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『Bright Memory: Infinite』レビュー:前作から進化したハイスピードアクションFPS! 爽快コンボ、熱い展開がより気軽に楽しめる!

FYQD-Studioが手掛けるハイスピードアクションFPS『Bright Memory』。その続編となる『Bright Memory: Infinite』が11月12日にSteamにて発売となりました。

前作で培った技術・ノウハウをもとに、より高速で展開されるようになった銃撃・斬撃のコンビネーションはまさにアクションゲームそのもの。ほぼすべてのゲームプレイが主観視点で展開するため、常に臨場感のある体験を楽しめるようになっています。


今作のゲーム難度は4種類用意されていますが、今回はノーマルモードにあたる「暴力」モードでのレビューとなります。

『Bright Memory: Infinite』のポイント
  • スタイリッシュかつ爽快なFPSが気軽に楽しめる
  • 近未来SFとファンタジーが融合された独特な世界設定
  • スキル仕様の変更にともない、よりハイスピードになった戦闘

様々なシチュエーションが待ち受ける爽快FPS

本シリーズは近未来の世界を舞台に、中国に実在する場所・風景をモチーフとした世界観とファンタジー要素が組み込まれたFPSとなっています。前作においても近未来の銃器・装備を身につけた敵との戦闘以外に、神話に登場するような獣やモンスターたちとの対決が盛り込まれていました。


“超自然科学研究機構(SRO)”に所属する主人公「シア」の活躍を描く今作は、前作にあった要素を再構築し、より強大なボスとの戦闘、ステルスによる暗殺シーン、旅客機の翼から翼へと飛び移るといったハリウッド映画さながらのシチュエーション。そのほか、プレイヤーの興奮を維持し続けるさまざまな展開が待ち受けています。


シリーズの特徴であるハイスピードアクションが
パワーアップ!

ゲームの基本としてはステージクリア型のFPSとなっており、道中に立ちはだかる敵を倒しながら、ステージ目標をこなしていくことになります。

特徴はFPSの主となる銃撃だけではなく、剣や拳による近接攻撃・スキル発動が可能となっており、敵の攻撃を防御・回避・パリィ(見切り)できる点です。


今作では各種スキルの種類や仕様が変更されており、スキル使用後のクールタイムをほとんど気にせず行動可能となりました。

近接攻撃・スキル・防御にはシアが着用するスーツから得られるエネルギーを利用していきます。この仕様変更にともない、スーツエネルギーが残存する限り、近距離における各種行動を繰り出すことが可能になっています。


行動・スキルによってエネルギー消費量が変わってくるため、状況判断により最適な行動およびコンボを叩き込む必要があるでしょう。減少したスーツエネルギーは一定時間経過による回復が可能ですが、敵に銃撃を当てることでより効率よく回収できます。

なお、前作にあたる『Bright Memory』では、コンボを決めるごとにランク・スコアが表示されるといったアーケードライクな箇所がありましたが、今作ではオミットされています。これによりリザルト画面でありがちなランクシステムやスコア取得に一喜一憂することなく、自分なりにストーリーやアクション部分に集中できることでしょう。

武器・スキルをアップグレードして
最強のシアになろう

シアは銃器や剣による射撃・斬撃のほかにも、それぞれの武装を利用した特殊スキルや特殊装備を獲得できます。


射撃武器はストーリーの進行によってアサルトライフル、ショットガン、オートロックハンドガン、スナイパーライフルの4つが最終的に使用可能。それぞれの武器は通常弾に加えて、敵にヒットした際に特殊効果を発生させる弾を装填できます。


特殊弾は手に入る弾数こそ限られるものの範囲攻撃や炎上状態を付与することが多いです。敵をまとめて一掃したいとき、もしくは防御力の高い敵やボスに対して使用することで活路を開けるでしょう。

スキルのアップグレードには、道中置かれている箱を破壊するか、一部強敵を倒すことで手に入る「舎利」(しゃり)が必要になります。これを10個集めることで「玉璽」(ぎょくじ)に変化し、強化項目に応じた玉璽数を消費してアップグレードが可能です。


ステージ中には玉璽がそのまま落ちていることもあるので、敵の攻撃をしのいだら周辺を軽く探索をしてみると良いかもしれません。

新たな必殺技を習得することはもちろん、すでに所有しているスキルや先述した特殊弾の強化も可能。ダメージ量の増加、より遠方へ攻撃範囲を伸ばす、爆発範囲の拡大など、どれも取得しておいて損はありません。


スキルのなかには複雑な操作や発動までに多少時間を要するものもありますが、その分ダメージや効果が高いことも。銃撃のみでは不足しがちなダメージ量も、近接攻撃のスキルをアップグレードすることによって、よりスムーズに敵を倒すことができるでしょう。

また、スタイリッシュなコンボパーツとしても優秀なものが多く、すべて覚えることで今作におけるゲームプレイの楽しさを最大限発揮できるようになります。自分なりの格好良いコンボを決めて、最強のシアを楽しみましょう。

歯ごたえのある難度バランス

今作はノーマルモードであっても敵の攻撃頻度は比較的多めで、油断しているとすぐさまピンチに陥りがちです。ある程度FPSに慣れた人向けという難度説明がありましたが、その言葉に偽りはありません。


銃撃と斬撃・近接攻撃の効果や割り振りがはっきりしており、敵の種類によって銃弾や特殊装備に攻撃を中心にするか、近接攻撃やスキルを中心とするか試行錯誤する楽しみがあります。

