: 20GB
●推奨スペック
OS: Windows 10 64bit
プロセッサー: Intel Core i5 2.4Ghz以上
メモリー: 16GB
グラフィック: NVIDIA GTX650 または AMD Radeon HD5850
ストレージ: 20GB
●公式サイトURL:https://www.ageofempires.com/
●ダウンロードサイトURL:
Steam https://store.steampowered.com/app/1017900/Age_of_Empires_Definitive_Edition/
MS Store https://www.microsoft.com/ja-jp/p/age-of-empires-definitive-edition/9njwtjsvgvlj
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