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『フィスト 紅蓮城の闇』Steam版レビュー:アクションの手触りと攻略性、洗練されたマップなど、あらゆる面が高レベルな「メトロイドヴァニア」入門ゲーム
2021年10月3日に『フィスト 紅蓮城の闇』のSteam版がリリースされた。このゲームをひとことで説明すると、擬人化された動物が戦う「メトロイドヴァニア」タイプの探索型アクションゲームだ。
今やSteamで「メトロイドヴァニア」タグが付けられたソフトは1,298タイトル(2021年10月7日時点)あるほどの人気ジャンルとなり、新鮮さはもうないし、食傷気味なんだよなあ……なんて人にこそ、このゲームを薦めたい。期待していなかったタイトルが、想像以上の完成度だった時の高揚感を感じられるからである。
では、いったいどんなところが優れているのか。それぞれの切り口に分けてレビューしていく。
『フィスト 紅蓮城の闇』のポイント
オープニングで暗闇の中、屋根やパイプを伝ってドローンから逃げているのは、犬の擬人化と思わしきセクシーな身体つきの女性。このゲームには人間のほか、擬人化された動物たちが登場し、「モフミン」と呼ばれている。
その後の主人公や仲間たちの会話を聞く限り、動物の彼らが住む場所「紅蓮城」に軍が侵攻し、支配下に収められてしまったのが6年前。主人公のレイ(本名はレイトン)は抵抗軍の一人(一匹?)としてパワードスーツを身にまとい、紅蓮城を守ろうとするも敗北。現在は抵抗軍であった過去を隠し、潜伏生活を送っていた。軍の占領下にある紅蓮城で、(おそらくもと軍人の)ウルス爺は「もう一度抵抗軍を作り、暴れよう」と、ラーメンを食べながらレイを誘う。レイはこの誘いを断って自宅へ帰ったが、事件は翌朝に起きる。
ラーメン屋にいたウルス爺は軍に捕らえられ、トーチタワーの監獄に収監されたとのこと。唯一の友を囚われたレイは、ウルス爺を救出すべくトーチタワーへ向かおうとするが、生身では到底勝ち目はない。そんな時、ラーメン屋の店長から渡された一つの鍵。聞けば、ウルス爺からレイへと託されたものだという。
ウルス爺の自宅を訪ね、鍵を使うレイ。そこにはレイが抵抗軍時代に使っていた兵器「フィスト」が静かに佇んでいたのである。
▲オープニングに登場する、正体不明の美少女。犬の擬人化らしき「モフミン」
▲レイを再び戦いに呼び戻そうとする(おそらく)元軍人のウルス爺
▲『ブレードランナー』のワンシーンに出てきそうな街並みが舞台。右奥の通路では、軍がモフリンに銃を突きつけている
ところが、人物ではなく動物的なキャラクター「モフリン」を主人公側に設定したことで、どリアルでありながら国ごとの「顔の好み」に左右されないキャラクター作りに成功している。しかも、その完成度はPixarの3D CGアニメーションに勝るとも劣らないレベル。人間に寄せていないぶん、この造形を嫌がる人は少数派だろうし、ケモナーは大歓喜するだろう
主人公のレイは、見た目はリアルなウサギが二足歩行をしている姿だ。しかし彼の目つきや仕草、話し方などを見ていると『ブレードランナー』のリック・デッカード刑事のような、とてもニヒルでハードボイルドなイメージだ。
▲哀しそうな目つきの主人公・レイトン
「とっくに過ぎ去った。俺たちの時代はな」と背中で語ったレイ。そんな彼がウルス爺奪還のため身にまとったのは、巨大な腕。ライフジャケットのように上半身を覆うメカの背中から伸びるのは、ロボットの腕だけを背中に取り付けたかのよう。
レイ自身は身体が小さく戦闘向きではないが、ゲーム中での戦闘はすべてこの腕「フィスト」が行う。打撃攻撃も掴み/投げ攻撃も、この腕がすべて担当するのだ。
▲タイトル画面。レイの背中から伸びた腕は、左腕の動きと連動して動く
基本操作としてはダッシュは特に使わなくても問題ないため、基本的にはジャンプと弱攻撃、強攻撃、掴み攻撃という4ボタンでほぼ完結する。そして攻撃が3種類もあることにはちゃんと意味があり、使い分けをしたほうが戦闘が効率的になるという点が素晴らしい。
たとえば弱攻撃はその名のとおり攻撃力に劣り、リーチも短いが出は速い。このため弱攻撃がヒットする間合いまで移動してから弱→弱→強というボタン入力(先行入力対応)を行うと、最初の弱攻撃で敵を怯ませるために3発目の強攻撃まで当てやすくなり、総ダメージ量も増える。強攻撃ヒット後はレイが硬直してしまうが、これはジャンプやダッシュでキャンセルが可能だ。
