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『Orcs Must Die! 3』Steam版レビュー:暴力型ピタゴラ装置でオークを“おもてなし”! 新モードでスケールアップしたタワーディフェンス型アクション!
2021年7月23日、Robot Entertainment開発のタワーディフェンス型アクションゲーム『Orcs Must Die! 3』が発売された。
Robot Entertainmentは、RTSの名作『Age of Empires』や『Halo Wars』を開発したEnsemble Studiosの元メンバーが立ち上げたスタジオだ。彼らはタワーディフェンスとアクションが融合した『Orcs Must Die!』を2011年に発売。それ以来、人気シリーズとなっている。
今回取り上げる『Orcs Must Die! 3』は、シリーズ4作目。さまざまなトラップと武器を組み合わせてオークの群れを倒す、戦略性の高いタワーディフェンス型アクションが楽しめる。『Orcs Must Die! 2』から20年以上経った世界が舞台で、バトルの規模はさらに大きくなった。本稿ではSteam版のレビューをお届けしたい。
『Orcs Must Die! 3』のポイント
今度は2人の弟子が活躍!
バトルシステムを紹介する前に、本作のストーリーを簡単に説明しておこう。キャンペーンには「昔なじみ」と「手荒い歓迎」の2種類がある。「昔なじみ」では、前作の主人公だったマックスとガブリエラの弟子が登場。名前はイーガンとケルシーだ。彼らは行く手を阻むオークたちを倒しながら、行方不明になってしまったマックスを探すことになる。
▲左からイーガン、ガブリエラ、ケルシー。ガブリエラは2人の先生だ
▲前作の主人公のひとり、マックス
もうひとつのキャンペーン「手荒い歓迎」では、行方不明になる前のマックスの物語が描かれる。飛行タイプのオークが登場するなど、難易度は「昔なじみ」よりも高めだ。ストーリーが重要なゲームではないので、ここに書いた経緯を知っておけば未経験者でも問題ないだろう。陽気なキャラクターたちが生み出すユーモラスな雰囲気も、多くの人が気に入るはずだ。なお、本作はソロプレイと2人協力プレイに対応している。
▲トラップの準備中。左下の幽霊のようなものはオークの移動経路を示している
▲青く光っているものが防衛拠点であるリフト。上の数字がリフトポイントだ
本作の戦闘の基本となるのは、ウェーブごとに現れる大量のオークを殲滅するため、彼らの通り道に多種多様なトラップを配置すること。準備できる時間は、おもにウェーブとウェーブのあいだとなる。トラップはオークを倒したり、ウェーブをクリアするともらえるお金で購入していく。
オークたちは防衛拠点である「リフト」を目指して移動するが、リフトの中にオークたちが入ると「リフトポイント」が減ってしまう。リフトポイントが0になるとゲームオーバーだ。トラップにはクールタイムがあるので、プレイヤー自身も動き回り、取りこぼしたオークを武器で倒す必要がある。
60種類以上におよぶトラップや武器同士の連鎖反応を発見して、それを組み立てていく楽しさが本作の魅力のひとつだ。NHK教育番組の「ピタゴラスイッチ」に出てくるピタゴラ装置のようなトラップを作り、それが計画通りに動くのを眺めるような満足感がある。
▲天井レーザーと、オークを凍らせるディープフリーズは相性抜群
たとえば、クールタイムがなく継続的にダメージを与えられる「天井レーザー」と、オークを凍らせる氷系ダメージのトラップや武器は相性が良い。レーザーの下に入ったオークを固定できればみるみるうちに体力を削り、レーザーを抜ける前に倒すことが可能だ。オークを石化させる武器「ストーンスタッフ」などでも同じような効果がある。
▲バリケードを使い、緑色のトラップ「酸性間欠泉」へオークを誘導する
また、酸を飛び散らせて範囲攻撃を行う「酸性間欠泉」は、バリケードと組み合わせて使うのがオススメ。道を塞いでオークの導線を1本に絞ることで、よりたくさんのオークを酸が当たる場所まで誘導できる。
バリケードを用いたオークの導線管理はとても重要だ。ソロプレイだとオークの導線が複数あるマップではかなり忙しくなってしまうので、導線はなるべく1本に絞ったほうがいい。戦略を考える際にはトラップや武器だけではなく、マップの地形も考慮することが欠かせないのもポイントだ。
武器には、遠距離武器と近距離武器がある。どの武器も弾は無限だが、強力な攻撃が可能なサブ攻撃ではマナが消費されるし、ヘッドショット判定もある。なるべくヘッドショットを狙って、サブ攻撃の使いどころを見極めよう。ただ撃ちまくればいいというものではないからこそ、トラップからこぼれたオークを処理しきれた時の爽快感は大きい。
▲イーガンの初期武器「マジックロングボウ」。サブ攻撃で複数の矢を放つことができる