一部の敵は体力ゲージのほかにも防御装甲と呼ばれるゲージが設定されており、ダメージを与えるか敵の攻撃に合わせてタイミングよくパリィをすることで減少させることができます。ゼロにすると敵は無防備状態になってダメージ量が増加、敵種類によってはスキルによる打ち上げや引き寄せも可能になります。


敵を浮かせて斬撃を叩き込んだり、何体か敵を引き寄せまとめて銃撃したりと、プレイヤーの思うままとなるのです。

ボス戦では熱いバトルが繰り広げられますが、先述した防御装甲をはじめ、攻防の手段をしっかり把握していかないといけません。そのためには、相手のパターンを読みながら距離を測り、ここぞというときに懐へ飛び込んで大ダメージを与えていくことが必要となります。


通常敵・ボス戦に関わらず、一対多の集団戦になることがほとんどのため、いかに敵の攻撃を防御・パリィしつつ立ち回るかが重要になります。持てる手段はすべて使って、一体ずつ確実に仕留めていきましょう。

デフォルト操作設定は若干の慣れが必要

ただ、今作のデフォルト設定ではこの攻防の操作に若干戸惑いがちかもしれません。

シアは「Tab」キーを押すことにより剣で敵の攻撃を防御・パリィすることができます。しかし、確実にダメージを防ぐためにはWASD+「Shift」キーで行うダッシュや回避も組み合わせていく必要があるのです。


その結果、ハイスピードな戦闘もあいまって、ダッシュ・回避から防御へと続けて繰り出すと「Shift」キーから「Tab」キーへの移動になり、指がもたつきがちに。横や後ろに歩行しながら回避することも重要なため、防御行動を続けて動作させるのはどうしてもワンテンポ遅れがちになってしまうのです。


キー設定は個別にコンフィグができるため、各々が操作しやすいキーに合わせていきましょう。マウスに複数ボタンが搭載されているモデルであれば、親指あたりに位置するボタンに防御を設定することをおすすめします。

緻密なグラフィックと
細部に渡るローカライズで構築された世界

前作をプレイしたときにも思ったことですが、このシリーズは個人開発のインディーゲームとは思えぬほどによくできている! というのを当時から感じていました。

実際にプレイしてみると、FPS、スタイリッシュアクション、そして近未来SFと神話ファンタジーが融合された世界の作り込みに驚きつつ、「これが好きなんだ!」と開発者が言っているかのように感じられることでしょう。


技術的な面でみても、レイトレーシングやDLSS機能、NVIDIA Reflexなどここ数年で搭載され始めたグラフィックテクノロジーをこれでもかと詰め込んでいます。


そのおかげもあり、現状持ちうるスペックのなかで画質とパフォーマンスのバランスを両立させやすくなっているのはありがたいですね。

また、ローカライズに関しても操作説明や登場人物のセリフ、テレビに映るニュース映像に至るまでほぼほぼ違和感もなく、プレイヤーは自然と世界観に浸ることができます。加えてゲーム中のセリフは日本語フルボイスで展開されるので、ゲームプレイに支障をきたすことなく楽しめます。


シアが活躍する続編を望みたくなる

このゲームをクリアしたあと、ひとりのプレイヤーとして、そしてシアとしてのゲーム体験が楽しいからこそ、もっともっと彼女がこなすミッションをともに追いかけていきたいと感じました。


もちろん、本シリーズが持つゲーム性や世界観が筆者の心に深く刺さったこともありますが、スタイリッシュで爽快かつ美麗なFPS、インディー開発による好きなものをたくさん詰め込んだ作品はあまり触れることができないでしょう。

新作が発売されたあとすぐにこのような願いを開発者に向けて抱くことは正直酷かもしれませんが、私としてはこのシステムをより洗練していってほしい。そしてシアの活躍をもっと見たい・体験したいという気持ちを抱きました。


今回はノーマルモード「暴力」でのレビューでしたが、ハイスピードな操作に不慣れな人であっても難度を調整することで気軽に楽しむことができます。このレビューを読んだ皆様もぜひシアの活躍を体験してみてほしいですね。

(C) Copyright 2021 Liuzhou Yandao Network Technology Co.,Ltd All rights reserved. Licensed to and published by Active Gaming Media Inc.

●タイトル:Bright Memory: Infinite
●ジャンル:ハイスピードアクションFPS
●発売元:PLAYISM
●開発元:FYQD-Studio
●プラットフォーム:PC(Steam)
●発売日:2021年11月12日
●価格:Steam版 1980円[税込]
●必須スペック
OS: Windows 10 64bit
プロセッサー: Intel Xenon E3-1230v2 または AMD FX-8350
メモリー: 8GB
グラフィック:NVIDIA GeForce GTX 960 以上
ストレージ: 13GB
●推奨スペック
OS: Windows 10 64 Bit
プロセッサー:Intel Core i7-4790K または AMD FX-9590
メモリー: 16GB
グラフィック: NVIDIA GeForce GTX 1060
ストレージ: 13GB
●公式サイトURL:https://playism.com/game/bright-memory-infinite/
●ダウンロードサイトURL:
Steam: https://store.steampowered.com/app/1178830/Bright_Memory_Infinite/
【連載】Alienware Zone PCゲームレビュー<2021年版>

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