▲弱攻撃で殴ったところ。あらゆるコンボ(連続技)の起点となる
弱攻撃派生のコンボには、弱→弱→掴みというコンボも用意されている。掴み攻撃は掴みが確定してからすぐにスティックを左右どちらかに倒すことで左右へ投げ分けできるが、投げた先に敵がいなければ地面に落ちるだけで、ダメージは微々たるもの。画面内に敵が複数いる時に敵同士をぶつけて、総ダメージを増やすためのコンボだ。
▲敵を掴んだら、すぐにレバーを倒す。するとそちらの方向へ敵を投げつけ、別の敵にぶつけて両方へダメージを与えられる
このように戦闘でもっとも多用するのは弱攻撃からの派生コンボだが、掴み攻撃や強攻撃を単体で使う場面もある。
掴み攻撃は、動きがちょこまかしている小さい敵を処理するのに適している。身体が小さいうえに飛び跳ねるため、弱攻撃を当てづらいからだ。そんなときに役立つのが、単発で出す掴み攻撃。掴み攻撃は上下のY軸座標ズレに関係なく、お互いのグラフィックが接触するだけで掴みが成立。ただし、掴み攻撃で投げただけではダメージが低いため、投げた敵への追撃も狙いたい。
▲ちょこまかする敵は、積極的に掴みを狙ってみよう
敵全般に言えることなのだが、地面に倒れているあいだは無敵状態。この起き上がりに対して攻撃を重ねたいときは、強攻撃を使うといい。攻撃の出は遅いものの、攻撃判定の持続時間が長いため、敵の起き上がりに攻撃を重ねる場合に適している。
人型の敵は起き上がり時にズルリと移動しながら起き上がってくるが、小型の敵はその場で起き上がるため、人型とそうでない場合とで起き攻めを変える必要がある。こうして敵を着実かつ効率的に「処理」していく感覚は、「メトロイドヴァニア」の中でもトップクラスと言っても過言ではない。戦闘がとにかく楽しい。
▲敵の起き上がりに合わせて、攻撃判定の持続時間が長い強攻撃を置いておく
後半になるにつれて敵のHPも増えてくると、一度や二度のコンボでは敵を倒しきれない場面もでてくる。そんなときに使いたいのがスキルによる成長要素だ。
お金を使ってスキルを習得することで、レイが使えるコンボやマップを踏破するための新たな能力をゲットできる。コンボ関係のスキルには新たなコンボルートが使えるようになるものもあるので、自身のダメージアップのためにも積極的にスキルを習得していきたい。
▲スキル習得の画面。ツリー状になっているので、順番に習得していくことになる。ここで「クラッシュ」などのスキルを覚えると、新たなコンボルート「弱→弱→強→強」などが使えるようになる
雑魚の一種としてよく登場してくる盾持ちの敵は、見ての通り盾でこちらの攻撃を完全に防いでしまう。盾持ちの敵が攻撃してくるのを待ち、盾の防御を解除した瞬間を狙えばいいが、他の雑魚もいる混戦状態では攻撃チャンスを待つのは危険だ。そこでお勧めしたいのが、対戦格闘ゲームの対人戦法として流行った「めくり」。盾を持っている敵の真上をめがけてジャンプし、敵が振り向く前に後頭部を狙って攻撃。すると盾を構えている反対側から攻撃を当てられる。
▲盾持ちの敵は、ジャンプして真上から攻めるといい
雑魚ですら攻略にコツが要る敵が出てくるゲームだけに、中ボスクラスとなるとさらに攻略しがいのある奴ら揃いだ。中ボスはレイより身体つきが大きいために掴みが効かなくなるのも厄介。
最初に出会う中ボスは、大きく振りかぶって大剣を縦斬りする。これを食らうと大ダメージを受けるが、振り下ろしたあとはしばらく硬直するので、そのあいだに背後を狙う。
どのボスも出会って最初にすべきなのは、ボスの様子を見ること。ボスがどんな攻撃をしてきて、どんな時に隙を見せるのか。「そこか!」という反撃のチャンスがわかった瞬間が、このゲーム最大の喜びを感じる瞬間となる。
▲振り下ろした大剣の軌跡が見えるが、攻撃判定はそれほど広くない。ジャンプで飛び越して背後からコンボを決めよう
▲2番目に登場する中ボスは、レイとの間合いが離れるとロケットパンチを放つ。それに続けて、壁に刺さった腕を回収するために中ボス自身もダッシュで前進。腕を引き抜くあいだに、大きな硬直時間が生じる
▲3番目の中ボスは、レイに向かってマシンガンを発射。一度に4発、これを3回繰り返してくるが12発撃つと弾切れとなり、マガジンを挿し替える。このときがチャンス
▲シューティングゲームに登場しそうなボス。3方向にレーザーを照射しながら回転するが、足場に隠れていればレーザーから逃れられる。彼の弱点は中央のコア