▲ケルシーの初期武器「ブランダーバス」。サブ攻撃のグレネードは強力だ
弟子のひとりであるイーガンが最初に持っている武器は「マジックロングボウ」。物理ダメージを与える遠距離武器で、矢はオークを貫通して他のオークにもダメージを与えられる。サブ攻撃では複数の矢を放つチャージショットが可能だ。
もうひとりの弟子、ケルシーの最初の武器は「ブランダーバス」。ショットガンのような近距離武器で、物理ダメージを与える。サブ攻撃ではグレネードを放つことができ、これがなかなか強い。広範囲にダメージが入り、複数のオークを四方八方へ吹っ飛ばすことができる。初心者におすすめの武器だ。
他にも炎属性ダメージを与えたり、魔法系のアーケイン属性のダメージを与えたりするトラップ・武器がある。オークはそれぞれ違う弱点や耐性を持っていて、どのオークが登場するかはミッションごとに確認できる。ウェーブ開始前にチェックして、トラップ・武器選びの参考にしておくといいだろう。
トラップや武器は、ミッションをこなして獲得できるスカルでアップグレードが可能だ。ダメージを大きくしたり、違うダメージ属性を付与することができる。スカルでは新しいトラップや武器を購入することもできるので、定期的に買っておこう。
▲使用できるキャラクター一覧
▲ケルシーの移動アビリティ「浮遊」
本作では6体のキャラクターが用意されている……のだが、キャラクターを選ぶ楽しさはあまり感じられなかった。それぞれ固有の移動アビリティを持っているが、戦闘にしっかり影響を与える技を持つキャラが少ない。とくにケルシーの「浮遊」というスキルは地面からほんの少し浮くだけで、それほど活用できない。
難易度は「弟子」「ウォーメイジ」「リフトの支配者」の順に難しくなる。筆者はソロプレイかつ「ウォーメイジ」で始めたが、難しすぎたため、途中から「弟子」に下げた。「弟子」はソロプレイ向け、「ウォーメイジ」以上の難易度は協力プレイ向けと言えるだろう。
戦争シナリオは大規模でテンション上がる!
本作からの新要素となるのが「戦争シナリオ」。キャンペーンの中にミッションとして含まれているモードだ。通常のミッションよりも巨大なマップとトラップが登場し、特に屋外のフィールド面積が大きくなる。襲来するオークの数も格段に多い。まるで戦国時代のような大スケールの戦いに、テンションが上がること間違いなしだ。
▲戦争シナリオに登場するカタパルト
▲オークを空高く打ち上げる巨大フリップトラップ
戦争シナリオの華となるトラップは「メガブームバレルランチャー」だろう。樽を発射するカタパルトで、着弾すると大爆発を引き起こす。連射速度は遅いが、大ダメージを与えられるトラップだ。
「巨大フリップトラップ」は、大量のオークを上空に吹っ飛ばすことができる。マップ上の池やマグマが溜まった場所に落とすのが効果的だ。オークが宙を舞っている姿は壮観である。
▲兵器台は屋外でも自由なトラップ配置を可能にしてくれる
また、「兵器台」はプレイヤーの創造性をより高めてくれる。屋外は壁や天井がなく、そういった部分用のトラップを置けない。しかし兵器台には壁と天井があるので、プレイヤーは屋外でもすべてのトラップを自由に使えるようになるのだ。
▲新登場のスクランブルモード
「スクランブルモード」も本作からの新要素。キャンペーンとは一味違う、変則的な戦闘を楽しめる。計5つのステージで構成され、ひとつクリアするごとにバフとデバフ効果がランダムに付与される。バフ効果にはHPやトラップダメージの増加、デバフ効果には特定のオークが増加する、といったものがある。途中でゲームオーバーになると最初からやり直しだ。
▲無限モードでは、心行くまでトラップの要塞を築くことができる
「無限モード」は、その名のとおりだんだん強くなるオークたちが無限に襲来してくるモード。キャンペーン以上にひとつのマップに集中してトラップを組めるので、ガチガチの要塞が完成するのが面白い。体力的にもトラップ的にも限界に挑んでみたい人にオススメだ。
ひとつ残念だった点は、スクランブルモードと無限モードでは難易度選択ができないこと。特にスクランブルモードはソロプレイヤーには難しすぎる印象だった。ちなみに、無限モードはソロプレイでもそこそこ進めることができる。
ソロプレイヤーに厳しめだが、
『Orcs Must Die! 3』の全体的な難易度は、協力プレイ向けに作られていると言っていいだろう。しかし難易度やモードを選べば、ソロプレイヤーでもトラップを試行錯誤して組み合わせていく魅力にどっぷりハマれる。タワーディフェンスとアクションが自然に連鎖している点も素晴らしい。今までアクションゲームしかプレイしてこなかった人でも、タワーディフェンスの魅力に気がつけるはずだ。
(C) 2021 Robot Entertainment, Inc. All rights reserved. Orcs Must Die is a trademark of Robot Entertainment, Inc.