このゲームではゲーム開始時に「通常」のほか「簡単」という難易度も選べるうえ、「簡単」にしてもデメリットはない。腕前に自信がある人は「通常」で遊び、自分には難しいと感じるようなら、躊躇なく「簡単」を選ぶといい。
著者の体感では、平均的な「メトロイドヴァニア」の中ではセーブポイントが多い印象だったので、かなり親切設計であると感じた。それでもし戦闘を雑にやってしまうと、あっという間にレイのHPが0になってしまうバランスが絶妙だ。
それに加えて、マップには次に向かうべき場所が「!」マークで表示されるため、迷うことはまずない。難易度が高いものが多い「メトロイドヴァニア」ジャンルの中でも攻略難易度は低く、このジャンルへの入門用としてもお勧めしたい。
▲ゲーム開始時に選べる難易度選択。「簡単」を選んでも、特にデメリットはない
▲マップ各所にある端末機。ここではHPを全快にできるほか、スキルを習得することもできる。この前を通り過ぎるだけでも自動セーブされるのは親切
その中でも特筆したいのが「変形ドリル」だ。ドリルと言えば、昭和時代の特撮やアニメ(『サンダーバード』のジェットモグラや『ゲッターロボ』ゲッター2の左腕など)によく登場した。ドリルはいつだって男の子のハートをゴリゴリに攻めてくる。
ゲームをある程度進行させていくと、レイのフィストに変形ドリルを取り付けられる。変形ドリル入手後はフィストの先端が5本指アームとドリルを切り替えながら進むことになるため、変形ドリル装備中には掴み攻撃が行えない。が、それを補って余りある新機能がいくつも使えるようになる。
▲市街地の地下深くへ潜ったところに保管してあった変形ドリル。迷わずフィストに取り付けるレイ
たとえば攻撃も、パンチではなくドリルによる多段ヒット攻撃に変化。掴み攻撃がないぶん戦闘能力は弱体化するが、マップ踏破能力は著しく向上する。
強攻撃を出せばドリル本体がパカっと開き、強風を吸い込むバキューム機になる。掴み攻撃を出せば逆回転となり、こちらは強風を吹き出す送風機に。これを使って開閉させられる扉は各所に登場する。
掴み攻撃はジャンプ中に出すと真上に向けてプロペラを広げるため、ジャンプの落下を緩やかにする滑空機能。下から強風が吹き出ているポイントで使うと、かなりの高度まで上昇できるようになる。これまでレイの行く手を遮っていたドアやトラップを通過できるため、到達できるエリアが一気に広がる。
つまりマップの仕掛けを抜けるときは変形ドリルを装備。敵と遭遇したらフィストに切り替えるのが効率的ではあるが、ドリルに特別な感情を抱いている人は、そのままドリルで戦い続けても構わない。敵にドリルを多段ヒットさせて「ガリガリガリ……」とSEを聞いているだけでアガるのは、筆者だけではないだろう。
▲ドリルによる攻撃。くの字に曲がった敵の腹部へグリグリと掘る
▲強風を送って開けるタイプのドア。ドリルを入手した部屋へ来るまで、何箇所かで見かけた
▲スタート地点のすぐ近くにあるトーチタワー。最初の頃から見えていたのに、変形ドリルを構えれば、下から吹き上げる風に乗って乗り込める
たとえば敵同士がレイのことを危険視し、作戦会議をしている場面。もうレイが間近に迫っているのに、すぐ隣の部屋ではまだレイが到着するとは知らず、多少の焦りを感じながらも対策会議をしていたりする。「ギャグですよ!」とギャグシーンを入れるのではなく、大真面目に、シリアスな温度感を保ったまま挿入されるウイットに富んだジョークだからこそ、ニヤリとさせられるのである。
▲レイを止めるために送り込んだ仲間が次々と倒され、慌てて打ち合わせをしている模様も映される。このときレイは数部屋隣まで迫っているというのに
このほかにも、レイがHPを回復するための端末機で「修理」を選ぶと、フィストの修理はもちろんのこと、なぜか大きなブラシが出てきてレイごと洗浄されてしまう。また、レイが端末機以外でHPを回復するためのアイテムは、キャロットジュースが入ったスキットル。古い映画の俳優がウイスキーを携帯するために使っているあの容器の中に人参ジュースが入っているかと思うと、クスっとしてしまう。
▲端末機で「修理」を選んだところ。レイが大きなブラシで洗われている
▲スキットに入ったキャロットジュースは、2個まで携帯できる
「メトロイドヴァニア」というジャンルにおける、
本作の完成度は非常に高い。PCのスペック次第だが、最大120fpsでヌルヌルと動く。弱、強、掴みという3種類の攻撃がきちんと意味のある戦闘システム。強攻撃の硬直はジャンプやダッシュでキャンセルできたり、盾持ちの敵へめくり攻撃を当てたり、弱→弱→強のコンボは先行入力が効いたりと、アクションゲームとしてのレベルの高さを実感する。
攻撃が敵に当たった時のヒットストップや画面の揺れ、そして、金属同士がぶつかる適切なSE。これらの完成度を見ているだけで、開発期間の中でも手触りの調整に相当な時間をかけて丁寧に調整されていることがわかる。
「メトロイドヴァニア」ジャンルとして見ても、よく考えられたマップデザインとアイテム配置。驚くべきは、これだけではない。筆者がテキスト執筆用に使っているオンボードグラフィックのビジネス用途のノートパソコン(Core i5-1035G1)へ試しにインストールしてみたところ、フレームレートは15fps程度まで低下したものの、問題なく遊べてしまった。Steam販売ページからは無料のDEMO版もダウンロードできるので、自分のPCスペックに不安がある人も動作テストをしてみてはどうだろうか。
このゲームにも欠点がないわけではない。たとえば弱攻撃ボタンを長押しして出す「溜め攻撃」は単体では出せず、弱攻撃の空振りからしか派生しない。溜め攻撃は主に扉のスイッチを開ける時に使うが、弱攻撃がスイッチに触れると跳ね返されてしまう。このため、溜め攻撃でスイッチを押す扉では「ぎりぎりで弱攻撃がスカる」間合いを調整しなければならないのはやや不便だった。
ほかにも、敵が瀕死の時に近くでBボタンを押すと格好いいフィニッシュを決める「ターミネイト」という演出があるのだが、これがうまく決められないことが多い。戦闘はコンボを中心に戦うため、敵の瀕死時に「B ターミネイト」という表示が出た頃には、続きのコンボで敵が倒れてしまうために、演出として見る機会は少ないのである。
重箱の隅を突くような欠点だが、逆に言うと筆者が感じた残念な部分はこのくらい。それほど本作に魅了されてしまった。
日本生まれの「メトロイドヴァニア」ジャンルだが、中国産の本作が新しいマイルストーンになるのかもしれないと感じた一作だった。
▲解像度は6種類から選べる。自分のPCスペックに合わせて選ぼう
▲画質などの設定は手動で変えなくても、ソフト側でPCスペックを自動認識してくれる。快適に動くグラフィック設定で動作してくれるのでご安心を
© 2016-2021 TiGames. All Rights Reserved.
●タイトル:フィスト 紅蓮城の闇
●ジャンル:アクション
●発売元:Antiidelay
●開発元:TiGames
●プラットフォーム:Steam、PlayStation 5、PlayStation 4
●発売日:
Steam版 2021年10月3日
PS4版 2021年9月7日
●価格:
Steam版 3278円[税込]
PS5/PS4 パッケージ版 3828円[税込]
PS5/PS4 ダウンロード版 3278円[税込]
●必須スペック
OS: Windows 10 version 1903
プロセッサー:Intel Core i5-6400 または AMD FX 8320
メモリー:8GB
グラフィック:NVIDIA GeForce GTX 960 または AMD Radeon R9 280
ストレージ:25GB
●推奨スペック
OS: Windows 10 version 1903
プロセッサー:Intel Core i5-6400
メモリー:16GB
グラフィック:NVIDIA GeForce GTX 1060 6GB
ストレージ:25GB
●公式サイトURL:https://www.tigames.com/
●ダウンロードサイトURL:
Steam https://store.steampowered.com/app/1330470/
※Epic Games Storeでも後日配信予定
今やSteamで「メトロイドヴァニア」タグが付けられたソフトは1,298タイトル(2021年10月7日時点)あるほどの人気ジャンルとなり、新鮮さはもうないし、食傷気味なんだよなあ……なんて人にこそ、このゲームを薦めたい。期待していなかったタイトルが、想像以上の完成度だった時の高揚感を感じられるからである。
では、いったいどんなところが優れているのか。それぞれの切り口に分けてレビューしていく。
『フィスト 紅蓮城の闇』のポイント
- 格闘ゲームのような攻略性と爽快感
- AAAゲームどころかPIXAR映画クラスのCGクオリティ
- ドリル! ドリル!! 漢のドリル!!!