●タイトル:Orcs Must Die! 3
●ジャンル:タワーディセンス/アクション
●発売元:Robot Entertainment
●開発元:Robot Entertainment
●プラットフォーム:PC(Steam)、Xbox One(Xbox Series X|S最適化)、PlayStation 4
●発売日:2021年7月23日
●価格:
Steam版 3090円[税込]
Xbox版 3500円[税込]
PS4版 3410円[税込]
●必須スペック
OS: Windows 7 64bit
プロセッサー: Intel Core i5-2300 または AMD Ryzen 3 1200
メモリー: 6GB
グラフィック: NVIDIA GeForce GTX 660/2 GB または AMD Radeon HD 7870/2 GB
ストレージ: 12GB
●推奨スペック
OS: Windows 10 64bit
プロセッサー: Intel Core i5-9600K または AMD Ryzen 5 3600X
メモリー: 8GB
グラフィック: NVIDIA GeForce GTX 1060/3GB または AMD Radeon RX Vega 64
ストレージ: 12GB
●公式サイトURL:https://robotentertainment.com/omd3
●ダウンロードサイトURL:https://store.steampowered.com/app/1522820/Orcs_Must_Die_3/
Robot Entertainmentは、RTSの名作『Age of Empires』や『Halo Wars』を開発したEnsemble Studiosの元メンバーが立ち上げたスタジオだ。彼らはタワーディフェンスとアクションが融合した『Orcs Must Die!』を2011年に発売。それ以来、人気シリーズとなっている。
今回取り上げる『Orcs Must Die! 3』は、シリーズ4作目。さまざまなトラップと武器を組み合わせてオークの群れを倒す、戦略性の高いタワーディフェンス型アクションが楽しめる。『Orcs Must Die! 2』から20年以上経った世界が舞台で、バトルの規模はさらに大きくなった。本稿ではSteam版のレビューをお届けしたい。
『Orcs Must Die! 3』のポイント
- 熟考して配置したトラップと武器で、目論見どおりにオークを倒せた時の愉悦感
- 巨大なマップに巨大なトラップ!新登場の「戦争シナリオ」
- キャンペーン以外にもやりこみ要素あり
今度は2人の弟子が活躍!