6年前に引退した抵抗軍のエースが、親友のために立ち上がる
このゲームの舞台は、『ブレードランナー』を彷彿とさせる近未来でサイバーパンク&ディストピアな街。看板やポスターには漢字が記載されていることから、未来の中国であることがわかる。オープニングで暗闇の中、屋根やパイプを伝ってドローンから逃げているのは、犬の擬人化と思わしきセクシーな身体つきの女性。このゲームには人間のほか、擬人化された動物たちが登場し、「モフミン」と呼ばれている。
その後の主人公や仲間たちの会話を聞く限り、動物の彼らが住む場所「紅蓮城」に軍が侵攻し、支配下に収められてしまったのが6年前。主人公のレイ(本名はレイトン)は抵抗軍の一人(一匹?)としてパワードスーツを身にまとい、紅蓮城を守ろうとするも敗北。現在は抵抗軍であった過去を隠し、潜伏生活を送っていた。軍の占領下にある紅蓮城で、(おそらくもと軍人の)ウルス爺は「もう一度抵抗軍を作り、暴れよう」と、ラーメンを食べながらレイを誘う。レイはこの誘いを断って自宅へ帰ったが、事件は翌朝に起きる。
ラーメン屋にいたウルス爺は軍に捕らえられ、トーチタワーの監獄に収監されたとのこと。唯一の友を囚われたレイは、ウルス爺を救出すべくトーチタワーへ向かおうとするが、生身では到底勝ち目はない。そんな時、ラーメン屋の店長から渡された一つの鍵。聞けば、ウルス爺からレイへと託されたものだという。
ウルス爺の自宅を訪ね、鍵を使うレイ。そこにはレイが抵抗軍時代に使っていた兵器「フィスト」が静かに佇んでいたのである。
▲オープニングに登場する、正体不明の美少女。犬の擬人化らしき「モフミン」
▲レイを再び戦いに呼び戻そうとする(おそらく)元軍人のウルス爺
▲『ブレードランナー』のワンシーンに出てきそうな街並みが舞台。右奥の通路では、軍がモフリンに銃を突きつけている
ピクサー級の完成度で描かれる、魅力的な主人公レイ
アメリカやヨーロッパ、中国に限らず、世界各国がゲームを制作している。だがどのメーカーも人物を3DCGで描くと、CGをリアルに寄せるほどクリエイターの国の「顔の好み」が反映される。ところが、人物ではなく動物的なキャラクター「モフリン」を主人公側に設定したことで、どリアルでありながら国ごとの「顔の好み」に左右されないキャラクター作りに成功している。しかも、その完成度はPixarの3D CGアニメーションに勝るとも劣らないレベル。人間に寄せていないぶん、この造形を嫌がる人は少数派だろうし、ケモナーは大歓喜するだろう
主人公のレイは、見た目はリアルなウサギが二足歩行をしている姿だ。しかし彼の目つきや仕草、話し方などを見ていると『ブレードランナー』のリック・デッカード刑事のような、とてもニヒルでハードボイルドなイメージだ。
▲哀しそうな目つきの主人公・レイトン
「とっくに過ぎ去った。俺たちの時代はな」と背中で語ったレイ。そんな彼がウルス爺奪還のため身にまとったのは、巨大な腕。ライフジャケットのように上半身を覆うメカの背中から伸びるのは、ロボットの腕だけを背中に取り付けたかのよう。
レイ自身は身体が小さく戦闘向きではないが、ゲーム中での戦闘はすべてこの腕「フィスト」が行う。打撃攻撃も掴み/投げ攻撃も、この腕がすべて担当するのだ。
▲タイトル画面。レイの背中から伸びた腕は、左腕の動きと連動して動く
弱/強攻撃と掴み攻撃の使い分け&コンボが、アクションゲームとして秀逸
このゲームは世界観設定やグラフィック、主人公キャラクターが魅力的なためつい語りすぎてしまったが、ゲーム内容についても語りたいことはたくさんある。ゲームの骨子は「メトロイドヴァニア」であることは間違いないのだが、このゲームの特徴は、アクションがとにかく面白いことに尽きる。基本操作としてはダッシュは特に使わなくても問題ないため、基本的にはジャンプと弱攻撃、強攻撃、掴み攻撃という4ボタンでほぼ完結する。そして攻撃が3種類もあることにはちゃんと意味があり、使い分けをしたほうが戦闘が効率的になるという点が素晴らしい。
たとえば弱攻撃はその名のとおり攻撃力に劣り、リーチも短いが出は速い。このため弱攻撃がヒットする間合いまで移動してから弱→弱→強というボタン入力(先行入力対応)を行うと、最初の弱攻撃で敵を怯ませるために3発目の強攻撃まで当てやすくなり、総ダメージ量も増える。強攻撃ヒット後はレイが硬直してしまうが、これはジャンプやダッシュでキャンセルが可能だ。
▲弱攻撃で殴ったところ。あらゆるコンボ(連続技)の起点となる
弱攻撃派生のコンボには、弱→弱→掴みというコンボも用意されている。掴み攻撃は掴みが確定してからすぐにスティックを左右どちらかに倒すことで左右へ投げ分けできるが、投げた先に敵がいなければ地面に落ちるだけで、ダメージは微々たるもの。画面内に敵が複数いる時に敵同士をぶつけて、総ダメージを増やすためのコンボだ。
▲敵を掴んだら、すぐにレバーを倒す。するとそちらの方向へ敵を投げつけ、別の敵にぶつけて両方へダメージを与えられる
このように戦闘でもっとも多用するのは弱攻撃からの派生コンボだが、掴み攻撃や強攻撃を単体で使う場面もある。
掴み攻撃は、動きがちょこまかしている小さい敵を処理するのに適している。身体が小さいうえに飛び跳ねるため、弱攻撃を当てづらいからだ。そんなときに役立つのが、単発で出す掴み攻撃。掴み攻撃は上下のY軸座標ズレに関係なく、お互いのグラフィックが接触するだけで掴みが成立。ただし、掴み攻撃で投げただけではダメージが低いため、投げた敵への追撃も狙いたい。
▲ちょこまかする敵は、積極的に掴みを狙ってみよう
敵全般に言えることなのだが、地面に倒れているあいだは無敵状態。この起き上がりに対して攻撃を重ねたいときは、強攻撃を使うといい。攻撃の出は遅いものの、攻撃判定の持続時間が長いため、敵の起き上がりに攻撃を重ねる場合に適している。
人型の敵は起き上がり時にズルリと移動しながら起き上がってくるが、小型の敵はその場で起き上がるため、人型とそうでない場合とで起き攻めを変える必要がある。こうして敵を着実かつ効率的に「処理」していく感覚は、「メトロイドヴァニア」の中でもトップクラスと言っても過言ではない。戦闘がとにかく楽しい。
▲敵の起き上がりに合わせて、攻撃判定の持続時間が長い強攻撃を置いておく
後半になるにつれて敵のHPも増えてくると、一度や二度のコンボでは敵を倒しきれない場面もでてくる。そんなときに使いたいのがスキルによる成長要素だ。
お金を使ってスキルを習得することで、レイが使えるコンボやマップを踏破するための新たな能力をゲットできる。コンボ関係のスキルには新たなコンボルートが使えるようになるものもあるので、自身のダメージアップのためにも積極的にスキルを習得していきたい。
▲スキル習得の画面。ツリー状になっているので、順番に習得していくことになる。ここで「クラッシュ」などのスキルを覚えると、新たなコンボルート「弱→弱→強→強」などが使えるようになる
個別の攻略が必要になる各種ボスたち
レイの前に立ちふさがる敵の中には、雑魚でも盾でレイの攻撃を防ぐ敵がいるほか、中ボスはどれも個別の攻略が必要だ。雑魚の一種としてよく登場してくる盾持ちの敵は、見ての通り盾でこちらの攻撃を完全に防いでしまう。盾持ちの敵が攻撃してくるのを待ち、盾の防御を解除した瞬間を狙えばいいが、他の雑魚もいる混戦状態では攻撃チャンスを待つのは危険だ。そこでお勧めしたいのが、対戦格闘ゲームの対人戦法として流行った「めくり」。盾を持っている敵の真上をめがけてジャンプし、敵が振り向く前に後頭部を狙って攻撃。すると盾を構えている反対側から攻撃を当てられる。
▲盾持ちの敵は、ジャンプして真上から攻めるといい
雑魚ですら攻略にコツが要る敵が出てくるゲームだけに、中ボスクラスとなるとさらに攻略しがいのある奴ら揃いだ。中ボスはレイより身体つきが大きいために掴みが効かなくなるのも厄介。
最初に出会う中ボスは、大きく振りかぶって大剣を縦斬りする。これを食らうと大ダメージを受けるが、振り下ろしたあとはしばらく硬直するので、そのあいだに背後を狙う。
どのボスも出会って最初にすべきなのは、ボスの様子を見ること。ボスがどんな攻撃をしてきて、どんな時に隙を見せるのか。「そこか!」という反撃のチャンスがわかった瞬間が、このゲーム最大の喜びを感じる瞬間となる。
▲振り下ろした大剣の軌跡が見えるが、攻撃判定はそれほど広くない。ジャンプで飛び越して背後からコンボを決めよう
▲2番目に登場する中ボスは、レイとの間合いが離れるとロケットパンチを放つ。それに続けて、壁に刺さった腕を回収するために中ボス自身もダッシュで前進。腕を引き抜くあいだに、大きな硬直時間が生じる
▲3番目の中ボスは、レイに向かってマシンガンを発射。一度に4発、これを3回繰り返してくるが12発撃つと弾切れとなり、マガジンを挿し替える。このときがチャンス
▲シューティングゲームに登場しそうなボス。3方向にレーザーを照射しながら回転するが、足場に隠れていればレーザーから逃れられる。彼の弱点は中央のコア
誰でも遊べる難易度設定「簡単」も選択可能
「メトロイドヴァニア」系タイトルでよく感じることのひとつに、「やや高い難易度設定」というものがある。もちろん、やり応えや歯応えがあったほうがクリアできたときの幸せは大きいし、「クリアできた」ことによる満足感が高まるのは理解できる。しかし、せっかく買ったゲームをクリアできずに途中で断念してしまった人は、そのタイトルにいいイメージは持てないはずだ。このゲームではゲーム開始時に「通常」のほか「簡単」という難易度も選べるうえ、「簡単」にしてもデメリットはない。腕前に自信がある人は「通常」で遊び、自分には難しいと感じるようなら、躊躇なく「簡単」を選ぶといい。