いくつものトラップと武器の連鎖を楽しもう
バトルシステムを紹介する前に、本作のストーリーを簡単に説明しておこう。キャンペーンには「昔なじみ」と「手荒い歓迎」の2種類がある。「昔なじみ」では、前作の主人公だったマックスとガブリエラの弟子が登場。名前はイーガンとケルシーだ。彼らは行く手を阻むオークたちを倒しながら、行方不明になってしまったマックスを探すことになる。▲左からイーガン、ガブリエラ、ケルシー。ガブリエラは2人の先生だ
▲前作の主人公のひとり、マックス
もうひとつのキャンペーン「手荒い歓迎」では、行方不明になる前のマックスの物語が描かれる。飛行タイプのオークが登場するなど、難易度は「昔なじみ」よりも高めだ。ストーリーが重要なゲームではないので、ここに書いた経緯を知っておけば未経験者でも問題ないだろう。陽気なキャラクターたちが生み出すユーモラスな雰囲気も、多くの人が気に入るはずだ。なお、本作はソロプレイと2人協力プレイに対応している。
▲トラップの準備中。左下の幽霊のようなものはオークの移動経路を示している
▲青く光っているものが防衛拠点であるリフト。上の数字がリフトポイントだ
本作の戦闘の基本となるのは、ウェーブごとに現れる大量のオークを殲滅するため、彼らの通り道に多種多様なトラップを配置すること。準備できる時間は、おもにウェーブとウェーブのあいだとなる。トラップはオークを倒したり、ウェーブをクリアするともらえるお金で購入していく。
オークたちは防衛拠点である「リフト」を目指して移動するが、リフトの中にオークたちが入ると「リフトポイント」が減ってしまう。リフトポイントが0になるとゲームオーバーだ。トラップにはクールタイムがあるので、プレイヤー自身も動き回り、取りこぼしたオークを武器で倒す必要がある。
60種類以上におよぶトラップや武器同士の連鎖反応を発見して、それを組み立てていく楽しさが本作の魅力のひとつだ。NHK教育番組の「ピタゴラスイッチ」に出てくるピタゴラ装置のようなトラップを作り、それが計画通りに動くのを眺めるような満足感がある。
▲天井レーザーと、オークを凍らせるディープフリーズは相性抜群
たとえば、クールタイムがなく継続的にダメージを与えられる「天井レーザー」と、オークを凍らせる氷系ダメージのトラップや武器は相性が良い。レーザーの下に入ったオークを固定できればみるみるうちに体力を削り、レーザーを抜ける前に倒すことが可能だ。オークを石化させる武器「ストーンスタッフ」などでも同じような効果がある。
▲バリケードを使い、緑色のトラップ「酸性間欠泉」へオークを誘導する
また、酸を飛び散らせて範囲攻撃を行う「酸性間欠泉」は、バリケードと組み合わせて使うのがオススメ。道を塞いでオークの導線を1本に絞ることで、よりたくさんのオークを酸が当たる場所まで誘導できる。
バリケードを用いたオークの導線管理はとても重要だ。ソロプレイだとオークの導線が複数あるマップではかなり忙しくなってしまうので、導線はなるべく1本に絞ったほうがいい。戦略を考える際にはトラップや武器だけではなく、マップの地形も考慮することが欠かせないのもポイントだ。
武器には、遠距離武器と近距離武器がある。どの武器も弾は無限だが、強力な攻撃が可能なサブ攻撃ではマナが消費されるし、ヘッドショット判定もある。なるべくヘッドショットを狙って、サブ攻撃の使いどころを見極めよう。ただ撃ちまくればいいというものではないからこそ、トラップからこぼれたオークを処理しきれた時の爽快感は大きい。
▲イーガンの初期武器「マジックロングボウ」。サブ攻撃で複数の矢を放つことができる
▲ケルシーの初期武器「ブランダーバス」。サブ攻撃のグレネードは強力だ
弟子のひとりであるイーガンが最初に持っている武器は「マジックロングボウ」。物理ダメージを与える遠距離武器で、矢はオークを貫通して他のオークにもダメージを与えられる。サブ攻撃では複数の矢を放つチャージショットが可能だ。
もうひとりの弟子、ケルシーの最初の武器は「ブランダーバス」。ショットガンのような近距離武器で、物理ダメージを与える。サブ攻撃ではグレネードを放つことができ、これがなかなか強い。広範囲にダメージが入り、複数のオークを四方八方へ吹っ飛ばすことができる。初心者におすすめの武器だ。
他にも炎属性ダメージを与えたり、魔法系のアーケイン属性のダメージを与えたりするトラップ・武器がある。オークはそれぞれ違う弱点や耐性を持っていて、どのオークが登場するかはミッションごとに確認できる。ウェーブ開始前にチェックして、トラップ・武器選びの参考にしておくといいだろう。
トラップや武器は、ミッションをこなして獲得できるスカルでアップグレードが可能だ。ダメージを大きくしたり、違うダメージ属性を付与することができる。スカルでは新しいトラップや武器を購入することもできるので、定期的に買っておこう。
▲使用できるキャラクター一覧
▲ケルシーの移動アビリティ「浮遊」
本作では6体のキャラクターが用意されている……のだが、キャラクターを選ぶ楽しさはあまり感じられなかった。それぞれ固有の移動アビリティを持っているが、戦闘にしっかり影響を与える技を持つキャラが少ない。とくにケルシーの「浮遊」というスキルは地面からほんの少し浮くだけで、それほど活用できない。
難易度は「弟子」「ウォーメイジ」「リフトの支配者」の順に難しくなる。筆者はソロプレイかつ「ウォーメイジ」で始めたが、難しすぎたため、途中から「弟子」に下げた。「弟子」はソロプレイ向け、「ウォーメイジ」以上の難易度は協力プレイ向けと言えるだろう。
戦争シナリオは大規模でテンション上がる!
スクランブル・無限モードは少し難あり
本作からの新要素となるのが「戦争シナリオ」。キャンペーンの中にミッションとして含まれているモードだ。通常のミッションよりも巨大なマップとトラップが登場し、特に屋外のフィールド面積が大きくなる。襲来するオークの数も格段に多い。まるで戦国時代のような大スケールの戦いに、テンションが上がること間違いなしだ。▲戦争シナリオに登場するカタパルト
▲オークを空高く打ち上げる巨大フリップトラップ
戦争シナリオの華となるトラップは「メガブームバレルランチャー」だろう。樽を発射するカタパルトで、着弾すると大爆発を引き起こす。連射速度は遅いが、大ダメージを与えられるトラップだ。
「巨大フリップトラップ」は、大量のオークを上空に吹っ飛ばすことができる。マップ上の池やマグマが溜まった場所に落とすのが効果的だ。オークが宙を舞っている姿は壮観である。
▲兵器台は屋外でも自由なトラップ配置を可能にしてくれる
また、「兵器台」はプレイヤーの創造性をより高めてくれる。屋外は壁や天井がなく、そういった部分用のトラップを置けない。しかし兵器台には壁と天井があるので、プレイヤーは屋外でもすべてのトラップを自由に使えるようになるのだ。
▲新登場のスクランブルモード
「スクランブルモード」も本作からの新要素。キャンペーンとは一味違う、変則的な戦闘を楽しめる。計5つのステージで構成され、ひとつクリアするごとにバフとデバフ効果がランダムに付与される。バフ効果にはHPやトラップダメージの増加、デバフ効果には特定のオークが増加する、といったものがある。途中でゲームオーバーになると最初からやり直しだ。
▲無限モードでは、心行くまでトラップの要塞を築くことができる
「無限モード」は、その名のとおりだんだん強くなるオークたちが無限に襲来してくるモード。キャンペーン以上にひとつのマップに集中してトラップを組めるので、ガチガチの要塞が完成するのが面白い。体力的にもトラップ的にも限界に挑んでみたい人にオススメだ。
ひとつ残念だった点は、スクランブルモードと無限モードでは難易度選択ができないこと。特にスクランブルモードはソロプレイヤーには難しすぎる印象だった。ちなみに、無限モードはソロプレイでもそこそこ進めることができる。
ソロプレイヤーに厳しめだが、
タワーディフェンスの魅力に気がつける一作
『Orcs Must Die! 3』の全体的な難易度は、協力プレイ向けに作られていると言っていいだろう。しかし難易度やモードを選べば、ソロプレイヤーでもトラップを試行錯誤して組み合わせていく魅力にどっぷりハマれる。タワーディフェンスとアクションが自然に連鎖している点も素晴らしい。今までアクションゲームしかプレイしてこなかった人でも、タワーディフェンスの魅力に気がつけるはずだ。
(C) 2021 Robot Entertainment, Inc. All rights reserved. Orcs Must Die is a trademark of Robot Entertainment, Inc.
●タイトル:Orcs Must Die! 3
●ジャンル:タワーディセンス/アクション
●発売元:Robot Entertainment
●開発元:Robot Entertainment
●プラットフォーム:PC(Steam)、Xbox One(Xbox Series X|S最適化)、PlayStation 4
●発売日:2021年7月23日
●価格:
Steam版 3090円[税込]
Xbox版 3500円[税込]
PS4版 3410円[税込]
●必須スペック
OS: Windows 7 64bit
プロセッサー: Intel Core i5-2300 または AMD Ryzen 3 1200
メモリー: 6GB
グラフィック: NVIDIA GeForce GTX 660/2 GB または AMD Radeon HD 7870/2 GB
ストレージ: 12GB
●推奨スペック
OS: Windows 10 64bit
プロセッサー: Intel Core i5-9600K または AMD Ryzen 5 3600X
メモリー: 8GB
グラフィック: NVIDIA GeForce GTX 1060/3GB または AMD Radeon RX Vega 64
ストレージ: 12GB
●公式サイトURL:https://robotentertainment.com/omd3
●ダウンロードサイトURL:https://store.steampowered.com/app/1522820/Orcs_Must_Die_3/
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