著者の体感では、平均的な「メトロイドヴァニア」の中ではセーブポイントが多い印象だったので、かなり親切設計であると感じた。それでもし戦闘を雑にやってしまうと、あっという間にレイのHPが0になってしまうバランスが絶妙だ。
それに加えて、マップには次に向かうべき場所が「!」マークで表示されるため、迷うことはまずない。難易度が高いものが多い「メトロイドヴァニア」ジャンルの中でも攻略難易度は低く、このジャンルへの入門用としてもお勧めしたい。
▲ゲーム開始時に選べる難易度選択。「簡単」を選んでも、特にデメリットはない
▲マップ各所にある端末機。ここではHPを全快にできるほか、スキルを習得することもできる。この前を通り過ぎるだけでも自動セーブされるのは親切
「男の子ってドリルが好きなんでしょ?」
このゲームは「メトロイドヴァニア」であり、レイが技を習得したり、フィストがパワーアップするなどして、踏破エリアが広がっていく。その中でも特筆したいのが「変形ドリル」だ。ドリルと言えば、昭和時代の特撮やアニメ(『サンダーバード』のジェットモグラや『ゲッターロボ』ゲッター2の左腕など)によく登場した。ドリルはいつだって男の子のハートをゴリゴリに攻めてくる。
ゲームをある程度進行させていくと、レイのフィストに変形ドリルを取り付けられる。変形ドリル入手後はフィストの先端が5本指アームとドリルを切り替えながら進むことになるため、変形ドリル装備中には掴み攻撃が行えない。が、それを補って余りある新機能がいくつも使えるようになる。
▲市街地の地下深くへ潜ったところに保管してあった変形ドリル。迷わずフィストに取り付けるレイ
たとえば攻撃も、パンチではなくドリルによる多段ヒット攻撃に変化。掴み攻撃がないぶん戦闘能力は弱体化するが、マップ踏破能力は著しく向上する。
強攻撃を出せばドリル本体がパカっと開き、強風を吸い込むバキューム機になる。掴み攻撃を出せば逆回転となり、こちらは強風を吹き出す送風機に。これを使って開閉させられる扉は各所に登場する。
掴み攻撃はジャンプ中に出すと真上に向けてプロペラを広げるため、ジャンプの落下を緩やかにする滑空機能。下から強風が吹き出ているポイントで使うと、かなりの高度まで上昇できるようになる。これまでレイの行く手を遮っていたドアやトラップを通過できるため、到達できるエリアが一気に広がる。
つまりマップの仕掛けを抜けるときは変形ドリルを装備。敵と遭遇したらフィストに切り替えるのが効率的ではあるが、ドリルに特別な感情を抱いている人は、そのままドリルで戦い続けても構わない。敵にドリルを多段ヒットさせて「ガリガリガリ……」とSEを聞いているだけでアガるのは、筆者だけではないだろう。
▲ドリルによる攻撃。くの字に曲がった敵の腹部へグリグリと掘る
▲強風を送って開けるタイプのドア。ドリルを入手した部屋へ来るまで、何箇所かで見かけた
▲スタート地点のすぐ近くにあるトーチタワー。最初の頃から見えていたのに、変形ドリルを構えれば、下から吹き上げる風に乗って乗り込める
シリアスさとコミカルさの共存バランス
このゲームの特徴のひとつに、シリアスさとコミカルさの共存という要素がある。レイの表情は格好良くシリアスで、フィストをはじめとするメカのデザインも秀逸。背景もSF映画のようで格好いい……が、そんな大真面目な中に、ちょいちょい盛り込んでいるギャグ要素もいいスパイスになっている。たとえば敵同士がレイのことを危険視し、作戦会議をしている場面。もうレイが間近に迫っているのに、すぐ隣の部屋ではまだレイが到着するとは知らず、多少の焦りを感じながらも対策会議をしていたりする。「ギャグですよ!」とギャグシーンを入れるのではなく、大真面目に、シリアスな温度感を保ったまま挿入されるウイットに富んだジョークだからこそ、ニヤリとさせられるのである。
▲レイを止めるために送り込んだ仲間が次々と倒され、慌てて打ち合わせをしている模様も映される。このときレイは数部屋隣まで迫っているというのに
このほかにも、レイがHPを回復するための端末機で「修理」を選ぶと、フィストの修理はもちろんのこと、なぜか大きなブラシが出てきてレイごと洗浄されてしまう。また、レイが端末機以外でHPを回復するためのアイテムは、キャロットジュースが入ったスキットル。古い映画の俳優がウイスキーを携帯するために使っているあの容器の中に人参ジュースが入っているかと思うと、クスっとしてしまう。
▲端末機で「修理」を選んだところ。レイが大きなブラシで洗われている
▲スキットに入ったキャロットジュースは、2個まで携帯できる
「メトロイドヴァニア」というジャンルにおける、
マイルストーンのひとつになる?
本作の完成度は非常に高い。PCのスペック次第だが、最大120fpsでヌルヌルと動く。弱、強、掴みという3種類の攻撃がきちんと意味のある戦闘システム。強攻撃の硬直はジャンプやダッシュでキャンセルできたり、盾持ちの敵へめくり攻撃を当てたり、弱→弱→強のコンボは先行入力が効いたりと、アクションゲームとしてのレベルの高さを実感する。攻撃が敵に当たった時のヒットストップや画面の揺れ、そして、金属同士がぶつかる適切なSE。これらの完成度を見ているだけで、開発期間の中でも手触りの調整に相当な時間をかけて丁寧に調整されていることがわかる。
「メトロイドヴァニア」ジャンルとして見ても、よく考えられたマップデザインとアイテム配置。驚くべきは、これだけではない。筆者がテキスト執筆用に使っているオンボードグラフィックのビジネス用途のノートパソコン(Core i5-1035G1)へ試しにインストールしてみたところ、フレームレートは15fps程度まで低下したものの、問題なく遊べてしまった。Steam販売ページからは無料のDEMO版もダウンロードできるので、自分のPCスペックに不安がある人も動作テストをしてみてはどうだろうか。
このゲームにも欠点がないわけではない。たとえば弱攻撃ボタンを長押しして出す「溜め攻撃」は単体では出せず、弱攻撃の空振りからしか派生しない。溜め攻撃は主に扉のスイッチを開ける時に使うが、弱攻撃がスイッチに触れると跳ね返されてしまう。このため、溜め攻撃でスイッチを押す扉では「ぎりぎりで弱攻撃がスカる」間合いを調整しなければならないのはやや不便だった。
ほかにも、敵が瀕死の時に近くでBボタンを押すと格好いいフィニッシュを決める「ターミネイト」という演出があるのだが、これがうまく決められないことが多い。戦闘はコンボを中心に戦うため、敵の瀕死時に「B ターミネイト」という表示が出た頃には、続きのコンボで敵が倒れてしまうために、演出として見る機会は少ないのである。
重箱の隅を突くような欠点だが、逆に言うと筆者が感じた残念な部分はこのくらい。それほど本作に魅了されてしまった。
日本生まれの「メトロイドヴァニア」ジャンルだが、中国産の本作が新しいマイルストーンになるのかもしれないと感じた一作だった。
▲解像度は6種類から選べる。自分のPCスペックに合わせて選ぼう
▲画質などの設定は手動で変えなくても、ソフト側でPCスペックを自動認識してくれる。快適に動くグラフィック設定で動作してくれるのでご安心を
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●タイトル:フィスト 紅蓮城の闇
●ジャンル:アクション
●発売元:Antiidelay
●開発元:TiGames
●プラットフォーム:Steam、PlayStation 5、PlayStation 4
●発売日:
Steam版 2021年10月3日
PS4版 2021年9月7日
●価格:
Steam版 3278円[税込]
PS5/PS4 パッケージ版 3828円[税込]
PS5/PS4 ダウンロード版 3278円[税込]
●必須スペック
OS: Windows 10 version 1903
プロセッサー:Intel Core i5-6400 または AMD FX 8320
メモリー:8GB
グラフィック:NVIDIA GeForce GTX 960 または AMD Radeon R9 280
ストレージ:25GB
●推奨スペック
OS: Windows 10 version 1903
プロセッサー:Intel Core i5-6400
メモリー:16GB
グラフィック:NVIDIA GeForce GTX 1060 6GB
ストレージ:25GB
●公式サイトURL:https://www.tigames.com/
●ダウンロードサイトURL:
Steam https://store.steampowered.com/app/1330470/
※Epic Games Storeでも後日配信予定
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